御嶽山噴火から9年、島岡美延です。秋晴れの土曜日の正午前、あの悲劇から新しい防災、安全対策も。
関東大震災は遷都も必要か、というくらい「帝都東京」は壊滅的被害を受け、復興過程で何が起きていたのか。木村昌人著『民間企業からの震災復興―関東大震災を経済視点で読みなおす』(ちくま新書)を読みました。
横浜港が壊滅的な被害を受けて勃発した「神戸VS横浜」の生糸の輸出入を巡る攻防。関東から遠い地方は義援金を集めて被災地を助ける一方、「復興予算優先で地方の事業が後回し」になるのを懸念したり。無線で被害を的確に把握した海外から義援金、救援物資が殺到。国交のなかったソ連からの救援隊を陸軍は断固拒否。
民間企業にはある意味、チャンス。関西に拠点を移して成功、逆に関東進出をはかって成長した企業。新たな情報収集手段のラジオが登場したのは1925年。
便乗値上げや復興予算の無駄遣いも。その後の大震災、コロナ禍でも変わらない?