社会も司法も変化、島岡美延です。名古屋地裁は「同性婚を認めぬのは違憲」。「法律から同性カップルを排除することは合理性を欠く」と。与党の一部の反対派への配慮が社会の分断を生んでいる現実。
こちらは女性たち自らが断した物語。映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択(6月2日公開)』をご紹介します。実話が基のベストセラー小説の映画化、女優でもあるサラ・ポーリー監督の脚本、演出の緊迫感が見事。
2010年、自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。今まで「悪魔の仕業」「作り話」と男たちは否定してきたが、ある日、実際に犯罪だったと明らかになり、彼らは取り調べで村を離れ、2日間戻ってこない。女性たち(ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリーら)は急遽、投票を行う。選択肢は、何もしない、ここで戦う、出ていく。尊厳を奪われた彼女たちが話し合った、未来のための結論は?
映画権を獲ったフランシス・マクドーマンドの存在感、さすが。