大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第9輪 FC東京 1-0 大分三神

2008-04-30 07:08:52 | サッカー全般
昨日梅田に用事があるついでにエスタディオに寄ってこの試合を観戦。この店は2つのフロアーがあって、下では浦和と札幌の試合があったのだが、東京の試合も見ておこうと思ったので上の方で観戦。見ていたのは私と隣のテーブルにいた東京サポの二人組だけという試合だったが。しかし最近東京サポさんとご一緒することが多いですな。東京とガンバってサポも選手も結構繋がっているところが面白い。

試合についてであるが、全体的には東京が大分を押し込んでいて、シュートがポストを叩かなかったり、或いは西川の好セーブがなかったりすれば、あと3,4点は入れられたし、入れなければいけなかった試合かもしれない。途中で東京サポさんらが、「面白くない」なんてボヤいておられて、終了後は決めきれない不満があったせいか、「ホームで勝ったからいい」と自身を納得させる言葉を吐いておられた。最近Jリーグを見渡していても、あの浦和においてですら、サポが「勝ったけど前半はグダグダだった」などと評するようになったのだから、全体的に結果だけでなく、内容を求めるようになった、という傾向が出てきているのだろう。

それでも、赤嶺のゴールで先制し(城福さんのガッツポーズはサマになってたね)、その後も、中盤でボールを奪っては素早くロングボールを入れて大分の最終ラインを下げ、中盤の距離が開くとボールを支配する。大分のDFが上がって来たら素早くカボレに対してスルーパスを出すのだが、このカボレのスピードがまたヤバいヤバい。ルーカスを出して彼を獲ったのは正解だったか(ってお前が言うなw)。さすがに大分の森重もファウルで止めるしかない、というような突破力だったし、大分が少し前がかりになっていた時間帯だからこのカウンターは効いた。

あと、目についたのは左サイドの突破。城福監督のイメージしているサッカーの一つには、パスサッカーだと思うけど、その片鱗は左サイドでの狭いエリアでパスをつないで突破を目指すもので、これが1試合のうち数回はいい形で決定機を演出していた。左に拘っているせいか、右を使ったり、或いは左から右へのサイドチェンジというのはあんまりやらないんだろうな(まあ、大分から見て右サイドが弱いという弱点もあったのだが)。パスのつなぎといっても、城福さんはつなぎだけでなく、縦への早い突破ということも意図しておられるのかもしれないが、この辺東京の試合をそんなに多く見ていたわけでもないので何とも言えないところだ。

そして、長友は勿論言及しなければいけない選手だろう。U-23では右サイドというイメージが強かったが、東京では徳永や石川が右にいて、ノリカルが抜けたこともあって左サイドなのだが、これが見事にハマっている。左サイドの突破力は勿論のこと、コーナーで相手二人に挟まれても決してボールを渡すまいと踏ん張る、フィジカルと精神力の強さ。北京五輪では多分彼がサイドアタッカーとして先発するんだろうなあ。また、途中出場で出ていた大竹洋平も中盤に君臨し、セットプレーではキッカーを務めている。まあ、90分フルというのはフィジカル的にまだまだ厳しくても彼がスーパーサブで出てくるとまたチームが活性化してくる。コールさん、東京ってホンマにええサッカーやってまんなあ。

つい、東京目線で語ってしまったが(内容から見てついそうなってしまう)、大分についても言及しておこう。一番惜しまれるのは失点場面で、CKの時に上本が赤嶺のマークを外してしまったということなんだが、上本だけを責められるものでもないし、代表候補にも選出された選手を90分間完璧に抑えられるものでもない。この間のマリノス戦は深谷が1年に1度は見せる確変でもぎ取った1点を、鉄壁の守備で守りきるという「注文通りの展開」で逃げ切ったが、逆に言えば、先制されると追いつくための手立てがない。確かに高松やウェズレイがいないというお家事情も影響しているが、守備とは違って(確かに立ち上がりからの中盤の寄せは早い)、攻撃には縦ポン一辺倒となればすぐ対応されるし、カウンターを発動しようとしても東京がすぐに守備に戻って大分の攻撃を遅らせてしまう。この試合での東京が決定的な場面で外しまくっていたからこそ、ある意味大分は追いつくチャンスだったということが言えるかもしれないけども、得点の匂いが感じられる場面というのを殆ど造れていなかった。あ、でも松橋の前半の切り返しには可能性を感じたけどもね。

また、エジミウソンは股関節を痛めて途中交代してしまったが、去就はどうなるのだろうか。というのもホベルトが敵陣でボールを持っても相手にさほど脅威にはならないわけで、ホベルトとエジミウソンという似たタイプのボランチが二人居るということを、シャムスカはどう考えているかである。去年は残留が第一と考えていたからそれがハマったのだけども、今年はどうだろう?

主審の西村さんは相変わらず西村さんでしたw まあ、カードを出す時は出すというのは優勢に試合を進めている方にとっては有難いというか妥当な判定だったと言えるだろう。森重の退場になった場面だって危険なタックルというわけではないが、抜けたらGKと一対一になるという場面であったという風に西村さんが判断したのなら妥当だったかもしれない。逆に大分にとっては災難だったのだろうけども。

(追記-その後西村主審は「氏ね」じゃなかった、「死ね」という暴言を吐いたという。こういう人間が国際審判じゃねえ・・・あのPKやり直しでミソをつけた吉田さんを国際審判に復帰させた方がまだマシやな。つーか、国内見渡しても、ジャスティスって西村なんかよりも遥かにマシに思えてくるのだが)。

この試合観戦していると、HTの時間に男性のスタッフから、「明日は僕の分まで頑張って応援してきて下さい」と声をかけられた。彼のような人がスタッフとして居てくれると、客の方も話が弾むし、お店に対しても親近感を抱いてくるようになるだろうね。


2 コメント

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ありがとうございます (コール)
2008-05-01 11:56:06
こんにちは。東京をご覧いただき、ありがとうございます。
昨シーズンを思うと、08年の東京がここまでいいサッカーを見せてくれるとは、驚きだとしか言いようがありません。
ただ東京の場合、環境や選手の質はJ1の中でも恵まれた部類にあるはずです。これは決して自惚れではなく。
それをチームとしてきちんと束ねられれば、いいサッカーをできるはずなんですね。ここ数年の停滞から、
ようやく形を整えつつあるという見方でいいかと思っております。

今シーズン、東京にどんな結末が待っているかは分かりませんが、納得のいくシーズンにはなるでしょう。それが嬉しい。

ところで、ガンバと東京は確かにつながりがありますな。サッカーの輪が広がることに、喜びを感じますよ。
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Unknown (民国97年)
2008-05-02 08:40:30
>コールさん

確かに今年の東京の変貌ぶりは目を見張るものがあります。ただ、今までの東京を見ておりますと、タレントが揃っているのではありますが、チームとしてのケミストリーが発揮出来ていなかった分、思うように力を出し切れていなかっただけかもしれません。

その意味で、城福さんが来てからというのもあるのでしょうが、仰るように東京にはこれだけやれるポテンシャルが備わっていた、ということなのでしょう。

その意味で今度は大宮戦ですか。ウチを破ったばかりなので勢いに乗っている相手ではありますが、第三者的にはこのカードがすごく楽しみに思えるわけです。
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