2017年4月7日(金)
紀伊国屋ホール 18:30開演 G列センター
青年座
わが兄の弟 ―贋作アントン・チェーホフ傳―
作=マキノノゾミ
演出=宮田慶子
出演
アントン(チェーホフ家の三男)・・・横堀悦夫
ニーナ・・・安藤瞳
パーヴェル(父親)・・・山本龍二
エヴゲーニャ(母親)・・・大須賀裕子
アレクサンドル(長兄)・・・石母田史朗
ニコライ(次兄)/ポポフ・・・大家仁志
マリヤ(妹)・・・野々村のん
ミハイル(末弟)・・・松田周
アーニャ・・・坂寄奈津伎
シナイーダ(リントワリョーフ家の長女)・・・津田真澄
エレーナ(次女)・・・小暮智美
ナターリア(三女)・・・那須凜
スマーギン(三姉妹のいとこ)・・・豊田茂
グレゴーリイ(老従僕)・・・名取幸政
マーリュシカ(小間使い)・・・田上唯
ドールゴフ中尉(コルサコフ監視所の軍医)・・・高松潤
虚と実が上手く綯い交ぜになっている!
…んだろうね。
いや、ね、チェーホフのことって
作品以外全然知らないもんだから…。
って作品も少ししか知らないんだけどさぁ。
アントン・チェーホフの祖先は農奴であり、
祖父の代に自由市民の身分を得て、
父はタガンローグで小さな食料雑貨店を営んでいた。
しかし、アントン16歳の時に雑貨店は破産し、
一家はモスクワへと移住することになる。
ダメダメな兄貴が2人もいて。
頑固な父親がいて。
母や妹、弟がいて。
家族の稼ぎ頭がチェーホフ。
モスクワ大学の医学生なのに
ユーモア短編小説の原稿料で、
生活してるっ。
医学を学ぶだけでも大変だろうにぃい。
しかも、静かな場所で構想を練る。
なんてものとは程遠い。
キッチンの…じゃなかった。
居間だね。
そこの隅っこで、みかん箱みたいな
ちっこい机を前に格闘。
しかもしかも、
兄2人が難題を持ってくる。
家族の話をネタ帳にシュシュっと
走り書きしたりもしてるんだけどね。
とにかくうるさいわけよぉお。
なんだか…やっぱり、
才能のある人は違うんだねぇえ。
どこででも捻りだせるんだねぇえ。
あ、物語はここから始まったよ。
1880年、アントン20歳の誕生日の翌朝。
飲み屋で知り合った女性と一夜を共に…。
したんだね。
んで、本人はひた隠しにしているんだけど、
どうも初体験だったみたいなんだな。
なもんで、アントン君は、
彼女にのぼせちゃうよねぇえ。
ところが…ぁぁ。
その女性は2番目の兄貴の元カノ。
高級娼婦だそうで…。
お兄ちゃんの誕生日プレゼント
だったんだとっ。
アントンくん…ガビ~ン!
やがてチェーホフは
めでたくお医者さんに!
でも…商売上がったりなんだってぇ。
だからせっせと小説を書いている…。
有名小説家の仲間入りを
果たしているみたい。
田舎で出会った人々と、
ちょっとした交流があったりして…。
上流階級の方々が白い洋服ぅう。
「桜の園」チックぅぅ。
30歳になって、
何を思ったのか、突然
極東の地サハリン島へ。
収容所を巡って…
探していたのは、あの、
20歳の時に出会った女性。
やっと再会出来たんだけど…。
彼女の、重くて辛い人生を
目の当たりにして…。
世界的巨匠を
こんなに身近に感じていいのかぁ。
なんとも言えない味を引き出す、
コミカルな中にあるリアルさ。
19世紀末のロシアに、
確かにアントン・チェーホフは
生きていたんだ。
そう実感出来た芝居だったぁあ。
そういえば…
前回青年座を観たのは…(検索中)
2008年(赤シャツ)!!
ヒエェェエ!!
めちゃくちゃ
お久しぶりだったんだぁあああ。
劇団青年座
わが兄の弟 ―贋作アントン・チェーホフ傳―
東京・紀伊國屋ホール
2017年4月7日(金)~16日(日)
プチMYブームのロシア繋がり! わが兄の弟 ―贋作アントン・チェーホフ傳― (2017.3.17記)
マキノノゾミ
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チェーホフ
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