涼しげな空気はいつになったら、島岡美延です。秋バテ、という言い方をよく聞くようになりましたが、まだ夏でしょと言いたくなるほど。今日も猛暑日を記録しそうな地方も。
昨日は敬老の日、お元気な高齢者の行動に驚くことばかり。一方、去年の9月13日、91歳で自らこの世を去った(スイスで安楽死)のは映画界の伝説の巨匠。映画『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家〈シネアスト〉(22日公開)』をご紹介します。亡くなる直前に第79回ヴェネツィア国際映画祭で上映された本作。
『勝手にしやがれ』(60)から『軽蔑』(63)、『気狂いピエロ』(65)、さらに『ゴダールの映画史』(88-98)まで、ゴダール作品の豊富な映像、家族や友人による証言、ゴダールのミューズとなった女優たち、映画監督、批評家へのインタビュー。
それぞれ回想する中に驚くようなエピソードだらけ。「嫌われたい、否定されたい」といわんばかりのゴダール語録、生き方。これからも唯一無二の存在のはず。