大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

環境を変える、ということで初めて気づく付加価値

2010-05-08 08:50:52 | サッカー全般
ACLのラウンド16直前ということで今週末はACL組の試合はなし。川崎はともかく、広島は敗退が早めに決まっていたから、チケットの前売り期間もあったんでやれたかどうかというと・・・スタジアムの予定を抑えておくのはもっと前からやっとかないといけないのだろうか?

一方韓国に目を向けると、Kリーグは一応今週末も試合があって、今日は城南がホームで全南を迎えて試合するようだけども、城南一和のハングル表記でググって、自動翻訳にかけてみますと、色々とPRやっているのが判る。市民に愛される地域密着型のクラブというのを志向しているせいか、試合翌日のクールダウンとPRを兼ねて選手が市内をサイクリングしたりするようなこともやっているみたいである。だからまあ、それをやるんだったら日本で試合する時には誤解を招かないように、不自然な動員は止めたらいいんじゃないか、と思うわけです。

まあ、Kリーグにはベストメンバー規定というのがないから、思い切ってACLに向けて選手の入替というのはやろうと思えば出来ると思うけども、その一方でクラブが力入れてホームゲームをPRしているとなれば、どこまで入れ替えて省エネで試合できるかですな。入れ替えってホームよりむしろアウェイでの方が一般的にはやりやすいわけなんで、こういう日韓の日程の差がラウンド16にどう影響するかが興味深い。

ベストメンバー規定がないということでそのターンオーバーの中でチャンスを掴んだのが、ポハンに行った岡山一成。前にも書いたけども、彼の例を見ると単に日韓のリーグにおいて一概にレベルの差を云々することができず、むしろ両者において選手に求められる資質が違うんじゃないかという仮説を立てて検証したくなる、格好のケースじゃないかと思うわけです。

彼の公式サイトによると、Jリーグでは仙台で戦力外通告を受けてから条件を下げてでもJでの再就職先にこだわった。その中でノブリンが札幌で拾う意向は示したらしいが、若手中心に行くチームの方針で結局それは叶わなかった。まあ、表向きは若手中心で行くと言いながらも、本音の部分では、年齢と共にスピードにいけない、という理由でどこも声をかけなくなったんじゃないかと思ったりもするけども・・・

そう、各チームによって約束事や求めるレベルに差はあれど、Jリーグでのセンターバックというのは単に対人の強さというものではなく、素早い攻守の切り替えに伴なうスピードへの対応、ラインコントロール、ビルドアップ能力といったものが求められる傾向にあり、それへの対応が難しくなるとだんだん居場所を失い、低いライン設定での跳ね返し屋でしか居場所を見出せなくなる(その典型が茂庭だったりする)。

一方、Kリーグではというと、岡山が興味をもたれたのは一にも二にもガタイだったと思うのだが、ラインの位置取りは低いけれども、そこで跳ね返せる対人の強さと高さが重視されているように思える。これは彼だけでなく、アデレードから移籍した城南のオグネノフスキにも言えることだろう。オグネノフスキって確か浦和が獲得しようと検討していたけども結局スピード不足という理由で断念したんじゃなかったっけ?ただ、Kリーグでは低い位置での跳ね返し役で十分ということなんだろうな。

ただ、岡山にしても日本人というアジア枠で入ったわけで、その中でも激しい競争を勝ち抜いたのは想像に難くない。そこで彼がなぜ生き残れたかというと、ここでJで培った経験と持ち前のキャラが効力を発揮したのだろう。試合前の記者会見で、しゃべりが上手いからという理由で監督と一緒に記者会見に臨んだりするのは持って生まれたキャラだと思うけども、DFというポジションはやはり周りとの連携が大切であるわけで、そこでコミュニケーションを図ってチームに溶け込めるというのはやはり大切ではある。更に、日本では考えられなかったことではあるけども、日本で培った経験というのがそこで生かされている。いや、日本では平凡なものでしかたなかったけども、環境を変えたからこそ付加価値として生きてくるというものがあったに違いない。ポハンの試合をあんまり見れていなんだけども、読みであるとかカバーリングであるとか、そういう頭を使うことで経験が生かせたんじゃないかと。

これは、NHK中国語会話4月号で加藤徹氏が引用した、中国のことわざ、「人挪活,樹挪死(人は動いてこそ生きるが、木は移すと枯れる」という典型的な例と言えるかもしれない。本来の意味からすれば、加藤徹氏の解釈はちょっとズレているいるんじゃないかと言う気はするんだけども、氏がコラムの中において言いたかった、移動すれば自分の付加価値が高まるという見方は間違ってはいない。例えば、中国人が日本に来れば、皮から作る水餃子の作り方や中国語を日本人に教えることが出来るというように、岡山だって韓国に行って初めて自分がJで培ってきた経験というのが付加価値として生きたということかもしれない。

実は今のJでもそれを実践している例が筆者の身近なところにいて、それが実は家長であったりするんですね。彼は今マルチネスの怪我の間にボランチとしてパサーの能力を発揮しつつあるんだけども、それはガンバから環境を変えたが故に可能になったものだろう。ガンバの中において優れたパサーというのは居る為に彼のパサーとしての資質は目立たなかった。これに対してセレッソでは前でのアタッカーは揃っているものの、パサーが不足していた中で彼がその位置に上手く収まったものだった。だから、家長はもう戻って来ないだろうな、と既に諦めがついているからこういうことが書けるんだけどもね。

J聯賽第10輪 大阪鋼巴 4-4 川崎前鋒

2010-05-06 06:36:10 | ガンバ大阪
取っては取られ…G大阪、守備陣崩壊で痛いドロー(スポーツニッポン) - goo ニュース

ガンバ側からの観点をまとめた記事というのは確かにそうで、2点差を勝ちきれなかったのは確かに痛い。ただ、サッカーというのは相手がある競技だと考える必要もある。4点取ることが出来たのは相手が川崎だから。一方、4点取られたのもこれまた相手が川崎だからということも言えるだろう。前後半黒津やヘナが抜け出して1対1になる場面というので藤ヶ谷のファインセーブがなければどうなっていたかということも考えると川崎から勝ち点2を奪った試合とも言える。だから評価が難しいんだけれども。

前から指摘していたけども、3バックというのは両サイドが下がる分中盤での人数が少なくなり、プレスもかかりにくく(実際ボールホルダーにプレスがないため、川崎に裏に通されていた)、そして攻撃に移りにくい。特に中村憲剛が攻撃時にアンカーのポジションに動いた場合、捕まえきれていない。それでも、押し込まれても最後のところで跳ね返せれば一応体裁は保つことが出来るけども、結局清水戦でサイドを開かれてからDFラインの裏に通されてしまう場面が目につき、CB間でのマークのズレが目立。おまけに左SBが誰かさんじゃあねえ・・・左SBの守備というのに関してなら、今穴を埋められるとすれば、和道を左にまわして真ん中に菅沼を入れるというくらいか。

カントクの考えはDFラインに関してはメンツをあまりいじらないで、1,2試合の不出来は我慢するということだが(確かに守備の安定にはメンツの固定が必要であっても)、固定メンバーがこれをずっとやらかしているわけやからね。まあ、カいントクって3トップに対して3バックで臨むような人なんだけども、終盤相手とのかみ合わせを考えて北京国安が等々力でやったみたいな4-2-3-1にするぐらいの頭があってしかるべきだったんじゃないかと思うんだが、それやるぐらいならば3バックなんてやらないだろうし。

ただ、幸か不幸か週末はACLで勝ち上がったが為にお休みを頂けるわけですね。韓国は昨日の試合の後(一応ソウルと城南のソウルダービーやってたみたいだが)既にもうKリーグは中断するのに、その後湘南との試合なんて、代表の準備期間を無駄にしてもいいのでしょうかね、日程クン? まあ、その間の準備期間を戻して、元に戻すことからやったらどうかな?まあ、その場合ミチを左で使うなら不安はあるけども、ただそれでも4バックならばサイドは2枚には出来るわけでルーカスがサポートできればいいかと。相手の攻撃もラドンチッチに当ててくるというのがわかればそこを潰せばいいし、ガンバって電柱に対しては以外と弱くはない。むしろこの試合での川崎みたいにテセに見切りをつけて地上戦を挑んで来られる方がやりづらいんだけども。

まあ、一晩開けてからクサクサ感も大分マシにはなったんで、昨日の試合の意義について書くと、ライト層の人たちにサッカーって面白いって思ってくれてこれをきっかけにガンバもしくは川崎の試合に足を運んでくれるようになる人たちがいてくれたら、この試合の価値はあったかな。勝てなかった悔しさは勿論あるけども、その一方で手に入れた果実というのをどう活かしていくかも大事だと思うわけです。関西では放送されていないけども、特命PR部長のユッキーナも来場してくれて、首都圏ではニッポン放送でラジオ実況もあったというから、この試合放送していた価値があったというものだろう。

プロスポーツは勝たないといけないのは言うまでもないが、相手のいる以上、勝てない場合もある。ただそういう時でも見に来てくれた観客を内容で納得させて(納得していない人もいるだろうが)帰すこともプロの使命ではあるわけですね。そういう意味では、この試合で何かを感じてくれる人たちが一人でも多く居てくれたら、ガンバ川崎戦は今後十分価値を持った黄金カードになって行くかもしれない。やっぱり川崎とは節目節目で当たる運命にあるんだろうなあ。

だからこそ・・・川崎とはラウンド16でやりたかったし、そこでリベンジしたかった。まあ、今となってはもう過ぎ去った話ではあるんだけども。

城南を偵察しながらACLにおける相手の川崎対策を考察してみる

2010-05-04 22:23:25 | ACL/A3
行かないなんて言っていたACLのラウンド16だけでも結局行くことにしました、って変り身が早いなw それで偵察のつもりで川崎がアウェーで対戦した城南の試合を改めて見直したんだけども、城南のこともさることながら、川崎がACLで苦戦した理由というのもなんとなく見えて来たような気がした。アウェーで川崎が取りこぼした他の試合なども見返してみた後に(ちなみに鄭州帰りに北京でも見てきました)、改めて城南とのアウェーの試合を見たんだけども、共通しているのは、いずれも相手が低いラインを位置取り、川崎には裏にスペースをあまり与えていなかったこと。そしてそうした中で川崎が序盤自分たちの流れにあるにも関わらずチャンスをモノに出来なかった後に高いDFラインの裏を突かれて失点しているということである(城南戦での最初の失点はオフサイドぽかったとはいえ)。こうした相手の戦い方というのがある意味川崎対策の基本にはなるのだろうけどもね・・・

ただ、Jリーグというのは各チームによって戦術に差があるけども、全般的には中盤をコンパクトに保つことを志向していて、そういう中において川崎って得意の高速カウンターを発動することが出来たけども、ACLでは低いラインでそれがなかなか出せずにいる。それでもJでは引いた相手であっても前線の選手の個人能力の高さで得点出来るけれども、ACLへ出ればいずれも相手DFは低いラインでも跳ね返せるような屈強なDF(城南のオグネノフスキなんかその典型)ばかりで、彼らはJで求められるDFの基準-広島や東京で求められるビルドアップ能力や足下の技術-とは無縁のところで生きているということだろう。

だからまあ、確かに川崎にとって主力の離脱が痛かったとは思うけれども、それでも彼らはJでは結果は残しているわけですね。Jでは結果残してもアジアでは戦えなかったと言われればそれまでなんだけども、気になるのは負ける時は同じパターンで負けたということであるわけですがね。Kリーグは確かに上位には強豪が居るし、対戦したら普通に強いんだけども、中位以下に目を向ければ岡山一成がスタメン張っているようなチームだってあるし、Kリーグで活躍したという触れ込みで何人もの外国人が入ってきたけども、ドゥドゥ、ラドンチッチ、カボレというところが本当にJで圧倒的な存在感だったかと言えば?ではある。まあ、これはどっちのリーグにが上かというよりも互いのリーグで求められる資質というものの違いとかがあるのかな、という気も致します。丁度セリエAやプレミアで無敵だったズラタンやアンリがバルサ行っても未だに合っているというものではないというようなものか。

だからまあ、川崎のケースを見ていると、実力云々というよりも、ACLに合う合わないというスタイルの相性の問題というのが上がって来ているのかな、という風にも思うようになったわけです。ではガンバならどうなのか、という話になるんだけども、ガンバだって野戦病院状態だったけども、ACLでは負けていない代わりに今度はリーグで勝てていないという問題にブチ当たるからサッカーって判らないもの。で、ガンバが本当の意味で外弁慶かどうかは、11日に判明致しますのでそれまで暫くお待ちくださいw

勿論、川崎に対する考察も現時点で考えた仮説に過ぎないわけであって、その仮説を検証するには、来年以降ベストメンバーでACLを戦う川崎というのを見ないと行けないのだろうけども・・・

じゃあ、JでもACLで相手がやった時のような川崎対策をやればいいのかという話なんだが、その対策を遂行するにはDFの強さが足りないという問題があるわけですな。近年欧州で低ライン化が進行しているという指摘があるけども、それはスピード対策であって、ラインが低くても対応出来る屈強なCBが揃っているからであって、漫遊のヴィディッチやファーディナンドはその典型。ただ、そうした欧州トレンドというのは自分たちよりも大きくて強い相手に対して守ることを想定したものではなく、どちらかと言えば相手の裏取り対策によるものだ。だから、この間の横浜FCみたいに金信泳やハーフナーのような電柱と対峙した際にラインが下がり過ぎるのが問題となってくるわけですね。それで金信泳と柳沢がミスマッチになったということで、赤帽監督は小柄な柳沢を下げざるをえなかったんじゃないかと思うわけです。

で、明日のガンバなんだけども、対策云々よりも3トップに対して3バックなんていう相性の悪い布陣で臨むのが問題になるんですがね。それなら4-2-3-1なんかでかみ合わせを考えたらいいと思うんだけども、ウチのカントクってまず選手ありきでチーム戦術を決めるもんだから、この相手にこの布陣はないやろー、ということを割とよくやったりしますね。だからね、もう勝つ為には歌ばんの、DO一家の誰かが賞品を当てるしかないと思うわけですよw

J2聯賽第10輪 濱FC 3-4 甲府風林

2010-05-03 09:35:14 | サッカー全般
100502 横浜FCvsヴァンフォーレ甲府


甲府サポからすれば昨日の興奮からまだ覚めていない心境だし、横浜FCサポからすればもうなかった事にしておきたい気持ちだろうね。第三者として現場で見た者からすれば確かに3点差がひっくり返ったのだから歴史の証人であるはずなんだけども、やっぱりレフェリーの判定ばかりが目立ってしまって後味の悪さが残ってしまったと言えるかもしれない。個人的には知り合いの横浜サポであるフットレ氏や、移籍後初ゴールを決めたチンの為にも横浜には勝たせたかったんだけどもね・・・後半PKを取られた時点でチンは交代でベンチに下がっていたけども、その時すんごく悔しがっていてベンチから飛び出していたんよね。

判定について言えば、前半最初のPKも後半終了間際のPKも新基準に基づいたものだったのならまあそれは審判の判断の問題だけども(それでも前半終了間際のPKはわかりづらい判定だった)、それなら横浜の西田にだってPKを与えられて然るべき場面というのだってあった。ガンバだってこの基準でゼロックスでは泣き、清水戦では泣いたわけなんだけども、全般的にこれは現場に混乱をもたらしただけであって、それが国際的な流れに沿っているとは言い難い。2年前のPK時の飛び出しもそうだったんだけども(これには甲府も泣かされた)今回の新基準というのは松崎委員長が、取りあえず仕事やってまっせ、というアピールなんだろうな。別に仕事せんでも事業仕分けの対象にはならんからw

まあ、あえて審判以外のところで横浜に打つ手があった部分はあるかと言えば、西田が指摘していたように下がりすぎたラインを修正する手立てが必要だったということかもしれない。ただこれもどこまで出来るかですけどもね。スタンドでも「ラインを下げるな!」というような声が上がっていたのは事実なんだし、ハーフナーのような電柱相手だとゴル前付近で競り合うのには分が悪い。ただ、ラインが下がってしまう理由としては、

・前半からオフサイドが見れていない副審
・3点リードしたことによってバランスを保ったリトリート守備
・ハーフナーになんとスピードで飛び出されて決められている(実は彼の得意技って頭よりも足下やスピードじゃないかと個人的には思っているのだが)

というのが挙げられるだろう。自分が観戦していたのは横浜ベンチの裏側なんだけども、試合の後半で赤帽さんが、「大黒、ポジション!」と叫んでいたのだが、これは相手のDFがビルドアップの最中には前プレを控えて、DFと中盤の間に2トップがポジションを取るというものだった。そうすることで、真ん中には入れさせずに、サイドへ展開させてそこでプレスをかけるという意図だったのかもしれないし、実際相手の攻撃はサイドを経由して行くことが多かった。

まあ、その分サイドハーフのチンはサイドバックさながらの守備をせざるを得なかったけども、ガンバ時代守備時の戻りや守備意識という点では?だった分、赤帽さんには鍛えられてますな。大黒だって前へ深追いはしないけども、サイドへボールが流れたらきっちり守備に行っているし、攻撃時にはサイドへ流れて起点を造る。だから以前岡田ジャパンでは守備での戻りが遅いと言われて以来呼ばれていなかったけども、これならもう一度呼んでもいいんじゃないかというくらいにまでなってきたか。

話を元に戻すと、高いラインというのは前からのプレスがセットになっているわけだから、FWの守り方からすれば、リトリート気味になってしまうのはある程度仕方なかった。だからそうなった分、柳沢に替えて早川を投入したりということで、サイドやバイタルエリアでの守備のテコ入れを図ったのでしょう。あのPKの判定が無ければ恐らく逃げ切れていたとは思う。ただ、ああいう判定が起こるのは終盤押し込まれていたからだということならばそのゲームプランには問題があったんだけども、それをどこまで批判できるかと言えばこれは難しい。そのまま逃げ切っていたらプラン通りの勝利であったわけだし。だから、サッカーにおいて正解のマニュアルなんていうものは存在しないわけだけども。強いて言えば、後半足のつった大黒を下げてフレッシュな選手を前線に投入してプレスを前からかけさせるとか、相手のシステムとのかみ合わせを考えて4-2-3-1にするとかいうことかもしれないが、それらは結局結果論ではあるんよね。

最後に甲府について言っておくと、実は一番興味深かった選手は藤田だった。彼はその髪の色故にわかりやすいんだけども色んなポジションによく顔を出す。これは恐らく他の選手が動いてボールを引き出したらいスペースを空けたりした場合、その動いた選手のところへ藤田が動いて4-1-2-3(守備時は4-1-4-1)の形を保つ狙いがあるのだろう。これはこのシステムを保つ為に必要とするバランサーとしての役割(去年のバルサにおける江藤のような)を藤田が果たしていたのだろう。このチームもそろそろJ1で見たいと思うチームではある。この試合というのは脆さと強さという二面性が同居した甲府というチームの面白さを垣間見ることが出来た。J2で最もエキサイティングなチームと言えるかもしれない。

J聯賽第9輪 大阪鋼巴 1-2 鹿島鹿角

2010-05-02 10:55:03 | ガンバ大阪
鹿島の選手をきちんと代表に呼ぼうよ、岡田さんw そう言いたくなるくらい、見事に岩政と野沢のセットプレーゴールにやられてしまったわけですよ。それから満男クンの展開力って試さないのかねえ・・・前半から明神が満男についたりしていて簡単に前を向かせないぞという守りをやっていたけども、それでもサイドチェンジされて逆サイドのSBがきれいに上がって行くんだもんなあ。

試合について言えば、もうそろそろ頭から4バックに戻したら、と思うけどもね。3バックで守備から入るというのは悪くはなかったんだけども、サイドで起点作られるというのは変わらないし、最初の失点はイバに攻め込まれてCKに持ち込まれたものだけども、4バックの方がSHとの連携でまだ守れるわけだし、攻撃においてもミチが2人に挟まれてしまって出しどころがなく、そこからカウンターでピンチを招いていたわけだ。まあ、3バックではそうしたことはある程度想定内だったとしても、中でしっかり跳ね返せればいいという発想なんだろうが、前半ソータのマークが甘めですぐに潰せなかった為に丸木にシュート撃たれた場面なんかだとそれすら結構怪しかったけどもね。

全体的に、鹿島との間にそんな差は感じなかったけども、勝敗というのは概ねちょっとした部分での差が出てしまうものだとすれば、鹿島にあってガンバになかったものといえばやはりセットプレーでの精度で、ヤットのキックを見ても、ゴール前の絶好の位置で枠にすら飛ばせなかったのを見るとやっぱりヤットはまだまだだし、むしろ終了間際に勇人とかフタとかの方が良いボール蹴ったのを見ると、セットプレーのキッカーは考えないんかね、と思ったりもする。彼らを絡ませてショートコーナーとかいうオプションをもう少し考える必要があるかな。あと、和道は前半のどフリーの場面決めて欲しかったな・・・そこらへんちょっとした差であっても、そのちょっとの差というのが実に大きいもので、ウチが上へ行く為には足りていない部分ではあることの認識は必要だろう。セットプレーの攻撃、守備に関しては清水なんか実に時間かけて確認しているらしいからね。

鹿島について言えば、実力もやってるサッカーについても申し分ないわけだから後はACLで結果を出して下さい、というところかな。前にも書いたけども、オシムや岡田には、鹿島のスタイルって国内では強いけれども、海外の格上の相手に対しては通用しないと思われていて、満男なんか折角いい展開力を持っていても、代表では狭いところを突破するスタイルにこだわっているが為に、あんまりお呼びがかからないわけですな。個人的には今の日本サッカーの閉塞感を討ち破るには鹿島が海外でも勝てるところを証明することだと思うし、何よりもJリーグのサポとしてリーグチャンピオンが内弁慶とか言われることは望んではいない。まあ、海外ではガンバが強いというのは譲れない部分ではあるけどもw、日本サッカーの誇りと威信をかけて、ラウンド16はお互い是非とも勝ち上がりましょう、とエールを送っておきます。

あ、そうそう。星原クン初ゴールオメ。現地で歌ばんユースオタのあの人がどんな風になっていたかはご想像にお任せしますw