開演前に、
”令和元年台風19号災害義援金の募金”
を呼びかける声が!!
さっきまで何人もの人が
列をなしていたのに、
誰もおれへんやん!チャンスやん!
チャリ~ン。
募金箱に入れて、
私もお人形さんと吉田玉也様と
鶴澤燕三様と一緒にハイチーズ♪
係の方が何度もシャッターを
切ってくれはったでぇ。
ありがとうぉお♪
2019年12月8日(日)
国立小劇場 14時開演 4列センター
一谷嫩軍記 (いちのたにふたばぐんき)
陣門の段
須磨浦の段
組討の段
熊谷桜の段
熊谷陣屋の段
幕が開いて…
あ…!この場面、
いつだったか観たことがあるわっ。
平山武者所って人が、
玉織姫に横恋慕。
ムムム…
ここは記憶にあるような…
無いような…。
そんな薄っぺらい記憶は、
どーでもエエんやぁああ。
源平の合戦なんやぁああ!!
熊谷次郎直実
その一子・小次郎直家の
初陣なのじゃぁああ!!
この青年と、無官太夫平敦盛が…。
そうそう、
何故に“無官”って付くのかなぁ。
って思ってたんだけど、
平敦盛が、
実は後白河院のご落胤という設定!
寵愛を受けていた藤の局が、
平経盛に嫁いだ時、
既にお腹には…。
もしかして、
皇太子になる可能性もあるもんで、
経盛は、無官のまま敦盛を育てた。
ヘェエエ。知らんかったぁああ。
筋書よ、ありがとう!
なもんで、敦盛の命は超大切。
密かに救うようにって、
源義経が、直実に命令しておったと…。
「一枝を伐らば、一指を切るべし」
あの言葉には、
そんな裏があったんかぁあ。
男どもの運命もキツイけど、
女達の運命も…ヨヨヨ
熊谷陣屋に到着したのは、
直実の妻・相模(蓑二郎)
今までボ~っと観てた
MYおめめがパッチリ!
だってぇ品があるんだもぉおん♪
暫くしてやって来たのが、
敦盛の母・藤の局(勘彌)
こちらも風格があるやないのぉお♪
ステキぃ。
吉田蓑二郎と吉田勘彌
相模と藤の局をWキャストで遣う!
オモロイ企画やないかいなぁあ。
久しぶりの再会を喜び合う
相模と藤の局。
お互いに息子を気に掛けて、
遥々戦地まで…。
帰宅した直実は、
2人を見てビックリ仰天!
「なんでおるんやお前らぁああ」
だぁなぁ。
「このままじゃぁ、
義経に“敦盛の首だ“って
見せようと思ってるのに、
真っ赤な嘘ってことがっ。
“我が子小次郎”ってことがっ。
バレてまうやんけぇええ」
だぁなぁ。
歌舞伎では、
相模の嗚咽と、藤の局の驚愕を、
義経に悟られまいと、
「お騒ぎあるな。」
必死になる吉右衛門の(ここ大事♪)
直実の姿に、
前のめりになるんだけど、
文楽では、
そこまで大袈裟な動きもなく…。
直実が出家して陣屋を去って行く。
花道の台詞で客席は涙…涙…。
という、歌舞伎とは違って、
ラストは、
熊谷と妻の相模が本舞台、
屋体の中央に源義経、
下に弥陀六という立ち位置。
相模と藤の局のツーショットに
ジ~ンときたぁあああ。
そういえば歌舞伎座で、
中村芝翫が“芝翫型”で演じた時も、
これだったよね!!
“一幅の絵の様に
出演者の残像が残るのよぉおお。
シンプルな終わり方って
後を引くんだなぁあ。“
という感想を書いてるんだけど、
元祖文楽もエエわぁあ♪
全ての人を飲み込んでしまう
悲しい運命…。
っつうのをヒシヒシを感じるねぇん。
まあな、いつもの様に、
途中で眠りの森の美女に
なってしまった時もあたけど、
コラコラコラ!!
だってぇえ、
弥陀六の話が長いんやぁああ。
コラコラコラ!!
令和元年12月文楽公演
国立小劇場
2019年12月3日(火)~15日(日)
八代目中村芝翫襲名披露 熊谷陣屋 (2016.10.28記)