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美しい姿勢で話し方レッスン   shimaoka minobu          

美しい姿勢は、一生の宝物! 「見た目を磨くレッスン」と「コミュニケーション力を磨くレッスン」のヒント集

古民家でひと夏を過ごした少年は

2025年05月31日 06時17分53秒 | 姿勢&見た目

今日も寒さ対策必須の雨の土曜日、島岡美延です。4月並みに下がった気温は、明日6月からまた夏日近くまで上がりそう。

夏の間だけ未知の場所で過ごしたという経験、ありますか? 映画『くまをまつ(6月7日公開)』をご紹介します。先日のラジオに長編デビューとなる滝野弘仁監督が登場。出身地である石川県小松市の古民家と石切場を舞台に、脚本家と少年のひと夏を描きました。

脚本家のややこ(平野鈴)は昨年亡くなった祖父・隆二郎の古民家に滞在し、祖父が遺した日記を題材に新作を執筆している。そんな中、姉の仕事の都合で、夏の間だけ甥の8歳のタカシ(渋谷いる太)を預かることに。これまで交流のなかった二人だが、ややこはタカシに昔の自分を重ね合わせ、執筆中の脚本に取り入れようとする。ややこの思惑も知らず、タカシは時折不思議な出会いを経験しながら夏を過ごす。やがて夏の終わり、タカシは深い石切場の奥で隆二郎の古い記憶に触れる。そしてややこは、執筆を通して自らの〈罪〉と向き合うことに――。

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あなたの「いま、この時」は

2025年05月30日 08時17分26秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

いきなり季節逆戻りの雨の一日、島岡美延です。

天気予報はできても、人生の予測は難しい。映画『WE LIVE IN TIME この時を生きて(6月6日公開)』をご紹介します。限りある時間を生きる男女の物語、ってなんとなく予測できます? これはそれを裏切る108分。

新進気鋭のシェフのアルムート(フローレンス・ピュー)と、妻と離婚し失意の底にいたトビアス(アンドリュー・ガーフィールド)は運命的な出会いを果たす。自由奔放なアルムートと慎重派のトビアスは幾度もの危機を乗り越え、一緒に暮らし始める。自分が出産するなんて想像もしていなかったアルムートだったが、二人の間に娘が生まれ、家族の絆を深めていく。ある日、自分の余命を知った彼女がトビアスに告げた驚きの決意とは――。

時間軸がバラバラで見事な脚本。二人が魅力にあふれ、セリフが印象的。誰にとっても「限りある命」のはずだけど、「いま、この時」を生きていますか?

 

 

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脚本家・足立紳の自宅で撮影

2025年05月29日 08時41分49秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

東京高裁は、警察・検察捜査を再び違法と認定、島岡美延です。国家権力が罪を捏造し、無実の者を逮捕――、この国で起きたこと。

多くの人が自分の身に起きるとは思っていない出来事かもしれないけど、こちらは? 映画『劇場版 それでも俺は、妻としたい(30日公開)』をご紹介します。『百円の恋』『ブギウギ』などの脚本家、足立紳の同名小説はテレビ大阪の人気ドラマ(配信再生回数記録更新)から劇場版へ。『喜劇 愛妻物語』に続き、足立紳の自伝的物語。今回は自宅で撮影!

売れない脚本家・柳田豪太(風間俊介)、42歳。年収10万円、浮気する勇気も風俗に行くお金もない。強くて有能な妻のチカ(MEGUMI)に挑むハードルの高さ! 不登校気味の息子の世話をしてポイントを稼ごうとするも、「それくらい当たり前だろうが」とチカ。果たして夫婦のバトルの行方は――。

セックスレスが社会問題化している現代。コメディ要素あふれる中、「相手を受け入れる」ことへの本質に迫る物語。さすが、足立紳!

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イギリスの実話、横須賀を舞台に

2025年05月28日 07時47分30秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

兵庫県知事は今月受けた研修で何を学んだのか、島岡美延です。昨日も「指示したという認識はない」と、また指摘を認めない主張。

何を言っても通じない、認知症を巡る切ない物語――。公開中の映画『父と僕の終わらない歌』を観て、しばらく席を立てないほど泣きはらしてしまいました。2016年、イギリス発のSNS動画が世界中の人々の心を打った実話、舞台を横須賀に移し、『ちはやふる』などの小泉徳宏監督が映画化。

レコードデビューの夢をあきらめ、横須賀で楽器店を営む間宮哲太(寺尾聰)がアルツハイマー型認知症に。川柳が趣味、強く明るい妻(松坂慶子)、イラストレーターの息子・雄太(松坂桃李)が必死に哲太を支える。雄太が運転する隣でカセットテープに合わせて歌う哲太。その動画を商店街の人々に共有しようとしたら、思いがけず拡散。歌っている時だけは「父さんが戻ってくる」――。

刻まれた音楽の記憶の力って、想像以上。そして家族、友人の力も大きい。大切な人と一緒に見てほしい。

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故郷を失った海鳥、新天地で

2025年05月27日 07時15分08秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

まぶしすぎる大の里の横綱昇進、島岡美延です。初土俵から13場所目で決定とは、入社3年目の若者がトップの座へ? 桁違いの才能を持つ大谷選手と大の里、笑顔の二人、なんとなく似ているような。

桁違いの権力を持つ人が使い方を間違っているとしか思えない米大統領の振舞い。これを見て多様性を学んでほしい。映画『パフィンの小さな島(30日公開)』をご紹介します。『ソング・オブ・ザ・シー』『ウルフウォーカー』など、アカデミー賞に5度ノミネートされたアイルランドのアニメ・スタジオ、カートゥーン・サルーンの最新作。

大きな嵐で故郷を失った海鳥のイザベルは、絶滅危惧種の海鳥パフィンの女の子ウーナが住むアイルランドの小さなトンガリ島に逃れてきたばかり。環境の変化に戸惑うイザベルをウーナと仲間たちは、やさしく手を差し伸べ、彼女の新しい居場所づくりを助ける。ある時、海鳥の卵を巡る事件が――。

気候変動、紛争、コミュニケーションのことなど、多くを含んだ物語。大人にもぜひ。

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オーチャードホールで白鳥の湖

2025年05月26日 07時29分50秒 | バレエ

しばらくは外に洗濯物を干せそうな週明け、島岡美延です。

昨日はコロナ禍前以来の渋谷のBunkamuraオーチャードホール。シアターコクーンなどは長期休館、東急本店は解体中の渋谷。公演時のみ、Bunkamuraらしい賑わいに。熊川哲也K-BALLET TOKYOの『白鳥の湖』を観てきました。映画館で見ていただけだった飯島望未を初めて目撃! バレリーナの枠にとどまらず、モデルなどの活動も魅力的な彼女のオデットとオディールの踊り分け。個人的には、小悪魔的な黒鳥・オディールがより魅力的に思えました。

王子は山本雅也。彼を初めて見たのは『クレオパトラ』の頃だったかしら。今や、しっかりバレエ団を支えるプリンパル。身長は高くはないけど確かなテクニックでバレエ団の真髄を表現している感じ。Kバレエで驚くのは、主演を踊る二人でも、別のキャストの回に違う役で踊ること。昨日は昼間に王子を踊った堀内將平が夜は悪魔のロットバルト、なんとも贅沢! 25周年を超えたバレエ団の強さを実感。

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大地真央、ある女性の生涯を一人で

2025年05月25日 07時29分20秒 | 姿勢&見た目

ハーバード大学から留学生を締め出す米大統領の措置を地裁が差し止め、島岡美延です。日本学術会議の任命問題に関する行政文書の開示を求めた東京地裁。司法こそ、国の暴走を止める存在。

戦前、戦中、戦後を生き抜いた女性の強さ。公開中の映画『ゴッドマザー コシノアヤコの生涯』をご紹介します。世界的ファッションデザイナー、コシノ3姉妹の母、小篠綾子さんの人生を映画初主演の大地真央が、娘時代からご臨終まで演じ切ります。

危篤になったアヤコの病室に駆け付けたコシノヒロコ(黒谷友香)、ジュンコ(鈴木砂羽)、ミチコ(水上京香)。3姉妹が見守る中、アヤコの前に現れたのは「行き先は天国か地獄か」を審判する場所に案内する天使(温水洋一)。ミシンへの憧れ、洋装店の開業、夫を戦争で亡くし、その後の人生で知った初めての恋、74歳で立ち上げたブランド、人生を振り返ると――。

恋人役に市川右團次。NHK朝ドラ『カーネーション』でも描かれた、岸和田のだんじりそのもののような人生。

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母、娘、孫まで、その記憶と葛藤

2025年05月24日 06時22分18秒 | 話す&聴く、コミュニケーション

この週末も空模様にやきもき、島岡美延です。運動会、イベント、少しひんやりもしそう。

人生のある時期の秘密を抱えた女性の晩年は――。映画『秋が来るとき(30日公開)』をご紹介します。カンヌ国際映画祭やベルリン映画祭の常連でもあるフランスの名匠フランソワ・オゾン監督が描くのは、人生の秋から冬を迎える女性の物語。

80歳のミシェル(エレーヌ・バンサン)はパリでの生活を終え、自然豊かなブルゴーニュの田舎でひとり暮らし。休暇で訪れる孫と会うことを楽しみに、家庭菜園の野菜で料理やデザートを作り、親友マリーと森を散策する日々。秋の休暇に、娘と孫がやってくるが、ミシェルが作ったキノコ料理が引き金になり、それぞれの過去が浮き彫りに。後ろめたい過去を抱えつつ、人生の最後を豊かに過ごすため、そして家族や友人たちのため、ミシェルはある秘密を守り抜く決意をする――。

ミシェルに次々降りかかる困難。人生の最終段階に、あなたならどんな決断を?

 

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孤独な少女はマリリン・モンローに

2025年05月23日 07時16分25秒 | 姿勢&見た目

ひんやりとした朝、島岡美延です。日々の変化についていくのが大変。

昨日は沖縄を撮り続けた女性写真家、今日は「撮られる側」、時を越えて愛される女優のドキュメンタリー。映画『マリリン・モンロー 私の愛しかた(30日公開)』をご紹介します。

男性たちの視線を浴び続け、「セックスシンボル」として広く知られたマリリン・モンロー。近年は新しい価値観のもと、再評価の呼び声も高い彼女。ファッションアイコンとして現代のインフルエンサーのように、自らのイメージを完璧にコントロールした「ビジネスウーマン」としての素顔も再発見されている。

親の愛を知らず、祖母や実母とも難しい関係だった孤独な少女時代。圧倒的な「男性優位主義」だった映画業界で、自分を信じ、自身を愛し、女優として意欲的に突き進んでいったマリリン。まさに時代と闘った勇気ある存在は、今なおまぶしい。

謎めいた最期、でも彼女の生きた証は鮮やか。

 

 

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映画館の最期を撮影したのは

2025年05月22日 07時11分43秒 | 姿勢&見た目

大阪地検元検事正の直筆「口止め手紙」に衝撃、島岡美延です。組織を壊すなという脅迫、被害女性が受けた恐怖にまた言葉を失います。

沖縄返還は1972年5月15日、戦後復興期の1950年に建てられ、地域文化を担った沖縄最後の木造映画館、首里劇場。その最期をカメラに収めていく写真家もまた、老いと病を抱えて――。映画『劇場が終わるとき(24日公開)』をご紹介します。

映画が斜陽となり、成人映画専門館になった首里劇場。三代目館長の金城政則氏は老朽化した映画館を引き継いで20年近く守り続け、2021年に名画座へと転身。しかし翌年、癌のため急逝し劇場は閉館。幽霊屋敷のようになりながら解体を待つ。そんな中、沖縄を代表する写真家・石川真生が、閉ざされた劇場に足を踏み入れ、人々の記憶、気配をフィルムに焼き付けようと試行錯誤。そしてついに解体の日――。

スクリーンの前で踊る女性を撮り続ける石川さん。彼女の身体は悲鳴を上げているけれど、撮るから生きていられる、と。

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