美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

ワーグナーの迫力、上野でオペラ

2024年02月29日 07時21分00秒 | 日記、その他

ぶらさがり取材、国会答弁以上に何を語るのか、島岡美延です。永田町激震という首相の政倫審出席、「控える」「促す」「しっかり」の連発にならないといいけど。

悩める罪人の魂を救済する純粋な愛――。東京文化会館でワーグナーのオペラ『タンホイザー』を鑑賞(3月3日まで)。休憩入れて4時間、東京二期会のフランス国立ラン歌劇場との提携公演。現代最高峰にして唯一無二のワーグナー歌手、サイモン・オニールが、禁断の異世界で官能の日々を送る騎士タンホイザー。恋人エリーザベトの元に戻った時には・・・。

東京文化会館ではバレエばかり観てきたけど、字幕付きのオペラ、歌手の繊細な表現、合唱団の迫力! 実はバレエの先生が「異世界のニンフ」として出演していて、インパクト大。

指揮者の指先までよく見える前方の席だったので、いつもよりオーケストラも各楽器の個性が聴こえてくる感じ。生のオペラ、やっぱり素晴らしい!(映画館で見るオペラはまた別の楽しみ方)。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

100年帰れない故郷を語る

2024年02月28日 07時27分30秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

もはや制御不能なかつての最大派閥、島岡美延です。一人に忖度して国民を振り回していたあの時代。今の党の総裁=首相、誰の声を聞いている?

能登半島の復興は大変、でも「100年帰れない」といわれた故郷は――。映画『津島-福島は語る・第二章-(3月2日公開)』をご紹介します。壊れた家なら建て直せても、壊れてないのに二度と住めない我が家。『福島は語る』の土井敏邦監督による3時間を超える人々の声。耳を傾けて。

戦後、入植した人々が開墾した福島県浪江町津島。福島第一原発から北西に30㌔、事故当時の人口約1400人。大量の放射能が降り注ぎ、「一時的な避難」と思って故郷を離れたら〈帰還困難地域〉に。

「ふるさとを返せ」と裁判を起こした原告のうちの17名。先祖代々や家族を大切にして生きてきた普通の人々。縁もゆかりもない避難先で家族を亡くした人の苦悩。東電からお金をもらった、放射能がうつると中傷、いじめにあった人々。国は何をしてきた?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロックンロールを始めたのは

2024年02月27日 07時01分37秒 | 姿勢&見た目

記者会見より役に立たなそうな政倫審、島岡美延です。「見せず、聞かせず」が説明とは。国会議員の「国民の感覚」との乖離にあらためて驚くけど、選ぶのは有権者。

選ぶ側の差別感情に振り回された偉業はこちら。映画『リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング(3月1日公開)』をご紹介します。現代ロック誕生のドキュメンタリー。

ロックンロールの偉大な創始者の一人、リトル・リチャード(1932‐2020)は1950年代半ばに彗星のごとく登場。立ったままピアノを叩き、叫ぶように歌い、衣服を脱ぎすてるステージパフォーマンスは、ビートルズやローリング・ストーンズ、その後のロック・ミュージシャンに絶大な刺激と影響を与えた――。

貴重なアーカイブ映像、本人や親族らに加え、ミック・ジャガーやポール・マッカトニー、デイヴィッド・ボウイなどの証言映像も。アメリカは南部を中心に人種差別が激しい時代。ゲイを公言する性的マイノリティーでもあった彼の深い悩み、魂の叫びがここに。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インド映画、ロンドンでダンスバトル

2024年02月26日 07時30分45秒 | 姿勢&見た目

雨上がり、すっきり晴れて北風が強い月曜日、島岡美延です。今週末は3月に入るけど、まだ寒さ対策は必要。

こちらは寒さなんて吹き飛ばしてくれます。映画『ストリートダンサー(3月1日公開)』をご紹介します。インド映画は踊る場面が多いけど、これは戦いも友情もすべてダンス! レモ・デソウザ監督自身がダンサーでトップ振付師。

ロンドンで生まれ育ったインド系青年サヘージが率いるダンスチームとパキスタン系女性イナーヤトのチームはライバル同士。街中で鉢合わせしてはバトルを繰り広げていた。ある日、賞金10万ポンドの大会が開催されることになり、別々の目的で参戦したサヘージとイナーヤト。あることで友情が芽生え、果たして優勝賞金は誰の手に――。

裕福なインド系、パキスタン系市民もいれば、違法移民も少なくないロンドン。世界のダンスコンテストを席巻するダンサー、インドのレジェンド的振付家らが出演しているダンスシーンは圧巻。移民を助けるNGOなど、実話ベースのアツい物語。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

裕福な加害者と貧しい被害者が

2024年02月25日 07時32分37秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

銀メダルに悔し涙、島岡美延です。昨夜は世界卓球女子決勝に釘付け、日本女子、いま最強。パリ五輪で金メダル、見たい!

昨日は「遺骨になっても罪人」を巡り人間の気持ちを揺さぶる映画、今日は加害者と被害者の経済格差に複雑な感情が巻き起こる物語。映画『FEAST-狂宴-(3月1日公開)』をご紹介します。フィリピン映画界の鬼才ブリランテ・メンドーサ監督が、交通事故当事者同士の心の機微と赦しをあぶり出します。

息子が起こした交通死亡事故の罪をかぶって刑務所に収監されるのは、レストラン経営の裕福な家族の長。その加害者家族は、貧しい被害者である男の妻や子どもたちを引き取り、使用人として面倒をみることになり、一見、穏やかな日々が過ぎていく。家長が帰還する祝いの宴の準備が進められる中、加害者にはうしろめたさ、被害者には悲しみが再びあらわれ、「失わせた者」と「失った者」との平穏はかき乱されていく・・・。

フィリピン社会の縮図、なのかも。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リアルな散骨業者を演じるのは

2024年02月24日 07時50分57秒 | 姿勢&見た目

ロシアのウクライナ侵攻から2年、島岡美延です。北京五輪・パラリンピックの時に始まった武力による他国への攻撃。慣れる、のも嫌だけど「支援疲れ」ってなんとも辛い響き。

まもなく東日本大震災から13年。映画『水平線(3月1日公開)』をご紹介します。白石和彌監督『凶悪(2013)』で出会ったピエール瀧と小林且弥監督の渾身のタッグ。あの震災後を新たな切り口で描きます。

福島県のとある港町。震災で妻を亡くした井口(ピエール瀧)は、個人で散骨業を営なみながら、一人娘の奈生(栗林藍希)と暮らしている。ある日、彼のもとに持ち込まれた遺骨は、世間を騒がせた通り魔殺人事件の犯人。これを福島の海に撒くのか、苦しい選択を迫られた井口が下した決断は・・・。

心に傷を抱えながら、高齢者や生活困窮者を相手に散骨を請け負う主人公。ジャーナリストの掲げる正義はネットで「大勢の声」になっていく。悲惨な出来事を忘れる自由はないのか。父と娘の葛藤の行方、様々な問いが心に迫る力作。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

妻の最後の願いを叶えるために

2024年02月23日 07時50分03秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

34年かかってバブル超え株価、島岡美延です。他の国の株価はこの間、何倍にも。あのバブル時代を知る者としては令和に高揚感は全くなし。

この夫婦はバブル時代に出会ったのかしら。映画『コットンテール(3月1日公開)』をご紹介します。早稲田大学で日本映画を学んだというイギリス出身のパトリック・ディキンソン監督自身の物語に動機づけされた作品。日本人キャストと共に見事に編み上げました。

60代の作家・大島兼三郎(リリー・フランキー)の最愛の妻・明子(木村多江)が闘病生活の末に亡くなる。埋めようのない喪失感の中、生前の明子が寺の住職に託していた手紙を渡され、そこには「イギリスのウィンダミア湖に遺灰をまいてほしい」と。遺言を叶えようと決意し、疎遠だった息子・慧(錦戸亮)とその妻(高梨臨)、4歳の孫エミとともにイギリスへ。ただ、旅先でも衝突してしまう父と息子。1人で湖水地方に向かった兼三郎は途中で道標を失ってしまい・・・。

夫婦それぞれの愛の形、沁みます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界で一番孤独だとしても

2024年02月22日 07時23分27秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

昨日より気温が下がってまた冷たい雨、島岡美延です。服装選び、お間違いなく。

空気の冷たさよりも言葉の冷たさが突き刺さる時代に――。映画『52ヘルツのクジラたち(3月1日公開)』をご紹介します。2021年の本屋大賞受賞、町田そのこの同名小説が原作。『ソロモンの偽証』『いのちの停車場』などの成島出監督が渾身の映画化。「52ヘルツのクジラの鳴き声は、あまりに高音で他のクジラたちには聴こえない。だからこの世で一番孤独なクジラって言われているんだ」という言葉が心に残ります。

傷を抱え、海辺の街の一軒家に移り住んできた貴瑚(杉咲花)。「ムシ」と呼ばれる少年との出会いが呼び覚ましたのは、今はもう会えない安吾(志尊淳)との日々だった――。

ここで描かれる親からの虐待の凄まじさに言葉を失うけれど、実際にも理解不能な事件があとをたちません。貴瑚を愛する男の役は宮沢氷魚、愛と言うより束縛。親子、恋人、友人、近所の人・・・、あなたの孤独の理由はどこにありますか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政治が変わらなければ介護現場は

2024年02月21日 07時31分08秒 | 日記、その他

昨日の「暑さ」から冷たい雨へ、島岡美延です。2月に各地で夏日っておかしい。でも「おかしい」を放置してはだめ、特に人が作る仕組みでは。

昨日は老健の父の面会に。以前から知る職員は退職されており、その退職が良い理由であってほしい――、そう思ったのは、上野千鶴子・髙口光子著『「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう』(集英社新書)を読んだから。

「在宅ひとり死」を提唱する上野氏と介護のベテラン・髙口氏との対談。髙口氏が「居室の監視カメラ導入」に異を唱えて、長年改革に取り組んだ職場をクビになった経緯などを上野氏が深堀り。

カメラを増やせば人員削減可能という国の方針に断固反対の二人。人口減少時代に向けてパイを取り合う施設経営者。コロナ禍の家族面会制限で汚くなる施設。

国会議員の皆さん、カメラで監視されたいですか? 自分は貯めたお金で「高級な施設」に入るから関係ない? 政治を変えないと、この国で100年生きる希望はないのでは。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画作りへの愛、形になるのは

2024年02月20日 07時29分17秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

どんな言葉も空しく、下がり続ける内閣支持率、島岡美延です。「亡き人に献花をして拘束される国」「選挙の立候補がままならない国」よりはいいはずだけど、この国もかなり心配。

誰の人生にもあきらめたくない何か、がある――。映画『スポットライトを当ててくれ!(24日公開)』をご紹介します。昨日のラジオに高明監督、長い芸歴で初主演の森本のぶさん、佐々木心音さんが登場。

映画プロデューサー渡辺(森本)は作品内容で大手事務所と揉めて、仕事を干されてしまう。そんな時、彼の前に三千万円の現金を持って「亡き兄のため映画を作ってほしい」という18歳のメイと名乗る少女が現れる。素人の依頼は面倒と思いつつ、監督や舞台女優(佐々木)を巻き込み、四人は海辺の街にロケハンに向かった・・・。

撮影現場は過酷。下っ端のスタッフは誰からも怒鳴られたり。それでも映画を作りたい、次こそはスポットライトを浴びたい。そんなすべての映画人への愛が詰まっています。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする