大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

鹿島敗北に思うこと

2009-03-12 23:10:05 | ACL/A3
ガンバの山東戦の翌日は東京サポの友人コール氏と一緒に心斎橋で串カツ食べながら、水原vs鹿島の試合をテレビ観戦したけども・・・正直このスコアで鹿島が大敗というのは予想外だった。決してこの試合のスコアが両者の実力差ではないんだけども、この試合はいろいろと考えなおさせられた。

試合後の一部でお祭り騒ぎになっているように、この試合は別に鹿島が内弁慶であることを示したわけではない。ただ、水原みたいにシンプルに縦に放り込んで来るスタイルのチームというのは国内外を問わず鹿島にとっては苦手な相手であるかのように感じるのは筆者だけだろうか?最初の失点なんて長居でセレッソ相手にやられた展開というのによく似ているような感じがしたが。すなわち西澤にボールをあずけてそのセカンドボールをモリシや大久保にズドンと叩き込まれたかのうような。あるいは、岡田時代の横浜FMだとか・・・

逆に、ACL前に連勝した相手がガンバと、今年からパスサッカーに転換を目指している浦和というのが何か象徴的に思える。まあ、ガンバって対鹿島の為だけにスタイルを替えるとかいうことはやらないだろうから(それをやると、元に戻すのがまた大変だったりする)、5月の前半戦最後の対決では恐らくお互いに決めてを欠いてドローとかいうのもあるかもしれないなあ・・・

ただ、負けはスタイルの相性の問題によるところと、点の取られ方が悪かったというのがあるけども、兼ねてから気になっていたのが、鹿島とガンバとではラインコントロールの考え方が正反対であることだ。以前私は鹿島のラインが低いと書いた。勿論それはずっと低いラインではなく、攻撃時にはラインは上げているんだけども、守備時において決定的にガンバと異なるのは、ガンバは高いラインでもってオフサイドを取ってしまうのに対し、鹿島ではCBはまず先に深い位置に帰陣してしまう。これは、岩政や伊野波のスピードを考慮して、低いラインで彼らが体を張って止めるやり方なのだろう(ちなみに、鹿島がこの試合で何回オフサイドを取ったっけ?)。ちなみに、どちらがいいとか悪いとかをここで結論ずけるわけではないので御了承下さい。

確かにこのやり方で、水原に裏に入れられても抜かれることはなかった。一度左サイドから、元市原のキム・デイが鹿島の高いラインの裏をつくロングフィードがエドゥに渡り、曽ヶ端が飛び出していた為にエドゥにループを打たれた場面でも、ガンバならオフサイドを取ってしまっていたかもしれない。これに関しては一長一短はあるわけで、ガンバの場合国内ではスピード系のFWにぶっこ抜かれてやられたケースというのは多々ある。つまり、やられ方が鹿島とは正反対というわけですな。

ただ、フィジカルの強い相手だとラインを低くして守るというのはやはり相手にゴール前でのプレーを許してしまう。最初の失点なんか解説の名波も言っていたけどもゴール前での鹿島の選手の位置が深い(4点目の失点もそうであるが)。鹿島のスタイルだと放り込まれる相手には、ゴール前勝負という相手の土俵に上がってしまう可能性が高くなるわけです。どちらかと言うとガンバの高いラインの方が、相手FWにスピードがないという条件であれば海外でも十分に通用するという違いがあるのかもしれない、という仮説を立てているのだけども。

とはいえ、ACLはまだ始まったばかりで、まだ挽回の余地はあります。日本のリーグ王者が韓国のカウンターパートに敗れるというのはまるでWBCで韓国に侍ジャパンが負けたような気分ではあったけど、まだまだ日中韓で三つ巴の争いになる予感がする。我々もJの王者がアジアで負けることは正直つらいとは思うので鹿島には頑張って欲しい。

まあ、ガンバだって山東との試合内容からもっと積み上げていかないといけないわけですがね。次のFCソウル戦がグループ最大のヤマ場だろう。ソウルのスタイルなんかは、コール氏なんかによると水原と違い、いかにも韓国的なチームではないらしい。とすると4-4-2でパスサッカーを身上とするチームなのか?幸いにもジェジン・パクどんという韓国人の他に、東京時代プレシーズンマッチでも対戦したルーカスが居るわけだから、彼らの経験や情報が頼りになるかな、という気がする。

2009亞冠小組賽首戰 大阪鋼巴 3-0 山東魯能

2009-03-11 00:49:49 | ガンバ大阪
千葉とのリーグ開幕とWBCをハシゴした翌日に平塚まで足を伸ばして、J2の開幕戦の湘南vs横浜FC戦を横浜FCサポのfutre夫妻と観戦させていただいたけども、欧州サッカーの戦術をJ2で見せてもらえてなかなか面白かったし、その時中超よりも面白く、かつレベルの高い試合だったと思いました。湘南が前半田原を1トップにして4-1-4-1のフォメから後半アジエルを3トップの真ん中に据える4-3-3に移行して見せたかと思えば、横浜が前半フラットな4-4-2から後半カズを投入して4-4-1-1に替えてカズをトップ下に据えたりして、反町vs樋口という戦術オタ対決の知恵比べを堪能させて頂きました。

ああ、ACLの話しでしたね。この試合での山東の出来を見てみた限りにおいては・・・はっきりいってJ1のクラブにここ相手に負けるところはまずないだろうし、J2でもセレッソや仙台は勿論、湘南や横浜FCでも山東とやれば十分勝機を見出せるんじゃないでしょうかね、多分(ガンバみたいに3点差勝利は難しいとしても)。

前半見てFWも含めて相手が全て自陣に引いてきた戦術を見て、千葉ってこの間の試合如何にプレスを掛けて来たか、巻って点は取れていないけど、献身的に追いかけて来る分、どれだけイヤだったかというのを再認識させられましたよ。山東ってあれだけガンバの試合を分析していたのに戦術遂行能力が低すぎる。それは、中超という、中盤でのプレッシャーがあんまりない中でやっていた影響なんだろうけども、それじゃあACLでは勝てないでしょう。

ただ、相手に拍子抜けしてしまった分、ガンバもそれにお付き合いしてしまった感じで、相手が向かって来れば来るほどその反動を利用してそれ以上の力を出すのがガンバだとすれば、この試合のように向かって来ない相手だとどうしようもない。前半攻め手らしきものがなく、後半やっと放り込みをやり始めたかと思いきや縦ポンの精度も雑で、オフサイドに数人の選手が一度に引っかかる雑ぶり。右SBに入ったミチもミスが多かった。ただまあ、それでもなれないポジションでありながら攻めあがってクロスを上げたりもしたが・・・この辺試行錯誤が続くだろうという感じはするけども、交代で入った佐々木のミドルはすんばらしいの一言。

山東に勝ったということは、中国で最強と謳われたクラブの牙城を突き崩したことを意味する。だが、それには最後の仕事をしなければならない。アウェーの山東でも勝つこと。今のケガ人選手が戻り、シーズンが開幕してくれば多少調子は上向きになる。一方のガンバはGWにリーグの連戦が重なる為に疲労はピークか・・・今日の勝ちは喜ぶのはいいけど、それはそれとして、アウェーではまた別ものと考えて気を引き締めて行こう。

気を引き締めるというのは、土曜のジュビロ戦もそうだ。まあ、あそこで使い物にならなかったジブコビッチが山東で主力やっているという時点で、相手のレベルって推して知るべしでしょうから、土曜の相手は前節の大敗から立て直してくるのでやっぱり骨のある相手だとは思うわけですよ。

山東戦-相手云々より気になることは・・・

2009-03-10 00:52:04 | ガンバ大阪
ACLのプレビューについて書こうと思って飛び込んで来たのが、明日の試合で安田右サイドバックという起用をカントクが考えているという記事。ということは下平を左で使おうという意図に思えてくるが、それをここでやるかあ・・・というのが正直な感想である。考えてみれば、3年前も折角リードしているのに3バックにして逆転負けし、去年だってミネイロをスタメン起用したりしていたことをやっていたのだがから、カントクって本当にこの時期見極めが大好きなようです。

カントクの構想では、橋本は基本的にはボランチというよりはむしろセントラルMFとして使いたいわけなんでしょうなあ・・・確かに右SBは勿体ないし、決して本職ではないんだけども、加地不在の中では橋本SBが一番現実的に思えてくるんだけども。

どうして自分がこれを気にするかと言えば、ようつべで改めてパンパシの動画をチェックしてみたが(Pan Pacific Shandong Lunengで検索できます)、山東の攻撃ってサイドをえぐってクロスを上げるというパターンが多く、しかも割と性格に中央の李金羽(リ・ジンユ)に揚げてくる。まあ、中央にはパクどん兄が体張ってくれるけども、あれを見せられるとやはりサイドでの守備というのもカギになってくるんじゃないかと思うのだがどうだろう?

そして、明日(ブログ書いている時点でもう今日だが)の試合で橋本が中盤でスタートするなら、多分ルーカスってFW起用になるのか?てらしん使い続けることと、ジェジンが90分走れるコンディションでないことなら有り得なくもないか・・・個人的にはこの間の千葉戦ってルーカスが2列目に下がったことによって攻撃が活性化されたと思うから、キモはやはりルッコンは中盤の選手として認識した上で使い続けることじゃないだろうか?

一方の山東なんだけども、代表の韓鵬(ハン・ポン)、U-19代表の王永珀(ワン・ヨンボ)、それに王曉龍(ワン・シィアオロン)の欠場が濃厚とされている。前にも書いたようにプレシーズンで負け続けというどこかのチームと似たような状況にあったのだけども、パンパシからどこまでコンディションが上がっているかを見極めたい。残念ながら中超はまだ開幕していないため、今季の試合のスカウティング材料はパンパシしかない。一方、あちらは既に来日し、千葉には人を偵察に行かせるだけでなく、ビデオでも既に千葉戦をチェックしているわけだから一応対策はしてきている(しかも去年のCWCからの試合を見ているらしいけども・・・)。

で、山東の側から千葉戦でのガンバはどう映ったのかというと、山東サポの掲示板で感想が書き込まれていた。要約すると、

・千葉の中盤でのプレスはさしてきつくなく(でも山東が千葉よりも厳しいプレスを掛けれるんでしょうかね、本当に-要約者より)、ルーカスがたやすくキープできていた。ルーカスは06年の10番鄭智(ジェン・ジ)に似ている。

・遠藤の状態は良くも悪くもなく。ただ、セットプレーの精度は高いため、ペナルティエリア付近ではなるべく反則をしないように。遠藤は去年までウチにいた周海濱(チョウ・ハイビン)に似ているが、ワンボランチなために彼の左右のスペースを突ける(まあ、どこを見てワンボラだと映ったんでしょうな。あとで、ガンバは2ボランチだという突っ込みがあったことも付け加えておこう)

・千葉戦でDFにはミスがあった。魯能は得点できると思う(まあ、やってもらいましょうかね)

・カギは劉金東(リウ・ジンドン)と崔鵬(ツイ・ポン)の両ボランチで中盤でプレッシャーをかけろ、特にルーカスに対しては。

・ルーカス、レアンドロ、ジェジンとのトライアングルは協力だが、スピードはフツーだから正面での攻撃は止められる。ただ、ルーカスから出るパスは遮断しろ

・左サイドが弱点である魯能にとって、加地のケガは朗報(確かにPPCで高松のゴールは左サイドバックの守備の対応に問題はあった。それなら相手の弱点を突く意味で橋本右でいいんじゃないのかね、カントクさん?)

・ガンバの攻撃は強力だが、攻撃リズムは決して速くない。中盤でプレスをかけてルーカスのドリブルを抑えれば、引き分けにはできるだろう(ここで、初めて相手の力を認める下りが出てきた。アウェーだから引き分け狙いというゲームプランもあり得るのか?)

こう見ていると中盤でプレスかけてボール奪ったら素早くサイドにボールを出してそこからクロス入れるというのが山東の攻撃パターンという気はする。これに対して高いラインコントロールで圧殺できれば文句なしなんだけど、今のパクどんにそこまで求めるのは難しい。となると、クロスに対してフリーで合わせられないようにすることを期待しますか。

あと、山東の守備だが、パンパシに出ていた両センターバックは共に190センチ以上ある。これをどう攻略するかなんだけども、単純にサイドからクロスを上げるだけでは跳ね返されるけども、CBを振り回すぐらいのアジリティというもの(千葉戦で明神がボスナーを振り切って決めたゴールなんて正にそうだし)を発揮すれば得点できるとは思う。そう考えると攻撃のメンツをどう並べるかというのがすごく重要な気がするのだが・・・と書いていると結局相手よりも自分たちがしっかりやらないといけないという感じがしてきますな。

2009 聯賽掲幕戰 大阪鋼巴 3-0 掃千葉杰夫 得了開門紅

2009-03-08 09:22:50 | ガンバ大阪
千葉を3-0で一蹴し、シーズンの門出を飾ったという開幕戦。

相手が千葉であった、ということを差し引いても素晴らしいスタートが切れたということを素直に喜んでおきましょう。去年は同じ対戦カードで(しかも2節も去年と同じ磐田ですよ)ものの見事に出だしから躓いていたわけですから。

この試合においてだけ見ると、加地の負傷退場が「ケガの功名」だったかな、と言える。橋本が右サイドバックに収まったために、ルーカスが中盤に下がったのであるが、この試合におけるキーマンは、中盤に下がったルーカスということだった。この人が持っているボールキープと献身的な守備というのは、FWやるにしては物足りないのだけども、中盤だと最初から下がり目の位置にいるから問題はないw 

そう、ルーカスが2列目に専念でき、かつジョーカー雅人をベンチから出せるような前線の構成が出来るチームこそが本当に強いと言えるわけで、この試合は強いガンバの片鱗を見せてくれたと思う。レアンドロなんて本当にキレキレだったし、彼がサイドに流れて起点を作る攻撃って去年までFWがサイドに流れるプレーが少なかったガンバにはあまりあり得なかった。実はレアンが入ると聞いた時に、神戸時代やっていた彼のプレーをカントクがどこまで認めてくれるか不安だったんだけども、前線での連携についてはある程度カントクは裁量を認めているということなんだろうか?

このルーカスとレアンが縦に並び、さらにジェジンが加わった連携には本当にワクワクさせられた。そしてようやくガンバが始まったということを実感した。

課題を挙げるとすれば、最終ラインの連携で、パクどんは対人能力の強さを発揮できるけども、ビルドアップの時の位置取りがやや深い。もう少し高い位置に張って欲しいのだけども・・・だから高いラインでのオフサイドが取れるようになれば本物だろう。

ただ、高いラインコントロールをしようにも前半のメイン側の副審だとそれがやりようがなかった。前半終了間際なんて本当にオフサイドじゃなかったかは帰ってから録画で確認しないとわからないけども。まあ、白黒つけようと思えば欧州のようにVTRでパスが出る瞬間の最終ラインと相手選手の位置関係が把握できるようにしないといけないのだけども・・・ただ、それをやるからには、審判だって人間だから間違えることもあるという寛容さが必要ではあるのだけども。

皮肉なことに、後半千葉のゴールが戻りオフサイドで取り消されたのだけども、ガンバはメイン側の副審に、千葉はバクスタ側の副審に不満があったということが言えるだろう。あと、主審はやはりアナザーワールド。けど、ACLを考えるとあれぐらいには我慢が必要でしょう。

千葉について言っておくと、巻は前線でのプレスをサボらないのには頭が下がるし、中盤でのプレスは山東よりは強いw ボールを奪ったら安田の裏をついて来るのはガンバ対策のお約束。この辺はリーグでずっと対戦しているからガンバの手の内を知り尽くしていると言えます。だから、来週火曜日に山東と対戦した後に、千葉よあなたは強かったなんて言えるぐらいになるんじゃないかという気がしますね。

だから、ACLって相手がどうこうよりも、中2日というコンディションで90分走り切れるかがカギ。ただ、中国はまだシーズンが始まっていないし、公式戦はパンパシで大分とやった時以来。今までのACLにおいて試合間隔が開いている方が調整に苦労しているような記憶が強い。その意味ではガンバが連戦で戦える力が問われる試金石と言えるのが火曜の山東戦だと言えるだろう。

ついに山東からもサポが押し寄せる時代になってきたか・・・

2009-03-04 05:14:46 | 中国サッカー
前回大連実徳がACLの試合で来日した際には、本国からのサポは来ておらず、阪大の中国人留学生らが中心になって大連の応援をしていたということは前にも書いた。まあ、実を言うとこの時試合後に大連の選手たちがサポに挨拶に行かなかった為にその後応援団の間では敗戦とも重なって怒りが爆発してしまったらしく、それまで実徳を応援していた大連出身の中国人なんか、あの一件でサポを止めてしまったと本人から聞かされた。

余談はさておき、今回の山東においても同様に留学生らが応援の主体にはなるのは変わりはないけども、そこになんと本国サポも合流して来るのが前回との違い。これはある意味画期的なことかもしれない。というのも、中国人が海外旅行するというのは今も昔も変わらないけども、旅行出来るのは一部の大都市の富裕層に限られていた。だからまあ、サッカーのサポーターの中で日本にまで来れる経済的余裕のある人たちってそうは居ないんじゃないかと思っていたんだが、今回山東のオフィシャルを覗いてみると3月8日から13日までの間に応援ツアーの募集要項が出ていたんだから、ついにここまで来たか、と感慨深くなった。

ちなみに、ツアーの行程なんだけども、中国人観光客にとってすっかり日本行きではお約束となった、ディズニー、浅草雷門、富士山に、京都の平安神宮と東から西へ降りて来て最後は、大阪で大阪城、心斎橋、道頓堀を観光するパターン。

個人的には、一人でも多くの中国人は海外を行って、自国におけるハードやソフトを見直すきっかけになってくれればいいと思う。そのことで少しでも中国が変革するきっかけになってくれればいいんだけども、観光という入り口で入って来て失踪するなんてことになるのだけは勘弁してw 一人でもそういう輩が出たら、次からACLにおけるアウェーツアーの受け入れを厳しくせざるを得なくなるわけだから。オフィシャルでの告知を見れば一応職場での在職証明というのが必要とされているようだし(無職の人はどうするんでしょう)近年これが求められるようになってから失踪率が下がったということだから大丈夫だとは思うんだが。

ついでに、山東の最新情報であるけども、ACLに参戦する豪州のセントラルコーストと練習試合を行って2-0で快勝し、「連敗」を5で止めた。まあ、そら中国でやればこのチームは強いし、オージーにとっては中国なんて魔境以外何者でもないやろうしw

環太平洋冠軍賽 大分三神 2-1 山東魯能

2009-03-02 07:25:16 | サッカー全般
国立参戦したその日の晩飛行機で帰阪してからその足で串カツ屋で録画してもらっていた試合を見ましたが・・・

いやあ、山東ってホンマにヌルかったな・・・プレシーズンってこともあったけども、中盤でのパス回しに時間かけすぎで攻守の切り替えも早くない。中盤でもプレスかけないとあって、大分が余裕でボール廻せる。大分がポゼッションしている試合なんてリーグでもあまり記憶がないw まあ、従来の中国のチームと違い、山東ってパスサッカーやっているチームであるからなのだが。どちらかと言うと時折カウンターで素早く縦にロングボール入れた時に決定的な場面造れていたからこっちをやられるのがイヤではあるけども・・・これは高いラインコントロールが作動すればさほど恐れるほどではないかと。中国のボスマン、と呼ばれた周海濱(チョウ・ハイビン)が契約切れと同時にさっさとフィリップスの中国戦略かどうか知らないがPSVに移籍して中盤で組み立てられる選手不在というのがやはり響いていたか。

本当に怖いのは山東のラフプレーか。前半にジブリコビッチが一発レッド貰った場面というのは、個人的にはイエローでも良かったと思うが(だから中国メディアは判定に不満を持っていた)、足の裏見せていたんだから危険なプレーだったということでしょう。こういうプレーにはオレンジカードが妥当なんだけどもね。けど、その場面で山東の2番劉金東(リウ・ジンドン)が明らかに審判を突き飛ばしているんだけどもそれはお咎めなしですか?それこそ正に一発レッドものだったんですが・・・

そのせいか、その後審判が帳尻合わせのような感じで山東にPKをプレゼントしたかと思えば、後半ホベルトのPA内でのタックルからしてPKものだという場面では流すというブレまくりの判定をやっていた。終了間際には、鈴木慎吾への相手の悪質なタックルがあり、それに怒ったホベルトが退場って・・・一体何をしたっていうの?ちなみにこの時山東の南米系の選手がホベルトを(多分スペイン語でだろうが)必死でなだめていました。

実はこの山東ってパンパシの前に練習試合を米国で3試合やっていたけどもそこでなんと15失点もやらかしていたんですねえ。もっとも、山東とACLでぶつから日本のクラブだって人のこと言えた義理ではないけども、ただ山東を倒せる状態にまでは何とか持って行って欲しいし、もう近くまで来ているとは思うんだが。

ちなみに、中国人に聞いたところ3年前の大連戦と同様に阪大留学生を中心とした現地応援団が来るそうです。席はスタンドと同じか、と尋ねたら多分そうなると思うと言うんだが・・・それってSBのアウェー側ってことですか?来てくれるのは別にかめへんけども、アウェーチームの応援ならアウェーゴール裏にちゃんとクラブは誘導しないといけないと思うんだけどもね。中国ではコアサポがメインとかバクスタの一角に陣取ったりしていることが多いけども、そのノリでSBに来られたらどうなるんかな・・・

最後に一応大分についても。国際公式試合初勝利おめでとうございます。今回はロスまで来てこのままでは終われないという意地を選手たちが見せた結果です。山東の攻撃がノンビリしたものだったにしても、この日はサイドを突いてくる相手にエジミウソンがベターっとくっついて行って3バックの守備のお手本みたいなものを見せてくれました(この辺が急造3バックを試したどっかのチームとの違い)。そうだよな、3バックってそういう狙われやすいところがあるから要はボランチの運動量がカギになって来るんですが・・・

ただ、3バックって将来が明るいか、と言われれば決してそうではないのが世界的な流れであるわけで、Jでも今季からとうとう浦和や磐田までもが4バックに切り替えることになる。そうした大きなうねりの中で大分だっていずれ避けては通れない課題に直面することにはなると思うんだけども、そこんとこシャムスカがどういう風に対処するのかが興味深い。ちなみに、今のシステムを続けられるカギになるのは実は前線の得点力であって、少ない手数でモノに出来るかどうか。高松と家長の復帰が今季は大分にとっての「補強」となるわけで、その意味ではこの二人にかかる責任は大きい・・・

と思ったら、また家長がサボってたーw



超級杯 大阪鋼巴 0-3 鹿島鹿角~結果在意料之中

2009-03-01 09:17:05 | Weblog
結果は想定内、という副題をつけてみました。ま、カントクがよくやるようなシーズン中うまくいかない時に3バックに替えるという選択はなくなったので、シーズン中に炎上する必要はなかったということ。あと考えられテコ入れ策は、GKを替えるということなんだが・・・こっちは真剣に考えた方がいいな。最初の失点なんてパンチングのこぼれダマをやられているから、正に前の週の焼き直しやったな。

欧州で最近3バックを試した事例であるが、隣に居たツレ君が言っていた、リバプールが先月リーグのポーツマス戦で敢行したという例ではあるんだけども・・・この時は2失点で、そのうち1失点がバックパスを手で扱った為の間接FKで、もう一つは・・・あれはクラウチを褒めるべきかな。付け焼刃のシステムで苦しんだけども最後にトーレスのゴールで勝ってしまうのはさすが。ただ、これは圧倒的な力の差があり、連戦の続いていた中で組んだ苦肉の策だったんだろうけど。

ただ、リバプールが3バックやった中でも中盤はそれなりに機能させていたのであるが、昨日の試合に限って言えば、3バックのシステムそのものが原因かという問いに対しては応えはYESでもありNOでもあると言える。2点目なんて、寺田の裏の方にボールを出され、そこからクロスを上げられたものだが、和道が元同僚のマルキに競り負けて決められた。サイドのスペースを突かれたのは想定内としても肝心な1対1で負けたのはショックやったな・・・けど、和道はフィードは上手い選手だから個人的には智との組み合わせよりは、ソータやパクどんとの組み合わせにしたら生きるんじゃないかと。

結果的に3バックを試した前半は散々だったんだけども、そういうことはカントクだって判らなかったはずがない。問題はカントクが3バックを試してみよう、とい考えるに至った理由である。それはPSMダービーでの佐々木の右SB起用であり、安田右に下平左というスクランブル体制に満足していなかったからなのだろう。ということは、仮に4バックに戻しても加地のバックアップ問題は常に残るということなんだが。

話をこの試合に戻すと、後半4バックに変え、橋本を右SBに据えたことで、一応ゲームとしての体裁を整えることはできた。ただ、播戸は下がらないでもっと前で勝負して欲しかったけどもね。あと、パクどんは後半対人能力の強さを見せてまずまずといったところ。あ、これって去年の開幕時に水本に対しても同じことを書いたっけ?CBに関してはどの組み合わせがベストかは結論が出ていないけども、良かった選手はこれからも使っていったらいいと思う。

課題はやっぱり攻撃。中盤ではボールは廻せるんだけどやっぱりフィニッシュが・・・ってこれ何回同じこと書かせるんだろうなw ルーカスに関してはフィニッシュの制度ってあんなもんかな。開始早々のシュート場面というのは、アラウージョなら左足で落ち着いて決めていたというようなところだったが。ただ、ルーカスはどちらかと言うと局面でのキープ力を発揮できる。これに対しチョ・ジェジンというのは逆にキープするとというよりは代わりにボールを素早くはたいたり、ヘディングで落としたりするイメージが強い。だからまあ、人それぞれ長所短所があるから長所というのを見てあげないといけないんでしょう。

総じて見ると、いい時と比べるとまだまだではあるけども、前の週よりは動けていたし、形は作れていたとは思う。これで、加地が戻り、ジェジンは時間がかかるけどもレアンドロも戻って来ればそれなりに仕上がってはくるだろう。

前にも書いたが序盤に結果を必要とするのはACLであって、試合後帰阪してから串カツ屋でパンパシの3位決定戦で山東と大分の試合を偵察目的で見せたもらったのだが・・・この内容の山東ならプレシーズンということを指し引いても十分やれるんじゃないか、と思いましたが、詳細はまた改めて書きます。