大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

天皇杯 4分之一決賽 藤ヶ谷陽介(大阪鋼巴)1-0 清水鼓動

2007-12-23 10:35:51 | ガンバ大阪
勝因を敢えてガンバのチーム力に強引に結びつけるなら、

・ガンバに配慮してくれた?フェルが早期に帰国してくれた
・ガンバのGK指導システムで成長した藤ヶ谷が神であった

といったところですかw

GKで勝った試合というのは年にそう多くあるものではないが、この試合などは正にそれであった。ただ、シーズン中にも藤ヶ谷には決定的な場面を防いでもらっていたのは何も昨日の試合だけではないことは、ここ1,2ヶ月ガンバの試合を見ていれば判ることだ。藤ヶ谷のセーブで助けられるのは普段の試合の中の延長にすぎないが、助けてもらっていた機会が比較的多かったとは言えるだろう。

それを敢えてチーム力に結びつけるとすれば、冒頭で述べたようにガンバが持つGKの指導システムの賜物と言い換えられるかもしれない。ガンバから出て活躍しているGKがいるのは言うに及ばず。メディカルチェックで移籍が成立しなかったものの、鳥栖が中林という若いGKをレンタル移籍させようとしたのは、ガンバの持つGK育成のノウハウを吸収して育って来い、という育夫サンの親心があった(と推察いたします)わけですから、20歳前後のGKを鍛えたいと思うのなら、是非ともウチに預けて下さいw

去年と比較すれば藤ヶ谷は今年1年で最も伸びたGKであると断言できるし、今のパフォーマンスなら現時点では楢崎を上回っているのではないか?一度代表の合宿に呼んで川口や楢崎と競わせてもいいとすら思えてくる。

で、肝心の試合内容だけは気候に合わせて寒かった。清水がラインを低くして守っているのは判っていたが、それを崩すために相変わらずパス回しばっかりで仕掛けがないのはよく見た光景。バレーが青山にマークされていて思うようにできなかったというのもあるけども、彼の放つシュートが枠にすらいかないとなるとかなり厳しい。シーズン終盤からの不調をずっと引きずっているかのようだったので、後半ついにカントクが断を下す。バレーに替えて天皇杯で好調を維持している寺田を投入。まあ、1トップでやれるFWとなるとバレーではなく播戸の方だと思っていたので、下げるとすればバレーというのは妥当だとは思っていたし、実際清水の長身センターバックを考えるとサイズよりもスピードで勝負した方がいい。ただ、ケガでもないのにバレーを下げる交代によってどうなるのかと思って見守っていたのだが・・・

すると、その直後にスルーパスでバンが抜け出してチャンスを作る。まあ、交代の意図はまずバンに裏を抜け出させて勝負させ、それでダメならそこで起点となって2列目から寺田が飛び出して来るというところにあったとは思う。実際、延長に入ってからの決勝ゴールはその形で取ったもので、バンが飛び出して作ったスペースに寺田が走りこんでミドルを決めた。寺田は今までガンバにはあまりなかったミドルレンジからのシュートを打てる思い切りの良さがある。これをもっと出して自分自身をどんどんとアピールして欲しい。

一方の清水だが、今回再三チャンスを逃したけども、藤ヶ谷に防がれた分を考えるとFWの決定力よりも運がなかったと言えるものかもしれない。特に西澤さん残念でしたね。長居のゴールポストというのは、いつもホーム側を助けるようにできているそうですよw ただ、西澤は来季も試合出場に恵まれるかどうか・・・FWには恐らく来季外国人が入るだろうし、日本人でも矢島や岡崎などとの競争がある。また、ボールを奪って素早く速攻を仕掛けて縦に早く出す清水の戦術においては、下がってボールを受けて捌く(これはこれで懐かしいんですがね)のを身上とする西澤みたいなタイプが来季以降もどれだけ機能できるかが判らない。

となると、来季も清水は彼の処遇には困るだろうな・・・だからセレッソにレンタルしてあげた方がベターじゃないかとは思って前から書いているんだけどもね。西澤っていうのは彼を王様においておかないと生きないタイプであるのだから、1トップのクサビ役というのが彼にとってベストの布陣であることは、同じ大阪のチームのサポとして時々セレッソを生暖かく見守っている者として申し上げておこう。

最後に審判について言及しておこう。安田が淳吾にいったタックルはファウルは妥当でも足の裏は見せていないから、イエローというのは厳しい。延長に入ってからクロスを防ぎにいった橋本の右腕に当たったのはハンドだったかもしれないが、西村主審には多分死角だったのか、或いは見えていても故意ではないと判断したからなのか?もし後者ならナビスコ準決勝みたいに副審がアピールしても多分主審は無視したんだろうな。こんな余裕こいたことを書けるのは、仮にPKになっていても藤ヶ谷なら止めたんじゃないか、という根拠も無い自信に基づいているものですがw 西村にめぐり合わされるのは、両チームにとって不幸だということを言いたいわけですがね・・・

で、その西村主審はなんとアフリカ選手権の主審に派遣されるのだそうな。国内では、一応吉田がランキング1位の座に返り咲いたみたいで、このままだと元日決勝は彼だろう。ただ、W杯予選で過去にミソつけた審判が吉田ということだけで国際試合は西村を出すのですか?そういえば西村って東アジア大会の中韓戦で、どう見てもPKではない倒れ方をしたのにPKを与えた上に中国の選手3人を退場にさせていなかったっけ?PKをやり直しさせた吉田がダメで訳の判らんPKをとった西村がOKというのがJFAの派遣基準だそうです。