『夏祭浪花鑑』は、
大坂の夏の風俗を背景に、
三人の俠客と連れ添う女房たちの
心意気を描いた夏狂言の代表作です。
今回は、「長町裏の段」の後の
「田島町団七内の段」も付けて
11年ぶりの本格的な上演です。
主人公・団七九郎兵衛は、俠客として
全身全霊を賭けて、恩人の子息である
玉島磯之丞やその恋仲の傾城・琴浦を
守ろうとしますが…。
2018年9月8日(土)
国立小劇場 16時開演 3列センター
第2部
夏祭浪花鑑
住吉鳥居前、内本町道具屋、道行妹背の走書、
釣船三婦内、長町裏、田島町団七内
さすがは文楽!
ストーリー重視で、
サッサカ進むぞぉおおお♪
いいぞぉおおお♪
遂にやってしもうたぁあ!
舅の義平次に、
手を掛けてしもうたぁあ!
団七ぃいい!!
いつもなら、
祭の神輿に紛れて
団七が去って行く所で、幕。
なんだけど、
今回はまだ続きがありますねん。
11年ぶりの上演ですねん。
私は初めて観ますねん。
…と思ってたらぁ、
2007年に観てたやないのぉ。
観劇レポを載せてるやないのぉ。
脳みそスッカラカンやないの…ぉ。
田島町団七内の段
<三味線&太夫>
竹本文字久太夫
鶴澤清介
豊竹希太夫
鶴澤清丈
<人形>
団七女房 お梶 豊松清十郎
団七九郎兵衛 桐竹勘十郎
一寸徳兵衛 吉田文司
釣船 三婦 吉田玉也
団七逃げる!!
ウゥム…
なんじゃかんじゃあるけど、
『女殺油地獄』みたいに、
最後は捕まるんとちゃうかなぁ。
殺人事件から7日。
まだ犯人は捕まらず…。
だってぇえ、
団七は家で寝てるんだからぁああ。
でもって、
イライラというかビクビクというか、
とにかく落ち着かないわけよぉ。
そんな所へ、
旅姿の一寸徳兵衛がやってきて、
一緒に備中へ行こう。
そこには磯之丞と琴浦。
そして、俺の女房お辰もいるぞ。
って誘うんだぁ。
でも首を縦に振らない団七…。
ジャガジャン!!
徳兵衛が取り出したのは、
雪駄の片方ォォオオ。
長町裏で拾ったんだって!!
ヤバイ!!
証拠の品やないかぁああ。
徳兵衛が言うねん。
俺の雪駄も同じ物。
自分が身代わりになる覚悟!
そこまで言われても
団七は何も語らない…ぅ。
奥の部屋へ引っ込んでしもうたぁ。
こっから徳兵衛がなぁ。
三婦も出てきてなぁ。
色々とやるんやぁ。
徳兵衛は、
団七の女房お梶に突然の色仕掛け!
三婦は、
離縁状を書け!と迫る!
2人は、どうにかこうにか、
団七に書いてもらいたいわけよ。
倅の市松に、
害が及ぶのを防ぎたいわけよ。
お梶にも、
何もかも打ち明けたわけなのよぉお。
ギョエェエ!
役人がやって来たでぇええ。
目撃情報が出たらしいんやわ…。
もう絶体絶命やぁあああ。
このままやったら、
団七が捕まってしまうぅうう。
その時、
徳兵衛が捕手に名乗りを上げて、
逃げた団七を追うっっ!
大道具が、
上から下へ動いたぁああ!
キャァア!
スペクタクルぅうう!!
屋根の上では、
団七が大暴れぇええ!!
ビュンビュンぅうう!!
捕方を投げ飛ばすぅううう!!
オオッ!
十手を持った徳兵衛が、
団七に迫るぅうう!!
ハっ!もしや、
徳兵衛はわざと団七を
逃がしてやるんとちゃうやろかぁあ。
ドキドキ
グオォオオ!
徳兵衛が首に掛けている、
あの、ハワイのレイみたいなの。
あれ、もしや、
路銀とちゃうかぁあああ!!
だって、ほら、
団七に掛けてあげたでっ。
ほらほら、
逃がしてやってるでぇええ!!
ねぇねぇ、この後どうなるのぉお。
あ、幕が降りてしまったぁああ。
嗚呼ぁあ、楽しかったぁああ♪
ロビーで、
北海道胆振地方東部地震災害への
義援金を募ってた。
お人形さん、技芸員さんと
一緒にカメラに納まる人だらけぇえ。
鶴澤寛治様…
淋しい…ぅぅ
文楽
国立劇場小劇場
2018年9月8日(土)~24(月・祝)
鶴澤寛治 逝く… (2018.9.10記)
文楽
文楽 夏祭浪花鑑 (2007.9.22記)
夏祭浪花鑑 団七は相子大夫! (2012.9.28記)
歌舞伎
吉右衛門 ×仁左衛門 夏祭浪花鑑 (2011.6.26記)