大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

J聯賽 第9輪 大阪鋼巴 2-3 大宮松鼠 -それでも自分は前を向く

2008-05-01 01:31:41 | ガンバ大阪
今日の試合は勝たないといけない試合だった。けど、試合内容を見ていて、バレーが決定的な一対一を外した時以外に、流れの中で点を取れる可能性があるとは正直思えなかった。それは確かに大宮のGK江角がよかったというのがある。今季万博で対戦した相手のGKの中では一番反応がいいし、ルーカスのシュートを弾き、さらには至近距離からのシュートに反応している様を見ると、埼玉ダービーの試合後のエルゴラの選手評を思い出した。確か、「普通のシュートで彼からゴールを奪うのは難しい」というものだったが、今回もそれを感じた。だから、セットプレーで2点取れたというだけでもラッキーだったかもしれない。シュート数はそれでも上回っていたって?うーん、そんな感じがあんまりしなかったなあ・・・それより前にもしつこく言っていたけど、枠内のシュート数というのも出して欲しいな。それによってフィニッシュの精度というのが判るから。

けど、それ以上に、やはり大宮は強かった、ということに尽きるだろう、得点の可能性をあまり感じなかったのは。4-4-2というフォーメーションはガンバと同じだが、去年の8枚ブロックとは打って変わって、4バックがラインをあれだけ高く上げて向かって来るチームとやるのは久しぶりだった。それでも前半は同点に追いつかれるまではこちらのペースで進み、特に加地が戻って来たことで右サイドの攻撃が活性化したのは明るい材料だった。

最初の失点の場面・・・まあ、こちらから見ればオフサイドに見えたし、バクスタ側の主審が見えているとは思えなかった。けど、これって、2年前のフェルのゴール(あの時大宮の選手たちが猛烈に抗議したっけ)のお返しだったかな?

まあ、それでも後半ガンバの選手たちが足を止めるまでは押し気味に進めていたと思うし、右サイドから形が作れたのも加地が戻って来たことによる好材料だろう。けど、皮肉なことに-前に指摘していたことだが-彼が戻って来たことによる玉突き現象が中盤から前の布陣のバランスを悪くしていたということも否めなかった。例えば遠藤と二川が2列目に位置していたが、当初右に二川、左に遠藤という配置はどういう意図だったのか?さすがに途中で左右が入れ替わったのだが、これは現場の判断なのか、それともカントクが修正をかけたのか・・・ただ、そのせいで、後半自分が見ている目の前でヤットがパスを受け損ねた場面は引いたな・・・次のプレーのことを考えていたのだろうけどもこれじゃあ、やる気あんのか、と言われても仕方がないよ(彼は彼なりに必死ではあるんだろうけども)。

後半大宮の高いラインを破ろうとして、左右にロングボールを出して行き、それが通るようになると均衡を打ち破れる予感はしたけども、ここでもバレーが・・・まあ、これでも彼ポストプレーとかは上手くなってきてるんですが、シュートは相変わらず外しまくっています(大宮サポさん、懐かしいでしょw)。その後バレーはガス欠なっていたから、裏を狙うんなら播戸を入れても良かったかもしれないけど、彼を起用するのにはカントクも少し躊躇ったか・・・

それに比べると大宮のデニス・マルケスはヤバい。相手を背に向けてもしっかりボールを収めているし、何よりもドリブルは一対一では止められそうにもないから二人三人で行かざるを得ない。後半にも一回ヤバいドリブルがありましたな。見沼区の栗鼠好きさん、しっかりと見せてもらいましたよ。

デニス・マルケスを見ていて、改めてウチはフェルや家長といったドリブラーが抜けた穴というのを痛感させられた。即ち、ドリブルで抜くというとこまでは行かなくても(プロサッカーでそれはそう多くあることではない)、ドリブルすることで、相手のディフェンスを引きつけ、あるいはドリブラーに注意を引かせて相手の守備陣形を崩すということが出来ればその目的は達成できるのだから、その意味でデニス・マルケスというのはドリブルすること自体が相手に脅威を与えているとさえ言える。

とにかく、今日は同じ負けでも中盤でマトモにがっぷり四つになった状態で組まれた相手に敗れた。相手と同じ土俵に乗ってしまったかな。連戦で疲労のある中で勝ちきる為の交代というのがあって良かったとは思うけどもね(相手が森田を投入し、最後加地に高さで競り勝って決勝ゴールを決めただけに)。というか、連勝を続けていた時というのはそうした交代カードを有効に使い、水本を投入して逃げ切りに入っていたとは思うけど、それをしなかったというのが残念。それをしなかったのは、カントクとしてはもっと攻撃的に行きたいと考えていたのかもしれないが、今のウチはそのようなコンディションにあったかどうか。

というのも今年のウチの場合、守備に関しては編成の時点から躓きがあったことは認めねばならない。確かにシジクレイを出したことで守備力(特に高さの面で)の低下は否めない。ただ、もう一年彼を残したところで、3バックのリベロでしか彼を使えないということは判っていた(まあ、今のCBのメンツで4バックをやること自体、ウチのカントクは相当なチャレンジャーなのだけども)。だから、シジの残された現役期間ということを考えるといつかは世代交代を図らないといけないということだから、今季は、中澤や水本を辛抱強く使うか、あるいは外国人で穴埋めするかのどちらかだろうな、と思っていたが、ミネイロはベンチを暖めっぱなし。水本はチョンブリ・磐田戦でミソをつけた。まあ、今となっては中澤クンだって結構危ないのではあるけどもね。

ただ、カントクって中澤にビルドアップさせたりしているわけよ。まさか、柏繋がりだからというわけではないとは思うのだけども、水本にはその辺が欠けているのか(確かに中澤ビルドアップは少し上手くなっているが、だからと言って水本のそれと比べて格段に上手いわけではない)。まあ、アウェー遠征の相棒君に言わせると水本の方が伸びしろがあるんじゃないか、ということなんだけども、次節以降の試合でどうなることやら。

いずれにしても、今言えるのは、ガンバのCB陣が世代交代の問題に既に直面していることであり、これに対しては、

・今居る選手(中澤・水本・福元)をガンバ仕様のCBに仕立てていく
・当面補強で凌ぐ(ミネイロを使い出す・夏に外国人を入れ替える・日本人CBをどこかから連れてくる)

ということで凌いでいくしかないだろう。

話は長くなったけども、勝てない悔しさはあるが悲観はしない。神戸戦よりは内容は良かったとは思うけど勝てなかった。これは素直に大宮を褒めるしかない。アウェーでありながら勝ちに拘る戦いを示した大宮には、今のガンバの問題点を教えてくれたという意味で感謝したいと思う。このチームは正直強いし、どこまで行くか判らない。今後ある課題をクリアーすればいいところまで行くかもしれない。それは何かって?1年前には考えもつかなかったことかもしれないが、今度は大宮と対戦する相手が大宮相手に引いて守る戦術で挑戦して来ることが近いうちに起こりうる、ということでこれを如何に打ち破るか、である。まあ、そうした相手の挑戦を受けられるのも強くなったチームが享受できる特権ではあるのだが。


5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (見沼区リス好き。)
2008-05-01 07:37:19
エントリー拝見しました。
前半は完全なG大阪ペースで速いプレス(こんなにプレスの激しいチームでしたっけ?)にパスの出しどころも消されて前を向いてプレーさえさせて貰えない時間が多くてあっさり先制されてしまった時は虐殺ショーの始まりを感じておりました。

吉原のゴールはTVではラインまで写しませんでしたが「オフサイド」の香りがプンプンしましたw

バレーについては簡単なシュートほど外しまくりは相変わらずとフィジカルで抜け出されるのが怖かったです。
(シュートを外すのは仕様ですね)

そしてデニスの評価もありがとうございます。民国さん目線の評価を聞きたかったもので。。。

私も民国さんのような文章を書いてみたいものです。才能が羨ましいですね。

このコメントは民国さんに読んで頂ければ満足なので承認して頂かないでOKですw

長文失礼しました。大宮ホームでお待ちしております。
返信する
伸びしろ (Einsamkeit)
2008-05-01 17:21:21
とにかく、昨日はお疲れ様でした
応援、そして色んな意味で、お疲れ様でしたw


正直、伸びしろなんてゲームじゃないんだから
わかるわけもないんですが、
やっぱりこれまでのキャリアを見ると
中澤<<水本だと思うんですよ

もちろん、中澤も高校で華々しい活躍しましたけど、
そっから伸びてない。柏でもFC東京でも…
んで、去年のガンバでも出番は来なかった
(7年間で30試合ほど)


方や水本は1年目からオシムの指導を仰ぎ、
2年目からはレギュラーに定着
4年間で70試合以上出場し、
U23世代でも最も期待されているDF

もし、水本が4バックに苦戦して慣れていないのなら
不安定さを露呈する中澤よりも、先が見えると思うんすよ
水本自身、4バックの左SBをこなせるので、それこそ
試合経験(実践)をつませるべきかと…


確かに水本はチョンブリとジュビロでミスしましたけど、
もう同じぐらい中澤もミスしてると思うんすけどねぇ
やっぱり柏ラインか、、、とか思ったりするw
返信する
Unknown (民国97年)
2008-05-02 08:34:01
レスが遅れて申し訳ないですが・・・

>見沼区リス好きさん

立ち上がりは良かったんですがね。その後ガス欠を起こしてしまいましたけど、それを逃さず突いた大宮はさすがです。コメントは承認させて頂きましたよ。そちら側の視点というのも参考になりますから。

デニス・マルケスはやはり只者ではなかったですね。4点目を決められてもおかしくはなかったですよ。浦和や鹿島戦でも決めれる場面を決めていれば勝っていた、という思いをお持ちじゃないかと思います。チーム全体の決定力が今後強くなっていく上での課題かもしれません。特に相手が守りを固めて来た時には。

大宮のホームでの試合日程は北京五輪の組み合わせ次第で決まるということだったのですが、まだ決まっていませんね。土曜であれ、日曜夜であれ、是非ともお邪魔したいと思いますので宜しくお願いします。

最後に当方の拙い文章であるにも関わらず、コメントして頂いて恐縮です。

>アイン君

中澤にしろ、水本にしても慣れが必要だとは思いますが、フィジカルの強さは水本かな、という気がしますね。あとは足元の技術だとは思いますが。

その意味で入れ替えるとすればアウェーの名古屋戦というのが絶好のタイミングでしょうが、どうかなあ・・・その後に水本がミソをつけたチョンブリ戦が控えていますからね。
返信する
Unknown (ムラ)
2008-05-02 17:13:39
>バレーが決定的な一対一を外した時以外に、流れの中で点を取れる可能性があるとは正直思えなかった

だからこそ、その決定的な場面で決めておかなければならなかったんですよね。

>やる気あんのか、と言われても仕方がないよ

少なくとも私には、遠藤は誰よりも強い責任感を持って戦っていたように見えましたが。
これまでフル出場、代表戦を含めて恐ろしい日程をこなしていながら、最後までプレスをかけ続けていました。
「やる気あんのか」なんてとても言えません。
返信する
Unknown (民国97年)
2008-05-02 18:51:49
>だからこそ、その決定的な場面で決めておかなければならなかったんですよね。

確かにその通りなんだけども、それが厳しいのが現実なんでしょう。バレーってそういう時は大体外しているわけです。だから彼が得点するには彼がより多くのシュートを打たないと厳しいだろうな、と思いますね(それは大宮時代からあまり変わっていないらしい)。

ただ、シュートは外し続けているものの、これでも彼は段々と上手くなって来ている方でしょうね。16歳でサッカーを始めたがゆえに経験値が少ないのは仕方がないんですが、逆に言えばわずか9年程度でよくここまで伸びてきていたのでしょう。まだまだヘディングでは競り合えないけども、ポストプレーは上手くなっているし、セットプレーでの守備において相手のキーマンについて空中戦を封じてしまう。そして何よりも時折信じられないミラクルなゴールをしてしまう、という貴重な役割を果たしているわけで、そういう彼を今後使い続けるかどうかの決断はひとえにフリーの場面での決定力に少々目をつぶるべきであるか否かということじゃないかと思っています。

>「やる気あんのか」なんてとても言えません。

その点について補足しておくと、自分ではなく、廻りからそうした声が上がったということです。彼なりに頑張ってことは理解していますよ(そのことは後に書いてある)。ただ、批評はいいとしても、試合後に彼に対する罵声というのが度を超していたのが残念でしたけどね。それは「やる気あんのか」という以上のものでしたから。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。