大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

橄欖球六國賽 法國 27-6 蘇格蘭

2008-02-05 06:57:14 | Weblog
体調が余り芳しくなかったので、試合当日は、帰宅後暫く休んでから、前半途中から試合を見始めたのだが、久しぶりにフランスらしい爽快な試合をみることができた。スコアを見る限りでは両者の力の差が如実に現れた試合ではあるのだが、前任の監督時代のようにキックに依存してのゲームプランではない。自陣からでも積極的にオープンサイドへ廻して仕掛け、ウイングを走らせる。そしてウイングがスピードに乗ってきたところで初めてゴロパントで前に出す。この試合3つ目のトライは正にそうした展開でモノにしたのであった。

新チームになってから殆どぶっつけ本番であったらしいが、それもそのはず。そもそも旧来の5ネーション時代においても、クラブの試合が終わった後に召集され、3日か4日ほど練習して本番に備えるというパターンであった。まあ、今の6ネーションズは日程が集中している分、試合を重ねるごとにコンビネーションもよくなっていくだろう。ただ、この試合フランスは急造チームゆえに、パス回しでチグハグなところも散見されたが、個々の選手のカバーリングが上手くてアッという間に軌道修正してしまう。その上であの芸術的なライン攻撃というのを即興でやってしまうものだから、フランスのBKの能力の高さには恐れ入ってしまう。

ついこの間まで選手として見かけていたマルク・リエヴルモンが監督をしているというのもフランスらしい。これは第2回W杯の後に、現役を引退したばかりのピエール・ベルビジェを監督に抜擢した人事によく似ている。新人監督をつけて、サポート役には、スクレラ・ヴィルプルーらとトロイカ体制を組んでいた頃からレ・ブルーに関わっているジョー・ダルマゾを置くことによって新旧のバランスを上手く保っている。代表チームの監督選考というとどうしても実績や能力に主眼を置いてしまうのだが、逆に選手の能力が判っているのなら、思い切って若手にやらせてみようという発想もある(これは、サッカーのブラジル代表でドゥンガが監督をしているのに似ている)。

あとは、セレクションの問題。今回フランスもスコットランドも初キャップの選手が多かったのだが、これは外された選手に力がないということではなく、むしろシャバルのような選手は実力が判っているから、若い選手をテストすることに主眼を置いているということかもしれない。もし抜擢した若手がケガをしたり、期待はずれだったりすると、その後にすぐ力のあるベテランを呼ぶことができるからだ。

ともあれ、これから3月までのおおよそ2か月に渡る長い戦いが始まりました。緒戦を勝った方は早くも翌週の次の試合の準備に移っているし、負けた方も選手のセレクションの見直しも含めて建て直しを計ってくる。かつての5ネーションズは2週間のブランクがあったので、その間どのような準備をしてくるのかを追うのが楽しみだったが、6ネーションズはその1週間後にすぐ試合がやってくる。フランスがこの1週間でどれだけ積み上げてくるかが楽しみではある。