イヴ・サンローラン、喝采と孤独

やっと太陽が輝く日曜日、島岡美延です。
ただ、お出かけには傘を。
ブランド品の輝く世界の秘密、ご存知ですか？
公私共にパートナーだったピエール・ベルジュ氏が全面協力し、イヴ・サンローサン財団の貴重なアーカイブ衣装の貸し出し許可を得て、甦ったのは・・・。
映画『イヴ・サンローサン（9月6日公開）』をご紹介します。
1957年、イヴ・サンローランは弱冠21歳で故クリスチャン・ディオールの後を継ぎ、デザイナーに。
26歳、自らのブランド「YVES SAINT LAURENT」を設立。
“スモーキング（女性のタキシード）”“サファリ・スーツ”“モンドリアン・ルック”など20世紀のファッション史に革命を起こし、今なお人気のブランドの礎を築く。
しかし、輝かしい功績の裏で、孤独、重圧に苦しみ、薬物やアルコールに依存していく・・・。
主演は、新星のピエール・ニネ。
撮影現場で、ピエール・ベルジュ氏が「イヴ本人かと思い、混乱した」と言うほど、その繊細さ、カリスマ性を体現しています。

還付金詐欺の電話が

肌寒い8月最後の週末、島岡美延です。
夏休み最後のイベントも太陽なし・・・。
広島の土砂災害の被災地で、空き巣目的の嘘の避難勧告や義援金詐欺の電話がかかってきています。
ニュースで聞く様々な詐欺。
先日、ついに母に「医療費還付金詐欺」の電話が！
多くの担当者が一斉に電話をかけている、騒がしい感じだったそう。
相手は、区役所のそれらしき部署を名乗り、母のフルネームを言って「過去5年分の医療費の還付金がある」と。
「自分で区役所に電話して確認します」と言うと、「住所は○○何番地何丁目ですよね、今からそちらへ伺いますので」と畳み掛けるように言われて、少し怖かった、と。
「結構です」と言ったところで電話は切れました。
その後、区役所、警察にも通報したことなど、興奮気味に私に教えてくれました。
父が入院した際に、還付金を区役所に何度か受け取りに行ったことがあった母。
電話のやり取りを聞くと、還付金について体験のない人は、電話の話をじっくり聞いてしまいそう。
皆さん、ご注意を！

乗員乗客、すべて怪しい？

今日も傘が必要、島岡美延です。
サスペンスの中でも「密室」の緊迫感は特別。
映画『フライト・ゲーム（9月6日公開）』をご紹介します。
最近、「若くはないけど戦う」役柄がカッコいい、リーアム・ニーソン主演。
緻密な脚本は、ただのアクションものとは一味違います。
「1億5千万ドル送金しなければ、20分ごとに1人殺す」。
NY発ロンドン行きの飛行機内で、航空保安官ビル・マークスの携帯に匿名の脅迫メールが届く。
犯人は、乗客乗員146人の中に？
誰もが容疑者に見える中、犯人の指定口座が、ビル本人の名義と判明。
隣の座席の女性（ジュリアン・ムーア）に協力を求めたり、乗員たちと力を合わせようとするビルだったが、まさか自分が犯人にされようとは。
実際に連続殺人が機内で起こり、国籍も職業も違う乗客たちはお互い、誰も信じられない。
迫る制限時間、究極の選択・・・、ロンドンに無事、着陸できる？
私生活に悩みを抱えた中年男が、仕事への誇りを支えに戦う！
このフライト、一緒に乗ってみますか？

フランケンシュタインとは？

8月にまさかの「寒さ」、島岡美延です。
体調管理に気をつけたいですね。
この「人」の体調管理は！？
映画『アイ・フランケンシュタイン（9月6日公開）』をご紹介します。
そもそも、メアリー・シェリー著『フランケンシュタイン』の題名は博士の名前。
作られたのは怪物、などと呼ばれますが、つぎはぎだらけ、ボルトが埋め込まれ・・・という「フランケンシュタイン」のイメージって、ありますよね。
この映画は、全くの新解釈！
ヴィクター・フランケンシュタイン博士が創造した人造人間、アダム・フランケンシュタイン。
過去の伝説と思われていたその命は、誕生から200年の現代まで続いていた。
世界支配を目論む“悪魔”と、それを阻止せんとする“天使”による長きに渡る全面戦争に巻き込まれたアダム。
悪魔でも天使でも、人間でもない存在として、ただ1人、戦い続け、やがて自分こそ人類存亡の鍵を握っていることを知る・・・。
アーロン・エッカートが演じる、哀しくも強靭なアダム。
目を見張るアクション大作！

退路を断って、ルパンへ

肌寒いくらいの朝、島岡美延です。
先日のラジオに、間もなく『ルパン三世』が公開になる北村龍平監督が登場。
現在45歳。
高校2年の授業中に「学校辞めて映画監督になる」と宣言して、目前の修学旅行にも行かず、オーストラリアへ。
小学校の頃から「学校より映画」で、オーストラリアの映画や俳優が好きだった、という理由から。
当然、インターネットなどない時代。
「行けばなんとかなる」と思って、街を歩いていたら、本当に映画を教える学校があった・・・！
知人から集めたり、「カード作ってキャッシングしまくって」作った資金でデビュー作を完成させる。
そこで評価され、『あずみ』『ゴジラ　FINAL WARS』を手がけ、ハリウッドに拠点を移す。
信頼する山本又一朗プロデューサーから「小栗旬でルパン」と聞かされた時は驚いたそうですが、『あずみ』で一緒だった彼らとなら、と確信。
「映画監督以外できない」と他の選択肢を断ってきた強さ。
ルパンのようにカッコいい、北村監督のワールドワイドな大作をぜひ！

家族とは、思い出とは

風が涼しい朝、島岡美延です。
雨が降ったりやんだりしそう。
自分の家族に秘密はない、というのは知らないだけかも？
映画『死ぬまでにしたい10のこと』『テイク・ディス・ワルツ』などの監督作品を発表し続けている若き女優サラ・ポーリーが、自分の出生の秘密を映画化！
映画『物語る私たち（30日公開）』をご紹介します。
サラ・ポーリーの母、ダイアンは明るく無邪気で、誰もが彼女に夢中になった。
女優の仕事をしながら、良き母であったが、愛する夫と5人の子どもを残し、若くして亡くなった時、末っ子のサラは、まだ11歳。
兄姉たちの「サラだけパパに似ていない」はお決まりのジョークだったが、サラは不安になる。
本当のパパは別にいる・・・？
映画は、インタビューや回想シーンで綴られていきます。
カメラの前で語るのは、パパ、4人の兄姉、母の友人、昔の共演者たち。
次第に明かされる「ママの秘密の恋」！
「語られる思い出」は、すべて真実なのか、謎解きのような展開が、スリリングです。

若い女性が男性用の

8月の終わりは雨が続きそうな気配、島岡美延です。
救助活動を中断させる西日本の雨、北海道では新たな土砂災害。
首都圏もしばらく傘の出番が増えそう。
今年の夏の催し、大雨の影響で花火大会や近所の盆踊りが中止になったこともあったでしょう。
そんな天候にもめげず、街中で浴衣姿の人たちを見かけることが本当に増えました。
駅の改札口そばで待ち合わせをしていた、若い女性5,6人。
全員が浴衣だったのですが、1人の女性の姿に目が釘付けになりました。
彼女の浴衣は、明らかに男物！
「吉原つなぎ」という四角い鎖が連続して縦に並んでいる柄、見たことありますよね。
そこに当たり前のように紺色の角帯を結んでいました。
かなり細身で可愛い顔立ちの女性が「腰のあたりで締める帯」は不思議な光景！
カラフルな柄、帯の友人たちの中で、確かに目立っています。
来月公開の映画『イヴ・サンローラン』で、衝撃的に登場する女性のタキシード。
レストランで、スカート以外お断りという時代があったことを教えてくれます。

実写版ルパン、参上

昨日は処暑、確かに涼しい今朝、島岡美延です。
夏休みの映画館は、ハリウッドの超大作、人気アニメなどで大にぎわい。
映画化決定から大きな話題となった作品がついに参上！
映画『ルパン三世（30日公開）』をご紹介します。
細い身体をさらに「本人」に近づけるべくダイエットした小栗旬のルパン三世。
クールな次元大介を玉山鉄二。アニメらしい立ち回りの石川五ェ門は綾野剛。
だみ声も板についていた浅野忠信が銭形警部。
ダンスも得意な黒木メイサの峰不二子。
狙うお宝は、クレオパトラがカエサルから贈られたという「クリムゾン・ハート」。
かつて盗まれた世界一美しいジュエリー、“首飾り”と“ルビー”が、現在は東西の大富豪によって別々に所有されており、当然、相手の秘宝を狙い合っている。
それをいただこうと国際指名手配犯、ルパン三世も参戦・・・！
海外ロケでホンモノの軍人の出演などもあり、ワールドワイドなアクション超大作。
ルパンと不二子が「踊りながら、駆け引き」って、アニメ以上にドキドキします。

「さらに悪いこと」への備え

日本列島各地に発達した雨雲、島岡美延です。
広島の土砂災害で、避難の遅れの理由に、勧告・指示を出す側に「雨は収束してくれる」という、甘い思い込みがあったよう。
私たちは「自分は大丈夫」「最悪のことは続かない、重ならない」と思いたいのですね。
原発の「安全神話」だって崩れたのに、すでに「惨事は二度と起こらない」と決めてかかっているよう。
昨日は脳が未知の薬で覚醒する映画、今日は「薬物」を巡るサスペンス、映画『ケープタウン（30日公開）』をご紹介します。
南アフリカのケープタウンで、二人の刑事が、殺害された少女の足取りを追うと、ある薬物の売人との接触が判明。
頻発している児童失踪事件の現場にも残されていた新しい薬物は、恐ろしい成分を含んでいた・・・。
オーランド・ブルームとフォレスト・ウィテカーが刑事のコンビ。
遠い南アフリカの物語ですが、日本に蔓延してきた危険ドラッグを考えると、すぐそこにある現実、かも。
「自分は大丈夫」と薬に手を出す若者たち。今、本気でなんとかしないと。

10％しか機能していない脳が

広島の土砂災害は想像を絶する規模に、島岡美延です。
困難を極める救助活動を妨げるさらなる雨・・・。
人類の脳は「10%しか機能していない」そうで、その機能を高めて、自然災害をなくせたら、と願ってしまいます。
映画『ルーシー（29日公開）』をご紹介します。
「世界一セクシーな女性（Esquire誌）」に史上初、2度選出されたスカーレット・ヨハンソンが、リュック・ベッソン監督・脚本作品で、新たなヒロインに。
自信を持てず、ごく普通の女性だったルーシーは、ある日、マフィアの未知の薬の闇取引に巻き込まれる。
そこで起きたアクシデントが、彼女の脳に異変を起こす。
「覚醒」した脳は、人智を超えた能力を発揮し始めたのだ。
脳科学者ノーマン博士（モーガン・フリーマン）は、興味を持ち、彼女と会うことに。
マフィアはルーシーを追うも彼女の戦闘能力は、すでに超人的。
ノーマン博士のもとに向かうルーシーの脳は、やがて制御不能に。
人間性を失っていく彼女は、人類を救うのか、滅ぼすのか！？