大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

天皇杯半決賽 大阪鋼巴 1-0 鹿島鹿角

2012-12-30 17:15:26 | ガンバ大阪
先の試合と違い、かなり押し込まれたけども、ガンバらしくないw 1-0での勝利。後半途中から、延長に入れば勝ち目はないから、この試合ではウノゼロで逃げ切るしかないとは思っていたけども、本当にやってのけるとはw

まあ、攻撃と引き換えに守備の安定からメンバーを選んで居るから致し方ないところもあるわけだけども。ただ、今度は点がなかなか取れなくはなるわね。角度のない所からのヤットのシュートが決まったから良かったけども。

多くのチームは、点が取れないということに悩みがあり、それ故に点の取れるFWに大金を注ぎ込む。来季に向けての目玉商品がダヴィではあるんだけども。その意味でガンバが無失点に抑えられることがあまりないだけに、他チームの懸案事項というのはガンバではほぼ解決しているわけ。あとは、得失点の収支を如何にプラスに持っていくかというところなんだけども。

西野さんなんかは、点を取られるということよりも点が取れないという悩みの解決の仕方こそが寧ろ大きいと考えていたからこそ、攻撃からチームを構築して行ったわけだし。

その点は来季になれば、攻守の収支バランスをいかに取るかが課題になるんだろうけども、皮肉な事に、今度は何処かで点が取れないという問題に苦しむことがあるかもしれない。

弊ブログで取り上げて来たけども、コンちゃんが上がった時のサイドバック藤春のポジショニングというのも収支バランスというのを念頭に置かないといけないわけ。守備だけを見れば藤春に中へ絞れと言うのは簡単なんだけども、それだけに留まらないんですな。

これが他のチームとの比較したらどうか?準決勝に備えて、準々決勝の千葉と鹿島の試合を見ていたら、一度、鹿島のセンターバックに入っていた青木が前にチャレンジした時に、同じサイドにいた、サイドバックのイバがキチンと中に絞ったポジショニングを取っていたのを見ていると、あれが普通のチームの守り方なんだろうとは思った。だからまあ、コンちゃんがチャレンジして後に穴があく場面にしても、多くの評論家の先生らは別に今野そのものを批判して居るわけではなく、むしろチャレンジとカバーの約束事のイメージが全体で共有されていないということを問題視している。

この藤春のポジショニングに対して注文をつけて居たのが、次期監督に内定して居るあの人であるし、もしかしたら、藤春にオファーしている仙台のTGも、もし連れて来れたら俺が鍛え直してやろうと思ってるのかもしれない。彼だってスカウティングの仕事でガンバの試合は年間10試合くらいは見て分析していただろうから(彼の理想は「守備を強化したガンバ」だったりもするから、ガンバの選手を集めたがっている)、分析する傍らで、なんでガンバは藤春のポジショニングを修正しないんだろうと不思議に思っていたかもしれない。

恐らく、正信だってプロの監督である以上はそうした問題に気付かったわけではないだろう。多分毎晩のように悩んでいたのは想像に難くないんだろうけども。

それでもやはり手をつけなかったのは、藤春が短距離のキレで勝負するタイプである以上、攻撃の初動の位置が下がり、攻撃に影響を及ぼすことを恐れたからなのだろう。失点を抑える事も大事なんだけども、同時に点を如何にして取るかと言うことも考えていたのかもしれない。その意味では、藤春は今の自分があるのは、何とか彼を一本立ちさせようとした正信の親心だと言う事を理解して欲しいんだけども。そうすると、今の彼の中で、最終ラインに藤春とコンちゃんを同時起用する選択は多分ないかもしれない。

正信の親心というのは、藤春だけに限ったわけではなく、攻撃の他の選手に対しても言える事だ。彼は才能がありながら、守備をサボりがちだった選手らにはハードワークの大切さを教えたし(そういう傾向があったから、武井なんかは少々技術があれでも運動量のある選手という位置づけでここまで定着出来たが)、実際にそうさせた。この試合では出停のレアンに変わって1トップに入っていたけども、プレスバックしない彼を今生かすには、岡田ジャパンにおける本田のような、0トップ気味の1トップのターゲット役だろうと思っていた。それがこの試合では必要に応じてサイドに下がり、時にはスライディングまでして体を張って守備をしてる⁉ これが一ヶ月程前磐田において、プレスバックをサボったが為に小林裕紀にドフリーでミドル打たせた同じ選手なのか、っていうくらい素晴らしいハードワークだった。

ついに正信イズムがここで花開いた。だからこそ、残留争いのプレッシャーがない場面で監督をやらせて見たかった、という気持ちはあるけども。

これで、優勝まであと一つとなった。優勝すれば昇格争いとACLの両立というのはなかなか大変ではあるけども、ガンバの試合がある所には何処へでも追いかけて行きたい。出来れば中国やオーストラリアへもサポートしに行きたい。貴陽へ行くには上海経由で行くのがスケジュール的には丁度良いということまで調べてるしw