この結婚式、どこへいく？

関東地方の梅雨が明けて、今日で6月は終わり、島岡美延です。
23日間で、雨は十分に降ったという実感は、今ひとつ。
一方、大雨、突風の災害が起きている地方も。
どれほど暑く、ゲリラ豪雨などにも備える夏になるのかと、ちょっと怖いくらい。
この6月を振り返ると、前半は米大統領に翻弄され、後半はW杯一色の報道に。
そんな中、どさくさに紛れるような記者会見や国会運営。大事なことが見逃されてしまいそう。
毎日、色々あるけれど、ある一日に特にトラブルが続く…、そんな経験、ありませんか？
映画『C’est la vie!　セラヴィ！（7月6日公開）』をご紹介します。
『最強のふたり』監督コンビによる、結婚式を舞台にした“人生賛歌”。
マックスは超ベテランのウェディングプランナー。
今日は17世紀の城を舞台にした、それはそれは豪華絢爛な素晴らしい一日になる、はずだった…。
難ありのスタッフ、ワンマンショー気取りの歌手、そして新郎は究極のナルシスト？
でも人生って、やっぱり素敵！

女子チャンピオンVS男子元チャンピオン

決勝トーナメント1回戦はベルギーと、島岡美延です。
午前3時のキックオフ、延長やPK戦もありうるし、今から火曜日が心配…。
さて、こちらはテニスの世紀の一戦。
映画『バトル・オブ・ザ・セクシーズ（7月6日公開）』をご紹介します。
1973年、全世界で9000万人の目を釘付けにしたのは、女子テニスの世界チャンピオン、ビリー・ジーン・キング（29歳）と元男子世界チャンピオン、ボビー・リッグス（55歳）。
当時、女子の優勝賞金は、男子の8分の1。
男女平等にすべきと、キング夫人は自ら“女子テニス協会”を立ち上げる。
この試合は、男性優位主義だった世の中への挑戦状。果たして…！
『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンが、伝説のテニスの女王“キング夫人”を熱演！
『フォックスキャッチャー』のスティーヴ・カレルが、ギャンブル癖で妻に愛想をつかされたボビー。
痛快なラストに向けて、涙が止まりません。
“Me Too”の40年以上前、一人ですべてを背負った女性アスリートの生き方をぜひ。

1989年にタイムスリップしたら

意地の韓国、前回王者ドイツの敗退決定、島岡美延です。
日本の運命もまだ何も決まっておらず、今夜、どんな結果に？
“時間を戻したい”と思う事態になりませんように！
こちらは、“ある出来事をなかったことにしたい”主人公の物語。
映画『明日にかける橋 1989年の想い出（30日公開）』をご紹介します。
先日のラジオに、太田隆文監督が登場。
振り返るとバブルの頂点だったと人々が考えるあの時代をどうしても映画にしたいと、何年にも渡って構想した力作です。
昭和から平成に変わったあの年のことを平成が一年足らずで終わろうとしている今、ちょっと思い出してみませんか？
田舎町で暮らす30代のOLみゆき（鈴木杏）。
高校生の頃、小学生だった弟・健太が交通事故で亡くなっていた。
その後、父（板尾創路）は会社が倒産、酒に溺れ、母（田中美里）は病気で入院中。
そんなある日、願いが叶うという「明日橋」を渡ったことでタイムスリップ。
1989年、その日は、健太の事故が起こる前日だった…！

突然、日常が断たれる現実

蒸し暑さは人をイライラさせるのか、島岡美延です。
世の中、あまりに理解できない事件が続いていませんか。
昨日、富山県の交番で、警察官が訪ねてきた男に刺殺され、男は奪った拳銃で小学校の警備員を射殺した…。
21歳の男は元自衛官、訓練を受けた経験を持つ人間が事件を起こす恐ろしさ。
小学校に向かった動機は、一体なんだったのでしょう。
何の訓練も受けていなかった若者が、新幹線の中で見知らぬ乗客に対して凶行に及んだ事件の衝撃もつい、この間のこと。
IT企業の社員が、ネット上でトラブルになっていた相手に待ち伏せされ、命を落とした信じがたい事件が起きたばかり。
顔を合わせたことのない人間が、そんなふうにつながってしまう恐ろしさ。
私たちの日常って、いつの間にこんな危ういものになっていたのか。
銃の乱射事件がなくならないアメリカとは違う、と思っていたのに。
地震の恐ろしさも先日、再認識したところ。
事件と災害は違うけれど、大切な今日という日、ないがしろにしたくないです。

カフカの不条理の世界を現代に

いきなり梅雨明けのような暑さ、島岡美延です。
熱帯夜にはまだならないで…。
ネット上のトラブルから、計画的に相手を殺害…、恐ろしい事件がありました。
理不尽なことが実際に起こりうる日本を舞台に、100年以上前のカフカの原作を再構築。
映画『審判（30日公開）』をご紹介します。
先日のラジオに、イギリス出身のジョン・ウィリアムズ監督と、主演のにわつとむさんが登場。
人々は気づかぬうちに、大変な事態に追い込まれているかもしれない…、切々と監督は語ってくれました。
東京のマンションの一室。銀行員の木村が目を覚ますと、見知らぬ二人の男が。
逮捕を告げに来たという小倉と相馬。
だが罪状は不明で、二人は逮捕状も見せないまま、室内を“捜査”。
うながされるまま、いつものように出勤する。
次の日曜日、郵便で届いた逮捕状に従って、裁判所に向かってみると…。
得体のしれない巨大な力、システムにコントロールされた理不尽で滑稽な出来事が、男の身に次々と…！
もしかして、あなたにも？

この侍、一体どこへ行く！？

流れの中から2度追いついたセネガル戦、島岡美延です。
BSの岡田元監督＆大越キャスターの副音声、最高…！
起きたら、ポーランドがコロンビアに負けて、予選敗退決定とは。
ランキング70位ロシアの快進撃をみても、集まった32カ国、みんな強い。
今夜から3戦目、どこも必死です。
こちらは、あまりに“パンクすぎる（ハンパない？）”侍！
映画『パンク侍、斬られて候（30日公開）』をご紹介します。
2004年の町田康の小説を宮藤官九郎が脚本、石井岳龍監督が実写化。
スゴい作品は、ネタばれ禁止事項も多くて、シンプルにしか語れません。
浪人、“超人的刺客”という掛十之進を演じるのは、綾野剛。
その浪人を利用しようとする黒和藩筆頭家老・内藤を豊川悦司。
堅物で融通のきかない殿様は東出昌大。
内藤のライバル・次席家老大浦を國村隼。
大浦の“ゆとり”家臣を染谷将太。
マドンナ的存在の謎の美女、北川景子。
人間VS人間VS猿！
爆笑しながらも今のニッポンとダブる、コワい物語？

CIAにスカウトされた男の戦い

明日の朝をどんな気分で迎えるかしら、島岡美延です。
セネガルって、身体能力に加え、勝利のダンスで見せる“DNAにあるリズム感”が格別。
そこに対抗するには“和の心”？
こちらも、かなり特殊な能力が必要！
映画『アメリカン・アサシン（29日公開）』をご紹介します。
『メイズ・ランナー』シリーズで主演したディラン・オブライエンが、歴代の米大統領も愛読した人気スパイ小説の力強いキャラクターを熱演。
幸せな旅行中に無差別テロに遭い、恋人を殺された青年ミッチ・ラップ。
凄まじい怒りと悲しみから、テロリストへの復讐に人生を捧げることを決意した彼は、CIAの対テロ極秘スパイチームにスカウトされる。
元ネイビー・シールズの鬼教官ハーリー（マイケル・キートン）のもと、ハードな訓練を積み、最前線へ。
ロシアから流出したプルトニウムで核兵器の製造を目論むテロリストたち。
ミッチの最大の試練とは…。
人気TVシリーズ『HOMELAND』を演出したマイケル・クエスタ監督の手腕、見事！

ワークショップから、傑作誕生

沖縄慰霊の日、島岡美延です。
当時の県民の4人に1人…、12万人以上が犠牲になってから73年。
そろそろ沖縄は梅雨明けし、まぶしい夏がくるでしょう。
私が沖縄を訪れたのは、もう20年ほど前。
すぐ頭の上を飛ぶ米軍機など、今もほとんど変わっていないのでは。
ありったけの想像力を動員して、“そこで起きた現実”を考えなくては、と思います。
これは現実ではなく、映画。でもそこで起きていたのは…。
映画『カメラを止めるな！（本日公開）』をご紹介します。
予算なし、有名人なし、アイディアの見事さで観客を引き込み、世界の映画祭でも話題に。
監督＆俳優養成スクール・ENBUゼミナールから生まれた、上田慎一郎監督・脚本・編集の作品。
“映画を作る人たちの映画”って、これまでもあるけど、前半と後半で二度おいしい。
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画を撮影していたら…、と始まる物語。
え？これって、ワンシーン・ワンカット？
撮影中のトラブルを乗り越え、大いなる感動へ！

未来は荒廃してしまうのか

この落差に愕然…、島岡美延です。
喫煙者の国会議員が、受動喫煙防止を訴えるがん患者の発言に、何度も「いい加減にしろ」。
出された紙の「不快な思いを与えたとすれば、心からの反省」って、お詫びのつもり？
一方、ニュージーランドの首相は昨日、女の子を出産。
これから6週間の産休で、国民、与野党を問わず祝福ムード。
1893年に世界で初めて女性に参政権が認められたこの国に追いつくには、どれだけかかるのか。
女性国会議員が半数を占め、女性首相が誕生する日を想像するのは、まだSFのよう。
こちらは、水もガソリンも秩序も失った、第三次世界大戦後の荒廃した未来。
映画『フューチャーワールド（23日公開）』をご紹介します。
鬼才ジェームズ・フランコが、監督＆主演。
傍若無人な権力者・戦いの王は、従順な美しきアンドロイド（スーキー・ウォーターハウス）を従え、平和主義者が隠れて暮らす“オアシス”を探し出し、襲撃しようとしていた。
一方、ある人物に出会ったアンドロイドは正義に目覚め…。

ずっと一緒だったキャラクターは

曇り空の夏至、島岡美延です。
“半端ない”という言葉が注目されていますが、この主人公も！？
映画『ブリグズビー・ベア（23日公開）』をご紹介します。
懐かしくて、なんともチャーミングな物語。
監督・脚本・主演は「サタデー・ナイト・ライブ」で大活躍し、YouTubeチャンネルが人気のコメディユニットGOOD NEIGHBORのメンバーたち。
外の空気は危険と教えられ、砂漠の中の遮断された小さなシェルターで両親（父親マーク・ハミル）と暮らすジェームズ。
大好きなTV番組「ブリグズビー・ベア」を観て育ち、チャットを通じて出来た友人や両親と平和な日々を送っていた。
25歳のある日、突然現れた警官によって、両親は逮捕されてしまう。
保護されたジャームズだったが、「ブリグズビー・ベア」と過ごした時間を忘れられない。
大切なことはすべて“彼”が教えてくれた…、そうだ、物語の続きを作ろう！
純粋すぎるジェームズが巻き起こす、傑作SF映画と古き良きVHSへの愛が満載の世界をどうぞ。