美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

これからの「相続」で起きること

2024年03月24日 07時36分37秒 | 日記、その他

野蛮なテロ行為と非難する露大統領が続けるウクライナ侵攻、島岡美延です。自分だけが正義という生き物は争いをやめない。

あらゆる生き物が避けられない「死」。財産、借金、遺品、「遺されたもの」が必ず発生――、相続はまだ他人事? 牧野知弘著『負動産地獄 その相続は重荷です』(文春新書)を読みました。4月1日から始まる相続登記の義務化(すでに起きた相続も)、放置すれば過料。

相続ってかつては資産家の「争族」問題、今や「普通の家族がいらない相続」に悩まされているとか。相続税を払わない相続でも、実家や山林など「自分は使わない」不(負・腐)動産を相続し、固定資産税や管理等が想像以上に大変で兄弟姉妹の争いに。

「老老相続」は夫婦間だけでなく、親が長寿で相続する子も高齢者。すでに資産を使ったり管理する体力がない。筆者は「財産移転の早期化が日本を活性化する」と。贈与、それも用途限定せず、親族以外にも行って税制優遇、と。空き家問題解決のためにも持ち家優先政策は限界。

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2021年の新書、いま読むと

2024年03月22日 08時01分33秒 | 日記、その他

通訳解雇の報道も世界を駆け巡り、島岡美延です。

先日、図書館の棚で見つけた中野信子・ヤマザキマリ著『生贄探し 暴走する脳』(講談社+α新書)。2021年4月出版、コロナで世界が「閉じ込もった」日々の言葉。特にマリさんはイタリアと日本の行き来が出来なくなって家族と会えない、移動できないストレスの日々。

著者二人のLINEのやりとりから生まれた本。日本人は「生贄探し」文化があり、村八分への恐怖は外国と比べ物にならないほど――、コロナになって迷惑をかけたと自殺者も。「出る杭は打たれる」ということわざ、外国にはないとか。

2022年のロシアの侵攻、2023年からのガザの困難を知らない時期に語られた「正義」「同調圧力」。自分が正しい、それが群れを生み、何が何でも相手に認めさせたいという強引な承認欲求こそ、紛争のもと。

マリさんは昆虫好き。同じ種で滅ぼしあうのは人間くらい、と。

 

 

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誰とどう住むか、選べる社会を

2024年03月17日 07時33分37秒 | 日記、その他

敦賀までの北陸新幹線を見て思い出した金沢旅行、島岡美延です。2015年、延伸後すぐに『かがやき』で父も一緒に行った旅。兼六園は車椅子、その後、旅行は難しくなってもう9年。

人間が一生のうち、どこでどう暮らすのか、それを「選んで」いるのか、「選ばされて」いるのか。葛西(クズニシ)リサ著『13歳から考える 住まいの権利 多様な生き方を実現する「家」のはなし』(かもがわ出版)で、そんなことを考えました。

図書館のティーンズ向け、結構使える本が多くて、これは戦後の住宅政策から、現在の空き家問題、高齢者や外国人が家を借りられない問題など網羅。「住宅がないのは自己責任じゃない」「1988年の空き家率9.4%、2018年は13.6%、地方は20%超」「住宅戸数はとっくに世帯数を超過、国の持ち家優先政策で、住む家がない人が増えた」等々。

「誰と住むかを選べない社会ってとても怖い」という学生の言葉が本を書くきっかけになったという著者。この社会、変えていける?

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「科学リテラシー」、必要ですね

2024年03月13日 07時33分56秒 | 日記、その他

昨日夕方の台風のような雨風にびっくり、島岡美延です。今日は晴れて花粉が飛びそう。

「身体にいいこと」の情報があふれる昨今。興味を持つきっかけはTVで見たから? 友人に勧められたから? SNSで有名人が言ってたから? 山本輝太郎・石川幹人著『科学がつきとめた疑似科学 「科学リテラシー」で賢く生き延びる』(X-Knowledge)を読みました。今年2月出版、図書館の本。

項目を見ると誰もがハッとするのでは。「デトックスで排出って何を?」「霊感商法や性格診断が当たるわけ」「EPAで血液サラサラってほんと?」「マイナスイオンの真実」「これまでの常識を覆す!、は疑え」「O-リングテストを検証する」等々。

面白いのは「専門家の意見」はあらゆるデータを検証した客観的なものといえないものも多い、つまり信用性が低い。商品の「都合のいいことだけ」を言う専門家、少なくない? 「人は自分の見たいものしか見ない」って、そう、陰謀論にはまるのも同じ。

 

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まだ被災者じゃない人こそ「想像力」を

2024年03月11日 07時45分46秒 | 日記、その他

東日本大震災、福島原発事故から13年、島岡美延です。怖がった小学生が社会に出たりした年月。

この13年間にも新たな「被災者」が生まれています。映画には「災害からの復興」を描いた作品も多く、ドキュメンタリーはもちろん、物語にもハッとさせられる場面、セリフがあるもの。

例えば、やっと全員が避難所で会えて抱き合う家族がいる一方、親が行方不明、たった一人、膝を抱える幼い子。学校が避難所であり遺体安置所にもなった現実。

「辛いことを忘れちゃいけないのか、いつまで被災者でいろというのか」という叫び。マスコミは「その時期」だけ来て、忘れない、という――。被災者であることを隠して就職した若者の壊れそうな心。

そんな場面に出会うたび、胸がつまります。能登半島で2か月以上たって断水が解消した人の笑顔。でもそうなるまでに想像を絶する困難があったはず。首都圏に住む私たちが2か月以上の断水を乗り越えられるのか。その想像力を持たなくては、と肝に銘じます。

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私たちが食べているものは

2024年03月09日 07時52分20秒 | 日記、その他

昨日の朝の雪はあっという間にとけて、暖かくなる週末、島岡美延です。

昨日まで東京ビッグサイトで開催された国際食品・飲料展、ニュースで見たのが「代替食」。見た目、食感、味もホンモノと見分けがつかない食品は、世界の食糧不足や環境問題などを解決してくれそうだけど、ちょっと待って。

堤未果著『ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか?』(文春新書)を読みました。去年ベストセラーになった『堤未果のショックドクトリン』より少し前の出版。

「食のグレートリセット」はすでに始まっていて、技術で作れるようになったタンパク質。食の世界市場では巨大企業がすべてを握り、豊かだった土壌はその企業の肥料、種子がないと何も生み出せなくなる――。

「遺伝子組み換えでない」という食品表示は2023年以降実質消滅。ゲノム編集に至っては表示義務なしの種、苗、食品が流通。

誰でも「人は食べたもので出来ている」のだから、ちゃんと興味をもっていかないと。

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この人、「壊れる」と思っている

2024年03月05日 08時01分07秒 | 日記、その他

午後から雨の啓蟄、島岡美延です。虫はごそごそ動き出し、国会議員もごそごそモゾモゾ。参議院はどこまで存在意義を示せる?

「2022年の参院選はひどかった、相変わらず売れなくなったタレントの天下り先みたいになっている」とバッサリ斬って捨てるのは、ビートたけし。昨年11月の映画『首』公開時期に出された『ニッポンが壊れる』(小学館新書)を読みました。週刊ポストの連載から抜粋、加筆。

KDDIの3日間の通信障害、便利になりすぎて危機管理力は落ちる一方と。「スマホは手錠みたいなもの。通信料という年貢も取られて逃げられない」

「映画の見どころは大どんでん返しや衝撃のラストじゃない、セリフのない〈間〉こそ魅力。時間をムダに使う贅沢を知らない若者は可哀想」「良い作品を見て、思考を巡らせながら時間をゆっくり浪費することは最高にリッチ」と映画監督らしく。

番外編「オイラが総理大臣だったら」は結構マジメ。もう喜寿を迎えたとは。まだまだ吠えてくれそう。

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家事こそ確実な「自己投資」

2024年03月03日 08時23分18秒 | 日記、その他

桃の花を飾って、3月3日の雛祭り、島岡美延です。

季節の先取り、春は前のめりになりがち。彼女によると、幸せを追いかけているつもりが実は逆みたい。元朝日新聞記者、アフロヘアの稲垣えみ子さん。どの本も面白いけど『家事か地獄か 最期まですっくと生き抜く唯一の選択』(マガジンハウス)は、目からウロコの連続!

東日本大震災後に省電力、50歳で退職して持ち物の9割を処分。収納のない古い部屋に引っ越すと「ものを持たない」暮らしは加速。カセットコンロ、鍋は1つ、タオルと雑巾は1枚ずつ、手洗いし干す。

実は料理上手だった母親が認知症になり「家事の能力」を考える。ラク、便利さの果てにあるのは認知症の増加? 「家事ができる=自分のことは自分でできる」、これぞお金、性別に関係なく幸福を手に入れる自己投資。今や頭も使わなくていい、のAI時代。

稲垣さんの「お金を使わないほうが文化的で豊かな生活」「五感が働く幸せ」の感覚、ちょっと真似したい。災害にも強そう。

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ワーグナーの迫力、上野でオペラ

2024年02月29日 07時21分00秒 | 日記、その他

ぶらさがり取材、国会答弁以上に何を語るのか、島岡美延です。永田町激震という首相の政倫審出席、「控える」「促す」「しっかり」の連発にならないといいけど。

悩める罪人の魂を救済する純粋な愛――。東京文化会館でワーグナーのオペラ『タンホイザー』を鑑賞(3月3日まで)。休憩入れて4時間、東京二期会のフランス国立ラン歌劇場との提携公演。現代最高峰にして唯一無二のワーグナー歌手、サイモン・オニールが、禁断の異世界で官能の日々を送る騎士タンホイザー。恋人エリーザベトの元に戻った時には・・・。

東京文化会館ではバレエばかり観てきたけど、字幕付きのオペラ、歌手の繊細な表現、合唱団の迫力! 実はバレエの先生が「異世界のニンフ」として出演していて、インパクト大。

指揮者の指先までよく見える前方の席だったので、いつもよりオーケストラも各楽器の個性が聴こえてくる感じ。生のオペラ、やっぱり素晴らしい!(映画館で見るオペラはまた別の楽しみ方)。

 

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政治が変わらなければ介護現場は

2024年02月21日 07時31分08秒 | 日記、その他

昨日の「暑さ」から冷たい雨へ、島岡美延です。2月に各地で夏日っておかしい。でも「おかしい」を放置してはだめ、特に人が作る仕組みでは。

昨日は老健の父の面会に。以前から知る職員は退職されており、その退職が良い理由であってほしい――、そう思ったのは、上野千鶴子・髙口光子著『「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう』(集英社新書)を読んだから。

「在宅ひとり死」を提唱する上野氏と介護のベテラン・髙口氏との対談。髙口氏が「居室の監視カメラ導入」に異を唱えて、長年改革に取り組んだ職場をクビになった経緯などを上野氏が深堀り。

カメラを増やせば人員削減可能という国の方針に断固反対の二人。人口減少時代に向けてパイを取り合う施設経営者。コロナ禍の家族面会制限で汚くなる施設。

国会議員の皆さん、カメラで監視されたいですか? 自分は貯めたお金で「高級な施設」に入るから関係ない? 政治を変えないと、この国で100年生きる希望はないのでは。

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