背番号10の17歳が世界を変えた

サッカー五輪代表、南アフリカに快勝、島岡美延です。
明日、メンバー発表です。
スラムで育った少年が、プロになって18ヶ月でW杯頂点へ。
映画『ペレ 伝説の誕生（7月8日公開）』をご紹介します。
チームで10番をつけるのは誰か、と注目されるサッカー。
それはすべて、エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント、という少年が歴史を変えたから。
1950年、のちにペレと呼ばれるその少年は、スラムの路地で裸足でサッカーをしていた。
その年、ブラジルは、優勝確実といわれた自国開催のW杯決勝で敗れ、国民は絶望。
少年は父親に「僕がブラジルを優勝させる」と約束する。
1958年、スウェーデンW杯に出場する代表チームに選出されたペレは17歳。
当時、チームは自信と誇りを失っており、代表に選ばれるもライバルとの対立、監督からの抑圧、さらに大会直前の怪我。
絶望的な状況に、ペレが選択した“禁じられた切り札”とは？
9歳と16歳からのペレを演じた二人のサッカー技術、そして音楽に拍手！

ライバルはチャールズ皇太子？

混乱の中、EU首脳会議、島岡美延です。
英国はサッカーも敗退したけど、これは英国での快挙。
映画『フラワーショウ！（7月2日公開）』をご紹介します。
エリザベス女王が総裁を務める英国王立園芸協会主催「チェルシー・フラワーショウ」。
世界最古、最高峰の舞台に、雑草とサンザシの木だけという型破りな庭造りで金メダルを目指した女性、メアリー・レイノルズの文字通り“雑草魂”サクセスストーリーです。
アイルランドの田舎で育ったメアリーは、有名なガーデンデザイナーのシャーロットのアシスタントになるも、こき使われた挙句、デザインノートまで盗まれ、クビに…。
どん底の彼女は、世界が注目するチェルシー・フラワーショウで金メダルを獲る、と奮起。
応募者2000名の中から、わずか8枠の出場権を得て、ヒッピー風の庭師、密かに想いを寄せる植物学者のクリスティらと寄せ集めのチームで挑む。
ライバルは、あのシャーロット、そしてチャールズ皇太子のチームも！
大会本番の日に見事、花を咲かせる秘策とは？

こんなはずでは・・・？

錦織圭選手、ウィンブルドン1回戦ストレート勝ち、島岡美延です。
四大大会で最も歴史が古く、ウェアも白という規則の特別な大会が開幕しました。
英国ってこんなふうに伝統を重んじる国であり、一方で多様性、個人の権利が尊重されているとも感じます。
英国ロイヤルバレエ団は、世界中からダンサーが集結。
英国王室は、恋愛にはけっこう寛大だったりするし？
結局、今、喜んでいるのは誰なのでしょう。
米検索大手グーグルが、52対48という割合で離脱派が勝利した直後に、英国の利用者がどんな言葉を検索したかを発表しました。
どうやら、英国民はEUからの離脱が何をもたらすのかわからないまま投票し、結果を受けて慌てて「EU」に関してネットで調べた…、のだとか。
さらに驚くのは、離脱派が根拠とした公約を自ら“誤り”と認めたり、“そんなこと言ってない”と発言したり。
残留派の怒りは爆発し、離脱派もバラ色の未来はすでにまぼろし？
国債格付けも下げられ、伊勢志摩サミットの頃には想像できなかった現実。

ほぼ「会話」だけのコミック、映画化

関東は今日も梅雨の晴れ間、島岡美延です。
ひたすら“無駄話”できる相手、いますか？
映画『セトウツミ（7月2日公開）』をご紹介します。
男子高校生が放課後にしゃべっているだけ、という「別冊少年チャンピオン」に連載中の同名コミックが原作。
会話の面白さだけで読者を惹きつける異色のコミック、まさかの実写映画化。
眼鏡をかけ、クールで頭の切れる内海を池松壮亮。
元サッカー部でお調子者の瀬戸を菅田将暉。
そう、タイトルは二人の名前を並べて、セトウツミ。
川べりの階段で放課後、“しょーもない”ことをダラダラとしゃべっている高校二年の内海と瀬戸。
性格は真逆のような二人は、くだらない言葉遊びで盛り上がったり、好きな女の子へのメールの文面に悩んだり。
時々、哲学的な深い境地にたどり着いたり？
二人を見守る同級生の樫村（中条あやみ）。
瀬戸は彼女に片思い。彼女は内海が気になって、内海はつれない態度…。
実力派俳優のW主演で成立した、ずっと見ていたい“ゆるーい傑作”の75分。

ドーピングで世界王者になった男

リオ五輪の開幕まで6週間、島岡美延です。
ロシアだけでなくドーピング問題の実態は、非常に深刻。
なんと、リオの検査所は国際的な基準を満たさないとして、資格停止だとか。
映画『疑惑のチャンピオン（7月2日公開）』をご紹介します。
25歳で生死の境をさまよう重度のがんに冒されながらも奇跡のカムバックを果たした男の物語。
ただしそれは、美しい成功秘話ではなく、ドーピング・スキャンダルへの転落、という実話です。
1999年～2005年に自転車レースの最高峰ツール・ド・フランスで前人未到の7連覇を成し遂げた、ランス・アームストロング。
しかし、ファンやマスコミを熱狂させ、がん患者への支援にも取り組む絶対王者には、つねにドーピングの“黒い噂”がつきまとっていた。
恐るべき執念でチャンピオンへの疑惑の目を向けたジャーナリストのノンフィクションを基に映画化。
次々と描かれるドーピングの生々しい手法は衝撃的。
暴く側、暴かれまいとする側の攻防は、緊迫感みなぎるサスペンス映画のよう！

蘇る、幻の“つか芝居”

51％で勝利、島岡美延です。
東京ビッグサイトで仕事の休憩中に知った「英国EU離脱」、衝撃的でした。
国を二分した結末はアメリカ大統領選も左右しそう。
2016年は歴史が変わった年、となるのか…、果たして日本は？
演劇を変えたつかこうへい氏。
『熱海殺人事件』に衝撃を受けた高校生が、今や演劇界に欠かせない才能に。
横内謙介氏の劇団扉座『幻冬舎PRESENTS 郵便屋さんちょっと』を座・高円寺で観てきました（7月3日まで）。
つか氏と横内氏を引き合わせたという幻冬舎の見城徹社長が全面的に公演をバックアップ。
笑えて、泣けて、感動溢れる舞台の誕生！
『郵便屋さんちょっと』は、つか自身が封印した、初期の作品。
それをモチーフにのちに発表された童話『菜の花郵便局』と他のつか作品の台詞などが盛りこまれ、音楽も台詞も過剰な怒涛の演出です。
郵便制度誕生から郵政民営化を経て、メール・SNSの時代に“手紙を届ける”意味とは。
こんな時代に“アツい芝居”の存在価値を強烈に訴えます。

過去へ向かったアリスは

英国がEU離脱か、日本時間午後に判明の予定、島岡美延です。
果たしてどんな結果に？
もしも“過去を変えたい”と思ったら…。
映画『アリス・イン・ワンダーランド～時間の旅（7月1日公開）』をご紹介します。
大ヒット作『アリス・イン・ワンダーランド』の続編に、あの顔ぶれが戻ってきて、映像も世界観もパワーアップ。
美しく成長したアリス（ミア・ワシコウスカ）は、ワンダー号の船長として3年に渡る大航海を終えてロンドンに帰ってきた。
しかし、その船を手放さなくてはならない事態に、母とともに途方にくれるアリス。
目の前に現れた青い蝶アブソレムが、マッドハッター（ジョニー・デップ）の危機を告げ、アリスは彼を救おうと、鏡を通り抜けてワンダーランドへ。
白の女王（アン・ハサウェイ）らは、ハッタ―の家族を蘇らせるため、アリスに過去を変えてほしいと頼む。
時間の番人から、時を操れる“クロノスフイア”を盗んだアリスは、禁断の時間の旅へ…。
文字通り、“時間と戦う”アリスが見たものとは？

“都合のいい記憶”の楽しさ

沖縄の「慰霊の日」、島岡美延です。
そんな事情から昨日公示された参院選、各地で豪雨の被害。
2週間以上に渡る参院選は、雨と暑さとの闘い。
候補者は短時間で訴えようと「心地いい響き」の強調になりがちで、見極めるのは有権者です。
昨夜、途中から見て、妙に離れられなくなった番組がありました。
『あいつ今何してる？』で追いかけた芸能人の同級生たち。
卒業アルバムを見てチェックした同級生に、番組スタッフが連絡を取って、現在どこで何をしているかを明らかにする、というもの。
40代の芸能人たちが卒業以来30年前後会っていない同級生、という設定。
全く知らない人々の面影が変わってない、と私も嬉しくなったり。
“記憶のすれ違い”もかなり興味深いものでした。
バレンタインデーのチョコを渡した、などの記憶もけっこう食い違っている…。
自分の記憶って、都合のいいように上書きされるって本当なのでしょう。
かつての自分が他人にどう記憶されていたか、知るすべがないから生きていけるのかも！？

尾行をする、その理由は

参院選スタート、島岡美延です。
18歳から投票できる歴史的選挙は、投票率の低い20代、30代にも注目。
若い俳優たちからも目が離せません。
映画『二重生活（25日公開）』をご紹介します。
フランスの女性アーティスト、ソフィ・カルの作品「本当の話」の「文学的・哲学的尾行」という行為をモチーフにした、小池真理子の小説「二重生活」が原作。
ドキュメンタリーを見るような感覚に陥りそう。
哲学科の大学院生、珠（門脇麦）は、篠原教授（リリー・フランキー）から、一人の対象を追って、生活や行動を記録する“哲学的尾行”を論文テーマに持ちかけられる。
同棲中の彼（菅田将暉）にも相談できず、戸惑いを覚える珠。
ある日、書店で見かけたのは、マンションの隣の一軒家に家族と暮らす石坂（長谷川博己）。
編集者である彼のあとを追うように店を出た珠は、見てはいけない場面に遭遇。
そして“尾行”に興奮を覚えた珠の行動は、エスカレートしていき…。
他人の秘密を覗いてしまったら最後、やめられない…！？

去り方はどうあるべき？

大雨が心配な夏至、島岡美延です。
気温も夏日に届かない予報で、体調管理に気をつけたいです。
熊本では記録的な大雨で土砂崩れや避難指示も。
もともと地震より水害が心配という土地柄で、本当に試練の日々が続いています。
昨日が最後の登庁だった舛添都知事。
多数のカメラが退庁の姿を生中継しようと待ち構える中、とうとう立ち止まることなく車へ。
もちろん、職員による派手な見送りがあるわけもなく。
あの表情を見て感じたのは、“不徳の致すところ”と語った議会での最後の言葉は、彼の本心とはかけ離れていたんだろうなあということ。
無言の厳しい顔は、反省などではなく“なんで自分だけこんな目にあったんだ”“誰がわざわざ説明なんかするもんか”という恨み節のよう。
去っていく政治家のコメント、そこには本来の姿が出るもの。
惜しいな…、と思った都の職員、どれだけいたかしら。
身近な例でいえば、嫌なことがあって会社を辞める時でも、その去り際は大事。
せいせいした…、などと思われるのは悲しいです。