美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

青年ロミオと少女ジュリエット

2024年05月25日 07時27分30秒 | バレエ

昨夜は、プロコフィエフの旋律にうっとり、島岡美延です。

東京文化会館で東京バレエ団創立60周年記念シリーズ第6弾、『ロミオとジュリエット』の初日を観てきました。今公演は3組のカップルが2回ずつ登場(6月9日まで)。マクミラン版を多く観てきたけど、クランコ版はより演劇的でエネルギッシュ。

何より、ベテランの柄本弾が青年ロミオを初々しく演じ、沖香菜子はまさに14歳のジュリエット。有名なバルコニーの場面、ジュリエットは階段を下りてくるのではなく、ロミオに抱き下ろされる感じで、これが彼が去る時に劇的な効果。求めあう二人のほとばしる感情そのままの振付!

テクニックを見せつけるロミオの友人マキューシオは宮川新大(先月は『白鳥の湖』で王子)。広場でのカーニバル、戦いの場面も見どころ。ジュリエットとロミオの別れがたい朝、マクミラン版とはかなり違う描き方。

演技力も強く求められる物語性の高いバレエ、ダンサーってすごい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これぞ優雅、豪華、白鳥の湖

2024年04月27日 07時22分24秒 | バレエ

雨がパラパラと落ちるGW初日、島岡美延です。

上野では既に『上野の森 バレエホリディ2024』スタート。昨夜、東京バレエ団『白鳥の湖』の初日を鑑賞。創立60周年記念シリーズ、このブルメイステル版は特に3幕の豪華さ、王子や観客をも幻惑するようなアンサンブルに目を見張ります。芸術監督・斎藤友佳理氏の想いが結実した圧倒的な3時間!

オデット/オディールは、沖香菜子。柔らかさと強さが無理なく融合しているので、2役どちらを踊っていても美しくしなやか。王子の宮川新大は、優雅さと青年の未熟さを体現、愛の表現はどこまでもまっすぐ。

3幕は各国の踊り手が皆、ロットバルトの手下! 演じる柄本弾はまさに自由自在。29日には初主演の榊優美枝を支えて王子になりきるはず。

私が習っている先生も優雅に三羽の白鳥や花嫁候補。それにしても東京バレエ団の群舞、ブラボー! 足、腕、首の角度の揃い方、海外のバレエ団ではムリ。バレエを観たことない人にもぜひ、体験してほしい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この新制作、「眠れる森の美女」は

2023年11月20日 07時42分30秒 | バレエ

今週はまた暖かく週末は急激な寒さに、島岡美延です。旅行先の「季節感」にご注意を。

昨日は東京文化会館で東京バレエ団『眠れる森の美女』へ。創立60周年記念、『かぐや姫』に続く第2弾。古典をどう解釈して新制作にするか、今年は各バレエ団『眠り』の競演。

チャイコフスキー3大バレエの1つ、芸術監督斎藤友佳理氏の新演出、振付は古典への敬意と現在のダンサーの技術の高さを見事に融合させました。東京公演最終日のオーロラ姫は秋山瑛、デジレ王子は宮川新大。前日には王子を踊った柄本弾が悪の精カラボス。

2幕の森の中。王子はリラの精に誘われて「黄泉の国」にいるオーロラを見つけても王子は「現世」、けして触れることは出来ない。この解釈により、群舞も新しくなって素敵。

3幕の結婚式。宝石の踊りは普通、男女3人、ここは4組のパ・ド・ドゥでゴージャス。カーテンコールには別日のダンサーらも登場、客席も一体感に包まれました。3時間の幸福感、優雅さ、これぞ『眠り』!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初めての物語、熊川版『眠り』

2023年10月28日 08時03分59秒 | バレエ

渋谷はもう厳戒態勢、島岡美延です。ハロウィンイベントの予定がないのに人が集まる街。

渋谷オーチャードホールで今月上旬に上演されたK-BALLET TOKYO『熊川版 眠れる森の美女』を東京文化会館で観ました。テレビでバレエ団25周年記念のこの作品を熱く語っていた熊川哲也氏。さすがの自信作、舞台の美術セットから別世界に誘います。

1幕に森の場面を作り、オーロラ姫(日髙世菜)とデジレ王子(山本雅也)が出会って恋に落ちる。しかし、森の奥に封印されていたカラボス(小林美奈)を王子が復活させてしまい、その呪いで王子が姫を殺める手先にされて――。

もちろん3幕は姫と王子の結婚式なのだけど、ドキドキ感アップの斬新な物語、演出。K-BALLET TOKYOのプリンシパルは、主役を踊らない日にリラの精、婚約者ほか様々な役を踊るので、この日も7人のプリンシパルの踊りを見られて大満足。

今年は『眠れる森の美女』上演が多く、他のバレエ団との見比べも楽しみ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドビュッシーで「かぐや姫」

2023年10月21日 07時39分19秒 | バレエ

お出かけ日和の土曜日、島岡美延です。川崎市制記念の多摩川花火大会も予定通りできそう。

花火の季節に限らず、見上げて探してしまう、月。昨夜、東京バレエ団創立60周年記念第一弾『かぐや姫』全3幕、世界初演の初日に東京文化会館へ。日本を代表する振付家、金森穣に委嘱された作品。2021年秋に第1幕、今年4月に第2幕、そしてついに全3幕。音楽はドビュッシー。

シンプルな舞台装置。月や竹藪などの照明、映像表現。海や竹に自在に変化する「緑の精」など、多くの衣裳はダンサーの肉体の美しさが際立つ「全身を包むユニタード」が基本。翁に育てられ宮廷に送られるかぐや姫の秋山瑛は、白。帝の正室・影姫は育休復帰の沖香菜子で、赤。そこに着物をまとったり。

かぐや姫が月に帰る場面の「光の精」は『ジゼル』など〈白いバレエ〉の伝統に男性群舞も加わり、圧倒的。月は満ち欠けを繰り返しながら、地上の物語を見つめていたでしょうか。海外公演もぜひ行ってほしい傑作グランド・バレエ、誕生!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4年ぶり、オペラ座の美に興奮

2023年07月30日 07時14分48秒 | バレエ

昨夜見かけた浴衣姿は隅田川花火大会、島岡美延です。4年ぶり開催で100万人以上だったそう。

上野で花火に負けない「華」を堪能。4年ぶりの感動は『パリ・オペラ座ガラ ―ヌレエフに捧ぐ―』。特にエトワール昇進後、初お披露目のオニール八菜(ハナ)がBプログラムで3演目!

ジェルマン・ルーヴェとの『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』の超高速技巧に拍手の嵐、二人が余韻を残して去っていく時、これぞ〈眼福〉と思わず涙!

マチアス・エイマンとの『コム・オン・レスピール』は初めて見た作品だったけど、オフバランスが多用された美しさにうっとり。第三部は、再びルーヴェと魅せた『ライモンダ』。カーテンコールで拍手と歓声が鳴りやまず。

10年前の『バレエ・アステラス』に登場したオニール八菜、その確実な歩みを何度か目撃してきた幸せ。2017年に初めて観た瞬間に心を奪われたルーヴェ、これこそ王子の美しさ。来年はバレエ団としての来日が決定。なんとしても行かなきゃ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

この夏、海外公演の東京バレエ団

2023年05月21日 07時12分28秒 | バレエ

「対面」であることの意味を痛感、島岡美延です。ゼレンスキー大統領が各国首脳とハグ、握手。

コロナ禍で出来なかったことが本格的に復活しているこの5月。4年ぶりの海外公演(7月にオーストラリア)もある東京バレエ団の『ジゼル』を東京文化会館で観てきました。

古典の名作に欠かせない「一糸乱れぬ群舞」。東京バレエ団は特にその完成度が高く評価され、昨年秋『ラ・バヤデール』で文化庁芸術祭大賞を受賞。

『ジゼル』は婚礼を前に死んだ若い女性の霊ウィリの伝説がもとになった物語。ダンサーたちには何かが乗り移ったよう。初めてジゼルに抜擢された中島映理子は1幕では無邪気で誰からも愛される村娘。2幕になると、恋人の裏切りによって死んだのに魔性のウィリたちから彼を守ろうとする至高の愛を見せ、体重がないかのような、まさに、この世のものではない踊りを体現。

かつて、ジゼルを当たり役としていた芸術監督、斎藤友佳理。秋には新制作『眠れる森の美女』、ますます楽しみ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最後、と決めた舞台で最高の輝き

2023年05月20日 07時39分06秒 | バレエ

G7首脳がそろって広島平和記念資料館へ、島岡美延です。国や地位が違っても、生きている人間が感じることはそんなに変わらないはず。

昨夜、『堀内充バレエコレクション2023 FINAL』へ。1年前に今回が最後になることが発表され、実に見事な「完走」でした。堀内充氏は1983年ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞受賞。コレクションは彼の振付作品を中心で、もちろんご本人も踊ってきました。

男女のパ・ド・ドゥから、大勢が入り乱れるように踊る作品まで、ダンサー各人の良さを引き出す振付。ウェストサイド物語をベースにした作品では、対立するチームの闘争、マリアとトニーの愛、バレエが表現できる最大限のものを見せてくれました。

ラフマニノフのピアノコンチェルトNo.2に振り付けた新作でフィナーレ。11年間、コロナ禍でも続けた舞台、お疲れさまでした。有終の美って、ダンサー、スタッフ全員の鍛錬の賜物。強く心を揺さぶられた舞台でした。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

上野でバレエ、もりだくさん

2023年04月30日 07時22分45秒 | バレエ

雨も風もまだやまない日曜日、島岡美延です。

そんな今日も開催中なのが『上野の森バレエホリデイ』。昨日、東京文化会館では、入場無料のホワイエ(ロビー)でバレエ衣装の展示や様々なバレエショップが登場。小ホールではトークイベントも。

大ホールでは東京バレエ団『かぐや姫』第二幕(世界初演)『イン・ザ・ナイト』『スプリング・アンド・フォール』。

先月ハンブルク・バレエ団を率いて来日したジョン・ノイマイヤー振付『スプリング・アンド・フォール』は男性群舞、女性の軽やかさが見事。『ウェストサイドストーリー』で有名なジェローム・ロビンス振付『イン・ザ・ナイト』では夜会服の男女3組が素敵。

金森穣振付『かぐや姫』第2幕。欲に目がくらんだ翁によって宮廷に連れてこられたかぐや姫が月の引力を操って・・・、という展開。ドビュッシーの音楽と衣裳、美術、何をとってもその斬新さに釘付け。10月にはいよいよ全3幕の世界初演、大いに期待!

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

恋の喜びを踊る、菅井円加

2023年03月11日 07時39分37秒 | バレエ

東日本大震災から12年、島岡美延です。14時46分地震発生、15時37分(大川小学校)など津波到達時刻で止まった時計も。あなたは何を記憶していますか?

昨夜、東京文化会館でハンブルク・バレエ団『シルヴィア』を鑑賞(12日まで)。菅井円加は3回の舞台で主演。2012年のローザンヌ国際バレエコンクール第1位、今やバレエ団の顔。ジョン・ノイマイヤー芸術監督在任50周年、区切りの日本公演。

森に暮らす男勝りのニンフ、シルヴィアは狩りが得意。羊飼いアミンタと出会って互いに惹かれるも反発。そこへ恋の神アムールが・・・。愛の神話を「自立心ある少女が思春期から女性へと移行する内面の葛藤、心理」に焦点を当てるバレエに。

十数人の男性の中で一人、赤いドレスのシルヴィア。終盤に白髪交じりのシルヴィアとアミンタが偶然再会、その踊りの美しさ! 男性並みのジャンプから繊細な表現で魅了する菅井円加、バレエ団の魅力全開。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする