五月新橋演舞場 夜 5/20(日)
隅田川続俤(すみだがわごにちのおもかげ)/法界坊
序幕 第一場 向島大七入口の場
鯉魚の一軸。
要助(錦之助)&おくみ(芝雀)の仲。
源右衛門(歌六)の陰謀。
フフン、歌舞伎にいつもありそ~な…。
浅草竜泉寺釣鐘の建立、お志はござりませぬか。
来た来た~!
法界坊(吉右衛門)だぁあああ!
頭にチョボっとある禿がいいねぇ。
実は、女と酒が大好きな生臭坊主なんだよ~ん。
早速、おくみにちょっかい。
でも、おらく(吉之丞)にかわされる。ハハハ。
お次は、悪の仲間と悪巧みだね。
「オオ、寒い、惣身が金で冷えるようだ」
どえれぇ儲け話なんだね。イヒヒ。
野分姫(染五郎)は許婚の要助を
♪追いかけて追いかけてすがりつきたいの♪(byザ・ピーナッツ)
お供は若党(歌昇)だいっ!
第二場 大七座敷の場
座敷で色んな問題が…。
おくみと要助の痴話喧嘩。
恋文がポイと捨てられて、
それを拾うは、法界坊。ウシシ。
ついでに、
鯉魚の一軸と釣鐘建立絵図と交換っ!
吉右衛門ったら、
長~い足で一軸を引き寄せてっ。グハハ。
まだ喧嘩を続ける2人の後ろで
悪ふざけする法界坊。
キャ~。
なんだかとってもチャ~ム
お次は源右衛門。
床の間の掛け軸とチェ~ンジ。
また足使ってるし。
番頭・長九郎(吉三郎)がやって来て
要助に100両貸してあげちゃった。
ホックホクな要助。
「これで鯉魚の一軸をゲット出来る」
要助がいなくなったところで
長九郎がおくみに愛を囁く。
「アモ~レ♪」
法界坊がしゃしゃり出て、
「ちょっと待った~!
おくみ坊は俺のもの。ね、ね、コレ読んで」
おくみったらぁ
法界坊の恋文をポ~イと外へ…。
それを拾ったのが甚三(富十郎)。
どうなるんだ、その恋文…。アハ。
源右衛門と長九郎。実はお仲間。
これから要助を陥れるぞ大作戦開始!
そこへ助けに入ったのが甚三。
法界坊が読み上げるはずの「おくみの恋文」
いつの間にか「法界坊の恋文」に、チェ~ンジ。
グハハハハ。
あっちに転がり、こっちに転がり
色んな人の手を渡り歩いて、最後はど~なる?
吉右衛門ったら、
舌に馴染んでない言葉を連発~。
「欧米化!」「イケメン」
「ちょっと、ちょっとちょっとちょっと」(”ちょっと”が1回多いんじゃぁ…)
必死さが私のツボにグサグサ~
キャハハ
甚三にしてやられたぁ。
悪人チームの惨敗だぁ。
番頭の長九郎役に、
歌昇を持ってこないで吉三郎で勝負!
新鮮っっ
ピリッとした笑いを作るわけじゃないんだけど、
”吉右衛門一家です。
こういうキャスティングも如何?”
播磨屋に、そう言われてる気がして
モチOK!!
第三場 向島牛の御前鳥居前の場
その長九郎、おくみ強奪作戦に出た。
駕籠を用意して鳥居前で待ち伏せだ!
まんまとおくみを駕籠の中に…。
しめ~この、うっさうさ~
紐でグルグル巻きだ~い。
でも、
長九郎がちょっといなくなった隙に
法界坊が、おくみを葛籠(つづら)の中に!
「おくみ坊~おくみ坊~」
吉右衛門のこの声がイイやね
下心ありありなんだろうけど、
なんか愛嬌があるよ。ククク。
でもって、
葛籠を背負ってきた市兵衛を駕籠へ。
こうして終えば、〆子の兎さ、兎さ~。
しめたぞしめたぞ~。
でも、
法界坊が席を外してるあいだに…
グワ~!
色んな奴らがやってきてー。
戻って来た時は既に遅し。
おくみ坊はいないってのに、
法界坊、蕎麦食ってる場合か!
第二幕 向島三囲土手の場
法界坊のお家は土手の脇。
ジメジメ~だぁ。
ここになんと!
野分姫とおくみ坊が迷い込んじゃって、
捕まっちゃって、
いや~ん、グルグル縛られるぅ。
あっ!思いどうりにならないからって
野分姫をブスッッ!!
お次は、おくみ坊へ猛アタック~。
その前に、
邪魔者が来たらここへドンッ…ウシシ。
穴を掘っちゃお~っと。
法界坊がエッチラオッチラ
すると、穴から土がバサッ、バサッ。
裏方ガンバッテますっ!
平成中村座(2000/11)で体験した
ドタバタのハチャメチャで大笑い!
あの、エキサイティングはじぇんじぇん無いよ。
なのに…グフフフ
なんでオモロイのか~!
なんで楽しいのか~!
懐の深い酒飲んでる感じの心地良さ。
私お酒が好き~こっちが好き~(なんのこっちゃ)
あ~甚三がやって来た。
仕返ししてやる!シメシメ…。
ウハウハの法界坊。
と…ところが
落ちたのは法界坊だった~。
アハハ。
棚ボタなのは甚三。
鯉魚の一軸が手に入ったんだも~ん。
おくみ&要助も安全地帯へ。
♪消えそうに燃えそうなワインレッドの♪(違う!)
ドロドロドロー。
出た~野分姫の幽霊。
御敵退散っ!
甚三が鯉魚の一軸を開くと消えたよ。
「鯉魚の一軸をよこせ~!」
吉右衛門 富十郎
ああ、法界坊また穴の中へ…。
「怨み晴らさで置くべきか」
出た!出た!出た!
幽霊になってる~法界坊~。
宙に浮いてる~
恐い顔だぁぁぁあああ
この舞台写真欲しかったなぁ。
「ハテ恐ろしい、執念じゃなア」
幕
吉右衛門、10年ぶりの法界坊。
愛すべきキャラだ
人間って汚い心もキレイな心も持ってるんだって、
うなずけちゃう。
新緑のように爽やかー。
ア~ンド
大らかな笑いが演舞場を包み込んだね。
ああ、HAPPY~
大喜利 隅田川渡船の場 「双面水照月」
渡し場で待っているのはおしづ(福助)
婀娜っぽいぃぃぃ。
トレードマークの”芝翫縞”だ。ウフフ。
要助(錦之助)とおくみ(芝雀)がやって来て
めでたし、めでたし。
…とはいかないのね。
出た~!
法界坊の霊&野分姫の霊(染五郎)
ウウ…上の瞼と下の瞼が…
福ちゃんのように横になりたい。
あれは気絶しとるんじゃ!
暴れる霊におしづが、ガバッッ!
厨子入りの観音様をー
「これが目に入らぬか~!」
「ハハ~」
皆々引っ張りの見得にて
幕
具体的演目の継承や新作発表などは
9月の『秀山祭』などで主に取り組むんで行くが、
『鬼平』もゆくゆくは吉右衛門の芸に加えたいという。
(朝日新聞より)
キャッホ~~!!
う…嬉すぃぃぃぃ
『鬼平』だけじゃなくって、
『釣女』も『法界坊』もまた演ってね
でもね…
日曜なのに3階脇席が空いてる…
平日の一等席が割引になったり…
興行成績は…。
QOO~
たっくさんの人に観て欲しいのに、
5月ってのが、足引っ張ってるんじゃぁ…。
伝統の『團菊祭』がライバルなんだヨ。
きついよォ。
せっかく生まれた心のオアシス
これからも大切にしておくれョ~。
その他のレポはこちら
5/11~25
新橋演舞場
昼 鳴神 鬼平犯科帳 釣女
夜 妹背山婦女庭訓 法界坊 双面水照月
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