怒鳴って、そして仲間に

雨の音が本格的な朝、島岡美延です。しばらく青空はお預けとなりそうですね。
昨日のラジオで、公開中の映画「剣岳　点の記」の木村大作監督に電話インタビューしました。3000ｍ級の山に200日こもって撮った作品、とにかく「本物にこだわりたかった」という監督。黒澤明監督作品で撮影アシスタントをしていた日々に、「映画とはこだわり」の精神を植えつけられたそうです。
それを俳優、スタッフにどう行き渡らせたのか、という質問に、「怒鳴る！」とひと言。体力的、精神的にもギリギリの中、木村監督の怒号が、皆を鼓舞し、心を一つにさせていったのでしょう。だからこそ、フィルムに定着した男たちの「本気」。ぜひ、スクリーンでご覧下さい。
エンドロールには、俳優もスタッフも、すべて「仲間たち」として、肩書きなく延々と出てきます（監督も！）。　「大きな会社だって、ヒラ社員が支えている。まじめに仕事をしているすべての人に見て欲しい」と、アツい木村監督でした。

瞳の力に引き付けられる

朝から晴れた月曜日、気合を入れていきましょう、島岡美延です。気がつけば今年も半分が過ぎようとしていますね。
昨日は、雨の中、新国立劇場「コッペリア」へ出かけました。ローラン・プティ版は、お洒落で大人が楽しむためのバレエといった趣き、2007年の新国立での初演も見た作品です。今回は初めて、英国ロイヤル・バレエのタマラ・ロホ主演ということで、楽しみでした（ちなみに今夜、29日19時もロホの出演）。
スペイン人の彼女は、小柄で黒髪、大きな瞳の表現力がとても印象的。特に、スワニルダ（コッペリアは人形、フランツはそうと知らずに恋していて、その彼に夢中なのがスワニルダ）は、やきもちを焼いたり、お茶目な姿を見せたり、と演技にも幅広い要素が求められます。人形のふりも最高にキュート。回転、バランスに余裕の溜めすら感じさせるテクニックにうっとり！
タキシードのコッペリウス、振付指導のルイジ・ボニーノも、いつも大人気です。

買い物における「気分」

梅雨の晴れ間が本格的な夏を感じさせる日々になってきましたね、島岡美延です。
先日、扇風機を買いました。つくづく、「まだ使えるのに買う」のは難しい！　去年の夏、タイマー機能が壊れたのですが、風を送る機能は大丈夫と、なんとなく使い続けていたのです。でも、家電製品の安全性を考えて、このたび思い切ってみました。ただ、エコポイントだからと、冷蔵庫などの買い替えなど、やっぱり私には出来なさそう・・・！
すでに夏物セールも始まっています。そんな中、「冬物を破格で」というコーナーが。何ヶ月前かに3000円くらいで売られていたマフラー、帽子などの小物が300円均一、他にも500円均一などありました。何か掘り出し物があれば、と近づいたものの、見るからに「暖かそう」すぎて、真夏日に、手に取ろうという気になれない・・・！　「お得感」と「気温・湿度による感覚」のせめぎ合い、天候による「買い物したくなる気分」も大いに関係ありそうです。

防犯とオシャレの使い分け

昨日のマイケル・ジャクソン急逝には、驚きましたね、島岡美延です。それにしても「スリラー（1982)」当時と最近の映像の違いに改めてびっくり・・・。
さて、今週、監視カメラが捉えた「ひったくり」の瞬間をＴＶでご覧になった方も多いでしょう。少年が「おばあさんを狙った」という許しがたい犯行。ひったくり対策も色々ありますが、残念ながら「防犯意識」と「オシャレ意識」は両立が難しいようです。
「防犯」には、肩にかけたバッグを身体の前に抱えて、といいますね。「オシャレ」には、身体の真横より少し後ろにするくらいのほうが、素敵なのです。「防犯」で勧められる「斜めがけ」もバッグを身体の前に見せるのと、後ろに回すのでは、見た目の印象がだいぶ違います。歩く場所や時間帯、周りの状況によって、防犯とオシャレの意識の優先順位を変えてみるのが、現実的なところかも。
「ボーっと歩いて」いる姿も、狙われています。歩き方も見直してみて！

サワードリンク、始めました

窓からの風を感じながら、我が家の冷房初日はいつ？と考えている、島岡美延です。このエコな状況が、できるだけ長く続きますように・・・。
今日は、このブログにしては珍しく、キッチンの話題です。ＣＭを見て興味を持っていたサワードリンク、つまり「お酢の飲み物」を作ってみました。口が広めの800㏄程度のガラス瓶を買うことからスタート。ふたが金属性のものは、サワードリンクに向きません。
重さの比率は、食酢２：氷砂糖２：果物１というのが基本レシピ。酢200㏄、氷砂糖の代わりにグラニュー糖150ｇ位、輪切りのキウイ１コ（約100ｇ）をガラス瓶へ。軽くゆすって冷蔵庫に入れて、４倍くらいに薄めて飲んでみると、美味しい！　レシピは１週間で完成となっていましたが、キウイなら早めに飲めそう。この夏、欠かせなくなる予感です。また、水を牛乳にしてみると、そう、ヨーグルトドリンクのような味わいで、これもオススメ。さあ、次は何を漬けましょうか？

人生は、昨日と同じではなく

東国原知事の「交渉術」に驚きました、島岡美延です。売り込みが苦手と言われる日本人、マネできる人、マネしたい人はなかなか・・・。
さて、27日公開の映画「扉をたたく人」をご紹介します。東国原知事のキャラクターとは、正反対のような人々。惰性の日々が、何かの加減で変わるとき、あなたはそれを受け入れられますか？
62歳の大学教授ウォルター（リチャード・ジェンキンス）は、５年前に妻を亡くし、覇気のない日々を送っている。ＮＹの学会の出張で、自分の別宅アパートを訪れると若い男女、シリア出身のタレクとセネガル出身のゼイナブがいる。警察に知られると国外追放になる事情がありそう。二人を住まわせることにしたウォルターは、アフリカン・ドラム奏者のタレクに、ジャンベを習い始める。言葉と音楽で、少しずつ心を通わす３人に、タレク逮捕という事件が・・・。
9.11後、移民に厳しくなったアメリカ。ラストの地下鉄のシーンが象徴的でした。

「歩き方」は、時に迷惑？

昨日は、蒸し暑さも大変でしたが、急に強くなった電車の冷房にも驚いた、島岡美延です。この強い雨、出かけるまでに弱まってほしいと思う朝・・・。
先日、腕の振り方について書きました。手ぶらであれば、さほど迷惑にはならないかもしれません。しかし、歩き方は、時に暴力的とも思える迷惑を他人にかけてしまうことも・・・。それは、「音」です。
地下鉄の長いホームに響き渡る、「カンカンカンカン」という音。すぐ後方から聞こえる大音響に、振り向くわけにもいかず、「彼女」が私を追い越していくのを待ちました。ミュールのヒールの音と思いきや、最近よく見かける、かかとや足首にそれなりに「ベルト機能」があるもの。でも、足にフィットしておらず「パカパカ」と靴がぶら下がっているように不安定なのは、ミュールと同様。ヒールの先が取れたのか、歩くたびに金属的な音が響きます。
大人の女性の皆さん、「歩く音」に気付いていますか？

朝ご飯、食べていますか？

今日は、今シーズン初の真夏日の予想、心して外出しなきゃ！　島岡美延です。
今朝、朝ご飯を食べていないので、ブログを書きながらもお腹が空いています。健康診断なので、やむを得ませんが、皆さん、ちゃんと朝食をとっていますか？　「朝からカツどんもＯＫ」という頼もしい声を聞く一方、10～20代の学生達が、当たり前のように「食べていない」と言うので心配です。削りがちな食費、不規則な生活時間、おやつで満たすお腹・・・。
この６月は「食育月間」。最近は、学食で「朝ご飯を食べよう」と指導する大学も現れてきているとか。大人になれば、食に対するポリシーも色々ですね。「家から持参した玄米食しか口にしない」、「おやつも砂糖や油の種類にこだわる」という健康最優先派には、なかなかなれない私ですが、見直すべきところは、見直さなきゃ！？　お酒は適量、喫煙は無し、甘いものが好き・・・、検診の問診表を見ながら、「夏のカラダ対策」を考え中です。

腕は重力に任せるのではなく

今週は、蒸し暑い雨の日が多くなりそうですね、島岡美延です。クセ毛にとってもツライところ、髪型アレンジも工夫しなくては。
長い傘が手放せない日々です。肩に載せず、まっすぐ立てて差すのが原則、では、使わない時は？　ひじを曲げ、身体のそばに垂直に持つと、周りに迷惑をかけません。一番避けたいのは、傘の真ん中あたりをつかんで、腕を振るような持ち方。階段で、目の前に傘の先が突き出されて、怖い思いをしたこともあるでしょう。
ところで、何も持っていない腕、歩く際にどれほど意識していますか？　重力と遠心力に任せて、身体から遠いところで大きく振っていると、身体の「横幅が大きく」見えてしまって、ソンです。リュックなどを背負って両手が空いている場合、身体の前でだらんと下げている人を見かけますが、これで背中を丸め、あごを突き出して歩いたら、ちょっと悲しい姿！？
身体に沿って少しひじを後ろに引き、前に大きく振らない、がエレガントのコツ！　

禁じられた愛に釘付け

今日は雨降りの夏至になりそう、島岡美延です。キャンドルナイトを計画していますか？　冷房もいらないエコな一日にしましょうね。
昨日は、胸を締め付けられるような舞台を見ました。男性だけの劇団スタジオライフ公演「LILIES」（7月12日まで、トリプルキャスト、紀伊國屋ホール）です。
どんな作品を財産にしていくかは、劇団の個性そのもの。この禁断の愛を描いた物語は、再々演ということですが、来年、結成25周年を迎えるスタジオライフにとって、本当に欠かせない作品といえそうです。
1952年、カナダ・ケベック州の刑務所。囚人達の告解を聞くために訪れたビロドー司教は、囚人シモンに「40年前の出来事を思い出せ」と、監禁され、目の前で、囚人たちが仕組んだ「芝居」が始まる。シモン、ビロドー、そして若き貴族ヴァリエ、あの日、何が起きたのか・・・。
男たちの非日常の世界が、女性が多い客席に静かに沁み込んでいくようでした。