映画で絵画、演劇で歌曲！

時代と空間を贅沢に組み合わせた映画と演劇を体験しました、島岡美延です。映画「消えたフェルメールを探して（９月２７日公開）」と演劇「詩人の恋」をご紹介しましょう。
映画は、「美術館の盗品」を追いかける絵画探偵のドキュメンタリー。『合奏』と題されたその作品は、今いづこ！？　「人質」としての絵画窃盗など、世界的組織の政治的思惑が見え隠れします。やっぱり、東京都美術館で開催中の「フェルメール展」にも行かなくては！
演劇は、かつての天才ピアニスト（畠中洋）が、伴奏者に転向したいと教えを請うと、やや変わり者のヴォイストレーナー（加藤健一）が、シューマンの連作歌曲を「まず歌え」と迫る二人だけの音楽劇。悲しみと喜びが旋律と言葉で見事に絡み合う「詩人の恋」によって、戦争という影、明日への光を浮かび上がらせます。１２月まで続く地方公演の間に、１０月２３日から新宿・紀伊国屋サザンシアターで！

カートや荷物と姿勢の関係

すっきりとした秋晴れ、気持ちいいですね、島岡美延です。昨日、ベビーカーを押して歩く女性の後ろ姿に見とれました。ショートパンツで膝の後ろをきれいに伸ばしたリズミカルな歩き方が、印象的だったのです。

買い物のカートを押す時には、背筋を伸ばして歩いてみましょう。身体をカートにあずけるような、前かがみの歩き方にならないように気をつけて。もっとも最近は、「買い過ぎを防ぐためカートを使わない」人も多いようですが・・・！
歩き方の基本練習をするときは、手ぶらです。腕の振り方もこの状態で覚えます（身体から離さない、心持ち後ろに引くように）。ただ、日常では、バッグや荷物を持って歩くほうがあたりまえ。重い荷物に負けないよう、身体を荷物と逆のほうに倒して歩く人を見かけますが、この習慣が、身体をゆがませてしまうので、ご注意を。バッグを持った（肩にかけた）姿勢を、鏡で確認してみて下さい！　

写真のポーズで筋肉を意識

昨夜の激しい雷雨には、また驚きましたね、島岡美延です。それでも「この夏」の雷雨はこれでほぼ終わりだそうです。今朝は、確かに「空気が秋」に入れ替わろうとしている風を感じました。湿度が下がってきそうで、嬉しいです。

先日、私の講座で「美しい姿勢で写真を撮る」という課題のため、カメラマンによる受講生の撮影を行いました。写真を撮られる時、「表情が硬くならないように」とか、「目をつぶらないように」気をつけている人は多いと思いますが、姿勢のことをどれくらい意識していますか？
上半身の写真でも、首・肩・胸・背筋・腕の位置などの工夫で、「イキイキとさわやかな印象」になります。「太って見える」のを避けたい人は、立ち方、身体の向き、腕の下ろし方などがポイントとなりますが、「美しいポーズ」を取るには、とくに腹筋と背筋のキープ力が必要となることをお忘れなく！　

「変わる」秋になりそう？

パラリンピックアスリートの活躍が始まりますね、島岡美延です。北京は９月になって涼しくなったでしょうか。アメリカの大統領選挙に目を向ければ、両候補とも「ＣＨＡＮＧＥ」を掲げているようです。日本の政治も「トップの顔」が変わるのは間違いないとして、「何がどう変わる」ことになるのやら！？

この季節は、「秋から始めよう」広告も多く見かけます。新しいことを始めたくなる時期は、年始、新年度、そして秋が「３大タイミング」でしょうか。習い事など、新しい分野で頭や身体を使って、新しい出会いが楽しみな人もいるでしょう。どこかへ通わずに、独学で学び始める、という決意もステキです。再就職や転職と、仕事について「変化」を求める秋になる人も、がんばってください。
メイクの世界では、深い色使いの目元、ナチュラル系を卒業し、はっきりした赤い口紅などが注目されそうだとか。「変化」「変身」の秋が始まりそうです！

姿勢は、土台＝足元から

足首がざっくりとしたニットのブーツをみかけました、島岡美延です。サンダルの人はぐっと減りましたが、今日も３２度の予想気温。さわやかに秋を取り入れましょう。少し空いた電車の中で、立つ人の後ろ姿を観察してみました。やはり「ハの字」の形の足で立っている女性を多く見かけます。
昨日、靴底の減り方について書きましたが、「ハの字」で立つと、靴の外側が多く減る傾向にあります。目を少し上へ移動させましょう。足の外側、つまり「小指側」に体重をかけた状態の足は、ふくらはぎも膝も外側に引っ張られて、Ｏ脚に！　膝がつかない脚は、太もも、脚の付け根でも外側に開いた状況で、骨盤の形にまで影響を及ぼします。
骨盤は、身体の真ん中で、下半身と上半身を支配します。骨盤から背骨、頭のてっぺんまで、全てつながっていますね。身体は、積み木のようなもの。不安定な土台（足）では、美しい形（姿勢）に積み上げるのは、難しいのです！

靴を手にとって観察

９月に入って、秋の装いが気になりながらも残暑に勝てない・・・、島岡美延です。昨日の番組ゲストだったアーティスト・ＴＯＹＯＮＯさんは、さっそくブーツ！　特に女性の足元は、季節の移ろいを見せてくれます。

ところで、自分の靴を上からではなく「後ろから」観察したことはありますか？　後ろやベルトが踏みつぶされている、なんていうのは、言語道断！？　ヒールの形と靴底に注目しましょう。どんなふうに磨り減っていますか？　また左右の靴のすり減り方に、大きな差はありませんか？　女性の細いヒールは、地面に垂直？もしかすると角度がついて曲がったようになっていませんか？　
ヒールや靴底の変形は、ある程度は避けられませんが、あなたの脚の形や姿勢、歩き方が反映されるので、観察する価値アリ。変形した靴に「身体を合わせる」ように歩く人もかなり見かけます。さあ、新しい靴で、歩き方を見直してみましょう！

「命がけ」で作った映画

突然ですが、「荒野」と聞いて何を思い浮かべますか、島岡美延です。私の日常からは、ほど遠い世界。ただ、そこへの憧れと畏れを、想像させる映画「イントゥ・ザ・ワイルド（９月６日公開）」をご紹介しましょう。
優秀な成績で大学を卒業し、親の期待を一身に背負った青年クリスは、ある日突然、家族の前から姿を消します。車を捨て、貯金をすべて寄付し、カードすら燃やして旅に出た彼の目指すところは、アラスカの大地。
ショーン・ペン監督が、１０年の歳月をかけて、実話をもとに脚本を練り上げ、命がけのロケを敢行した作品です。人間を寄せ付けない大自然に、クリスは、自分の肉体と知恵のギリギリのところで対峙します。主演のエミール・ハーシュは、２０キロ近く体重を落として撮影に臨んだそうです。
「食べる＝生きる」という原点を忘れたような現代の私達に、大きな衝撃をもたらす、その結末とは？　目をそらさず、一緒に旅をしてみませんか？

南紀の太陽の贈り物

目まぐるしい天気の変化を実感した二日間だった、島岡美延です。東名高速道路の激しい雨をかいくぐり、三重県へ。さらに南下して、和歌山県熊野、そう、世界遺産の旅をしてきたのです。南紀勝浦では、とても大きな虹が海にかかっていて、遠路はるばる・・・と歓迎してもらったような嬉しさを覚えました。　
ホテルは海岸の洞窟温泉で有名なところ。夜は川崎では見られない星空、タヌキにも遭遇しました。夜半からの雨は、起きた時には降っていたのに、お風呂に行ったら雲の間から朝日が輝き出したのです！ 荒々しい波の音を聞きながら、まるで初日の出を待つ気分は、最高でした。
那智の滝のしぶきを感じ、熊野古道を散策、熊野那智大社の参道には咲き始めたピンクや白の萩の花。まわりの田んぼは早くも稲刈りの光景。まだ暑かったものの、南紀の秋に出会いました。気付いてみれば大雨はいつもバスの中、そろそろ雨女を返上できそう！？

熱いのは、映画だけ！？

総理電撃辞任会見は、一年前の再現映像のようで驚きました、島岡美延です。アメリカ同様にとは言わないものの、日本の政治にも「熱い言葉」が欲しい、と思っていた矢先・・・。さて、ベネチアでは、日本映画が健闘していますが、かなりアツい映画「シャカリキ！（６日公開）」をご紹介しましょう。

子供の頃からの自転車大好き少年・テルが、高校で「自転車ロードレース」に出会います。がむしゃらな馬力はあるものの、競技用自転車の乗り方も、ましてチームプレイが何であるかも、なかなか理解できないテル。競技参加人数ギリギリの自転車部が、「負ければ廃部」の危機の中、宿命のライバルに挑みます。
エースを勝たせるためにアシストたちの献身的な走りが必要というロードレースは、急勾配あり、最大時速７０kmという世界。４ヶ月以上特訓して臨んだ俳優達が、オリンピックのチームメダルの感動さながらに、疾走する姿をぜひご覧あれ！

あなたの脚はどこから？

９月は月曜日スタート、残暑が戻ってきそうですが、張り切っていきましょう、島岡美延です。さて、今月の姿勢テーマは「脚を長く使って歩く」です。暑さにうんざりし、思わずダラダラと歩いてしまっていた日々に、きっぱり区切りをつける初秋にしてください！
「腰を使って歩く」という表現も聞いたことがあるかと思います。脚を前に出して、かかとから着地するとき、膝の後ろが伸びていますか？　その時、かかと、ふくらはぎ、膝、ももの後ろ、お尻につながる「長い脚」をイメージしてください。コンパスを長く、腰の位置を高く、頭のてっぺんが空から引っ張られている姿勢で、テンポ良く歩いてみましょう。膝を曲げ、靴をひきずるようだと「大腰筋（インナーマッスル）」を鍛える歩き方には、なりません。
なお、骨盤が出した脚に引っ張られて、左右の腰が前後や上下に揺れるようだと、「モデルウォーク」のようになって、道路を歩くには、やりすぎです！