美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

明治時代の俳人、女性に句を

2024年06月21日 07時50分00秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

さっそくポスター掲示板で様々な混乱が、島岡美延です。もっと本質的なこと、見極めていく必要が。

昔に戻りたい、とは思わないけど、その時代が大事にしてきたこと、いま一度見つめてもいいのでは。映画『初めての女(22日公開)』をご紹介します。生誕130年となる俳人・小説家、瀧井孝作の若き日々、飛騨高山を舞台に描きます。

明治末期。孝作(髙橋雄祐)は家業が傾いたことで丁稚奉公に出され、窮屈な日々を送っていた。唯一の心の拠り所は俳句。仲間たちと句作に励んでいたある日、西洋料理屋の玉(芋生悠)に出会い、その彼女と訪れた店では三味線芸者の菊(三輪晴香)の姿に心を奪われ、今まで味わったことのない感情に揺り動かされていく――。

この映画に寄せた私のコメントが、『初めての女』公式サイトに掲載されています(俳優・津田寛治さんも)。SNSがなかった時代、どうやって人は心を届け合っていたのか? スマホなしで若者たちが交流していた時代のこと、今の人たちにも知ってほしい。

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正義がぶつかり、窮地に

2024年06月18日 07時46分00秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

一日中気温が上がらず本降りの雨に、島岡美延です。ただ、これで梅雨入りとはならなそうな関東。

鹿児島県警で起きていること、正義はどこに? 小説の描写は現実に近いのかも。映画『朽ちないサクラ(21日公開)』をご紹介します。『孤狼の血』の柚月裕子の人気小説『サクラ』シリーズの始まりとなる同名作を実写映画化。

女子大生が度重なるストーカー被害の末に殺害された。地元新聞社のスクープで警察の不祥事が発覚した時、県警広報広聴課の森口泉(杉咲花)は、親友の新聞記者・津村千佳(森田想)が約束を破って記事にしたのではと疑う。身の潔白をはらそうとした千佳は、1週間後、変死体で発見される。自分が疑ったために殺されたと、自責と後悔の念から自らの手で犯人を捕まえることを誓う泉。しかし、ストーカー事件と警察の不祥事には、カルト宗教団体も絡んでいて――。

触れてはいけない巨大な闇に、美しい桜。それは日本列島のあちこちに?

 

 

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「正しさ」を語るのは、あの人

2024年06月17日 07時46分05秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

内閣支持率の低さも見慣れた国会会期末、島岡美延です。東京都知事選はどこへ向かう?

何が正しいのか、判断するのは難しいけど、それでも選挙で一票を。図書館ティーンズコーナーで見つけたのは、佐藤優著『正しさってなんだろう』(Gakken)。表紙には女子中学生のイラストと「14歳からの正義と格差の授業」「ずるい大人には、なりたくない。」「社会の矛盾やウソ――生きづらさを感じるキミと、答えを探し続ける大人へ。」「正義が多様化する時代に。〈私〉の答えを出す旅に出よう。」と。

佐藤優氏といえば、ロシア外交の最前線で活躍し、作家に。昨年、妻から生体腎移植を受け、この本を年末に出版。今は特に若い世代に向けて、学ぶこと、考えることの大切さを伝えているよう。

中2の幼馴染の男女が不思議な図書館で通称ロダン先生と話しながら、考えていく本書。学校が「個性を発揮しろ」と言ったら同調圧力が強いから、「差異と格差の違い」など、14歳の疑問から、世の中の真実を見つめます。

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断筆やめたら、元気になった!

2024年06月14日 07時47分04秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

今日は全国的に記録的な暑さになりそう、島岡美延です。今年は男性の日傘も一気に増える予感。

こちらは、男の日傘なんて、とか言いそう? 映画『九十歳。何がめでたい(21日公開)』をご紹介します。佐藤愛子のベストセラー同名エッセイと続編『九十八歳。戦いやまず、日は暮れず』を原作に、90歳の作家の日々を演じたのは、まさに90歳の草笛光子。

断筆宣言をした佐藤愛子は、ぼうっとした鬱々とした日々。同じ家の2階に暮らす娘・響子(真矢ミキ)や孫・桃子(藤間爽子)には、愛子の孤独な気持ちは伝わらない。同じ頃、大手出版社の中年編集者・吉川(唐沢寿明)は昭和気質の言動が問題になり謹慎処分になった上、妻(木村多江)や娘にも愛想をつかされる始末。ある日、編集部で愛子の連載エッセイ企画が持ち上がり、吉川はここで担当編集者になれたら、と佐藤邸に通い・・・。

草笛×唐沢、本気のバトル。人生100年時代、やることあると人間は元気に! エッセイの言葉がまた沁みます。

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超カルト作品、日本でようやく

2024年06月13日 07時28分34秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

SNSから女子高生が初対面の人間に命を奪われるとは、島岡美延です。SNSで知り合った人から投資に誘われたら、詐欺です。

21年前、携帯電話はあったけど「繋がりすぎてない時代」で、繋がっていたのはリアルな目の前の人と。映画『極道恐怖大劇場 牛頭(15日公開)』をご紹介します。先日のラジオに脚本を担当した佐藤佐吉さんが登場。

実はこの作品、三池崇史監督のVシネマながら、第56回カンヌ国際映画祭監督週間で上映。21年の時を経て、ようやく日本で劇場公開されることに(各国では当時から公開)。

組の構成員・南(曽根英樹)は兄貴分の尾崎(哀川翔)を名古屋のヤクザ処分場に連れていくよう組長(石橋蓮司)から命じられるも、うっかり殺害。さらに少し目を離したすきに、死体が消えてしまい・・・。

ヤクザホラーというか、不条理なコメディ要素満載。長門裕之、丹波哲郎も楽しんで出演している感じ。初稿が決定稿だったと佐藤さん。合成映像を使わない撮影秘話にも驚き。

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JK弁護士にもアツくなりました

2024年06月10日 07時50分14秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

朝の雨で蒸し暑くなりそうな月曜日、島岡美延です。

『虎に翼』では新しい憲法、民法が語られる戦後の日々、様々な再会に期待。今期は、テレ朝の金曜ナイトドラマ『JKと六法全書』にもけっこうハマりました。『虎に翼』の寅子は進学反対だった母親から、六法全書を買い与えられて法の道を目指したけど、こちらは、女子高生が史上最年少17歳の弁護士として活躍する物語。

詐欺から「加害者」になった同級生を法廷で助けたかと思えば、最終回では、公園工事で産廃が埋められて水質悪化、それを政治家、検察が隠ぺいしていたという事実を暴く国家賠償請求訴訟まで。

実際の事件や政治の動きを思わせる展開。「忖度、忖度の歯車は一度回ったら止められない」との言葉に、真実が明らかになっていない『森友問題』を思い出したし、検事総長定年延長(ドラマではポーカー好きで辞職)なども。

ドラマを「忖度なし」で作れる社会かどうか、今後もしっかり見ていく必要あり。

 

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沖縄のガマの土、そこに生きた証

2024年06月08日 07時25分04秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

平年日を過ぎても関東の梅雨入りはまだ、島岡美延です。今日もよく晴れそう。

昨日、県議選告示の沖縄は梅雨の真っただ中。県民がどんな答えを出そうと、聞く耳を持たない国。映画『骨を掘る男(15日公開)』をご紹介します。

40年以上、沖縄戦の戦没者の遺骨を収集し続けてきた具志堅隆松氏に密着したのは、沖縄戦で大叔母を亡くした奥間勝也監督。具志堅氏は自らをガマフヤー(洞窟を掘る人)と呼び、400柱以上を探し出した。砕けて散乱した小さな骨、茶碗の欠片、手榴弾の破片、火炎放射の跡。兵隊か民間人か、どんな最期だったか推察し、想いを馳せ、弔う。このような「行動的慰霊」を黙々と続ける。

今も3000柱近くの遺骨が眠っていて、米軍兵士、朝鮮や台湾出身者も含まれている――、そんな島の土砂が辺野古の埋め立て工事に使われようとは。奥間監督も小さな骨を手にします。

これは古代遺跡の発掘現場ではなく、約79年前に命を落とした人のもの。

 

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再び輝くため、走り出す!

2024年06月07日 07時49分04秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

これを「踏み込んだ改革案」と胸を張り、特権のお金を死守できたと胸をなでおろす面々、島岡美延です。領収書を公開するという10年後、果たして国会議員をしていられるの?

こちらは、うまくいかないことだらけの面々がなんとか立ち上がろうとする物語。映画『輝け星くず(15日公開)』をご紹介します。先日のラジオに、主演の山﨑果倫さんとアシスタントプロデューサーの柴田愛之助さんが登場。明石市での撮影、長い坂道での自転車の場面などを語りました。

ある日、突然、逮捕されたかや乃(山﨑)。恋人の光太郎(森優作)は、かや乃の父・慎介(岩谷健司)から呼び出され、拘留先の海の向こうまで一緒に行ってくれと頼まれる。しかし、自称パニック障害の慎介は、電車も高速道路もダメ。初対面の恋人の父親との気まずい旅、それでも愛するかや乃が囚われている四国へ向かう――。

社会から脱落した者たちが立ち上がる挑戦の物語は、奇妙な味わいのあるヒューマン・コメディ。

 

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表紙に点字の新書、著者二人は

2024年06月06日 07時48分25秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

出生率1.20と過去最低、最少は東京の0.99、島岡美延です。改正子ども・子育て法は成立すれど、児童手当を増やす以前に、経済的理由で結婚、子育てを諦める社会をどうする? 選択的夫婦別姓や同性婚が社会を変えてしまうと頑なに背を向けてきた政権下で、人口は急速な右肩下がり。

国の「やってるふり」がよくわかるのはこんなところでも。図書館で見つけた『「よく見る人」と「よく聴く人」―共生のためのコミュニケーション手法』(岩波ジュニア新書)の著者は、13歳で失明した広瀬浩二郎氏と、19歳で聴力を失った相良啓子氏。現在はともに国立民族学博物館などの研究者。

この本で障害者は大変ですごい、と感心してほしくない、という広瀬氏。多文化交流とは異国の文化だけでなく、点字や手話などの文化もあると。SDGsで「誰一人取り残さない」というけど、誰が誰を「取り残す」のか。

空港を利用する際、「障害者」と告げると車椅子が用意される、という相良氏。色々な気づきをもらった一冊。

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気分転換のドライブのはずが

2024年06月04日 07時25分26秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

トヨタなど自動車5社が認証不正で謝罪会見、島岡美延です。やはり?ダイハツだけじゃなかった――。次々と出た与党議員の裏金問題も、全員処分はムリと変な線引き。名前は改正案でも根本は変える気などなく。いつもデジャブ、立派なスーツの面々がやっていること。

こちらは立派なスーツとは程遠い、破天荒な女二人。映画『ドライブアウェイ・ドールズ(7日公開)』をご紹介します。兄ジョエルとコーエン兄弟としてアカデミー賞にも輝いたイーサン・コーエンの単独監督作品。

ガールフレンドと破局したジェイミー(マーガレット・クアリー)と堅物で自分の殻を破れずにいる友人のマリアン(ジェラルディン・ヴィスワナサン)、女二人で気分転換のドライブへ。運転中のアクシデントがきっかけでトランクから謎のスーツケースを発見、中にはとんでもないものが。そのスーツケースを追ってきたギャングたちと遭遇した彼女たちは・・・。

マット・デイモンが上院議員役、秘密を守りたいのはどこの国の議員も同じ?

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