大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

亞冠決賽第2輪 大阪鋼巴 2-0 阿來聯合

2008-11-13 07:44:14 | ガンバ大阪
現地組の皆さん乙!ぶっちゃけ第2戦は表彰式でカップを掲げるまでにやらなければいけない残務処理みたいなもんだろうな(←行けなかった負け組です、ハイ)、と思っていたもんなんですが、その場へ駆けつけた皆さんの労力は報われましたね。だから、もうCWCのチケは自力で何とかして下さいw

試合は前半早い時間で勝負は決まってしまったが、やはり正GK不在で17歳の選手が代わりに出たということで、経験のなさが明るみに出たかな、という感じがしたのが、2得点の場面。いや、最初のゴールでは、勇人が強烈なシュートを打っていたし、2点目だってルーカスが落ち着いてGKの脇を狙って流し込んでいたんだけども・・・それでもこの間対戦した塩田とは差があるな、という感じがしたし。

それも結局サラリーキャップのせいで23人しか登録が許されていないAリーグの事情が関係してくるのだろう。決勝の結果によって「なんで鹿島はこのチームに勝てなかったのか」という声が上がって来ているのであるが、これについて考察を加えておきたい。両者の結果の違いには以下の要因が考えられる:

1.アデレードの選手層
 リーグ戦とACLの掛け持ちは、ガンバと同じくらいの試合数を同じ期間こなしていたことになるが、アデレードは23人で廻さないといけなかった。まあ、ガンバだってそんなにターンオーバーはしていないんだけども、出停や怪我でルーカスや明神、遠藤、そして中澤を休ませることができたし、その間他の選手でやりくりはできた。23人で廻すアデレードはやはり誰かが欠けると影響は大きいし、出ている選手にも負担は大きくのしかかる。その意味で、シーズンが始まって元気な状態であった9月あたりが一番好調であったことが考えられる。

2.鹿島のチーム状態

あの時期の鹿島って日立台のゴール裏で問題を起こしたり、小笠原が怪我で離脱していたりということでいろいろあった時期ではあるんだけども、ピッチの上で満男不在はやはり大きかったし、万博でやった時もハチの一刺しが出来る満男不在ってやっぱりあったかな・・・と今になって思う(最近の鹿島のチーム状態にも言えることだが)。

3.相性の問題

どちらが強いとか弱いとかいうよりもグーチョキパーの関係みたいな、相性の問題というのがあるのだろう。高いラインコントロールはスピードのない相手には有効だし、素早いパス回しに、相手対策を考えた4-2-3-1戦術がアデレードにはハマったと言える。

4.情報の有無

これは、去年のセパハンに対しても言えることであるが、鹿島が対戦した時点と決勝でガンバが対戦した時点とでは情報量に差があったかな、と。特にガンバは鹿島から情報を仕入れていたわけだし。

逆に言えば、10戦連続勝ちなしというドン底の状態でアデレードと当たっていたらウチだってヤバかったかもしれない!?その意味ではアル・カラマという8強の中で一番弱い相手と当たったというのがガンバにとって幸いだったと言える。トーナメントで勝ち抜くには組み合わせの運も大事であるということ(それはU-19代表にも言える)だろう。もっとも、その転がり込んだ運をモノに出来る実力がなかったらいけないんだけどもね。

だからこそ、優勝できたのも鹿島のお陰とも言えるし、もっと言えば黎明期に何のサポートもない状態で頑張ってきたマリノスやジュビロ、更には去年の浦和と川崎の頑張り等によって蓄積されてきた経験や情報が受け継がれて行って今回のガンバ優勝に繋がっていったとも言える。その意味でACLを経験してきた他のクラブの皆さんにもお礼申し上げたい。そして、これまでガンバと対戦してきた全てのJクラブに対しても、一言:皆さんのJリーグのレベルの高さをアジアで証明することができました。

考えて見ればどうしてここまでACLで頑張って来れたか、というと、06年まで日本勢が全くグループリーグすら突破できなかった中で、Jリーグのレベルが低いといわれ出してから、意地を見せたいという自分の中の気持ちが強かったからかもしれない。個人的には、リーグのレベルの差というのはもっと複眼的に考察する必要があるから、ACLだけで全ては計れないとは思う(それが垣間見えることもあるけどもね)。しかし、代表戦といい、ACLといい、これらの国際試合はある意味ショーウィンドーなのである。結果によって、Jのレベルが高いとか、落ちたとか言うモノサシで計られてしまう残酷な現実に立ち向かうには、去年の浦和や今年のガンバのようにどこかの日本のクラブが頂点に立つ必要があるということだろう。

だから、今回のガンバを見て、他のJクラブがACLへ行くぞ、とやる気になって、それで終盤のリーグ戦と天皇杯が活気づいてくれれば、ガンバのやってきたことが報われるかな、と思ったりもする。ACLを一つでも多くのクラブが経験する。経験することだけでなく、その登竜門となるりーぐ戦や天皇杯が活気付ければ日本のレベルアップにも繋がるだろう。既に東京方面には行く気マンマンな方たちがいらっしゃるようですが・・・決勝でルーカスの2点とか見せられたらそりゃそう思うでしょうねえ。その前のリーグ戦でもガンバに勝っているわけだしw