miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

澤田ふじ子

2009-04-25 | Weblog
澤田さんの時代小説は、本人もしばしば書いていられるように、日々のニュースから、題材を拾われているものが、多いようです。舞台は京都で、時代は江戸幕府中期、物語は庶民の日常生活の中に、現在の事件を置き換えたものです。

私は、肩の凝らない読み物として、愛読していますが、中でも公事宿シリーズは好きです。当時の民事弁護士の活躍ですが、断片的資料を基に、考証と推理で面白く物語を展開していきます。深い時代造詣と、人情味溢れる人間性が現れていて私好みです。

庶民生活の中に、「下駄の歯入れ」等の職人が出てきます。私も擦り減った下駄の歯入れをやって貰った経験があり、懐かしい感じです。連綿と続いた日本独自の、多くの優雅な文化も、歴史上の物語となりました。(澤田さんの写真は、昨年1月東京新聞土曜訪問に掲載されたものです)。

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