大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

中超開幕に伴い、日中両国間のレベルについてウダウダと・・・

2011-04-03 09:52:28 | 中国サッカー
中超が1日から開幕した。結構遅いな、と思われるかもしれないんだけども、年々開幕が遅くなっている印象がありますねw まあ、先月天津行ったから判るんだけども、北の寒冷地の気候を考えると、この時期に開幕して10月で終わるのが現実的なのかとも思ったりもする。代表の試合が終わってからと言うけども、それは日本や韓国だって代表の試合があるわけでそれだけが理由で開幕を4月にするというのも腑に落ちないんだけども・・・

昨日は広州で開幕式が開かれて、有名な歌手が出席し、中超公式ソング「超越」までが披露された後に、広州と大連の開幕戦を見た。まあ、中超の試合内容ってこんなもんかな、というような試合だった。中国によくありがちな縦に蹴ってくるボールを警戒するせいか、バックラインの押上がお互いに見られず、ボール奪われると前から当たるというよりは後ろにリトリートして相手の攻撃を遅らせる守り方をする。ただ、これやるとボールホルダーにプレスが掛からないから、前線のスペースに走りこむ見方相手に結構長いフィードを出せたりもする。日本だと中盤をもっとコンパクトにして相手にスペースを与えないという守り方するけども、中国ではこれが欠落している。

だからまあ、自分がACLの偵察の為に大連を中心に中超を見始めた5年前から基本的に大きな変化はないようには思えるし、あまりサッカー自体が進歩しているという気はしていない。日本と中国のレベルがあまり違わないと言う人たちって(日中両国にいるが)結局先のACLの中国アウェーの結果だけを切り取ってそう言っているようにしか思えないわけで、彼らが日頃から中超とJを交互に見て比較している訳ではないと思う。まあ、それだけに日本でやる試合においては、日本勢は今度は全勝するのがマストになるんじゃないだろうか?

ただ、各国のリーグのレベルというのを比較して客観的にランク付けするという作業は、欧州でもそうなんだけども、なかなか一筋縄では行かぬものかもしれない。例えばリーグの上と下のチームの実力差がはっきりし過ぎたリーグ、例えばプレミアなんていうのは、かつてビッグ4だけがCLを席捲していたし、セリエAだとインテルが突出し、リーガに至っては2強だけが突出している。そういう中で単純にリーグのランキングというのを決められるものではないだろう。まあ、中位チーム同士の対戦が一つの目安になるということでヨーロッパリーグなんかの方がむしろ比較材料にはなり易いかもしれない。あとは、違うリーグに移籍した選手を見るというパターンもあるけど、これは実力云々よりも環境やスタイルというのが影響しやすいか。

けれども、マンチーニ繋がりとはいえ、インテルなんかで合わずにシティに移籍したヴィエラやバロテッリのようなケースを見ると、イタリアでプレーするのは結構難しいものだということに気付かされる。イングランドの方がまだスペースがあったりする分働き場所があるとか。そう考えると、CLの成績でセリエA勢がプレミア勢に苦杯を喫したとしても一概にプレミア>セリエAとは言い切れないんじゃないかと言う気がする。

話はだいぶそれてしまった。中超とJの比較する上での一つの目安は、両国リーグの経験者なんだけども、人的交流が少ないからな。少なくとも中国人選手らは母国のリーグで充分な報酬を貰っている状態であるから、今更物価の高い日本へ行く人間は少ないだろう(まあ、その意味で活動の拠点を日本に移した俳優の胡兵は偉いと思いますよ)。そうすると、あとは助っ人外国人か。北京国安から湘南行ったヴァウドは結局馴染めなかった。北京国安ではカウンターで抜けだして点を取る仕事に特化出来たのに対して、JではFWに対しても過大な守備タスクと運動量を求める。もう一つは、今季からトルシエのチームに加入しあ巻なんだけども、彼の働きぶりが中国人のフロント(特に金満の口出し大好きなオーナー)にどう映るかが鍵だろう。

巻の今の居場所というのは、J1チームにおける上位チームのロールプレーヤーだと思うわけ。つまり、彼一人に得点力という働きを求めずとも、彼以外にフィニッシャーが揃っているチームの中で、他のフィニッシャーを助ける為にヘディングでの競り合いや前線での守備を献身的にこなすということが出来ればチームにとって貴重な戦力になるということ。まあ、こう書くと今のガンバに一番足りないものを持っている選手じゃありませんかw これに対して中国へ行くと彼個人に得点力が求められるという立場に置かれるわけで、それが巻にどれだけやれるかですな・・・ゴール以外の献身的な部分は確かにトルシエは評価しているんだけども(この人は日韓大会でも鈴木師匠を使っていた人だから)、それを周りがどれだけ待ってくれるかが、巻が成功する鍵と言えるかもしれない。まあ、どちらかと言えば中超では巻以上にフィットしそうな選手というのは、実はキングだと思うんだけども・・・昨日1対1を外した広州のFWなんか見ていると、これが中超史上最大の移籍金(それでも350万ドル程度らしいが)で移籍した選手かと思うほどで、キングなら絶対決めていただろうな、と思ったりもする。

そう見ていると、今回の巻のケースで両国のレベル云々は確かに難しいかもしれない。そうなると、残りはACLで結果を出すしかないということになるのかなあ・・・Jのレベルが決して中国に対して劣ったものではない、ということを客観的に証明しようとすれば(本当はこういうものだけで測られたくはないという気持ちが強いんだけども)。とまあ、まとまりのない文章で申し訳ないw