一流のワルたち、最後に笑うのは

米大統領は就任100日の施政方針演説、島岡美延です。
「100日で1億回と約束したワクチン接種は倍以上」は、やはり誇らしいでしょう。
あんなに広くて大きな国のスピード感。
一方、約70日で2回接種が100万人に届かず、のわが国。
都内歯科医院に務める友人が、今週、予約が始まったけど…、と言っていました。
ひとまず、アメリカも日本も忘れて、ロンドン舞台の物語をどうぞ。
映画『ジェントルメン（5月7日公開）』をご紹介します。
『スナッチ』のガイ・リッチー監督最新作。
一流の紳士[ワル]たちの駆け引きをご堪能あれ。
ロンドンで長年にわたり、大麻栽培・販売で財をなしたアメリカ人ミッキー（マシュー・マコノヒー）がビジネスを売却し、引退するという噂が流れ、暗黒街に激震が走る。
その利権総額500億円。ユダヤ人大富豪、ゴシップ紙の編集長、チャイニーズ＆ロシアン・マフィア、私立探偵フレッチャー（ヒュー・グラント）らが入り乱れて跡目争いに参戦。
脂が乗り切った男たちの色気あるバトル。これぞ映画の楽しさ。

女子選手が甲子園で躍動する日

全国的に雨、風に注意が必要な「昭和の日」、島岡美延です。
4月29日が「天皇誕生日」から「みどりの日」になった記憶もあるけど、「昭和の日」になった時、平成生まれはどう感じたかしら。
昭和…、確かに遠くなりました。
教室には40人以上、男子は学ラン、女子はジャンバースカート、女子の制服でパンツスーツを選択なんて想像もしないあの日々。
昨日のニュースに驚き、ワクワクしました。
全国女子硬式野球選手権大会の決勝が甲子園球場で行われるというのです。
第103回となる夏の甲子園、休養日を準々決勝の前に新設し、これまでの準決勝前の休養日に「女子の決勝」とは！
女子マネージャーの甲子園のベンチ入りが可能になったのが1995年、平成の時代。
いまだに、危険だからグラウンドに出るのは男子だけ、の決まりはあるよう。
女子大会は兵庫県丹波市で行われ、決勝は甲子園という令和の前進。
女子硬式野球のことはあまりよく知らなかったけど、41チームが夏の大会に参加予定だとか。
注目度も上がりそう、頑張れ、女子の球児！

呼びかける側が最もできてない？

神奈川では今日からまん延防止等重点措置の追加や酒類提供停止要請、島岡美延です。
昨日は新緑の中のウォーキングで18000歩以上となり、心地よい疲労。
すれ違う人もどれほどいたか…、みんなマスク着用でした。
ランチのお店は、テーブルとテーブルの間はほぼ天井から透明シートで仕切られた状態。
こんな感染対策をしても緊急事態宣言の地域では休業でしょうか。
場面によっては過剰かと思うほど「マスクをする」私たち。
一方、国や自治体が呼び掛けても届かないのが「会食の自粛」「テレワークの協力」。
大阪府と市が、会食自粛ルールに違反した職員同士の会食が558件、2356人に上ったと調査結果を明らかにしました。
救急搬送もできず、コロナ感染者は減らずという大阪の現状の中、こんな調査も報道もしなくてはならないとは。
テレワークも、呼びかけている官公庁が最も苦手としているよう。
呼びかけの内容と実践との隔たり、親子や夫婦でも？
そこにストレスがたまり、もう我慢も限界に…。
さて、GW、ストレス発散の運動はぜひ。

加賀れんこん、後継ぎは

少しひんやりした朝、島岡美延です。
まん延防止等重点措置でも緊急事態宣言でも、自分が暮らす場所のコロナ感染状況を意識していない人が多数派。
1年前はスタジオのドアを開けて生放送、人数制限もしたけれど…。
公開中の映画『種まく旅人～華蓮(ﾊｽ)のかがやき～』をご紹介します。
昨日のラジオに配給の丸茂日穂さんと女優の柴やすよさんが登場。
“食が紡ぎ出す絆”を描く『種まく旅人』シリーズの最初は大分県のお茶。
4作目は、石川県・加賀れんこん農家の物語。
大阪の銀行マン山田良一（平岡祐太）に、父が脳梗塞と電話が来る。
畑を引き継ぐか売却かの選択を迫られるが、結婚を考えている恋人・凛のこともあり、決断できない。
戸惑いながらも畑を手伝う良一に、不安を募らせる凛。
一方、農林水産省から、れんこん農家の視察にやってきた神野恵子（栗山千明）は、“農業女子”の魅力を発信しようと考える…。
手探りでれんこんを掘り取る「水掘り」、その大変さがあって私たちに届く、れんこん。
「10個の穴」で先を見通したい、今。

令和の禁酒令って、人はどこへ

何が変わったか、全国快晴の月曜日、島岡美延です。
昨日は東京から多くの人々が神奈川県の映画館などを訪れていたとか。
映画会社も全国一斉休館ではないので、予定通りの公開日でいくか、悩ましい様子。
「令和の禁酒令」なる言葉が使われ始めました。
居酒屋で酒を出すなって、営業は成り立ちません。
去年は「家でパーティを」と集まって感染者が次々出たし、GWは帰省しないで、と「オンラインで会う」が家族や仲間でも。
デパートも飲食店もテーマパークも感染対策を徹底してここまできて、様々な表示も入口に掲げたのに、また書き入れ時に休業要請。
何ごとも1度目、2度目、3度目と繰り返すたびにインパクトはなくなるし、私たちは感染対策のツボも心得てきたはずでした。
浅草演芸ホールは「社会生活の維持に必要なもの」として営業を続けるとか、なかなかやりますね。
ところで、神奈川のまん延防止等重点措置の追加（鎌倉など6市）と酒類提供停止要請は、28日から。
そこで人々の行動は変わるのか、「え、知らなかった」となるのか…。

「新しい日常」で失われたものは

「かつての日常」のような国際宇宙ステーションの光景、島岡美延です。
マスクなしでハグをして言葉を交わす、星出さんを出迎えた野口さんの笑顔が印象的でした。
そこは究極の“3密”の空間だけど、コロナとは無縁の日常！
敵の姿はよくわからないからステイホーム…、日本全国に緊急事態宣言が出ていた1年前。
必ず出口があると信じて我慢していたのに、まさか1年後のGWも休業要請なんて、というのが3度目の緊急事態宣言。
去年の宣言明けに出てきた言葉が「新しい日常」「新しい生活様式」。
それを実践してもコロナの威力を抑え込めず、ワクチン接種も世界からかなり遅れているこの国で五輪？
そんな中、スポーツ庁が2020年度の体力・運動能力調査の速報値を発表しました。
調査サンプル数自体も2019年度よりずっと少ないようですが、気になるのは「中学生以上（高齢者まで）のすべての世代で数値の低下傾向」。
ステイホームという外出機会の激減、私たちは何を失ったのか。
身体や心の変化を何も感じていない人はいないのでは。

絶対借りられない本って

今年も“黄金週間”を直撃する緊急事態宣言、島岡美延です。
5月11日に「これで安心」といえる状況になっている？
「2週間後」の予測に失敗し続けている2021年…。
映画界の書き入れ時に、黄金週間という名前がつけられ、一番いい季節の大型連休のはずが、2年連続で最大の試練。
しばらくは公開予定日を基準に作品を取り上げますが、映画館休業もあるため、実際のスケジュールは確認していただければ幸いです。
ということで、映画『FUNNY BUNNY（29日公開）』をご紹介します。
映像作家・飯塚健による傑作舞台＆小説を本人の脚本・編集・監督作品として映画化。
ウサギの着ぐるみの剣持（中川大志）と漆原（岡山天音）が閉館間際の図書館を襲撃する。
その目的は、“絶対借りられない本”を見つけ出すこと。
図書館員の茜（関めぐみ）に理由を問われ、小説家志望の剣持が語り出したのは…。
その後、ラジオ局を襲撃し、電波ジャックを試みる剣持たち。
突拍子もない設定から、言いようのない感動！
折れた心を取り戻す物語です。

1年前の対策、何が変わった？

日本学術会議の問題、緊急事態宣言にかき消されないで、島岡美延です。
6人の即時任命を求める総会声明を出した学術会議。
去年10月、コロナがやや落ち着き、人々はGoTo○○へ、という頃の“事件”でした。
今日にも決定される緊急事態宣言。
最大の危機的状況を最短17日間の4都府県への対策で抑え込めるのか。
2回の宣言が「最初は一部、あとから追加、期間も延長」、果たしてGW明けにはどんな決定が…？
先日、ある市民ギャラリーで芳名帳を書かずにふらりと入ろうとしたら「コロナが出たら連絡するので、名前と電話番号を」と言われました。
誰も入場者がいない空間、何かに触ることもあり得ず…。
結局、入りませんでしたが、いまだにこれが公的機関の市民ギャラリー貸し出しの条件かも。
大きな美術館だって“予約なし”も増えているのに。
陽性者と一緒にいてもマスクをしていれば濃厚接触者に当たらず、というこの1年。
チグハグな対策だけが取り残されて…。
医療体制がひっ迫する中のワクチン接種、これも想定外だったということ？

海外で別姓婚、日本でも有効

3度目の緊急事態宣言の中身は…、島岡美延です。
1度目は前代未聞の強烈なもの、2度目は意外と緩やか、3度目の前に「まん延防止等重点措置」を出してみたものの…。
国の未来のため、この問題も避けて通れません。
24年前に米国で別姓のまま結婚した映画監督の想田和弘さんと柏木規与子さんが、戸籍記載による婚姻関係の確認を国に求めた訴訟の判決が東京地裁でありました。
判決は「婚姻自体は日本でも有効」、婚姻届は別姓では不受理、家裁に不服申し立てをすべき、と。
リモート取材に応じた二人は「夫婦と認められた」と喜び、報道も“実質勝訴”。
想田監督が“観察映画”と名付けた最初の映画『選挙』は、東京大学同級生の山内和彦氏が突然、川崎市議補欠選挙に出ることになり、ひたすら密着した映画。
山内さんは何度かラジオに出演してもらったことがあり、想田監督を身近に感じていました。
今回の判決が、夫婦別姓を望む人に勇気を与えたことは確か。
一方で「選択的」夫婦別姓が認められない合理的理由は、どう考えても見つかりません。

披露宴と二次会の間に起きたのは

日本全国よく晴れそう、島岡美延です。
空気も爽やか、お出かけ日和なのに、3度目の緊急事態宣言発出が目前。
結局、「まん延防止」の次の具体策を考えないまま現在に至って、今、調整中。
人生にも何かと何かの間、というぼんやりとした時間があるものですが…。
映画『くれなずめ（29日公開）』をご紹介します。
テレ東ドラマ『バイプレーヤーズ』シリーズ、映画も公開中の松居大悟監督による男たちの物語が最高のキャストで展開されます。
“暮れなずむ”時間帯の愛おしさを命令形にした、という造語=くれなずめ。
高校時代の帰宅部仲間もアラサーになり、再会した友人の結婚式。
余興は文化祭で披露した赤フンダンス。恥ずかしいけど新郎新婦のために頑張った、けどスベりまくった。
二次会まであと3時間、長すぎる時間に思い出すのは…。
優柔不断で心優しい吉尾（成田凌）、劇団主催の欽一（高良健吾）、役者の明石（若葉竜也）らが繰り広げる「奇跡の時間」。
そこで語られる衝撃の事実。
松居ワールド全開、どうぞ“くれなずんで”下さい。