美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

政府の許可を待たずに

2015年11月30日 06時12分28秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
11月の最終日、島岡美延です。
戦後70年の2015年もあとひと月。
あの時代の“真実の物語”が国内外から届いた1年でした。
映画『杉原千畝 SUGIHARA CHIUNE(12月5日公開)』をご紹介します。
第二次世界大戦下。
外交官として赴任していたリトアニアで、ユダヤ人難民に、日本通過ヴィザを発給し、6000人もの命を救った杉原千畝。
英語、ロシア語、ドイツ語、フランス語などを操る諜報外交官として、様々な国に赴任。
身の危険を冒しながら集めた世界の情報を、日本に発信し続け、当時のソ連から“ペルソナ・ノン・グラータ”=歓迎されざる人物、としてマークされた最初の外交官。
主演は唐沢寿明。妻役に小雪。
家族もが危険にさらされる中、政府の許可を待っていられないと、ヴィザを発行し続ける彼の原動力を丁寧に描きます。
日本生まれのチェリン・グラック監督による、ポーランドでのオールロケ。
“本国”が杉原の情報にもっと耳を傾けていれば…、こんな日本人がいたことを知って下さい。

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目の前で“ライブペインティング”

2015年11月29日 06時44分25秒 | 姿勢&見た目
歴史的快挙、島岡美延です。
フィギュアNHK杯、羽生結弦選手が、322.40点で優勝しました。
女子の宮原知子選手も自己ベストで優勝。
GPファイナルも楽しみです。
スポーツと違って、芸術は“出来上がったもの”を鑑賞するのが当たり前ですが、“絵が出現する瞬間”を目撃してきました。
日本橋三越本店美術特選画廊で開催中の『広田稔展(12月1日まで)』で、昨日、「ライブペインティング」が行われたのです。
今回の個展で最も多いのが、バレエダンサーたちの絵。
稽古場のリハーサル中のダンサーが描かれています。
そんな絵を得意とする広田氏と、トウシューズをはいてリハーサル用のチュチュを身に着けた、プロの絵画モデル・北川ななみさんとのコラボレーション。
彼女が3分間、静止し、木炭で一枚の絵を仕上げる…、それを7ポーズ。
さらに、実にゆっくりと動き続ける彼女を描く“ムーヴィング”という手法。
モデルと広田氏の距離は1㍍もない凝縮された空間で、ある種の“戦い”のよう。
圧倒されました!
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アンドロイドと人間の共演

2015年11月28日 06時49分01秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
20年という年月…、島岡美延です。
フィギュアNHK杯の生中継の合間に、元オウム真理教信者の無罪判決と釈放が報じられました。
20年前の被告の“理解”が裁判の焦点でした。
長い長い時間の流れを映像にした、映画『さようなら(公開中)』をご紹介します。
劇作家・平田オリザ氏と、ロボット研究の第一人者、大阪大学の石黒浩教授が共同で進める演劇プロジェクトは、舞台上で人間とアンドロイドが共演するというもの。
その最初の作品『さようなら』の完成度の高さに触発された深田晃司監督が、映画化に挑戦。
放射能に汚染された近未来の日本で、国民は計画的避難体制のもと海外へ移ることに。
避難優先順位下位の外国人で、病弱の難民・ターニャは、アンドロイド・レオナと、取り残されるように生きていた。
やがてレオナに見守られながらターニャは最期の時を迎えて…。
人間にとって、アンドロイドにとって、“生と死”とは。
アンドロイド「ジェミノイドF」が、型が古く、車椅子に乗って動くレオナを“演じて”います。
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天才デザイナーの苦悩

2015年11月27日 05時56分42秒 | 姿勢&見た目
暖房をつけてしまう朝、島岡美延です。
世界を驚かせた天才は、常に重圧と背中合わせ。
狂気と共に生きた日々を生々しく描きました。
映画『サンローラン(12月4日公開)』をご紹介します。
実は、デザイナー、イヴ・サンローランの人生を描いた映画は去年もありました。
財団の全面協力を得たその作品とは対照的に、彼が最も輝き、最も堕落した10年を描いた衝撃作。
公には一切語られなかった“真実”に迫ります。
「モンドリアン・ルック」「スモーキング」で世界的大ブレイクを果たした1967年。
でも新作への重圧から、薬やアルコールに依存していく。
ブランドのミューズやお気に入りのモデル、愛人ジャックらと刹那的な快楽を追い求めるうち、ついに1枚のデザイン画も描けなくなってしまう…。
サンローランに扮したのは、ギャスパー・ウリエル。
美しく、儚い天才が、危ういものに溺れ、陶酔していく様を演じ切ります。
絢爛豪華なコレクションを財団から借りることなく再現した衣装担当の技術も圧巻。


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スヌーピーを3Dで体験

2015年11月26日 06時26分40秒 | 姿勢&見た目
まだ降り続く冷たい雨、島岡美延です。
真っ白い雪もよく似合う、楽しい物語が届きました。
映画『I Love スヌーピー THE PEANUTS MOVIE(12月4日公開)』をご紹介します。
『ピーナッツ』連載開始から65年、初めてCG/3D映画で登場!
スヌーピーは、ビーグル犬らしい質感が実にキュートです。
何もかもうまくいかない少年、チャーリー・ブラウン。
妹のサリーや、大人びたルーシーにからかわれ、飼い犬のスヌーピーにもあきれられる毎日。
ある日、クラスに赤毛の女の子が転校してきて、一目惚れ?
一方、空想大好きなスヌーピーは、犬小屋の屋根でパイロットのフライング・エースになりきって、宿敵と戦ったり、パリジェンヌ(もちろん犬)のフィフィに一目惚れしたり。
ただ、チャーリーのピンチには必ずそばにいるスヌーピー。
“自分を変えたい”と決意したチャーリーの背中を押すのだった…。
吹替えは、チャーリー・ブラウンに鈴木福くん。
どこまでも笑顔になってしまう映画!

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スポーツには笑顔を

2015年11月25日 06時28分48秒 | 姿勢&見た目
12月並みの冷たい雨に、島岡美延です。
真夏の騒動から、新しい出発…、昨日から東京五輪・パラリンピックの新しいエンブレムの募集が始まりました。
挑戦する喜びは、学校などでも広がりそうです。
本来、参加する選手は正々堂々と戦い、開催する国も彼らが最大の力を発揮できるよう努力するのがスポーツの世界のはず。
でも、政治や社会状況と無関係でいられないのが現実です。
フランスで行われていたフィギュアスケートのGPシリーズは、パリの同時多発テロの発生で、大会途中で中止されました。
翌週のロシア大会は、地元選手の活躍が目立ちましたが、組織的なドーピング問題に揺れる国で、予定通り開催されるのか、懸念されました。
昨日は、トルコ軍がロシア軍機を撃墜するという事態が起こり、世界はさらに不安定になりそうです。
来年のリオ五輪が行われるブラジルも心配な国内事情。
選手の純粋な努力が報われるには、平和が不可欠!
余計な心配をせず、笑顔で最高のパフォーマンスができる世界でありますように。

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ブルーレイ、DVDでどうぞ

2015年11月24日 06時31分29秒 | 姿勢&見た目
三連休明け、島岡美延です。
紅葉狩りなど楽しめましたか。
さて、5月の公開時にご紹介できなかった映画が、26日にBlu-ray&DVDで発売されます。
その2本をご案内しましょう。
まずは『駆込み女と駆出し男』。
井上ひさしの『東慶寺花だより』が原作。
『わが母の記』などの原田眞人監督作品。
戯作者に憧れる見習い医者・信次郎(大泉洋)が、東慶寺の御用宿に居候。
訳あり女たち(戸田恵梨香、満島ひかり等)の再出発を宿の主人(樹木希林)とともに手助け。
江戸幕府公認の縁切り寺で四季折々に繰り広げられる人生模様…、奥深い!
もう一つは『百日紅-Miss HOKUSAI-』。
オトナが泣けるアニメーション作家、原恵一監督作品。
杉浦日向子原作、海外でも絶賛されています。
葛飾北斎の娘・お栄は父を師として、浮世絵を描いていた。
恋には不器用、絵に色気が足りないと言われて…。
声は、お栄が杏、北斎に松重豊。
なかなかオトコマエだった女浮世絵師の存在、知っておきたいです。
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こうして“オペラ座の怪人”に

2015年11月23日 06時25分39秒 | 姿勢&見た目
勤労感謝の日、島岡美延です。
非正規雇用が増え続け、大学生はブラックバイト。
この国の働く環境は、変われるでしょうか。
先日、劇団スタジオライフの素晴らしい再演の舞台を観てきました。
シアターサンモールで上演中(12月7日まで)『PHANTOM THE UNTOLD STORY』をご紹介します。
天才的な頭脳を持ちながら、人目を避ける容貌ゆえ、数奇な運命をたどったエリック。
そう、のちに“オペラ座の怪人”と呼ばれる男の知られざる物語。
子どもの頃、母親にもキスを拒まれ、屋根裏部屋で成長しながら、音楽や建築に天才的な能力を発揮。
でも、母と暮らすことがかなわなくなるパートⅠ。
世界的な奇術師になり、その後、オペラ座の建築に関わり、地下に安住の住処を作り上げたパートⅡ。
以前、別々に上演したパートⅠ、Ⅱを交互に連続上演。
愛されることを望み、恐れた男の痛みが強烈に伝わってきます。
10㍍四方の舞台空間が、時空を超え、エリックの全人生を創り出す…、これぞ演劇の醍醐味!
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幸せな最期を選ぶことは

2015年11月22日 06時08分53秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
“いい夫婦の日”、島岡美延です。
そんな日にふさわしい“幸せな最期を考える”物語がイスラエルから届きました。
映画『ハッピーエンドの選び方(28日公開)』をご紹介します。
ユーモアと、さわやかな感動をぜひ。
エルサレムの老人ホームで暮らすヨヘスケルは、ユニークなアイディアでみんなの生活を少しだけ楽にするような発明が趣味。
ある日、望まぬ延命治療に苦しむ友人マックスから、“安楽死できる発明”を頼まれる。
妻レバーナは猛反対するも、ヨヘスケルは友人を助けたい一心で取り組む。
ついに“自らスイッチを押して苦しまずに逝ける”装置が完成。
ホームの仲間の助けも借りて、無事にマックスを見送る。
しかし、秘密だったその発明の評判は、瞬く間にイスラエル中に広がり、依頼が殺到してしまう…!
そんな折、最愛の妻に認知症の兆候が表れ始める。
妻は大丈夫だと言い張るヨヘスケル、心配する仲間たち。
幸せな最期を選ぶことは、幸せに生きること。
果たして、ヨヘスケルとレバーナの選択とは…?
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世界は、どこへ向かうのか

2015年11月21日 06時36分28秒 | 話す&聴く、コミュニケーション
三連休でしょうか、島岡美延です。
金曜夜にパリで起きた同時テロから1週間。
昨日は、アフリカのマリでホテルが襲撃され、多くの宿泊客が犠牲に。
人々が楽しく集う場所で、一方的に銃を乱射する犯人たち…。
映画の中でテロリストを描く時の“信じがたい場面”が現実に起きてしまいました。
戦後70年に公開された映画には、軍人が一般人を無差別に銃で撃ったり、ユダヤ人にゲームのように乱射する描写もありました。
それらを見て、あの戦争で“学んだはずのこと”を思い、今の平和を実感していたけれど、すでに新たな戦争は始まってしまっているのでしょうか。
テロは常に“報復の連鎖”を生み、終わりが見えないことも映画は表現し続けています。
ドローンを操縦して空爆する日々で、心が壊れていくアメリカ兵士の物語もありました。
正直、見て辛くなることも多いけれど、立場の違う人たちのことを知って、考えるためにも映画は存在します。
命がけで何かを伝えようとする映画人が望むのは、二度と悲しみを生まないことのはず。
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