大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

社長が最後に置き土産に残した来季の予算を如何に使うか?

2012-12-09 11:45:39 | ガンバ大阪
金森社長が降格の責任を取って退任されるということになった。この人の任期中についての評価をするとしたら、サッカー以外のクラブ運営については、美味Gの設置やスタジアム建設への道を開いたことと言ったところで足あとは残されたとは思う。

ただ、サッカーに関してなんだが、ご自身は自分自身はこの部分に関しては弱いということを自覚されておられたんだろうけども、それ故そこは出来る人に任せるという点が裏目には出たというところか。この判断なんだが、経営者は全て解っているのに越したことはないけども、弱い部分に関してはその道のスペシャリストに任せるというスタンスに基づいておられたとしたのかもしれない。

問題は、社長が、出来ると思って任せた人間を適切に評価出来なかったということだったのだろう。あの人の認識というのが、世間一般のそれと比べて随分ズレていたという風に感じたことはある。もしかしたら、彼自身どこかにこれはおかしいぞ、ということを感じていた部分はあったかもしれないからこそ、あえて庇うような言動を繰り返したというのもあるかもしれない。

それでも、サッカー以外の部分に関して言うならば、最後に来季の人件費は落とさずに維持出来る見通しを語っておられたのでそこは素直に感謝したいとは思います。スポンサー料を増額っていうのもこのご時世においてそうある話ではないだけに、却って裏があるんじゃねってコワイんですがw まあ、そんな贅沢は言ってられないわけで、お金を出してくれるスポンサー様並びに来季に向けて道筋を作って下さった社長には改めて感謝申し上げます。

もっとも、実際には人件費維持と言っても、収入ダウンは否めないんで、恐らく色んなところの経費を切り詰めて行くことを検討はしているのだろう。例えばホームでの前泊をやめて他のクラブでやっているように当日集合とか、或いはアウェーの移動でも当日戻って来られるところは長距離バスで戻るとかいうのは当然あるだろう。まあ、その辺はサポとしても来季は日曜開催なんだから、アウェー遠征するにしても、移動手段というのを考えて、切り詰めていくところは切り詰めていってできるだけサポートしたいとは考えては居ますけども。

さて、そうやって維持出来た人件費というのをどう使っていくかというのが来季のガンバを左右することにはなるだろう。一番大きく金をかけるとしたら、来季の夏以降レアンとのレンタル延長(最後は買取を視野に入れて)というところなんだろう。報道に出ている選手の年俸は下げない、というのもどうだろうか?水面下では、ベテラン選手には減俸からオファーしていって、下交渉を行っていったような気がするけども。

岩下とソータが出る可能性があるっていう報道にも、個人的にはそんなに動揺はないのには理由がある。日刊スポーツの選手名鑑の推定年俸では二人共4千万程度だが、岩下の場合は出るとしたら少し自分を買いかぶりすぎだという気がしないでもない。代表でもない選手にそれだけ出せるクラブは限られているし、金銭的に出せてもそういうところは大体CBの枠は埋まっている。まあ、だから代表に拘りたいのかもしれないが、J1の他のクラブの興味を引こうと思えば、金銭的なハードルを下げないといけないんじゃないだろうか?

第一岩下がガンバで戦力としてフィット出来たのも、それはウチの守備レベルだからw これがよそのチームだったとしたら、手癖が悪くて安易にスライディングで飛び込む、カードの多い選手で大事な試合で計算が出来ない選手というレッテルを貼られてしまっている。まして、代表の試合なんかでカードのリスクがある選手というのは怖くて使えない。だからまあ、岩下も代表という夢があるんなら、本人の意識改革も必要じゃないかって思うわけです。

そう考えると、条件的にもサッカー的にもウチで1年下で我慢して貰ってというのが一番いいとは思うけども、ウチでもカードの問題は考えて置く必要はあるだろうな。とはいえ、残って貰う為にはこちらも監督を早く決めて本人に来季どのようなサッカーをしたくてその中で貴方が必要です、というヴィジョンを伝えた上でないと、彼も残留を決断は出来ないわけだが。

ソータに関しては、来季の年俸交渉における駆け引きという側面もあるかも、と思ったりもする。メルカートにおいて磐田の名前が久しぶりに名前が出てきているのも、アジア市場でのバイクの売れ行きが好調であり(東南アジア諸国行けば判るが、渋滞をかいくぐるためにはバイク通勤する人が多い)、そろそろヤマハブランドの更なる浸透を求めてアジアに打って出たいのかとも思えてくる。ただ、あそこで日本人選手で高額年俸と言えるのは、前田と駒野という現実を考えると、同じ代表組の伊野波にならお金を出せるということなのかもしれない。代表の報道においてクラブ名がついてくるというのがジュビロというかヤマハのアジア戦略の一環なのかもしれないが。

その磐田のベクトルで見ていくと、代表以外の選手に対してはあまりカネをかけない形で補強したいというのが本音かもしれない。となると、ソータのケースで考えられるのは、

1.岩下が抜けられた時の保険で、ガンバは減俸提示をしている
(今季のソータの稼働率を考えると致し方ないが)

2.これに対して現状維持は難しいとしても下げ幅を抑えたいと本人は考えている

3.磐田の希望は恐らく駿哉のレンタル延長もしくは買い取れる金額での買取だが、その交渉が難航している(もしくはガンバが戻そうとしている)中で、保険として一応リストアップしている

といったところか。もしソータの年俸分を負担出来るとしたら岩下の方がいいと思うんだが、清水の選手っていうところが引っかかるんだろうか?山西の逆パターンってやつは難しいかもしれないが、岩下と違い、ガンバが減俸したレベルでのソータならありだと考えているのだろうか?

個人的な意見だけども、ソータがもし出るとするならば、送り出す先が問題だとは思う。というのもJ2なんかになると、彼みたいなタイプのDFに引きこもられたら結構イヤではあるからなんですが。それは藤ヶ谷にも言えるわけで、DFが引いてシュートコースをある程度限定した中での限定条件ならビッグセーバー復活ってことになりかねないわけ。

まあ、J1ならいいと思うんだが、実は勇人だってJ2のクラブに拾われる可能性があるんじゃないかって思ったりもするが、どちらかと言うと守りのポジションの二人の方を敵に回したくはないと思うんですね。だからまあ、使う使わないはこちらの問題として、敵に回したくない二人は、年俸で折り合いがつくなら、残すことを考えたらいいんじゃないかって思うんですがね。

特にソータの場合、アデレードで流した涙を目撃した者からすれば、お前はまだ責任は果たしてないぞ、って言いたいですが。