大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

環境を変えることで復調したラフィーニャ~ACL決勝を見て

2012-11-11 17:48:38 | ACL/A3
蔚山現代に移籍したラフィーニャがあちらで活躍しているというので、一体彼がどんなサッカーの条件の元で調子を取り戻したのか一度蔚山の試合を見てみたいと思っていた。それが昨日のACL決勝の試合だったわけなんだけども、彼が生きる形が一体どういうものなのかを、ガンバ時代と比較してみると以下のものが見えてくる:

1.戦術や使われ方の問題

蔚山の基本はフラットな4-4-2で攻撃時にSHが上がり、4-2-4の形となり、縦へ圧力を掛け、相手のDFとは1対1の勝負になる。この縦に、裏に仕掛けられるというところでラフィーはすごくハマっていた。ガンバ時代において、特に今季の前半は、グノが抜けた後ということもあってか、慣れない空中戦での競り合いで、手グセの悪さでファウルまで取られてしまうような状態であった。こっちでは、汗臭い仕事は基本グノが全てやってくれるんで、裏のスペースで勝負することに専念することが出来る。逆にこのやり方だと、家長なんかは中盤で動きを止めてしまうと見なされるんで(タメを造る発想が蔚山にはない)、出番無くなるのはしゃーないかと。

これはリーグのスタイルということもあるのだろうけども、日本よりは韓国の方がワイドに陣形を構えるせいか、どん詰まり感がなく、スペースと時間を使うことが出来るようになっている。欧州で言えば、イタリアではガチガチのマークと戦術的対応で居場所がなくなりつつあった選手がイングランドへ行ってから居場所を見つけるという事例(ヴィエイラやバロテッリみたいな)によく似ているかもしれない。だから、あるリーグで選手がフィットしなかったからと行って他国のリーグで成功したからといって、一概に成功した方のリーグがレベルが低いというふうには一概に言えないだろう。第一家長は蔚山で出番を徐々に失っていたのだから。

そして、ガンバにおいても相方がパウリーニョでレフティ2トップの相性の悪さというのも確かにありました。

2.コンディションの問題

ガンバ時代の2年目は、やはりチーム全体がコンディション不足ということもあり、かつ彼個人も腰回りに肉がついていたような感じか、動きにキレがなくなっていた。こうなると、一瞬のキレで抜け出す動きがなくなり悪循環にハマっていった。蔚山来てからの方がフィジカルがよくなってはいる。

3.審判の問題

前半終了間際に倒されてファウル貰った際には相手選手が審判に文句言っていたけども、リプレーで見ると確かにボールには行っているタックルではあった。こういうのが最近のJでは流す警告にはあるんよね・・・よくJの審判はコンタクトに厳しくてACLでは緩いと言われるけども、それはACLにおいて、よく吹く審判と、全く吹かない審判とに分かれていて、後者と当たった際にその印象が強く残るというもので、ラフィー見ているとACLでの方がよくファウルを吹いて貰っていた。

ただ、後半に完勝モードの中で、完璧なシミュレーションで流石にイエロー貰っていたけども、そうやって簡単に倒れたりするところがJの審判らの心証を段々悪くしていったが為に、最後の方では全然吹いてもらえなくなったのかもしれない。

4.相手に知られているか、という問題

Kリーグには来たばかり、でACLというのは基本データが無い者同士で対戦するものであるから、彼が右足が使えないという事実はまだバレていないのかもしれないw

以上のように見てみると、チームの編成、戦術、そして使われ方においてガンバ時代の最後の半年は恵まれてはいなかったけども、彼個人がキレを失っていたことと、倒れすぎで審判の心証を悪くしていたというのはマイナスではあった。

ただ、その分環境を変えることによって成功したのなら、彼にとっては良い移籍であったと言える。そしてガンバも選手の能力の引き出し方というものについても考えさせられた一件であったとも言える。

その意味で、最近1トップでレアンに負担がかかりすぎていたのが気になっていたんよね。まあ、こないだの柏戦では、藤ヶ谷がゴールキックを家長目掛けて蹴っていたのを見て、少しレアンへの負担を減らそうとしているのかとは思ったけども。負担が軽減されればレアンはまだまだ点が取れる選手ではあるんだけどもね。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。