大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

NFL選手のサッカー転向挑戦で垣間見た米国のある種の風潮とは?

2011-04-11 06:56:59 | サッカー全般
最近の話ではあるけども、一応これもサッカーの話題ということで、NFLのスター選手がサッカーに挑戦したという話。まあ、アメリカの場合はNFLがかつてはトニー・メオラ、デヴィッド・ジェームズに、ブロック・レスナー(あ、日本からもお兄ちゃんが行ってたな)らの挑戦を受け付けていたということもあるし、マイケル・ジョーダンについては言うに及ばずで、割と他競技の選手の挑戦を受け付けてくれたりもする。今度はNFLからサッカーという転向パターン。これはNFLがロックアウトに入っている関係ということもあって実現した話ではあるんだが、NFLのシンシナティ・ベンガルズのワイドレシーバーのチャド・オチョシンコがMLSのカンザスシティのトライアウトに参加したけども結局不合格だったという話(ちなみにオチョシンコ本人はバルサファンにも関わらず、メレンゲ軍団の練習を視察に行ったという訳の解らんことをする)。

こう書いていると、単なる話題作りの為だったという感じは否めないんだし、オチョシンコのように他の分野での有名アスリートでなかったら今回の話が実現したかと言えば?だろう。それにオチョシンコ自体もロックアウトに入ったから挑戦するというのではサッカー転向への本気度が疑われても仕方がないし、単にコンディションの調整だったんじゃないかと言う気がする。更に穿った見方をすると、受け入れるMLS側も、サッカーはそんなに甘くはないよ、ということを誇示したがっていたんじゃないかとも思うわけ。特に米国ではサッカーって女子のスポーツと思われているわけだから、サッカーは運動能力だけで出来るものではない、ということを示したがっていたような気もする。もっとも、どんな競技でも経験とか適性とかいうものがあるから、他競技からのとらばーゆ(古い言い方だ)が甘くないのは分かりきっているんですがね。

ただ、米国の場合、こういうケースが得てして起こりうるのは一方で話題作りという側面はもちろんあるにしても、他方で瓢箪から駒という可能性を常に探っていたりしているんじゃないか、とも思えるわけです。もともと難しいのは解っているけども、他競技で充分稼いでいる選手たちなら金銭的なリスクを冒さずに(もっともメオラの場合は生活がかかっていたんだけども)、彼らが持っている運動能力をテスト出来るというもの。そういう風潮が米国にはある。その風潮の延長線上で行くと、例えば18歳前後の若者で、運動能力が優れていれば野球やアメフトからスカウトされたりするというケースに行き着くわけ。つまり、競技における技術はあとで教えられても、運動能力というのは先天的なものだという風に考えられているわけです。

その意味では、オチョシンコの挑戦っていうのはダメモトというのは解っているけども、瓢箪から駒を探っていたという一面が垣間見えて個人的には興味深かった。それに簡単にサッカーでもプロになられたらこちらの立場もないわけだしw