大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J乙聯賽第33輪 大阪鋼巴 5-0 水戸葵花

2013-09-16 23:27:26 | ガンバ大阪
この試合のターニングポイントは、阿部ちゃんがキックフェイントから決めた2点目ミドル。ちょうどディフェンスの選手がブラインドなってくれていたんで、水戸ちゃんのGK本間ちゃんにはコースを予測しづらかっただろう。けど、そういうのをもし見越して狙ったんだとしたら阿部ちゃんのシュートセンスって非凡ではありますけどもね…

で、そのゴールが健太監督は加地さん=>星原に次ぐ交代カードとして、ロチャから川西にスイッチする決断を早めたと言えるかもしれない。この交代によって、川西が攻守において実に柳沢的な働きをしてくれたのがその後のゲームを決する事となったわけ。前線からの守備においても、鯔に入るコースを消しつつ、相手の最終ラインにしっかりとプレスをかける事が出来たし、セットプレーの守備でもファーサイドの深い位置まで戻ってしっかりとタスクを果たし、カウンターに繋げる。そして攻撃においては、中盤まで下がってポストプレーを果たす。なんか往年のヤナギを揶揄していた繋ぎ沢、って言葉を思い出すけども、川西なんか正にそんな感じ。いや、褒めてるんですけどもね。

いやあ、今迄何で川西が使われなかったのか監督を問い詰めたい気分ですよw
ホンマに点取る以外タスクをしっかり果たしてましたからね。逆に言えば、点を取るという部分で物足りなかったからこそ、今迄不遇だったかもしれんし。健太監督の考えからすると、FWは点が取れる選手という基準に基づいていたものと推察される。だからこそ皆が散々文句言うてたショーキなんかはずっと使われていたんでしょうね。もしかしたら、この試合での実は川西は得点期待されていたというよりも、リードを奪ってから崩れないようにゲームをしっかりとコントロールするという文脈で投入されたのかもしれない。ゴール挙げたのは嬉しい誤算だったかのしれんけど。

そう考えると、この試合もウサロチャでスタートしたのは、得点力に期待していたから。そして、彼らに守備意識を持たせておき、彼らなりに守備を開始できるエリアまでプレス開始する位置を下げておいて、守備をさせる。ロチャなんかも一回プレスバックしてボールを奪う場面があったけども。まあ、ラインは理想はもうちょい高いけども、きちんとコンパクトネスは保つ。そして、水戸ちゃんの師匠らが割と低めの位置でプレスを開始する時にはしっかりと師匠との距離を保ちつつ押し上げる。勿論相手のFKの時にはゾーン一線でラインを押し上げておいて相手を牽制しているところは流石大輝といったところ。こういう形で前節の課題が修正されたわけです。

まあ、あのライン設定で行くなら、ボール奪う位置はやや下がるんだから、そこはバルサ相手にやってのけたセビージャみたいに、ロングカウンターの運用も視野に入れて(ロチャはしばし裏に抜けたい動きだししていたが)やっても良かったんだが。けど、それがなかったものの、徐々に中盤が空き出した中でポゼッションで相手を疲弊させておきながら、最初にセットプレーとミドルで2点奪えたのが良かったかな。

先制ゴールなんかはニアに立っていた宇佐美にピンポイントでヤットが蹴り込んだ時点で勝負ありなんだけども、それまでの二回のCKでアウトスイングで外に逃げるボールとショートコーナーを見せておき、そしてその次に宇佐美が相手ディフェンスの手前に立つ形で、本間ちゃんには見方ディフェンスがバスケットでいうスクリーンを掛けた形で届かないようにしていた。その先制ゴールのCKを呼んだのは阿部ちゃんの積極的なミドルだったことも付け加えておこう。

話を川西に戻すと、川西を使う前提条件としては、周りが点を取れているという状況かな。この点今の所ガンバでは、守備意識が向上した宇佐美は相変わらず変態ぶりを発揮してるし、中盤でも得点力は高い。この試合なんかは正に川西がハマる条件は揃っていたということだろう。

あえて気になるとしたら、コンちゃんと藤春の連携部分かな。藤春はだいぶポジショニングを煩く言われたんだろうけど、コンちゃんへカバーを意識するあまり、ラインコントロールしたい所に藤春が下がる所がある。まあ、コンちゃんの飛び出した穴が怖いからコンちゃんには飛び出しを封印させているのかもしれんけど、なんか中途半端な感じはするな。そのあたりを縦に抜けられたり、或いはセビージャのコンパクトな中央4枚を、ダニアウへの一発サイドチェンジで崩したバルサみたいに大外を使われるのが何気に嫌なんだけども、次節で対戦する反町さんはどう対策立てるだろうか?