スポーツの力、花盛り

怖いほどの強風、島岡美延です。雨も降って荒れ模様の土曜日になりそう。
消費増税法案が国会に提出されたものの、与党は「チームの内紛」、そして「誰が協力するか」と話し合いは無理そうな野党。
北朝鮮のミサイル発射予告に「必要な措置」をとるしかない各国。
話し合いのない戦いは、スポーツだけにしてほしい。昨夜は生放送で観る試合の行方に熱くなりました。
フィギュアスケートの世界選手権。日本の6選手は、SPを終えてメダル争いにいる者、ちょっと厳しくなった者、それぞれですが、フリーのプログラムも今シーズン最後、悔いのないよう表現しきってほしい。笑顔を見せてくれるのは誰かしら。
卓球の世界選手権は団体戦。女子はメダルをかけての韓国との一戦に惜しくも敗れました。それでも石川佳純選手の最終戦、第5ゲームの息詰まる展開にしびれ、卓球の面白さ、怖さを堪能しました。
プロ野球も開幕。ホッとしているのは、日本ハムの栗山新監督？　早々に指名していた斎藤投手が完投勝利。
夏のロンドン五輪、早くも待ち遠しいです。

春なのに、春だから

気温が高くなりそう、島岡美延です。桜の開花を後押し！
テレビでも終わる番組、卒業するキャスターなどが話題になる時期ですね。
学校の卒業は喜びであり、新しい生活への期待に満ちた春、というのは過去のものになってしまうのか・・・。
この春、大学を卒業した人むけに、企業説明会が行われたとのニュース。
卒業後の就活もけして珍しくないようです。在学中に何十回と「不採用」と言われ続け、卒業してもなお、となると若者の心もくじけそう。
学生や20代で就職難を苦に自殺する人の数が増えています。
「良い人生を送るにはまず良い学校に」と、おそらく子どものころは塾にも通った人たちだったのでは。
年度末だから、というのではないでしょうが、昨日、1年8ヶ月ぶりに死刑が執行されました。3名の死刑囚が奪った命は、5人、3人、2人。
これで確定死刑囚は132人に。その何倍も数の命が、犯罪によって奪われました。
まもなく真新しいランドセルがあふれます。その自分の命も、他人の命もどうか大切にしていってほしいです。

一冊の本が世界を変えた

近所の花桃が今にも開きそう、島岡美延です。梅、桜、桃の共演の春かしら。
大リーグ開幕戦が日本で行われ、イチローも大活躍。こんな日を数十年前に想像することは難しかったでしょう。
1960年代の1冊のベストセラーを原作に、素敵な映画が生まれました。『ヘルプ　心がつなぐストーリー（31日公開）』をご紹介します。
作家志望のスターキーは、アメリカ南部の上流階級に生まれ、黒人メイドが身近な存在の中で育った。大学から戻った彼女は、白人社会の様々な矛盾に疑問を抱き、メイドたちにインタビューを試みる。だが彼女たちが真実を語ることは、生きる場所を失うことでもあった。
ある日、メイドのミニーは「主人と同じトイレを使った」として解雇される。黒人専用トイレ設置が推奨されていた社会！　ミニーの親友のメイド、エイビリーンは勇気を出して、スターキーのインタビューに応じる・・・。
アカデミー賞受賞及びノミネートのメイド役の女優たちに心から拍手を送りたい。
一人の想いや行動が社会を変える、と信じさせてくれる映画です。

「だますつもり」って

日傘をしている人を見かけました、島岡美延です。
昨日は「謝罪文」を見ると、厳しいコメントにも怒りや攻撃の気持ちが収められる、という話題を取り上げました。
この場合、相手が「実際に謝罪を口にした」のではなく、「文字による謝罪」なのも大きいのではと感じます。
言葉を目にした場合、「自分なりに理想的な謝罪の様子」を思い浮かべることができます。
一方、生身の人間の謝罪は、その態度、前後の「釈明の言葉」などとセットで、受け止める側の感情はより複雑に。
例えば、衆議院の財務金融委員会の参考人質疑に出席したAIJ投資顧問の浅川社長。
嘘の運用報告書を作ったことを認め、「お詫びしたい」と言いつつ、「最初からだますつもりはなかった」を繰り返しました。
このような場面で「だますつもりでした」という言葉が出ること自体、まれ。
「そんなつもりじゃなかった」って言葉、けっこう「謝罪」とセットのことが多いかも？
ところで「正当な年間報酬」である7000万円って、社長の「どんな能力」に対する評価なのかしら・・・。

謝罪文の効果

鹿児島で桜の便り、島岡美延です。いよいよ桜前線連日北上かしら。
ソウルの核保安サミットに集まった国々は、孤独な暴れん坊のミサイル発射を阻止できるでしょうか。
無茶な行動をしようと謝ることもない、国と国の関係。
人と人の関係なら「すみません」の言葉はそれなりに有効？　そんな研究結果が発表されました。
科学技術振興機構と名古屋大のチームは、次のような実験をしたそうです。
男女48人の大学生に、社会的な問題に関する意見を書かせ、半数には「大学生が書いた文章とは思えない」などと侮辱するコメントの評価書を返し、残りには「こんなコメントをしてすみません」との謝罪文も。
謝罪を受けなかったグループは、心拍数や手のひらの汗が増加し、脳波は攻撃性の高まりを示したそう。心理テストでも攻撃性と不快感が高い結果に。
謝罪を受けた場合は、心拍数は変化せず、脳波の分析や心理テストでも攻撃性は現れなかったとか。
怒りにまかせた攻撃性を収めるのに効果的、と結論づけています。
「すみません」のひと言、あなどれません。

夢を持ち続けること

空気が冷たい快晴の月曜日、島岡美延です。
タレントの猫ひろしさんがロンドン五輪マラソンのカンボジア代表に選ばれました。2時間30分26秒は参加標準記録には届かないため、そういう選手がいない国への「特例措置」。
あれこれいう人もいるでしょうが「この方法なら五輪に出られる」と本気で考え、行動し、自己ベストを塗り替えてきた彼は、五輪精神にふさわしい姿を見せ続けたといえるのでは。
おめでとう！　選手登録は、なんという名前になる？
タイガー・ウッズ選手が、久しぶりにツアー優勝を成し遂げました。スキャンダル、自粛・・・3年ぶりはやはり長かった？　その栄冠にどんな想いをかみしめているかしら。
スポーツは記録が出たり、優勝争いがあったり。だから自分と「夢への距離」がわかりやすい。
大人の趣味のバレエにそういう「競争」はありません。
でも毎年、自分なりの目標をもって舞台を目指します。来月に迫った発表会のリハーサルもいよいよ佳境！　
身体の悲鳴（？）と戦いながら、新しい仲間との夢に向かっています。

みんな議員になりたい？

日差しに力強さを感じる春休み、島岡美延です。いよいよ桜の開花へもカウントダウン、年度末がはなやぎそう。
大阪維新の会のもとに集まった「入塾希望者」3326人が、書類審査などで絞り込まれ、5月までの受講料3万円を支払った2025人が開講式に参加しました。現役の議員を含め、様々な人々が集まったのは、熱い使命感からでしょう。
少し意地悪だけど、彼らに議員定数削減問題や、歳費について聞いてみたい気も。
総選挙ごとに、大きく振れる民意。そのたびに○○チルドレンといった多くの新人が議員バッジをつけました。
「国会議員になっちゃった」という感じの人に支払われる金額に、国民は唖然とするわけです。
大雑把にいって、国会議員の二千数百万円、都道府県議員の千数百万円・・・、これらが「半額」になっても立候補しますか？　もっと減らして、例えば500万円となったらどうですか？
国の仕組みを変えるなら、議員は特権階級という発想から、ボランティアでも国のために働きたい、くらいの制度にする必要があるのでは？

その言葉を「どう話すか」

雨そして雪に翻弄される3月下旬、島岡美延です。
桜の便りの一方で、雪どけの危険もはらむ日本列島、天候の変化はめまぐるしく甲子園も雨の影響を受けています。
昨年は「センバツをやる」と決めるまでどれほどの苦悩があったでしょう。でも必死の球児たちが織り成す物語は、確実に人々に何かを届けました。
「想いを届ける」、そのために必要なのは、言葉だったり、行動だったり、場合によってはお金だったりします。
でもそれだけでは届きにくい。あわせて大事なのは、態度や表情、また声のトーン、話すスピードなどです。
先日終わったドラマ『最後から二番目の恋』。
主演の2人（小泉今日子、中井貴一）は、顔を合わせれば「つっかかってばかり」。ただ、その会話は、周囲が入っていけないほどの「かみ合いのよさ」。
台本だけ見れば、威勢よく相手を攻め立てる文字の応酬のはず。でもその言い方、表情でなんと「魅力的な言い合い」になることでしょう！
一方で現実社会。謝罪の言葉を並べても「気持ち」が伝わってこない会見が多すぎます。　

不利なことを告げる

昨日から一転、冷たい雨になりそう、島岡美延です。
選手宣誓で阿部翔人主将が堂々たる想いを届けた石巻工業。一度は逆転する「あきらめない姿」を見せて、惜しくも敗れました。
そんなさわやかさはスポーツにしかないのでしょうか。
大組織による情けない出来事がまた続きました。
東京電力の「値上げ通告」。今の契約期間においては、顧客の同意が必要、つまりお客には「拒否」する権利があったのに、それを伝えていませんでした。
「だますつもりはなかった」と言われても「相手が有利になることを一切教えない」ことは、一般的感覚では「ズル」でしょう。
千葉県警習志野署が、ストーカー被害の届出受理を先延ばしにしていた件。すぐ後に2泊3日の北海道慰安旅行に出かけていた事実が報じられました。
そのことは長く遺族らに伝えられることもありませんでした。
面接やお見合いでは、不利なことは自分から言わないでしょう。
でも組織が自己に不利なことを隠して、権利を押し通す、後から明らかになる・・・。ニュースはいつもこんなのばかり。

没後50年、彼女の秘めた恋

高知で桜が開花、島岡美延です。首都圏は今月末になりそう。
桜のように儚かったか・・・、伝説の女優の秘めた恋が映画になりました。『マリリン　七日間の恋（24日公開）』をご紹介します。
アカデミー賞にもノミネートされ、マリリン・モンローになりきったミシェル・ウィリアムズはじめ、役者がみんな素晴らしいです。
1956年、高名な劇作家アーサー・ミラーと結婚したばかりのマリリンが英国にやってきたのは、名優ローレンス・オリヴィエ（ケネス・ブラナー）の監督作品「王子と踊り子」で共演するため。
世界中から注目される彼女だが、撮影はうまくいかない。さらに、創作活動を乱されたくないと、マリリンを残して夫は帰国。
撮影が大幅に遅れて切羽詰ったオリヴィエは、第3助監督のコリンにマリリンの見張り役を命ずる。
不安におびえきったマリリンは、やがてこの若き助監督を頼りとし、彼も恋心が混じる複雑な想いを抱くようになる。2人は小旅行へ・・・。
当時の出来事を40年余り胸にしまってきたコリンの回顧録を基にした実話です。