アッパレじゃ!

大好物は舞台観劇♪ようござんすか?ようござんすね。”私見”バリバリ入りますっ!ネタばれアリアリ~。

輝け!勝手になんでも大賞 2007

2007年12月28日 | 観劇ラインナップ


2007年は長かった~~。
舞台という銀河の中に、色んな惑星があって、
そのひとつひとつを訪れたいのに(星の王子さまか)
あわや、赤字国債発行(なんのこっちゃ)
体も息切れしてガッタガタ(ヨヨヨ…)
とにもかくにも、1年を振り返ってみたよ。

今年、私を楽しませてくれたのはどれかなぁ
お気に入りを発表だ!私見バリバリだ!

 歌舞伎部門

 日本人の心の故郷で賞
  堀部彌兵衛  12月国立大劇場
  松浦の太鼓  12月国立大劇場

  日本の師走はこれ!
  去年に引き続き、国立劇場は熱かった。
  VIVA!吉右衛門

  仮名手本忠臣蔵 2月歌舞伎座

  BSで観ても大興奮の七段目!
  仁左衛門・玉三郎・吉右衛門
  このスリーショットに悶絶~。

 特許を差し上げたいで賞
  
  
女殺油地獄 
7月大阪松竹座 

  二度と御目に掛かれぬはずのお姿。仁左衛門の与兵衛。
  もう貴方以外では観たくな~い。

 浄瑠璃とシンクロしたで賞
  傾城反魂香 11月歌舞伎座

  三味線に合わせて動きがピシッッ!!
  こ~でなくっちゃ、義太夫狂言っ。
  こんなスピーディーな「吃又」初めて♪

 地獄も極楽もこのカップルで賞
  怪談牡丹燈籠 10月歌舞伎座

  人間の心の闇にグッサリッッ。
  やっちゃってくれたぜ!ゴールデンカップル!

 おちゃっぴいで賞
  釣女  5月新橋演舞場
  
法界坊 5月新橋演舞場
  
閻魔と政頼 6月歌舞伎座

  ”さらりとほど良いおかしみ”
  吉右衛門のおちゃっぴいさが、そこかしこに♪

 BLACK無糖で賞
  熊谷陣屋 9月歌舞伎座
 
  吉右衛門のオーラが劇場を包むよ。

 ついぞ夢にも現にもで賞
  村松風二人汐汲  9月歌舞伎座

  艶やか&華やか。ミラクルワールドに涙チョチョ切れ。

 やるせない想いで賞
  頼朝の死
  4月歌舞伎座

  中村福助、幸薄い女を演らせたら日本一!

 この世のものでは無いで賞
  羽衣 10月歌舞伎座

  もうそこは桃源郷。またの名を玉三郎ワールドという。

 悪婆(あくば)で賞
  切られお富 1月歌舞伎座

  全身75ヶ所の傷を持つ女。
  福ちゃんったらぴったんこカン☆カンさ。
  でも、女心も忘れてないよ。胸キュンさ。

 闇に隠れたで賞
  宮島のだんまり  11月歌舞伎座

  暗闇でお宝さがして~。
  いぶし銀!中堅!若手!入り乱れ!

 文楽部門

 エキサイティング・ライヴで賞  
  芸の真髄 文楽太棹 鶴澤清治  5月国立大劇場

  三味線パワー炸裂っっ!鳥肌立ちまくりっっ!

 吉田玉男が蘇るで賞
  デジタルシアター  8月国立小劇場

  大画面ってイイよね。
  これからもジャンジャン蘇らせてくれ~。

 健気で賞
  近江源氏先陣館  11月国立文楽劇場

  小四郎、貴方が主役だったのね。

 ビックリしたな~も~で賞
  新版歌祭文 座摩社の段  12月国立小劇場

  悪巧みにウッハウハ。山伏にウッキャウキャ。

 飛びます飛びますで賞
  金太郎の大蜘蛛退治  7月国立文楽劇場

  飛んだよ~!フライングだよ~!
  大人も子供も大興奮っっ。やるぜ文楽♪

 その他の伝統芸能部門

 魂が安らいじゃったで賞

  雅楽の美「舞楽」  2月国立大劇場
  雅楽「楽家」の伝承をたずねて  6月国立小劇場

  広い宇宙にユ~ラユラ。

 演劇部門

 ネオ歌舞伎ここにありで賞
  花組芝居 KANADEHON忠臣蔵 12月世田谷パブリックシアター

  忠臣蔵ファンはここに集結せよ!
  「仮名手本忠臣蔵」の通しを2時間半で!

 大人のお伽話で賞
  魔法の万年筆 5月パルコ劇場

  ハートがフルフル。時々プププ。
  おっと~!ラストはそうきたか!鈴木聡!

 パンツ一丁!しかも白!で賞
  犯さん哉 10月パルコ劇場

  古田新太の満面の笑みが脳裏にクッキリ。
  しかも、その格好は…。

 立ち廻りが色っぽいんだも~んで賞
  劇団☆新感線 髑髏城の七人 アカドクロ  2月ゲキ×シネ 

  いつ観てもクラクラ~♪
  なんでそんなにカッチョイイかな~。
  デ☆なのにぃ。

 重い歴史を明るく描くで賞
  
恥ずかしながらグッドバイ 4月紀伊国屋サザンシアター
  こまつ座 円生と志ん生  11月紀伊国屋サザンシアター

  こういう芝居はなくちゃいけません。
  んで、観なきゃいけません。

 21世紀の不条理劇で賞
  木山事務所 やってきたゴドー  3月俳優座劇場

  ゴドーが来ちゃったのに…。皆、気がつけよ。

 この世でただひとつで賞
  心中・恋の大和路 4月東京芸術劇場中ホール

  ナマでこそ体感できる、切ないあの世界。
  永遠の宝塚ワールド、ここにあり。

 WOOO!で賞
  ひーはー 8月本多劇場

  口ずさむ♪もじゃきく~ん♪病み付きになるハイテンションコメディ。

 笑って地獄で賞
  福田転球×平田敦子 肉女  3月小劇場楽園 

  物見遊山のつもりが、気がつけば前のめり!
  座布団1枚で座りっぱなしもまた地獄。


書けなかった舞台や美術展レポが10以上…
ハァ…かっ飛ばし過ぎましたな。
来年はおとなしく、
スロースロークイッククイックで行く!

ここに遊びに来て下さった皆様、
1年間、本当にありがとうございました。好多謝
さっさとお正月休みに突入~!
来年は7(月)スタート…のつもりぃ。
では、皆様良いを年をお迎え下さいませ。

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ちりとてちん 天狗座で徒然亭一門会

2007年12月27日 | テレビ(国内)


先週は、破門!破門!破門!
「だからどんな一門やねん」
孫建に突っ込まれて、
泣き笑いのうちに終わったぁぁ。

今週は、天狗座で徒然亭一門会!!
行きたかったなぁ。
聞きたかったなぁ。

若狭   ちりとてちん
四草   崇徳院
小草若   鴻池の犬
   中入り
草原   蛸芝居
草々   辻占茶屋
草若   愛宕山

若狭にスポットライトが当たってて、
それ見たらジ~ンとしぃの。

四草の「中国語でやります」
そう言うたそばから
マイクに、あのクールな顔をくっつけて
「ウソやっちゅうねん」
これで大笑いしぃの。

小草若の「寿限無だけちゃいまっせ」
「鴻池の犬は、やっぱり下手で」
そういう喜代美のナレーションに、
ガハっと笑いぃの。

中入りで、
めくり捲ってるんは誰やろ~
そうボ~ッと思いぃの。

草原は何やるの?
…やった!蛸芝居や~♪
ニヤニヤしぃの。
客席で見守る奥さん見たら、
思わず目頭が熱~くなりぃの。

草々の出番では、
袖から孫建と柳眉が見守ってて、
ここでグワ~っと泣いてもうて。

草若師匠が高座に上がる、あの後ろ姿…。
やっぱり好きやわ。
と、ウルウルきいぃの。

底抜けにぃ!ハンカチが手放せましぇん

打ち上げは寝床で、
草原がトナカイ、小草若がサンタの被り物。
ハッハッハ。
くじ引きで決めたんかなぁ。

「年季明けや~」
師匠の劇的な一言から、
喜代美の誕生日の思い出になって。
おかあちゃんがメッチャええ話しー。

五木ひろしのこと、ほんまに好きやんねんなぁ。
あ、そういう事じゃなく、
「故郷は生まれた場所だけじゃない。作っていくもんや」

で今年の紅白歌合戦、
五木ひろしは「ふるさと」歌うの?
私の眼目はこれ。
寺尾聡の「ルビーの指輪」と
布施明の「君は薔薇より美しい」
って話しじゃないってば。

今週は、何やら”恋愛”話しにズームインなのね。
家の壁壊したらリフォームに金かかるで。草々。
いや、そうじゃなくって…。

ここで、年末年始スペシャル!
HP開けてみてビックリ~。
公式ホームページ限定企画

徒然亭弟子たちの座談会
  12/28前編公開
   http://www3.nhk.or.jp/asadora/

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12月 松浦の太鼓

2007年12月27日 | 歌舞伎


国立大劇場   12/16(日)  

 それぞれの忠臣蔵   
 討つ者・討たれる者・見守る者、
 吉良邸討入の陰には、さまざまな人間ドラマがあった!
 

トリを飾るのがこれだ!

秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
 ※秀山は初代吉右衛門の俳名

序 幕 両国橋の場

12月13日 討ち入りの前日
雪の両国橋。
松浦鎮信の俳諧の師・宝井其角(歌六)が、
俳諧仲間の赤穂浪士・大高源吾(染五郎)に
バッタリ出会った。

みすぼらしい格好で竹売りしてるよー。
其角は、松浦公から拝領の羽織をあげちゃう。

チンチクリンな着物に、上等な羽織着てみせて、
お客を笑わせるぞ、源吾。

別れぎわに其角は
『年の瀬や水の流れと人の身は』と発句を詠み
源吾は
『明日待たるゝその宝船』と付句をー。

去って行く源吾の売り声が揚幕から
「竹や竹、煤竹や煤竹」

本舞台中央、
雪の中で立ち尽くす其角、思案の思い入れー。
傘を広げて…。

あ~あの表情の変化。
この間『社会人のための歌舞伎入門』で
1階席だった時は、ググッッときたのになぁ。
3階じゃぁ機微が判らねぇぇええ。チェ~。

私にとっての其角役者といえば”坂東吉弥
又五郎には間に合わなかったんだぁ。
でも、歌六もジュワ~っとイイ味出してるよね。

夕方はもう”煤払い”が終わっているので、
残り物を売っている姿だとか…。
偵察してるにしても、やっぱり侘しいなぁ。

二幕目 松浦邸の場

12月14日
吉良邸の隣に住む肥前平戸藩士・松浦鎮信(吉右衛門
連句の会でご機嫌さ~ん♪
萌葱色が似合ってるよぉ♪

ヒャッホ~♪会いたかったよ~♪
吉右衛門の松浦公!
何年ぶりじゃろうね、この役はー。

お茶を運んできたのは、源吾の妹・縫(芝雀
途端にプン!プン!な松浦公。

其角が、ツヤっぽい話しでその場を和ませた…
んだけど。

アチャ~其角ったら、
源吾に紋付の羽織をあげたことを
喋っちゃったもんだから、
またプン!プン!な松浦公。

火鉢にあたりながら、横向いて
「バカ、バカバカ」ってブツブツ言う姿。

グフフ。なんだか可笑しいんだよね。
アリャリャ…3階からだと、
双眼鏡でズームインしなきゃ視野に入らないよ。
嗚呼、ここは遠いなぁ。チェ~。

お縫は解雇。ヒャ~ヒャ~。
其角もお縫も理由が判んねー。

「予は隣の吉良家へ、もう誰か討ち入るだろう、
斬り入るだろうと、楽しみにしておるのじゃ」

グハハ
こういう言い方する松浦公ってイイなぁ。
赤穂贔屓なんだよね。

2人ともシュンとするばかり。
ガックリと肩を落として花道でー。
あの句がポロっと口から出た其角。

『年の瀬や水の流れと人の身は』
『明日待たるゝその宝船』

「んん?」
松浦公が考えを巡らせてる所へ
にわかに響く太鼓の音。

大向こうから「待ってました!」
私もだじょ~♪来た来た来た来た~。

思わず膝をグイッと突き出し指折り数えて松浦公。
「三丁六ツ、一鼓六足、天地人の乱拍子、
こりゃこれ、山鹿一流の妙伝にして、
今、この妙伝を得たる者は、諸侯で岡部、マヽこの鎮信じゃ。
陪臣にては上杉の家臣千坂兵部に、今一人は赤穂の大…」

”マヽこの鎮信じゃ”
この、ちょっと照れながらも自慢する、
吉右衛門がズデギだよ~♪

「宝船はここじゃ。ここじゃ!縫よ、予が悪かった」
大石内蔵助が叩いているんだ。討ち入ったんだ。

松浦公ってば、大きく手招きしてるしぃ。
グワァァアアア!泣く~泣く泣く~。

「出馬の用意。助太刀じゃー助太刀じゃー」

同  玄関先の場

火事装束で、本当に馬に跨ってるヨ。
止める家臣たちとスッタモンダ。

そこへ源吾がやってきて、
「只今、吉良殿の御首級(みしるし)を」

「偉い!」
両手を挙げて褒めたはずみに…
キャ~!落馬
ククク。
アクシデントなのに、なんでか笑える。

今夜の様子を語って聞かせる源吾。
辞世の句を書いた短冊を松浦公へ渡してー。

「褒めてやれ、褒めてやれ」
松の枝から落ちた雪を被りながら、
松浦公、鉄扇を開いてー。

ビエェ~ン…ポロリ、ポロポロ
鼻にツーンときたぁ。

この殿様ってさ、ケッコー我がままだよね。
ケッコー嫌な上司かもね。
でも、憎めないキャラだなぁ。

私のハートをズキュンと射抜く。
やっぱり吉右衛門の松浦公が大好きだ~。
大人の茶目っ気たっぷり♪
ビターチョコを味わった感じ♪
美味でございますぅ(by大奥)

2年連続で師走は忠臣蔵にドップリ~。
極楽極楽
ありがと~播磨屋!

その他のレポは 
12/3~26
堀部彌兵衛 清水一角 松浦の太鼓

社会人のための歌舞伎入門(2007/12/15記)

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~追記~
平戸城 最教寺 (2009.11.13記)
松浦史料博物館 (2009.11.11記)


12月 清水一角 

2007年12月27日 | 歌舞伎

国立大劇場   12/16(日)  


清水一角
(しみずいっかく)
 
 作:河竹黙阿弥

一方、吉良方はー。
清水一角(染五郎)が大酒飲みで、
上杉家から警護に来ているヤツラとも、仲が悪いんだ。

あ、”一学”ともいうけど”一角”とも言うんだね。
知らんかったぁ。

12月14日
牧山丈左衛門(歌六)宅の酒宴にも、はぶんちょ。
でも、平気な顔して乱入!
門口で、すったもんだしてる所へ、
弟・与一郎(種太郎)がやって来た。

家には姉・お巻(芝雀)がいるのね。
酒、酒、酒をガブ、ガブ、ガブ~な一角。

QOO~美味しそう~♪
ハッ!
気がついたら円広志と乾杯してたじぇ。

子の刻(午前0時頃)
一角の耳に聞える陣太鼓の音。

大変じゃ~!今頃は松浦公が
「三丁六ツ、一鼓六足、天地人の乱拍子。
これぞまさしく山鹿流の陣太鼓!」
数えておるぞよ~(by松浦の太鼓)

一角は、なんだか袴とか履きながら
丈左衛門と戦ってる…。

小林平八郎とか、千坂兵部とかは
出てこなかったね。
吉良家の人々にズームインっていうから、
期待してたんだけどー。

いや~。歌六ってオールマイティだなぁ。
私の中で、キラキラ度がUPしてるぞ!
お次は、宝井其角になっちゃうんだぞ。

さ、さ、次いこ、次。待ってたよ~ん。

その他のレポは 
12/3~26
堀部彌兵衛 清水一角 松浦の太鼓

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12月 堀部彌兵衛 

2007年12月26日 | 歌舞伎


国立大劇場   12/16(日)  晴れ

 それぞれの忠臣蔵   
 討つ者・討たれる者・見守る者、
 吉良邸討入の陰には、さまざまな人間ドラマがあった!
 

去年は10月から3ヶ月間
元禄忠臣蔵』で大盛り上がりだった国立大劇場!

今年は師走に、ドド~ンと3作品。
宇野信夫・河竹黙阿弥・秀山十種の内
ヒャッホ~♪

堀部彌兵衛(ほりべやへい) 
 作:宇野信夫
 監修:松 貫四(中村吉右衛門)

初演:S14(1939)年11月 東京劇場
初代吉右衛門へのあて書!
S18年、初代で再演。
S49年、白鸚で3回目
ジャガジャン!!
H19年、二代目吉右衛門で4回目

第一幕 高田馬場

オっ、いきなり決闘シーン。
と思ってる間に、舞台が半分まわってー
野次馬達の後方、松の木の下で、
癪を起こしてる妻(吉之丞)と、子供を気にしながらも、
決闘に心奪われてる御仁こそ…。
堀部彌兵衛(吉右衛門

果たし合いは、上手袖だから観客には見えない。
なんてぇ演出だ!ニクイねぇ♪

ダダダダ~~!!!
花道から登場するのが…彼でしょう、ね、ね。
助太刀に馳せ参じた、中山安兵衛(歌昇

来た~~!
なんてドラマチックな登場の仕方なんだ♪

彌兵衛がとっさに放り投げた、扱帯(しごき)ー。
安兵衛はそれを掛けてトツゲキ~!

これが世に言う”高田馬場の決闘”
ウキャ~!

第二幕 芝愛宕下青松寺の客間

去年息子を亡くした彌兵衛夫婦が墓参り。
キャ~♪
吉右衛門の隣にいるのは、妻・たね。
吉之丞どぅえ~す。
嗚呼、いいムードだなぁ♪

彌兵衛は恋わずらい!
あの高田馬場の名も知らぬ男に。
グフフ
「あの時、癪を起こさねば」
女房のせいにするったら…どんだけぇえ!

手掛かりは何も無し…
この広い江戸でどうやって再び会え…る…と…
いた!いたいた!
目の前にお茶を運んできた!きたきた!

安兵衛もあの時の襷を、
きちんとアイロン掛けして持っている。
ナイスな心根のヤツだよね。

「養子になってくれぇぇええ!!」
彌兵衛、絶叫~!!

第三幕 同(十日経過)

安兵衛は、首を縦に振ってくれないみたい。

彌兵衛夫婦の日参は十日目。
今日は、たねの担当。
「…このまま家に帰って、主に伝えます。
でも、私離縁されちゃうわ…」

安兵衛も観客も、ギョ!
「んなアホな」
笑い飛ばそうとする住職(由次郎)の声を遮って
「本当だ!」
出てきたのは彌兵衛。

「妻とは離別。私は浪人ー」
彌兵衛って、一本気なんだなぁ。
だからこそ、
赤穂浪士として最後までガンバレたんだろうなぁ。

「中山姓のままで養子になってもOK」
殿様から、ちゃ~んと許可を貰ってるんだって。
実は、
安兵衛が気にしていたのはそこだったのね。

それにしても、さっぱりした殿様じゃん。
浅野内匠頭って。

これにて一件落~着!
たねが思わず袖で目元を…。
「これ涙は不吉だ」
「うれし涙でございます」
「うむ、しからば許す。心ゆくまで泣け。わしも泣くー」

グワァァァ♪
この雰囲気は「ぢいさんばあさん」
宇野信夫ワールドだぁぁ。

吉右衛門&吉之丞
二人並んで夫婦役ー。
そんな姿が拝めるとは!
これぞ幻のツーショットだよ。眼福眼福♪

あ、鼻んでるよ~彌兵衛。 

「お次は嫁取りだ!」
ってちょっとそれは早いっしょ~。 
安兵衛も観客も、ギョギョ!

お嫁さんとして紹介されたのは!
たねが抱っこしてる3歳の子供ー。

ちょっと、ちょっとちょっと~。
年の差あり過ぎじゃあ~りませんか。

「15年後、安兵衛は36歳。娘はいくつだ?」
安兵衛も観客も、暗算中ー。
「18歳」
「ホ~ラ、年の差は半分」

実は、彌兵衛は61歳 たねは48歳。
だからじぇんじぇんフツーのことなのさ。

桜の木の下で赤ん坊を囲む、
吉右衛門、吉之丞、歌昇
これぞ幻のスリーショット。眼福眼福♪
嗚呼、ありがたや、ありがたや。

第四幕 米沢町弥兵衛宅(十五年経過)

元禄15年12月14日
本所矢の倉米沢町の長屋。
一面真っ白~。雪だるまが2つ。

浪人宅の幼い子供(玉太郎)が
凧が無くって、いじめられてる。
あ!こけちゃった。

♪貧しさに負けた~。いいえ世間に負けた~♪
子供の父(桂三)が、
堀部家の炭俵からちょっとくすねてー。
そこを、
寺坂吉右衛門(松江)にみつかって、掴みあい。

舞台まわって、堀部彌兵衛宅

ウワ~!吉右衛門。
さっきも、けっこう爺だと思ってたんだけど。
15年分プラスされて、もっとジジイになってるぅ。

「討ち入りは今宵!」
寺坂!伝達サンキュ~。

大高源吾の働きで、
”吉良邸に茶会あり”の情報を得たんだって。

「年の瀬や水の流れと人の身は」
「あした待たるゝその宝船」(by松浦の太鼓)
そうそうそう、それよ。それ!

「寺坂、今宵あおうぞ」
「御免」
イイ。イイ。ジンジンくるねぇ。

気合充分な彌兵衛!
按摩にも、その肉体を褒められてる。

そこへやって来たのが、さっきの浪人。
凍える息子が哀れで、つい…。

彌兵衛が浪人を励ましていると、 
「おじさま」
子供が父親手作りの凧にー
「義経の絵を描いてください」

描けるでしょ~吉右衛門なら~。
絵が趣味なんだから~。
心温まる絵を描くんだよね♪

彌兵衛が筆を取って書いたのは、
”忠”の一文字。

ウキャ~~!お見事っ!
双眼鏡でズームインしちゃったもんね。
この凧揚げたら渋いだろうなぁ。

安兵衛がやって来て、
2人で今夜の計画を練るよ。

「彌兵衛が倅となったばかり、
むざむざ散らすことかと思えば…安兵衛、許せ」

本当にね、
まさかこんな風に運命の歯車が回るなんて。
QOO~。泣いちゃうよ~。 

安兵衛、さち(隼人)と祝言もするよ。
彌兵衛、チ~ンと鼻をかんだり、
肴だ~。謡ってるぅぅ。

彌兵衛の自慢の槍も、
座敷の戦いでは長すぎる。
ポキッッ!!

「今日は主君の命日」
「本望成就、疑いなし」
高らかに笑う。

BGMは謡いだ。
舞台回って、表に出るとー。

茜色の夕日に、忠の字の凧がくっきり。
ハ~。なんと美しい。
子供は凧揚げに夢中…。

花道から去る、彌兵衛と安兵衛。

赤穂浪士で親子は6組だって。
この時、彌兵衛は最高齢で76歳。
討ち入りの時も、助け合って戦うんだよね。(
映画で見たよ)

おもわずポロリ、ポロポロ…。

たね、さちが遠くを見つめる。
浪人が出てきて、2人を見送りー。


VIVA!吉右衛門劇団

嗚呼、滋味ぃぃぃ。こういうの大好きぃぃぃ。  
観れて幸せだ
ぁぁ
  
その他のレポは
12/3~26 
堀部彌兵衛 清水一角 松浦の太鼓

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住大夫×吉右衛門 対談 伝統から未来へ 

2007年12月25日 | 歌舞伎


日経ホール     12/17(月)  

伝統から未来へ 
 文楽と歌舞伎、江戸時代から継承されている
 日本の伝統舞台芸術の第一人者による対談
   → 日経アドネット

竹本住大夫×中村吉右衛門 

500名入るホールに、わいのわいの~。
おば様達は、
歌舞伎の話しをピーチクパーチク。
初老の男性が
「草々は」とか「小草若は」とか…
レレ?それって”ちりとてちん”やん。
まるで、
ほんまもんの落語家の話題みたい。ククク。

着物姿の竹本住大夫の前には、
黄色と薄いピンクのバラ

スーツ姿の中村吉右衛門の前には、
濃いピンクと淡いピンクのバラ

なんか、イイ雰囲気だよ。
ウッシッシ♪
夢のツーショットだよ。

こんな場所は苦手…という吉右衛門。
緊張気味な御顔だ。
住大夫は余裕ちゃうかなぁ。
だって、トークで笑わすの得意やん♪ククク。

奇しくも、2人は養子同士
へぇぇ。そんな共通点があったとは!

初代吉右衛門の舞台を誉める住大夫。
ナマ観してるんだよね。嗚呼、羨ましい。

文楽&歌舞伎の合同公演
S34年『日向嶋景清』

WOOOO!
吉右衛門の大奮闘をNHKでOAしたよ。
 熱烈レポ →還暦からの挑戦

ほれほれ、
当時珍しかったカラコンを使ったって。
「赤い目を開くんです。良かった」
そう言う住大夫は、スタッフとして参加。

吉右衛門は当時15歳。萬之助の名で出演。
「兄は器用なんですが、私は不器用」
だから、先代綱大夫に何度も教わってー
終演後に”綱大夫は偉い!”と言われたんだって。
グフフ。
面白いこと言うよぉ、吉右衛門ったら♪

文楽のまんま、歌舞伎俳優が演るという。
「床の息と気合がスゴカッタ…」
こりゃ~25日間はやれない。(公演は2日間)
そう思うくらいの真剣勝負!

「ラストは、兄と私が走ろうとする父を、
後ろから引き止めるのですが、ものスゴイ力で…」
15歳と17歳でも支えきれない初代のパワー。

客席は、スタンディングオベーション!!
2人はその空間を共有していたんだね…。

S16年とか17年の歌舞伎公演。
そのチラシを持参したのは住大夫。
残してるっつ~のがスゴイね。

昔は、歌舞伎と文楽に交流があったんだって!
稽古をつけることもあり。公演の総見もありー。
キョエェエ!!そういうのイイ♪

吉右衛門は10代から背が高くて
なんと178cm!
そのせいで猫背になっちゃったって…。

女性週刊誌用のインタビューでの、
兄弟エピソードとか。

住大夫から質問「東宝ではどうやったの?」
さすが!歌舞伎界の歴史を知ってはるなぁ。
「泣かずとばずで」
いいなぁ、こういう吉右衛門って♪

若い頃は、一日着物で過ごしてみたり。
体作りもする歌舞伎俳優。
何事も普段が大事。
「大変な仕事でっせ。俳優にならないでよかった」
幼い頃、チョロっと夢見たことがあるという住大夫。
客席の笑いを誘ってまっせ~♪

そ~して吉右衛門を褒める!
「オベンチャラちゃいまっせ。古典は吉右衛門でっせ」

いや~私もそう思ってるねん。
住さんと一緒や~♪

「播磨屋!」客席から声が掛かって、
ハニカミ王子な吉右衛門♪

芸の話しになると、
直ぐに実技に入る住大夫。

客席も聴き入っちゃって。
あ!吉右衛門もおもいっきり聴き入ってるよ。
後半はメモを取って、真剣そのもの。

スライドを見ながらトークで盛り上がる!

熊谷陣屋
 ”今年の収穫~演劇・舞踊”に選ばれた作品
 (日経新聞12/17夕刊に掲載)
寺小屋・俊寛

ちょっくら書いてみようと思ってたんだけど
「来年1月中旬に、日経に掲載予定」
っつ~事なんで、そっちで楽しもうぜ。

言葉の話しになって、住大夫が
「”きちえもん”ってどう発音しますか?」 
吉右衛門が、自分の名を言ってみるー。

 きちえもん

フムフム。フツー私もそう言うヨ。
ちゃいまんのか~?住さん。

 きちえ (”も”にアクセント)

それ大阪弁とちゃいまっか~?

あっ、吉右衛門が一生懸命練習してるヨ。
いいなぁこういうとこが好き♪

指導の内容など、
後世へ芸を伝える者ならではの悩みを共有ー。

「好きやったら、もっと好きになれ」
若手へのエールを送る住大夫。

「地方の小学校に行っても、上手い子がいます」
お!今年もやった”舞台芸術体験”のことだね♪

あちこちに才能が散らばっている。
誰でも活躍出来る土壌を、こちらで早く作ってあげたい。
キャ~!吉右衛門。
静かな物腰の中に、熱いハートを秘めてるぞ!

変わらざるものと、変えるべきもの。
伝統から未来へー

住大夫は、「2時間持つかなぁ」
そう心配してけど、10分延びてるっちゅうの。
ああ、幸せな時間だった♪ありがと~♪
もっと聞きたかったよぉぉ。

外に出ると、大手町のオフィス街。
向こうに見えるは工事現場(画像見てネ)
ここにも未来があるんだ…。

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吉田玉男の由良助 夢の文楽館

2007年12月21日 | 文楽


夢の文楽館
 
 「通し狂言・仮名手本忠臣蔵」一挙放送

  12/15(土) NHKhi 10:00~21:30

すごかったよー。10時間30分だよー。
長丁場ってこういうことかー。実感したー。
お茶の間で観てるのに…
NHKだから、CMが無いから、
トイレタイムが取れないっちゅうのー。

収録は、20周年記念特別公演
H16年(2004)11月26日 大阪国立文楽劇場  
(ちょこっと、国立小劇場のもあった)

クエェェエ。この公演は観てな~い。
「また忠臣蔵かよ」
そう思ってシカトしたんだった。(ごめんちゃい)

大序から →→→ 八段目
8時間っすねぇぇ。

<四段目>城明け渡しの段

私の眼目はここだ!
吉田玉男の由良助だ!!

去年、蓑助の由良助を観た時、(2006/9国立小劇場)
ウ~ム…何かが…違う気が…。
アホな脳みそをフル稼働して、

ヒュ~っと浮かんだのが、玉男の由良助。

そうだそうだ、あれよあれ!
…あれがフツーだと思ってたけど、
スッゲ~ものを観てたんだなぁ、私ぃぃ。

オーラがあったんだよ~~
ビャ~~~~~って。
ビャ~~~~~って。
ビャ~~~~~って。(もうエエっちゅうの)
でも…もうこの世では…。ウウウ
それが、今ここに。映像でっっ。ウウウ

 閉門した城をバックにー。
 提灯を破る音…ビリビリ。
 紋所をおし頂いて、懐へ。
 遠ざかる城を振り返って、
 九寸五分を手に思い入れー。
 「ハッッ!」玉男の一声!
 √はつたと睨んで

きた~~!!ビリビリきた~~!!
ハ~。満足、満足。
あ、まだ続くんだな、この番組。

ゲストは2人。
豊竹咲大夫(文楽太夫)、いとうせいこう(タレント)
NHKのアナは、いつもの文楽担当の人だ!
ぽっちゃりなお兄ちゃんだ~(名前覚えろ!)

文楽の方が古いのに、映画の影響かと思うくらい。
クレーンでガ~っと引いて描いてるようで。モダンです。
ビジュアル中心。沈黙を楽しむ。etc

フムフム。
いとうせいこうは、後ろの席で
ここ数年は、床だけを見つめているんだって。

清治の三味線には、ミュージシャンも唸ったらしく、
後ろにバックバンドが見えると言われた、とか。

口伝は師匠にあり、稽古は花鳥風月にあり
咲大夫の言葉も深いねぇ。
なんとなくしか意味が判らんけど…(コラコラコラ!)

五・六段目は、脇役がポーンと出てきてカラフルに。
時代物の中の世話物。
上手く、お客の心を掴むんですよ。etc

おっと~。フリップが出てきた。
この芝居を分析するとー

 大序~三段目        発端
 四段目                   展開
 五・六段目             頂点
 七段目~九弾目    転換
 十段目・大詰          解決

ゲストと司会の話しが弾んでるぅ。
お茶の間桟敷席も、お茶すすりながらフムフム。
おいおい、やること溜まってるのに、
くつろいでる場合か!私ぃ。

清志郎(三味線)や勘十郎(人形)にインタビューも。
ゆかりの地の紹介も。
………。
キョエ~~!とうに陽が暮れてるよ~。

1時間休憩
これ夕食タイムってことね、はい。

九段目 → 大詰 

<九段目>山科閑居の段

住大夫のインタビューによると、
戸無瀬とお石の語りわけは”速度”。
ゆっくりは戸無瀬。速いのはお石。
…そっかそっかそ~なのか。
そんな事気にしたことなかったぁ。(アカンたれ)

いとうせいこうが好きなのは、加古川本蔵。
屏風の陰から覗き見して事件が始まり、
木戸から覗き見して終わるー。(な~る)

”文楽ってスゴイです”
これは、色んな人がテレビで言うでしょ。
でもそれって”伝統芸能に感動してます”って感じで、
ステキさを、漠然としかキャッチ出来なかったんだけど…。

今回はクラ~っときた。
いろんな『仮名手本忠臣蔵』の楽しみ方があるって。
さすがは、いとうせいこう。
MJ(みうらじゅん)の友達だけあるな(そこかい!)

「この動きはマンガだ!」そう時々思っちゃう、
私の楽しみ方もイイんじゃん(ガハハ)

サイドストーリーを想像しながらー。
そういうのもオモロイかも。
勝手に外伝作っちゃおっかな。イヒヒ。

この日は、偶然見れたちゃった。
どこまでガンバレるのか…。と思ってたら
ラララ…最後まで!
すごいやん、やるやん、できるやん、私ぃ。

こんなオモロイもんが、
ハイビジョンだけで終わるわけないね。
BSでも、きっと地上派でもやるよ、やる。
っつうか、お願いしますよ~。

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花組芝居 座長 加納幸和

2007年12月20日 | 演劇


いつだったか…「スタジオパークからこんにちは」
これに出演した時に、
初めて加納幸和の過去!を知ったんだ(遅っ)

1980年代は空前絶後の“演劇ブーム”。
バブルに乗って大企業が文化的イメージアップを図り、
劇場を次々開場、劇団も次々と作られた。

‘87年『ネオかぶき』なる造語を掲げて『花組芝居』が誕生。

座長・加納幸和(かのうゆきかず)は語るー。
普通じゃつまらない。
男が出てきて”女です”って言うと、お客が“え~!?”って思う。
歌舞伎は見た目も、動きも非現実的。
そうやって違和感と違和感を重ねていくと、
人間の真実や想いが見えてきて同化するのが面白い。

なんと3才から歌舞伎に夢中!
「おかしいなぁー。変だぞぉー。♪なんでだろー♪」って。
教養として出会わなかったのがヨカッタ。

TVで“オバケのQ太郎”を見た時こう思った
「裾引いてる!歌舞伎と一緒だ!」
ドヒャヒャヒャヒャ~。

親が与えてくれた本は、
野口達二著「歌舞伎」文芸春秋刊

OH!この本イイよ~。
数ある専門書の中でも優れものだよ。
親も親だゼ!やってくれるよなー!

加納少年は、写真や絵を見て楽しんでいたそう。
だろーなー。だって大人用の本だもん。

大学時代に観た
『天井桟敷』(寺山修司)も、『紅テント』(唐十郎)も、
『夢の遊眠社』(野田秀樹)も
「これは歌舞伎にあるじゃない」
そう思った加納青年。

ヨーロッパでも取り入れられているんだから、
日本人の僕がやったっていいじゃない。
歌舞伎ド素人の男集団『花組芝居』の
作・演出&女形を担当することに!!

《伝統歌舞伎》は、
型やテクニックを忠実に伝承しなければならない。
《ネオかぶき》は、
伝承芸能になる以前の歌舞伎。

歌舞伎俳優達にも、
「好きなことできていいね」と言われるとか。
うん!傾(かぶ)く精神持ってるもんな~。

「何かひとつにまとめろ」と評論される。
でも、まとめる気はサラサラなくって…。
オモチャ箱ひっくり返してるわけだし、観客が頭をフル回転して下さい。

劇場は、裏方やお客さんも含めて呼吸している。
大向こうが掛ける「ニ子玉屋ッ!」(加納の屋号)の間が悪いと、
舞台上から「やり直しッ」ってダメ出しするんだって~。
タイミングがドンピシャな時は、公式HPで礼も言う。
グハハハ

外での活躍も盛ん!
TVにも映画にも出る。他劇団に出演、演出あたりまえ。

そうなんだけど、
どこで加納幸和と出逢ったんだろう?私ぃ。

1987年あたりで通っていた芝居は(シンキングタイム…)
劇団四季はもう観てないな…。あ、レ・ミゼは行ったなぁ。
小劇場ブームの旗手夢の遊眠社とか第三舞台、劇団青い鳥
そういうものに、アンテナは向いてなくって、
劇団薔薇座、
遊◎機械/全自動シアター、ブリキの自発団、
扉座(現・善­人会議)、東京乾電池、文学座アトリエ公演
新宿梁山泊、転位21、劇団唐組、転形劇場、
第七病棟、黒テントetc
ほ~らね、じぇんじぇん『花組芝居』は出てこない…。
篠井英介が劇団を去ったのはいつだっけ…。
そういう事は知ってたのにね。

加納幸和は気になる存在だったから、
演出作品を観に行ったりー(最近じゃん!)
海神別荘』『眉かくしの霊』
外部出演を観に行ったりー
和宮様御留
映画館に行ったりー
『踊る大走査線THE MOVIE 2 』
テレビで観たりー
『阿修羅城の瞳・2000』『OINARI』
『いろは四谷怪談』『八百屋のお告げ

これは何年前かなぁ…。
「芸術劇場」のゲストに出てる加納を発見。
ものスッゲェ物知りだったのだぁぁ。
さもありなん。観劇歴が長いんだもんー。

嗚呼、声もソフトだし♪
「同時解説イヤホンガイド」をやって欲しい。

そんな事をビッシリ書いて、タダ券に応募した…ら…。
ついにやって来た!

当たったんだな~。タダ券がっ!
『かぶき座の怪人』(新宿スペースゼロ)
冬だったな。2001年だよね、たぶん…。

初めてナマで観たんだな。
市村正親も客席にいたな。
上演時間が長かったな。
一緒に行った友人と、2度と「花組観たいね」
こういう会話は交わしてないんだな。

でも私はこう思った。
「タダなら観ようー」(コラコラコラ!) 

でもって、今回やっとまた当たったわけよ。
長い道のりだったなぁぁあ。
VIVA!KANADEHON忠臣蔵
 熱烈レポ → クリック

やっと、加納幸和が私に近づいてきたね。
…それ、逆だから。

詳しくは → 加納幸和 花組芝居 

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花組芝居 KANADEHON忠臣蔵

2007年12月19日 | 演劇


世田谷パブリックシアター  12/5(水)  

タダ券が当たった~♪ヒャッホ~イ♪
引き替え開始前からズラズラズラ~リと人の列。
30人はいたよ!!
これ、み~んなタダ観なのか!
この劇場は、花組芝居にはデカ過ぎたのかな…。

キャ~~!!前の方の列だよ!!
サイドブロックだけど…そんなの関係ねぇ。
こんなイイ席って♪(ありがとう)

客席には、けっこう男性の姿も!!
ビビビビックリだ~。
花組ファンなの?はたまた、忠臣蔵ファンなの?

WOOOO~!!
カメラ見っけ!NHKのマークが!
あ~空席が無いように、
タダ券をいっぱい配ったとか…。

いざや傾かん!
ネオ歌舞伎で『仮名手本忠臣蔵』

花組芝居 KANADEHON忠臣蔵

〈大序〉鶴ヶ岡八幡宮の兜改め 

皆ジ~っとしてない。モゾモゾ。
アハハ。
本当はこうかもね。
御付の人だってロボットじゃないもんね。

足利直義が顔世に命じて、
討ち死にした新田義貞の兜チェック!
箱から出してきたのは、
なんと黄色いヘルメット!
安全第一って書いてある~。
グハハハ

師直、顔世を口説いてるヨったくぅ。
「イヤ~!」って表現がダイレクトじゃ。

あ…足利の頭には動く蝶がいた…。

この後も、いつもバックに蝶がいるのよー。
怪しく、美しいのよー。

上手・下手に別れた定式幕が、
奥から手前に3枚づつ掛かってるんだけど、
あれ、パネルなの~(後でパンフ読んだ)
舞台が狭くなってて、小芝居っぽさムンムン。

舞台美術(by川口夏江)に美学あり!

〈二段目〉桃井館本蔵松伐り

桃井家の家老・加古川本蔵宅
力弥がお使いでやって来てる!
ドキドキな小浪。
ウシシな戸無瀬。

ウキャ~。こんなシーン初めて♪
おっ。戸無瀬は加納幸和だ!いいねぇ。

いちゃついてるよ~。力弥&小浪
ブチュっっ。いや~ん。

本蔵はそんな2人を蹴散らして、右往左往。
アッ、盆栽みたいな松伐ってる。グハハ。

ワイロだ賄賂!師直に持っていかなきゃ~。

〈三段目〉足利城外進物の場

袖の下攻撃成功~。

〈同〉おかる文使い

恋人勘平会いたさに、
明日でもいい文箱をわざわざ持ってきたのは、
顔世の腰元・おかる。

ね、ね、せっかく会えたんだから~。
ウッフ~ン。
積極的だなぁ、おかる。

キャ~この場面も初めて観た~♪
ここ、やっぱりあった方がいいね。
後の2人のヒートアップが、よっく判るもんね。
今日は観れて幸せだな~♪

〈同〉殿中松の間刃傷

「ふな侍じゃーっ」師直にバカにされ、
判官、刀を振り上げて師直に一撃っ。
ガッシと判官を止めたのが本蔵。

キョエェエ!
もうこの場面に来た!ハイスピードだよ!
いつもは”こだま”に乗ってる気分なのに。
こいつは”のぞみ”だ!しかも700系~!

〈同〉裏門

なもんで、
勘平は城の外に取り残されて…。
「女房の言う事聞けないの」
恥じらいながら言うおかる。
キュ~ト♪

〈四段目〉 塩冶館判官切腹、表門城明渡し 

はい、判官は切腹ー。

デッカイ蝶のモチーフ。
白い布がやけに美しいー。
加納美学だ!

由良助の手に残されたのは、九寸五分。
あっ。ピロッと刀の切っ先を舐めた!
ウ~ム、細かいぞ。イイねぇ。

〈五段目〉山崎街道鉄砲渡し、二ツ玉

狩人になってる勘平は…。
へッ!もうこの場面終わりー。

おかるの父・与兵衛は山賊姿の定九郎に
グッサリー。

ワァァアア!
小さい猪がダッシュして、上手から下手へ
次はもうちょっと大きくなって、猛ダッシュ。
オッオッオ~!
どんどんデッカクなって走ってる~。
ギャハハハ

悪人定九郎、一味違って新鮮ー!
勘平がこいつを撃ち殺して…。

〈六段目〉與市兵衛内勘平切腹 

勘平が腹を切って!そっからの展開に
客席がドヨめいた!エェ~ッ!
そっか~。驚いちゃうよね、フツー。
無感動な私の心は、
ちょっと錆びついてるんだな…(ショック)

休憩(10分)

ドッカ~~ンッッ!!
おったまゲッゲッげげげのゲ~!!
ここまで、たったの1時間20分ですぜ!!
前代未聞~!太陽が西から昇る~!

スーパー歌舞伎もやってる脚本家・石井耕二
ネオ歌舞伎の大将・加納幸和の演出!
がっぷり四つに組んだら、
こんな世界が創れちゃうのか~。
スッゲ、スッゲ、スッゲェェエエ!!!

「文楽で観たことがあるから判るわ」
そう中年女性が言ってたけど、
これ、ビギナーでもノリがイイんじゃないかなぁ。

〈七段目〉祇園一力茶屋 

着物でダンスなオープニング♪
こうきたかたか~!花組芝居~!グフフ。

遊びまくって、飲みまくってグデングデンの由良助。
でも、横になって寝たりしな~い。
そんなにセットが広くないんだも~ん。
動くんだけどね。(ヒャ~)

由良助へ手紙を届ける力弥の合図。
鯉口を切る音がうるさい!
アッ手がッ。ククク。

その手紙を、上からおかる。下から九太夫が覗くー。
釣燈籠もちゃ~んとあるよ。
う~ん。七段目のセットはブラボ~♪

そうそう、
梯子を降りるおかるの着物の下を、
由良助&黒衣が覗こうとしたりしてた。クハ。

おかるは、お兄ちゃんの平右衛門と再会して…。
キャッ!さっき落とした簪を、
頭のてっぺんに突き刺してるおかる。
そのまんま演るんかい!植本潤!(イヒヒ)

〈八段目〉道行旅路の嫁入

サラ~ッと一差し舞って(短かッ!)

〈九段目〉山科閑居  

障子の字を見て感心する戸無瀬と小浪。
「じゃなくって、こっち見ろ」怒られてるし。
アッハッハ

〈十段目〉天河屋義平内 

お父ちゃんと子供が何か歌ってるー。
ん?嫌がる妻を離縁。
んん?役人達がドヤドヤーっと。
ん、ん、ん!
もしやこれ、天河屋義平かも…(プログラムとか見ろ!)
赤穂浪士の武器調達してるんだよ、ね、ね、ね。

「天河屋義平は男でござる」

ウッキャァァァアア!
やっと出逢えた~~!!
ここ、ここ、この場面観たかったんだよ~~!!

九段目で「堺の義平へ通達して手配」
こう言ってるでしょ、由良助が。
でも、フツーはカットされちゃうわけさ。

夢にまで見た場面を、まさか”花組芝居”で観るとは!
お釈迦様でも御存知ねぇわさ。

ウキウキウキキ♪
夜空でUFOみつけたらこんな気持ちかもよ。

〈十一段目〉高家討ち入り

雪が降ってる~。
さあ、討ち入りだ。エイエイオ~!

ドバッッと雨戸が出てきて、
義士達が踏み倒~す。
それがが引っ繰り返ると障子ー。

なんてビューティーな戦闘シーン。
ブ、ブ、ブラボ~~!!

嗚呼、無数の蝶が…。
なんだかポロポロ…泣いちゃったー。

なのに、出てきた馬にプププ。
胴体がー。

約2時間半で終了ー。
信じられな~い。
常識じゃあ、10時間以上かかるのに…。

もう~!私の脳みそに
『忠臣蔵といえば花組芝居』
ってインプットされそうだよー。やばいよヤバイ。

太棹三味線(by鶴澤津賀寿)に混じって、
パーカッション。アフリカン。ガムランetc
ミュージックパラダイスだ♪
これがまた物語にピタっとハマッテルんだな~。

ウィットにとんでる。
だけどアングルはブレてな~い。
これが花組芝居の底力!

とか言いながら、20年前から存在を知ってただけ。
メンバーのことも全然知らないし…。
ナマで観たのは、たった1作。
『かぶき座の怪人』(新宿スペースゼロ)
2001年だったかな?
あの時ビビッとこなかった、ネオ歌舞伎スピリット。
今回はガッツリ!キャッチしたぞ~!

(歌舞伎+文楽)×花組芝居=KANADEHON忠臣蔵

歌舞伎、文楽ファンも必見!
NHKのOAを待とう!(いつなんだ~)

幕前で毎日やってるアフタートーク
「戸無瀬を演っていた者です」
ああ、この低姿勢がイイんだよね~。
座長・加納幸和登場ー!

今日の解説は”七段目”
色んな話ししてくれたよ(書かないのかい)

帰りに気がついたんだけど、
舞台写真が!500円で!
選ぶファンの目は真剣そのもの。

パンフは1000円!…のわりに薄い…。
でも、中身は濃かった。
いのうえひでのりとも熱く語ってたぁ。

花組芝居を始めた頃、
新しい歌舞伎を創っているのは
猿之助ぐらいだったのに、
20年経った今は、色んな人がやっちゃってる。
だから、花組芝居は新たな道を行ちゃった!
『忠臣蔵』をいじくっちゃった~。
シリーズ化も考えてるんだって!(待ってるぜ!)

詳しくは → 花組芝居

その他の忠臣蔵物レポ
 仮名手本忠臣蔵
   
歌舞伎 (2007/2 歌舞伎座)
   
文楽 (2006/9 国立小劇場)
 
元禄忠臣蔵 (2006/10・11・12 国立大劇場)
 
東宝映画 (1962年)

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アラン・ドロン 刑事フランク・リーヴァ

2007年12月18日 | 映画

 

「SMAP×SMAP拡大スペシャル」(10/8)
チャンネル回したら偶然、目の前にアラン・ドロンが♪
カッチョヨカッタねぇ。
いつまでも、
ファンに、夢をあたえ続けるのが明星なんだ。
そう思ったじぇ~。
でも、世界のアラン・ドロンがなんで今ここにー。
って思ってたら、これだよ、これ。

アラン・ドロン 刑事フランク・リーヴァ

彼の名はフランク・リーヴァ
1970年代ー
麻薬密売の摘発に活躍した人物。

マフィアに命を狙われ、25年間行方不明だったが
弟の葬儀という名目で、数ヶ月前パリに戻ってきた。
彼は娘がいたことを知らされるー。

それを教えたのは、昔の恋人。
でも、その娘・ニーナは違う女との愛の結晶。
潜入捜査官だった頃のマフィアの女…。

マフィアの抗争の末、跡を継いだ男と、
娘との間に子供が生まれたー。

アラン・ドロンデビュー50周年記念

ちょっとお腹が…。
でも、窓辺に佇む姿なんて、あ~た。
色っぽいったらありゃしない。

切なくなるよ~なメロディ。
銃、猫、友情、愛、
ハード・ボイルドここにあり!

でも、
アランドロンの手にかかったら…。
アヘアヘ~。
娘、死んだ恋人、再会した恋人、新しい恋人ー。
カッチョよ過ぎぃぃ。

女性を見つめる瞳は、優しく。
遠くを見つめる眼差しは、悲しい。

これ、2004年作品なのだ。
20代の頃の写真が出てくるんだけど…。
哀愁の漂わせ方は、時の流れを感じさせねぇ!
アラン・ドロンってば、今幾つなんだ~。
72歳っっ!!
永遠のスター♪輝ける星

映画は何本観たかなぁ。
あ、み~んなテレビだけど…(おいおい)
んでもって、ほぼ、那っちゃんのアテレコ♪

「太陽がいっぱい」「フリック・ストーリー」「高校教師」
「冒険者たち」「世にも奇妙な物語」「黒いチューリップ」
「アラン・ドロンのゾロ」「危険がいっぱい」「悪魔のようなあなた」
「さらば友よ」「シシリアン」「ボルサリーノ」「ブーメランのように」
「ル・ジタン」「友よ静かに死ね」「エアポート’80」etc

思いつくだけで、こんなに!
ストーリーは忘れても主題曲は忘れない!
い~や!
野沢那智の声は耳にこびりついてるじぇ~♪

「ハーフ・ア・チャンス」で最後かと思ったら
テレビドラマで「アランドロンの刑事物語」
那っちゃんだったね。ウフフ

でもってこれ!
『アラン・ドロン 刑事フランク・リーヴァ』
本当は吹き替え版じゃないしぃ
野沢那智の声が聞けないしぃ
チェ~!のはずなんだけど…。
やっぱりクラクラ~
もう、私を惑わしてどうするの~

最終話「黒幕は誰だ」
 20(木)19:00~ WOWOW
  → http://www.wowow.co.jp/drama/frank/index.html
 

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パン 1度に食べま…

2007年12月17日 | 食べたり飲んだり

  

ロビーで開演時間まで、晩御飯をパクつこう。
さ、何にしよっかな。
コンビニに入ったら、ら、ら、ら。

こんなにパンを!(画像見てネ)
何人分かって?…私の分。

これ1度に…食べま…せん!!

なんでこんなにっっ。
ストレスかい?…。
もう1人の私が、「買え」と言ったの?私?
ヒャヒャヒャヒャヒャ~。

ちょっと!
チョココーティングのパンが無いよ!
あれは昨日、落語会で食べたでしょ。
ブニュ~ッってココアクリームが入ってたやつ。
あ、そっか。
 
サンマルク・カフェのパンは好きだね。
時々、HOKUOにも寄っちゃうよね。
でも、
特にパン好きってわけじゃないヨ。

劇場に行く時は、ついコンビニのパン…。
だって、おにぎりって飽きるんだな。
お弁当はデカイし、
レディース向けもあるけれど、
この季節、冷たいご飯が、身にしみるのよ。
だから、一応パン。
本当は、
ほっかほかな肉マンとか買いたいけど。
匂うし。すぐ口に入れないとね。
だから、一応パン。
だけど、こんなに買っちゃ~いけましぇん。

かばんがパンパンやっちゅうねん!!(お、洒落か)

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いざ!討ち入り! 社会人のための歌舞伎入門

2007年12月15日 | 歌舞伎


国立大劇場    12/13(木)   

日本の師走は”忠臣蔵”だっっ!!討ち入りだっっ!!

元禄十五年十二月十四日
赤穂浪士47人が本所吉良邸に討ち入った。

現代人にとっても、この日は特別なんだ~い。
って、私が盛り上がってるんだ~い。

19時開演のロビーには色んな人がー。
サラリーマンは、
シュポっとビール缶開けてるし。(美味しそう)
「文楽は観たことないね」
そう話す若いカップル。(隣でやってるぞ)
「解説が25分もあるんだって」
女子学生グループ。(ワイのワイの)
切腹最中はないですか」
特設売店で聞いてるお兄さん。(売り切れだって)

社会人のための歌舞伎入門

解説 「忠臣蔵の世界」 宝井琴調

「自分で言うのも何ですが”こうだんし”です」
グハハハ
”好男子”と”講談師”を掛けてるんだね。

「今年の漢字一文字は、
偽装の”偽”じゃなくって、忠義の”義”であって欲しかったですね」
ウマイ!座布団一枚!

後で上演する『松浦の太鼓』
あそこに漕ぎつけるまでの、赤穂浪士物語を講談でっ!

やっぱイイよね、講談♪
この口調がなんだか好きなんだなぁ♪

「忠臣蔵」は、
歌舞伎・文楽・講談・浪曲・映画・テレビetc
色んなジャンルになってるんだよね。

オオ!
”秀山十種の内”の説明もきちんとやってる。
初代中村吉右衛門の家の芸なんだよ。

『松浦の太鼓』は、
討ち入りの前日から始まって…。

「今日ですね。12月13日」
客席どよめく。ウピョ~そうだね、そうだね。

成田山でも、すす払いをする日なんだって。
だから、大高源吾が煤竹売りになっている。
な~る~。今まで考えたこともなかった。

討ち入り当日は”雪”。
っていうけど、本当は”雨”だったとか。
でも、音としてイマイチでしょ。
これも講談で解説ー。
キャハハ、本当だ~。間が抜けてるぅ。

討ち入った時刻は夜中の3時で、吉良の首をとったのが早朝ー。
今でいうなら12月15日。
でも、明け六つというくらいだからー。

夜明けから日時が変わるってことか。
だから、12月14日でOKなんだ。
へぇぇぇ。知らんかった~。

最後に、
『松浦の太鼓』のラストで源吾が語る
”討ち入りの様子”を講談で!

いいね~ゾクゾク♪講談聞きた~い。

話しの途中でパネルが降りてくるんだけど、
アクセサリー的存在で、
お客が舞台に上がることもなく…。
いつもの”社会人のための歌舞伎入門”より、
客席との一体感は無かったなぁ。
初めての人には気の毒だったなぁ…。

私はイイの。お次を楽しみに来たんだから。
ワクワクドキドキ♪

秀山十種の内 松浦の太鼓(まつうらのたいこ)
二幕三場

来たよ~。
宝井其角が大高源吾にバッタリ出会った。
12月13日の雪の両国橋。

みすぼらしい格好で竹売りしてるよー。
別れぎわに其角は
『年の瀬や水の流れと人の身は』と発句を詠み
源吾は
『明日待たるるその宝船』と付句をー。

ああ、いなぁ。
ウウ、ここ伏線だからね。
一緒に口ずさんじゃってるよ私ったらぁ。
でも、次がいいのよ、次が~。

来た来た~!松浦邸だー。
松浦鎮信を演じまするは中村吉右衛門

ヒャッホ~♪会いたかったよ~♪
待って待って待ってたよ~。
吉右衛門の松浦公だよ~。
何年ぶりじゃろうね、この役はー。

「バカ、バカバカ」ってブツブツ言う姿。
ちょっと横向いて拗ねてる姿。
馬に乗ってる姿、落ちる姿、
枝から落ちた雪をかぶる姿ー。
何をとってもどっから見てもズデギィィ♪
ワガママなのに憎めないなぁ。
吉右衛門の松浦公ってばよ。

でも、私が一番好きなのはここ!ここここ!

赤穂贔屓の松浦公。
義の為に敵討ちしない彼等にイライラ。
でも、其角が源吾と交わした句のやり取りに、ビビッ!

そこへ、にわかに響く陣太鼓。
思わず膝をグイッと突き出し指折り数えて松浦公。

「三丁陸六ツ、一鼓六足、天地人の乱拍子。
こりゃこれ、山鹿流一流の妙伝にして、
今、この妙伝を得たる者は、諸侯で岡部、マヽこの鎮信じゃ。
陪臣にては上杉の家臣千坂兵部に、今一人は赤穂の大…」


これを知るのは…大石内蔵助に相違なし!

「宝船はここじゃ。ここじゃ!」
ニッコニコで手招き、手招き。

場内は拍手の渦、渦、渦ー。

グワァァアアア!
泣く~泣く泣く~。ポロポロポロリ…
ってなっちゃうのよぉ。

愛してるよ~吉右衛門

嗚呼、HAPPY~♪♪♪
しかもね、ね、ね。
ここ1階席なんだぁぁああ。
表情の変化がバッチリだぁぁああ。
いいな~。
いっつもこんな所に座りたいな~な~な~。

なんじゃ~かんじゃ~あって(おいおい)

嗚呼、眼福眼福♪
やっぱり吉右衛門の松浦公が大好きだ~。
私のハートをズッッキューンと射抜くよ~。

また来るから、それからちゃんとレポを書くのさ。
ヘッヘッヘ。
だって、本公演も観なくっちゃでしょ、でしょでしょ。
ウヒヒヒヒ。
あ、次は3階席っす…。
テンションちょっとだけ落ちた…。ウウウ

待っててね!播磨屋

絶賛上演中
  社会人のための歌舞伎入門
   21日(金) 19:00~
  本公演 
   ~26(水)
   「堀部彌兵衛」「清水一角」「松浦の太鼓」 
    → 日本芸術文化振興会

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12月 文楽 新版歌祭文 野崎村の段

2007年12月14日 | 文楽


国立小劇場  12/8(土)  
 

今までの物語は → 座摩社の段

野崎村の段

今日も元気だお光っちゃん!
あッ!でもいつもの始まりじゃな~い。
へ~。これが”端場”なんだ。ビックリ!!

ここには父・久松と、重病で盲目な母、
そうしてお光が住んでるんだね。
かいがいしく、世話してるんだね。

ウオ~!門付けがいるよ。
え~っと繁太夫節というのを語るんだって。
あ、本も売ってるのね。
久作が手にしたのは『お夏清十郎』…。

「ただいま…」
お光の目の前に、久松がっ。
ゲッ、小助も一緒だよ。

暗い影なんかなんにも感じないお光。
ルンルン♪で喜んでるよ~。

ホラ、座摩社の段で罠にはまったじゃん。
ありゃスゴカッタねぇ。

だから、里へ追い返されたんだな…。

久作がポイッと小助に渡したのは、
なんと”金”!!!

こんなド貧乏な家の中に!
こんな大金があっていいのか!
み~んなが驚いちゃってるよ。

ウホウホなのは小助。
思わず柱にゴン!頭をぶつけて。グハハ。

「久松とお光の結婚式を挙げよ~」
久作の爆弾発言っっ!!

ポ…と顔を赤らめてるよ、お光ちゃん
「膾(なます)刻んでおけよ」
久作にそう言われて…。

そっか、それで、トントントントン♪
あの包丁さばきを、客席に披露するんやね。

御贔屓様の集い”(2007/5国立文楽劇場)
あの風景が忘れられんなぁ。ククク
あれ…最近どっかで観た気が…。
グワァァァア!!
歌舞伎鑑賞教室(2007/7国立大劇場)
中村福助を忘れるなぁぁぁ!!(バカもんが~)

戸の立て付けが調子悪いのかな。
黒衣が後方で何やらゴチャゴチャと…。

√切つても切れぬ恋衣や、元の白地をなまなかに

大根切って、指切って、アイタッ!
もう~お光っちゃんたら~。

客席は、このまな板さばきに拍手喝采っ!
いいぞ!清之助

ホ~ホケキョ♪
下手からはのどかな鳥の声

これから、あんな悲劇が起るとは、
とっても思えないよ。いい天気だよ。

戸口から掛かる声に、明るく答えるお光
√百姓の内に改まった、用があるなら這入らしやんせ

あっ。お姫様みたいな人が!
…もしや、あれがー。

お光っちゃん、
鏡越しにお染を見つめて、
(画像見てネ)
イーダイーダイーダ!
鏡の中のお染を指で突っつく
エイエイエイ!

ス…スゴイ…!!

戸の隙間から出てるお染の手を
バシッと叩いたり!
入ってきそうになると、外に押しやり、
戸を閉める時に、お染の手を挟んだり!

戸の内側に箒を立てて、
お染が開けたら、バタンッ!
顔をめがけて倒れさせたり。

スゴイスゴイスゴイぃぃぃ!!
歌舞伎じゃぁここまでしないぞい!
女心をドバッッ!嫉妬心をズバッッ!
ストレートな文楽が気に入ったぞ~!!
ここまでやると、アッパレじゃ♪

そんな女の戦いに、全く気がつかないのか男達!
久作に灸をすえたり、肩を叩いたり
親孝行してるよ、久松。

ちょこんと座った久作の足がキャワイイ♪
内股気味で…。グフフフ。

おっと!恋のテレパシー
お染に気がついちゃったよ、久松。

メラメラ燃やすよ、嫉妬の炎!
お光、火が付いた線香を、お染の手にー。
WOOOO!
イイゾ!文楽~♪

イライラとソワソワ。
恋のトライアングル。
それは魔のバミューダ三角海域!

お光、久作の頭にお灸をー。
アチチチ~!!

その場の空気を読んだ久作。
お光を引っ張って、バックしながら去って行く。
どこまでもチャ~ム♪

キャハハ~!!
こんなにエキサイトしていいのか♪
VIVA!文楽

恋は盲目…お染&久松。
「一緒に死のう」
久作が2人を止めるよ…。

あ、ジャガジャン!
綿帽子姿のお光が…髪を切って尼姿に~。

√嬉しかつたはたつた半時

目が見えない母親は、
花嫁姿だと思い込んで嬉しそうだ…。
泣けるなぁ。
でも身体に触れて、判っちゃったぁぁ。

ドババァァアア!!
皆が泣いちゃうぅぅぅ。

お染の母がやってきて、
お光の志にって、さっきのお金を返してる。
だからって、
お光に天使が微笑むわけもなく…。

√お兄様お健(まめ)で、お染様、もうおさらば

お染は船で、久松は駕籠で大坂へー。

歌舞伎だと舞台が廻って、
家の裏の土手から見送る2人。

船は上手の幕へ消え、
籠も揚幕の向こうに消えて…。
仮花道を使うパターンも観たよ(2005/2歌舞伎座)

プチンッ。
お光の心の糸が…
「お父っつあん」
ギュッと娘を抱きしめる久作。

でも、文楽はこうじゃな~い。

舞台が後ろへ引かれると、ここは大坂への1本道ー。

一休みしてるのは駕籠屋。
身体をフキフキ~。
汗をかいちゃったんだもんね~。

船頭も一休み。
あ~!ドッボ~ン。
船から落ちても~た。
必死に泳いで、やっと乗ったと思ったら、
棹、棹、棹が落ちたよ~~。
足で手繰り寄せてるよ~。
グハハハ。

幕見があったら行くのに。
ああ、大阪はあるのにー。(くそっ東京め)

何があろうと、文楽公演の幕が上がる。
それって、
私にとってこの上ない幸せなんだ。
ヒァァァ~。
そんな気持ちが溢れてきたよ。
ウワァァ~。
どんな嵐が吹こうと、これからも劇場に通うで!
当たりまえやん♪

文楽絶賛上演中!
12/4~16  国立小劇場
 信州川中島合戦 新版歌祭文
 文楽鑑賞教室
  → 日本芸術文化振興会

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12月 文楽 新版歌祭文 座摩社の段

2007年12月13日 | 文楽


国立小劇場  12/8(土)  
 

新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
 作:近松半二
 初演:安永9年(1780)大坂竹本座

お染・久松ものの先行作品。
なんと!久松はとある武家の出身。
宝刀・お家騒動・複雑な背景・
そんなもんが絡みあってるんだと!

座摩社の段

オッ!ここ観たことないヨ。
”野崎村の段”の前に、こんなのあるんやー。
チラシをちゃんと見ろ!
国立劇場ではS59年以来の上演だって♪

鳥居の下で行ったり来たりしている人。
あれ何やってんの?
あ!お百度参り。

お染に惚れてるお金持ちの佐四郎。
”お染の方から惚れてくれますよ~に”
そう祈ってるんだって。
プププ。場内大受け~。

久松と小助が一緒に集金してる。
見るからに分かれてるね、
エエもんと悪いもんキャラに。

お腹がピ~ッと痛くなった小助。
久松だけが行ってくることに…。

何やら臭うな~。
ホ~ラ、山伏と何かやらかすんだ。

小助と佐四郎の会話を、
山伏が後ろから盗み聞くー。

グハハハ
柱の陰から2つの顔が!
左から人形遣い・勘緑の顔。
右から人形・鼻動きの顔。
コレ、受け狙ってるよ!ゼッタイ!

山伏、話し込む2人にドンドン近づいて、
柱によじ登ったー!
山伏、急に占いの台を表に出して準備中ー。
もう~山伏から目が離せな~い。
勘緑オンステージ!

よっしゃ、金持ちを茶屋に誘って酒盛りじゃ~い」
行ってらっしゃ~い、山伏のおっちゃん。

なになに!
小助ったら、今度は怪しい奴らと3人で密談。

床を見ると…
ウオっっ!!
大夫が出たり入ったりで9人!
この多人数を相手に、三味線はたったの1人!
鶴澤清志郎 → asahi.com
スッゲ~!カッチョエェ~!

お染登場ー。
あっちからやってくるのは久松ー。
下女は「芝居観てきま~す」
恋人同士で2人っきり♪
いちゃつきたいけれど…。

お染、めっちゃ積極的に場所探し!
あ、この中に入ってしばしの逢瀬ー。

って、そこ山伏の仕事場ちゃうん?
あちゃ~。酔っ払って戻ってきたで、山伏。
■▲△×○◎…入れましぇん。
ウシシ。な~んかオモロイ山伏
続・勘緑オンステージ!

「しゃ~ない。佐四郎の家で八卦の続でもするか」
バイバイ、山伏のおっちゃん♪

浪人と町人が大喧嘩!
お染・久松・下女・小助も野次馬の中。

おっと、
シャッと侍が久松の懐から財布を取った!
シュッと町人に投げつけた!
タラ~リと町人の顔から血が!

「ちょっと~。それはこっちの!」
小助が叫んで、侍が
「すまん!血がついても~たから洗ってくる」
え~!なんかこのシチュエイション怪しい~。

濡れた財布を返してもらって、
お染の手を取り、サッサカ行っちゃった久松ー。

√件の物は手水鉢の下にある

うまい!財布を擦り返てる!
ほら~。小助たちの悪巧みだー。

「見~た~ぞ~」
役人が言ってる間に、こいつを、
浪人に化けていた弥忠太がバ~サッリ。

死体の傍に、財布を置いて
「後は任せろ!」
弥忠太を見送ったのは、町人に化けていた勘六。

「も~い~かい」
「も~い~よ」
なんと!役人が生き返った!!
化けていたのは金右衛門。

ウワァァアアア!!
客席どよめくぅぅぅうう!!
大ドンデン返~しの連続に、大拍手っっ!!
オモロイやんけぇええ!!
VIVA!文楽

お染&久松の恋愛密度も、
たっぷり判っちゃったし。

ベクトルは真っ直ぐ、『野崎村の段』へ → クリック

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12月 文楽 信州川中島合戦 → 風林火山 → ヤマトタケル

2007年12月12日 | 文楽


国立小劇場  12/8(土)  

信州川中島合戦(しんしゅうかわなかじまかっせん)
 作:近松門左衛門
 初演:享保6年(1721)大坂竹本座

輝虎配膳の段

長尾輝虎(上杉謙信)vs武田信玄

なんだよね…。
チラシも読まず、筋書きも捲らず、
イヤホンガイドを借りる暇もなく…。
わ、わ、わからんっ。いっちょん判らん!!

燕三の三味線が静かに響き渡る…。
松香大夫いつ語りだすんだぁ。
床本めくってるだけや~。

武田信玄といえば『風林火山』(大河ドラマ)
最近は、ワクワク度低いんだけど…。(ごめんちゃい)
1年は長いんだよー。

信玄の弟・信繁、川中島に散るー。
もう、泣いた泣いたぁ。
嘉島典俊の猛々しさと声の張り!  
さっすが舞台で鍛えただけあるよねぇぇ。
画面に収まりきれないよ、あのパワー!

あ…話しが完全にそれちった…。
え~っと。え~っと。

√音高し声高し、塒を出でし老ひの鶴、
子に逢ふまでぞ世の人の、問ふとも我は名なし鳥、

OH!松香大夫エンジンかかったよぉ。
お婆さんの役なんだ!

女3人集ればー。
かしましいとは愉快だね~♪
じゃなくって…。
なんか険悪ムード…。
婆さん、肘まくらで横になってるし。

婆さんの正体は!
山本勘介の老母・越路
もう1人は、その妻・お勝
そいでもって、
越路の娘で直江の女房・唐衣

ど~も輝虎は、
信玄の所の勘介が欲しいみたいね。
で、母上を持ち上げて、へ~こらしてんのね。

輝虎は、カッカ来易いヤツみたいだよ。
ね、ね、それよりあれ、揉み上げ?(プレスリーか!)
Gacktとじぇんじぇん違~う(ええやん)

上手には女が2人。
下手には男が2人。
お琴の周りで輪を描いてグルグル♪
上下入れ替わり~。

輝虎が婆を!
お勝は、琴を斜めに応戦だっ!!(画像見てネ)

グワァァァ!ダイナミックじゃ~!
ええぞ~ええぞ~!もっとやれ~!
こんなに動く時代物って、初めて観たかもヨ。

で、この場はどうなったの~?(コラ!)
引き分けで終わったみたいー。
後で、筋書き読んでやっと判った(おそ過ぎっ)

文楽で初めて観たこの『信州川中島合戦』
やっぱり、大河人気にあやかったのかな。

あ~!
風林火山フィーバーはこんな所にもっ。

風林火山~晴信燃ゆ~
  
市川亀治郎 
  武田晴信・山本勘助 二役ならびに宙乗り相勤め申し候

 4/5~27 日生劇場
  作:井上靖 NHK脚本:大森寿美男
  脚本:石川耕二
  出演:市川亀治郎/JJサニー千葉/橋本じゅん/高橋和也/
   嘉島典俊/尾上紫/守田奈央/大和田美帆/笠原章/仁科亜希子
  一般発売:1/9
    詳しくは → 日生劇場 スポーツ報知

WOO~!千葉ちゃんだ!あ、嘉島典俊も。グワ~橋本じゅん!
亀ちゃん、
最後は天馬に乗って“宙乗り”とな!!
そんじゃぁ、伯父・猿之助の名台詞が飛び出すかも。

天翔ける心、それは私だちょっと台詞違うか…)
おっと、それはこっちよ!こっちぃ♪

スーパー歌舞伎 ヤマトタケル
 3/5~25 新橋演舞場 4/3~26 博多座 5/4~27 大阪松竹座
  作:梅原猛
  脚本・演出:市川猿之助
  出演:右近/段治郎/ ほか
  一般発売:1/24
    詳しくは → 歌舞伎美人

待ってましたっっ!!
ソフトな段治郎とビターな右近のダブルキャストで、
御堪能あれ~♪
いつ行こっかなぁ。何回観よっかなぁ。燃えるぜ~!!

連想ゲームの様に、話しが♪飛んで飛んで~♪
文楽に戻れ!(ハーイ

新版歌祭文へつづく

文楽絶賛上演中!
12/4~16  国立小劇場
 信州川中島合戦 新版歌祭文
 文楽鑑賞教室
  → 日本芸術文化振興会

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