“邪悪な妖精”が主役に

2014年も前半が終了、島岡美延です。
コロンビアに敗れたウルグアイは、相手選手にかみついたスアレス選手が出場停止。
ただ、「かみつき」が彼の人気をさらに高めた？
「悪いこと」をする者は、魅力的でなくてはいけない・・・。
昨日のバレエ『眠れる森の美女』に続いて、映画『マレフィセント（7月5日公開）』をご紹介します。
なんと「邪悪な妖精」こそ、映画の主役！
『アナと雪の女王』がいまだ絶好調のディズニー映画、夏の新作もおとぎ話が基になっています。
オーロラ姫の誕生を祝うパーティ。“招かれざる客”である邪悪な妖精マレフィセント（アンジェリーナ・ジョリー）が現れ、オーロラ姫に“永遠の眠り”の呪いをかけてしまう。
果たして、彼女は何者なのか。なぜオーロラ姫に恐ろしい呪いをかけたのか。
そして、その呪いがマレフィセントと16歳のオーロラ姫（エル・ファニング）にもたらす、驚くべき運命とは・・・！？
マレフィセント自身の封印された過去に焦点をあてた物語は、誰も知らない『眠れる森の美女』。

映画館でパリ・オペラ座

雨の中、セールの荷物を抱えた人・人・人、島岡美延です。
昨日は、川崎駅近くの映画館へ。地下街や駅ビルなど、傘いらずで便利。
1週間限定で上映中のパリ・オペラ座ライブビューイング『バレエ・眠れる森の美女』に出かけました。
昨年12月に行われた、ルドルフ・ヌレエフ振付のオペラ座ならではバージョン。
もともと、1989年、当時のオペラ座のスター、マニュエル・ルグリのために振付けられたもので、とにかく王子のソロの踊りが見せ場。
今回の王子は、マチアス・エイマン。
昨年、世界のダンサーが集結したガラ公演（ヴィシニョーワの華麗なる世界）で、彼を見た時の驚きを思い出しました。
最後の結婚式のオーロラ姫とのパドドゥに至るまで、足先の美しさ、高度な技の切れ味、抜群の安定感・・・、スクリーンで堪能しました。
16歳の輝くようなオーロラ姫を踊ったのは、ミリアム・ウルド＝ブラーム。
ローズ・アダージョという難しい見せ場もしっかり。
今後は、オペラの演目も充実のオペラ座・ライブビューイングです。

日本のSF小説が原作

梅雨らしい週末、島岡美延です。
ハリウッド映画に進出する日本人監督、アニメーター・・・、ついに、日本原作＆トム・クルーズ主演というプロジェクト。
映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル（7月4日公開）』をご紹介します。
桜坂洋の原作を『ボーン・アイデンティティー』のダグ・ライマン監督が、超大作SFアクション映画に仕上げました。
謎の侵略者“ギタイ”からの激しい攻撃で、滅亡寸前となった世界。
元広告マンで戦闘能力ゼロのケイジ少佐（トム）まで、最前線に送り込まれ、開戦5分で命を落とす。
次の瞬間、彼は「出撃前日」に戻っていた。
その時から、同じ日を無限に繰り返すケイジ。
やがて彼は、最強の女性兵士リタ（エミリー・ブラント）と出会う。
ケイジの「ループ能力」が敵を倒す鍵になると確信したリタは、彼を“兵器”に変えるべく、徹底的に鍛え上げる。
「戦う・死ぬ・目覚める」を繰り返し、最強になったケイジ。彼は、世界を救えるのか・・・！？
前半の「戦えないトム・クルーズ」、新境地かも。

エベレスト初登頂への道

蒸し暑い朝、島岡美延です。
まもなく富士山の山開き。平地とは全く違う世界、軽装の夏服ではダメ。
世界最高峰エベレストは標高8848㍍、人類が初登頂を果たしたのは、1953年5月29日。
映画『ビヨンド・ザ・エッジ　歴史を変えたエベレスト初登頂（28日公開）』をご紹介します。
1953年、エベレスト初登頂の快挙をイギリス遠征隊が狙っていた。
そこに、ニュージーランド人のエドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイがいた。
2人は積極的に仕事をするも、第一次アタック隊は、イギリス人登山家。
だが、体力と酸素不足で断念。
そこで、第二次アタック隊に選ばれたヒラリーとテンジン。
装備トラブル、高山病を乗り越え、ようやく8800㍍まで到達した時、2人の前に「垂直の岩壁」が出現・・・！
アーカイブ映像、本人インタビューなど当時の記録映像に加え、『ロード・オブ・ザ・リング』のスタッフが「裏側のドラマ」を見事に再現（3Dも）。
地球で一番高い場所からの眺め、体感して下さい！

声だけの「AI」に恋をする

ニッポンは大丈夫かしら、島岡美延です。
サッカーではなく、女性蔑視発言、都議会は自浄能力なし？
人間と会話する人工知能（AI）、「ホンネと建前」の使い分けも人間並みになるのでしょうか。
映画『her 世界でひとつの彼女（28日公開）』をご紹介します。
そう遠くない未来のロサンゼルス。
ある日、セオドア（ホアキン・フェニックス）が、最新のAI型OSを起動させると、画面から明るい女性の声が。
彼女の名はサマンサ。AIだけどユーモアがあり、純真でセクシー、誰より人間らしい！
セオドアとサマンサは、すぐに仲良くなり、毎晩、寝る前に会話。
ポケットに入れて、旅行へも。
ありえないはずの恋だが、セオドアは、恋人としてサマンサと真剣に向き合うことを決意する。
しかし、感情的で繊細な彼女は、次第にセオドアを翻弄するようになり、彼女の計画により、恋は予想外の展開へ・・・！
サマンサを演じたスカーレット・ヨハンソンは、声だけで十分すぎる魅力を発揮。
触れられないけど成立する恋、いかが！？

インドの女性、勇気の一歩

後半のコロンビア、やはり強かった・・・、島岡美延です。
日本もインドも、女性の地位向上は課題。
映画『マダム・イン・ニューヨーク（28日公開）』をご紹介します。
シャシは、二人の子どもと夫に尽くす、普通の主婦。
ただ、自分だけ英語ができず、「蚊帳の外」にされる日々に傷ついていた。
ある日、姪の結婚式の手伝いのため、1人でNYへ。
約1ヶ月の滞在なのに、カフェの注文すら出来ない。
そんな彼女の目に飛び込んできた「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告。
誰にも内緒で通い始めたシャシ。
仲間ができ、英語を学ぶうち、夫に頼るだけの主婦から、1人の人間としての自信を取り戻して・・・。
インドの国民的スター女優、シュリデヴィが、15年ぶりにスクリーンに復帰。
40代後半の彼女の美しさといったら！
フランス人男性と交わす「互いの母国語」の会話シーンも素敵。
言葉が通じなくても「伝わるもの」、言葉を手に入れて「見える世界」、コミュニケーションの醍醐味が満載の物語です。

日本人の感覚、ホンネ

W杯はGL最終戦へ、島岡美延です。
初戦で敗れたあと、日本人サポーターの「ゴミ拾い」が世界に賞賛されました。
これは嬉しいものでしたが、「ニッポン、大丈夫か？」と思うニュースが続きます。
大きく動いた都議会の「女性蔑視のヤジ問題」。
59人全員に聞き取りして、「誰も言ってない」との調査結果を出していた最大会派。
昨日（5日もたって）、51歳の3人の子を持つ議員が「早く結婚したほうがいい」と発言した、と認めました。
「謝罪」というより「釈明」ばかりの会見。
数日前、報道陣に「他人事」として非難していた人物。
「自分が産めよ」などの発言者、同調して笑った議員は、今頃何を考えている？
明日の午前中あたり、次々名乗り出たりして。
その頃、TVは、コロンビア戦の結果一色になるはず・・・。
「JKお散歩（金を払って少女とデート）」について、児童買春の例もある「人身売買の犠牲」と指摘したのは、アメリカ国務省の世界の人身売買をめぐる報告書。
日本の政治家に、その問題意識はある？

劇薬、見るなら「覚悟」を

午後は雷雨の可能性、島岡美延です。
万人に受け入れられずとも劇薬の表現で突進・・・、映画『渇き。（27日公開）』をご紹介します。
「愛する娘は、バケモノでした。」のキャッチコピー、史上最低のロクデナシ親父を役所広司。
『下妻物語』『嫌われ松子の一生』の中島哲也監督が、第３回「このミステリーがすごい」大賞受賞、深町秋生の『果てしなき渇き』を原作に、悪夢のような新作を世に問います。
暴力事件を起こした元刑事、藤島（役所）に離婚した元妻から連絡が入った。
成績優秀、容姿端麗な女子高生の娘・加奈子（小松菜奈）が失踪したという。
自分のせいで全てを失った男が、再び家族を取り戻すべく、娘の行方を追い始める。
その交友関係を辿っていく先々で、同級生（橋本愛）らが語る“知らない加奈子像”。やがて藤島は、果てしなく暴走し、辿りついたのは・・・。
モデルとして活躍する小松は映画初主演、天使と悪魔が同居する娘を体現。
妻夫木聡、二階堂ふみ、中谷美紀らも狂気を熱演。
あなたの理性が試される！？

言ってはいけない言葉

雨の日曜日、島岡美延です。
東京都議会で質問に立った女性議員に、品のないヤジが浴びせられた問題が波紋を広げています。
「発言者の特定と処分」を求めた議員に対し、「難しい」と受け入れていない議長。
海外メディアが「東京で女性への性差別的な人権侵害、虐待」と報じていますが、議会には、この事態を「想像する力」もなかったよう。
差別や蔑視の言葉は、これまで多くの政治家の口から発せられ、それを「お詫び」、追い込まれてやっと「撤回」、の繰り返し・・・。
今回の「セクハラヤジ」と言われたものも、言った人や同調した人、笑った人は、それが「人権侵害」という概念すら持ち合わせていなかったのでしょう。
「議会は自分たち男にまかせておけばいいんだ、女は・・・」というのがホンネ？
DVでは、身体的虐待だけでなく「言葉の暴力」も認定されます。
さりげない言葉に傷ついている人も多いはず。
その代表的なものが「お子さんは？」。
それのどこがいけないのかピンとこない人は、映画やドラマなどで勉強して下さい。

戦ってきた男のたたずまい

晴れそうな夏至、島岡美延です。
昨日は、日本列島のため息、ため息・・・。
五輪に魔物がいる、というけれど、W杯はジンクスとの闘いがあるのかしら。
前回優勝のスペインは2連敗で早くもリーグ戦敗退が決定。
日本の勝ち点1が「次への想い」をつないでいます。
ピッチで頭突き、はダメですが、ストリート・ファイトは何でもあり？
映画『デスマッチ（本日公開）』をご紹介します。
“超合筋”の異名で世界に名を馳せた元キックボクサー、武田幸三の映画初主演作。
寡黙で朴訥な戦う男の存在感、戦いの迫力・・・、本物です。
フィリピンの刑務所で6年の刑期を終えた元傭兵のジョー（武田）。
夫の暴力に苦しむリサを助けようとして、その夫を誤って殺してしまったのだ。
出所して、リサが夫の借金に苦しみながら、小さな息子を育てていることを知ると、リサの兄ブライアンと組み、賭けストリート・ファイトで金を稼いで、リサに内緒で借金を清算しようとする・・・。
オール・フィリピンロケの“サムライ魂”の人間ドラマです。