命を燃やし尽くしたニイニイ

9月最終日は暑さを覚えそう、島岡美延です。服装に悩みます。
昨日は「父の最期の日々」を追ったドキュメンタリーを取り上げました。今日は実話を基に、現地でのロケを敢行した映画『天国からのエール（10月1日公開）』をご紹介します。
沖縄県本部町。弁当屋を営む陽（阿部寛）は、店に来る高校生たちがバンド練習する場所に困っていると聞き、ガレージを開放するもすぐに苦情が。借金してまで「スタジオ」を手作りし始める夫に戸惑う妻（ミムラ）。なんでそこまでするか理解できないと言っていた生意気な高校生たちも本気で叱ってくれる陽を慕っていく。
スタジオは無料。ただしルールがある。挨拶をする、赤点は絶対ダメ、人の痛みがわかる人間になれ・・・。
「あじさい音楽村」創設者の仲宗根陽（ひかる）さんは、2009年、がんの再発で42歳で亡くなるまで、若者の夢を育て続けました。主題歌はスタジオ出身のガールズバンドが歌っています。
「誰かのために」に走り回った男が、確かにここにいた。この映画が今年公開されることの意味を想います。

娘が撮った「父の終活」

「万理一空」の境地はどんな感じ？　島岡美延です。
琴奨菊が大関昇進で述べた決意の言葉。すべての理（ことわり）は一つの空につながっていく・・・。
とかく注目される伝達式での四字熟語。あなたの心に浮かぶ四文字はありますか？
人生、誰もが同じ結末に到達するのに、そこへは人の数だけ物語があります。
幼少の頃から家族にカメラを向けてきた一人の女性が、父親の「終活」を撮りました。映画『エンディングノート（10月1日公開）』は、ユーモアすら漂うドキュメンタリーです。
砂田知昭氏（享年69)にがんが見つかったのは、会社を引退して2年後の2009年春。発見時には手術困難で、告知後すぐ「エンディングノート」というマニュアル作りに取り掛かる。そこで掲げたことを一つずつ「クリア」していく砂田氏。元熱血営業マンにとって「死に至るまでの段取り」は人生最大のプロジェクト！
葬式のシミュレーション、式場の下見、妻に（初めて）愛しているという・・・。
映画の監督助手をしていた砂田麻美監督の素晴らしいデビュー作です。

やはり、「血筋」の強さ

歌舞伎界から衝撃的なニュース、島岡美延です。
市川亀次郎が四代目猿之助を襲名！　それ自体が驚きなのに、当代猿之助が会見に同席している！　2003年に脳梗塞に倒れて以来、公の場に現れるのは初めて。
あの当時、私の番組では、歌舞伎界からゲストを迎えていました。中でも国立劇場の歌舞伎研修所出身者が多かった猿之助一門の役者さんがよく来てくれました。
印象的だった「誰よりもタフな猿之助」エピソード。合宿の際、夜遅くに映画鑑賞をしては「どんなに眠くなる作品でも最後まで観て、なぜそうなのか考えろ」と弟子に言い続けたという猿之助。
休んでいる時間などなかった日々。でも身体は無理を重ねていたのでしょう。
もうあの声を聞けないかと思っていたので、昨日の会見で自ら語っている姿に感動しました。
そして、香川照之が45歳にして猿之助と和解し、同居。九代目市川中車を襲名して来年歌舞伎の舞台に立つとは！
甥と長男、孫（五代目市川団子）と並んだ二代目猿翁の幸せそうな姿。この一族、どんな花を咲かせるでしょう。　

あなたの「パズル」は？

妹の誕生日、秋らしい日となりそう、島岡美延です。仕事も趣味もパワフルで、再び海外勤務に戻る日も来るかしら。　
私が癖毛で、妹は直毛、顔立ちの雰囲気も違うと思っていたのに、妹のバレエ仲間に「お姉さん、そっくり」と言われました。それも私の発表会に来てくれた時、「教えられなくてもすぐわかった」とか。年を重ねるほど似てくる？
誕生日のプレゼントがきっかけで新しい人生を見つけた女性の物語『幸せパズル（10月1日公開）』をご紹介します。
専業主婦のマリアは夫と二人の息子の幸せを生きがいに暮らしている。50歳の誕生日、次々に料理を作り、人々をもてなすのは彼女自身。後片付けをしながら、あるプレゼントに夢中に。自分でも知らなかったジグソーパズルの才能に目覚めたマリアだった。
世界大会の常連、大富豪の独身紳士ロベルトに見出され、パートナーとして出場してほしいと頼まれる。家族に「内緒」で練習を重ねたマリアは、果たしてドイツでの大会に行けるのか・・・。
アルゼンチンの女性監督の繊細な視線を感じて下さい。　

四年ぶりの快挙とは

冷たいものより温かいもの、島岡美延です。
数度の気温の変化が与える影響の大きさを実感する連休でした。飲むもの、羽織るもの、ふとん・・・、秋が進んでいきそうです。
大相撲秋場所で、関脇琴奨菊が大関昇進を確実にしました。優勝できればもっと良かったでしょうが、賜杯は20度目となる白鵬、やはり強かったです。
その琴奨菊、琴光喜以来4年ぶりの「日本人大関」誕生になるとのこと。人気者だった魁皇の引退で不在となった日本人大関も復活だとか。国技のはずの大相撲、そんなことが話題になるのですね。外国人力士がゼロだったら、どんな大相撲になっていたでしょう。
新大関のプロフィールに目が止まりました。179cm、174kgの堂々たる身体。十両の時より30kg以上増やして、厳しい稽古で大関をものにしたのは立派です。そんな琴奨菊の趣味は「アロマオイル・釣り」、そして「下戸」だそう。ちょっと微笑ましい？
先場所の終盤で連敗した反省から「心を強くする」ため、写経をしたり呼吸法を学んだりもしているという新大関、がんばれ！

イケメンダンサーと一緒に

行楽日和の連休最終日、島岡美延です。
ちょっと面白い体験をしてきました。知人から「イケメンダンサーのテレビ番組の収録で一緒に踊る人を集めている」と連絡があり、急遽、参加したのです。
ダンス未経験者も何人か。某バレエスタジオで行われたのは「レディガガの曲に合わせて行う、上半身、下半身に効く楽しいエクササイズ」の収録！
「笑顔で！」はともかく、さらに「激しく首を振って！　掛け声ももっと！」と煽る先生は、とてもステキでしたが、皆さん、そこまで余裕なし！？
実はこの方、「バーオソル・ダイエット」の本を出して、TV、雑誌への登場が続く、竹田純さん。
東京バレエ団を経て欧州のバレエ団へ。そこで出会った「バーオソル」を日本向けに考案し、紹介した人です。
「バーオソル」とは、フランス語で床の上のバレエ。バーレッスンの動きなどを取り入れながらストレッチ、筋トレをしていくことで、ゆがみを直し、美しい姿勢になり、ダイエットにも効果的だとか。
確かに彼のボディを見て納得。ウワサ通りの美形にも見とれました・・・。

捨てられますか？

衣替えのペースを上げなければ、島岡美延です。昨日は久しぶりに実家へ。目的は「捨てるものを指定する」こと！
私の部屋をリフォームすることになり、捨てたがりの父と、捨てられない母、双方の求めで、やむなく（？）行って来ました。
今まで手付かずだった「机周り」がついにターゲットに。ファイル、アルバム、手紙、本、日記等々。
例えば、旅行の記録バインダー。切符やパンフ、領収書・・・、なんともまめに整理していたことか。
演劇、映画などの切符、フライヤー。これもクリアファイル何冊も。
我ながら驚いたのは、筆まめぶり。大学の頃から、郵便物は年ごとにまとめていました。年賀状以外にはがき、封書、カード・・・。
切手代も昔は安かったなあ。消費税ができて、1円や2円の切手も活躍。などと思い出に浸っている場合ではなく、処分する、しない、と仕分けしていきます。
写真。「若いなあ」と思いつつ、その服装に時代を感じたり。
ひとまず「捨てる」指定をしたものの、予定の半分も進まず・・・！　続きの作業、いつ終わるかしら。

メールではなく「手紙」

やはり「彼岸まで」の暑さだった？、島岡美延です。昨日のにわか雨が肌寒いくらいの空気を連れてきました。
台風15号の「帰宅困難」体験を色々と聞きました。会社の指示で帰宅するも、列車運行見合わせになったばかりで、普段1時間のところ6時間かかったという人も！
震災と台風、今年の体験をどう生かすか、各々が考えないといけませんね。
今日から3連休、多くの映画が封切られますが、その一つ『親愛なるきみへ』をご紹介します。
2001年春、海辺で出会ったサヴァン（アマンダ・サイフリッド）と特殊部隊に属するジョン（チャニング・テイタム）。わずか2週間で運命を感じた二人、ジョンが戦地へ赴いてから、手紙でさらに愛を深めていく。
数ヶ月ぶりに戻ったジョンは、除隊を約束していたのに、任務延長をせざるを得ないあの事件が・・・。任地に届いたサヴァンからの別れの手紙。帰還して初めて知った真実とは？
『きみに読む物語』のニコラス・スパークス原作。「手紙」という文字のぬくもりが、二人にもたらしたものを確かめて下さい。

車内アナウンスの個性

昨日は無事に帰宅できましたか、島岡美延です。ニュースで、暴風雨の中、列車の運行再開を諦め、歩いて帰る人の姿を映してしましたが、もう少し、待てなかったでしょうか。震災の際も「動くことが危険」だったこともありました。
私は、台風が通り過ぎてから都内から帰ってきました。実は、運行の情報収集が出来ないまま駅へ。
ホームに止まっていた列車に乗り込んだとき、その車内アナウンスには、ある種の「やさしさ」を感じました。
長時間、乗ったままのお客様への情報提供。線路上の倒木の撤去作業が終わったので、最後の安全点検をしていること。「もう間もなくの運転再開です」という、「もう」には、確かに「感情」が込められていました。
ようやく動いて、私が降りる駅が近づいた時、「この列車が倒木にぶつかりました」のアナウンス！　「乗務員が撤去作業しています」、「この後の運行には支障がありませんのでご安心下さい」、「危険ですから列車の外には絶対に出ないで下さい」等々。
こまめに情報を出し、約8分後に発車した時には、心の中で拍手しました！

プリウスに乗る男の「計画」

思わず、起きて一枚はおりました、島岡美延です。
台風15号は列島を北上しそう。名古屋市で100万人に避難勧告、関東も今後、最大の備えが必要です。
諦める妻と信じ続ける夫、ここまで行動できるのか・・・、映画『スリーデイズ（23日公開）』をご紹介します。以前紹介した『この愛のために撃て』のフレッド・カヴァイエ監督のデビュー作をポール・ハギス監督がハリウッドらしくリメーク！
大学教授のジョン（ラッセル・クロウ）の幸せな日々は、妻ララの逮捕で一変する。一人息子を育てながら、妻の無実を証明しようと奔走するも既に3年。確定した殺人罪に絶望し、自殺未遂を図るララ。ついにジョンは「妻を取り戻す」決意する。
ララの移送という一度のチャンスにすべてを賭け、元脱獄犯（リーアム・ニーソン）に「極意」を取材し、綿密な計画を立てる。武器は？、車は？、逃走経路は・・・？
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