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大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

今一番大事な5.6城南戦に勝つために

2015-04-27 07:20:23 | ガンバ大阪
新潟戦を戦ってみて思ったこと。Jリーグっていうのプレーレベルにおいてだけ言うなら中超よりも遥かにレベル高いなw ミッドウィークの広州富力なんかこっちが当たりに行くと倒れていた中国の選手らに比べて新潟の方が球際に激しく来るし、前半はそのプレスに手こずったりもしたけども。ACLでの日本勢の苦戦の要因って色々あって一言では言い切れないんだけども(にもかかわらず総論で語られすぎなのだが)、Jリーグには中超みたいにメンバーを極端に落としてでも勝てるなんていう相手は存在しないことも要因の一つには挙げられるんじゃないだろうか? だって、こちらが中国帰りで出足の一歩が遅れがちであるのを差し引いても新潟がこの順位っていうのが信じられないわけ。まあ、恐らく序盤に結構強い相手とやっていたからだというのも理由の一つならば、攻守の歯車が噛み合えば中位ぐらいには顔を出してくるかもしれない。

ただ、そんなに上と下との差が少ないJリーグだからこそ、神は細部に宿るといえるのかもしれない。それが両者の決定力という点で現れたわけだけども。

この試合においては内容よりも結果。もっと言えば、今はリーグ戦よりも5.6の城南戦で勝つことの方が大事。だからこそ、SHのスタメンは恐らく5.6を意識したものだったのだろう。それでも出停が確定している大森を途中で投入したけども、この辺はローテーションで回すのであれば次の松本戦か浦和戦のどちらかで彼を90分引っ張ってもいいかもしれない。リンスはサイドもとりあえず出来るという感じで赤嶺より優先されたかもしれないけど、それならトップではなくサイドで試す場面があってもいいかもしれない。怪我持ち、疲労のある選手を如何に休ませるかということを考えた起用がリーグ戦での連戦では必要ではある。

ところで、城南戦についてだけども、私の意見を言えば2点差で勝てば一位通過ということは意識せず、まずはしっかり勝ち切ること。たとえラウンド16が強い方の広州であったとしても、それはそれで強い相手とやるのは望むところではある。てか、欧州のCLにしてもそうだけども、自国内での相手には飽きたらず、国境を超えてもっと強い相手はおらぬか、と探し歩く旅というのはACLというものではないか?自分がもう一度中国行きたいからやろ、というツッコミはこの際置いといてw

この間の広州遠征においても、ホテルでは富力戦の前日に行われていたFCソウルと広州恒大の試合がテレビで流れていたのでざっと流し見していたけども、こちらが絶対かなわないという感じでもない。ただ、ほんのちょっとした細部においてやられているというのが現実ではあるのも分かる。

だからこそ、広州恒大とやりたいし、アジアの頂点を目指すならここで避けるつもりはない。その為にはよく働き、よく遊ぶw 休暇を得る為に仕事をしっかりやることもサポには大事ですけどねw

2015亞冠小組賽第5輪 廣州富力0-5大阪鋼巴 ~董午志氏が指摘した「ディナイ」ディフェンスの効力

2015-04-25 23:12:02 | ガンバ大阪
広州遠征から帰国してから昨日は出勤して休み中の仕事を片付けたりしていたら、明日にはもうリーグの新潟戦ですか。録画なんかも見直したりして、現地での参戦体験の余韻に浸りながらゲームを振り返ってみました。

合わせて中国側の報道もチェックしてみたけども、その中で目を引いたのが、董午志なる人物が指摘したガンバの勝因なんだけど(参照:http://sports.sina.com.cn/zl/football/blog/2015-04-24/1058/1242791061/4a137c950102vmli.shtml)、守備においては以下の2つの点を指摘していたのだった:

1.セットプレー時の守備 -富力よりはガンバの選手はサイズやフィジカルで見劣りがしていたが、ポジショニングや読みに優れていてボールの落下点に入れていたので富力のセットプレーが脅威にはなっていなかった

2.中盤から後ろの守備が前回対戦時よりも改善されていた- ハムダラーや7番の姜寧(ジアン・ニン、実はこないだの山東との試合でもFKを直接決めたりしていたので、心配だったのは、この試合の主審の判定基準のせいで、エリア付近で絶好のポジションでFKを与えることだったんだけども・・・)がディフェンスを背にしてボールを受ける時での守備はバスケットで言うところのディナイ・ディフェンスのようだった(と、こういう喩えを持ってくるところが中国らしい。かつてヤオミンが現役時代のヒューストン・ロケッツの試合が多く中国でも中継されていた為に、相手チームが姚明ヤオミンにボールを居れさせない為の「ディナイ」をやっていたのをよく董氏はよく知っていたかもしれない)。

2についてなんで氏がバスケットなんぞを持ちだしたのかというと、恐らくポストプレーヤーに対するディフェンスというものに共通項があったからだろう。録画を見なおした限りでは、

1)ボールホルダーにプレッシャーをかける
2)パスコースの範囲を制限する
3)楔パスが入っても前にでてカットする
4)楔が入っても前を向かせない

という点はしっかりやれていた。それは後半から前線の守備が緩くなっても後ろでしっかりと抑えられていたのが大きかった。

一方、攻撃面において目を向けると、董午志も指摘していたけども、先制点の場面なんかで富力のディフェンスが誰も宇佐美に対して寄せきれていなかったところはもう少し注釈が必要かもしれない。その前にパトが右サイド裏へのロングボールを収めたことで富力の最終ラインが下がってしまっている状態になっていた。その中で宇佐美はDFが寄せきれない、マークが曖昧なファジーな位置にいて、右サイドへドリブルつっかけた時もディフェンスが丁度寄せきれないファジーな位置に向かって仕掛けたということも言えるかもしれないが。

中国の方が実を言うとプレミアっぽいゾーンディフェンスの形が敷かれていたりするわけで、その土俵の中においてなら富力は失点が比較的少ないチームらしい。ただ、逆にガンバってこういう相手に対してはゾーンのマークの間に入ったりしてゾーンディフェンスを破壊するのが割りと得意だったりもするわけです。2点目を呼んだ宇佐美のアウトサイドのクロスの前に、ハルがDFの間に走りこんで相手のサイドバックを引きつけている為宇佐美はほぼどフリーでクロス上げられたし、パトが落としたところはぽっかりスペースが開いていたので阿部が流し込んでおしまい。その後のカウンターでの得点にしても裏だけでなく、左右も開いているんで裏で受け放題だったわけだし。

しかしまあ、なんでこんな相手にホームで負けたんだろう、と思ってしまうくらいの差が出たわけなんですねw そう考えるともう少しコンディションを早くから上げられなかったかな、とは思うけども今はそれ言ってもしゃあないけどもね。

あ、明日の新潟戦はラファエル・シルバのスピードが要注意かな。彼ディフェンスラインの裏に抜け出して得点したりしているわけで、健太監督のことだから、裏のスペースのケアはやるだろうね。

中国遠征から戻ってきて~今回の中国アウェイは過去と比べても最もユルいものだった

2015-04-24 07:36:14 | ガンバ大阪
今回の中国アウェイは、広州まで南航の直行便よりはLCCで香港往復して広州まで陸路移動の方が安いだろうと考えてそっちにしたんだけども、LCCの発着時刻を見比べた結果、往路はPeachの早朝便で、復路は香港エクスプレスを選択しました。香港エクスプレスってややこしいのは、チェックインは第2ターミナルなんだけども、フライトの為に第1に移動して、更に待合のフロアーから搭乗口までシャトルバス移動。あーしんどw 

現地の雰囲気はというと、今まで体験した中国アウェイ-山東、河南、天津なんかと比べて、中国アウェイには必ず付いてきた、地元のサポからの憎悪に満ちたブーイングのプレッシャーを全く感じないユルいものだった。実際、日本人サポは例によってホテルの集合場所からバスでスタジアムに移動したものの、広州富力がHPにおいて我々のエリアのチケットを発売するというありえない運営するもんだからw 実際、香港のガンバサポなんかがそれでチケットを買って、直接スタジアム入り口まで来ていたわけです。それでも一緒に入るんならOKということだったんだけども・・・

まあ、一箇所に集める措置というのも公安から、同時一斉にサポを入れるという風にした方が警備上も楽だし、後で何かあっても責任追及されるものでもないからなんだろう。

もっとも、これが一ヶ月後の恒大となると勝手がまた違うかもしれないけどもね。いずれにしても、今回夢スコで勝った試合にも関わらず、帰りのバスもスムーズに走ってくれたのが過去の中国アウェイとの違いか。

試合について気づいたことは、録画を今夜チェックしながらまたブログに書きます。応援で勝たせて来たかって?勝たせるという気持ちで行ったものの、主役はあくまでも選手たちであって、自分は下から支えて居るに過ぎないとは思ってます。サポにもそうした謙虚さは必要でしょう。

逆に言えば、今回勝たせられなかったら、私自身の力不足というのを素直に受け止めようとは思っていたし、帰りのバスの中でガンバのスタッフの人に対して謝罪しようと思っていた。応援で勝たせる、と思っていたら裏返せばそういうことになるんじゃないですかね。

勿論内容が不甲斐なければ叱咤激励の意味でブーイングすることを否定しているわけではない。ただ、最近いろんなチームにおいてゴル裏と選手との間で負けた試合後にもめたりしているのを見るにつれて、どこか応援する側が一線を超えたりしてしまっているように感じることがあるんよね。だからこうして自分の考えを書いたわけなんですが。




メンバー固定によって結果を出し始めた現状と今後の課題

2015-04-12 23:46:49 | ガンバ大阪
アウェイでのブリーラム戦の直後のリーグで勝ったチームは、どうやら今回のガンバが初めてらしい。ブリーラムなんてバンコクから国内線で移動しないといけない場所であり、かつタイとの温度差が激しくコンディション管理が難しいところだけども、皮肉なことにホームでのブリーラム戦で相手GKの演技っぽい接触後の倒れ方のせいで累積2枚目で有給貰っていたパトが今回ものすごく長い距離をスプリントして助けてくれた。清水公式に載っているトラッキングデータを見ると彼のスプリント回数は32回、他のチームの選手の平均スプリント回数の数倍はスプリントしているわけですw 

ちなみにスプリント回数って他のチームと比較しても清水だって十分多いくらいではあるし、ウチの数字が突出しすぎているわけですね。特に両サイドの選手のスプリント回数が以上に多い。まあ、ウチの守備って中央で4枚ステイするけども、両サイドハーフもかなり深い位置に降りてくるという、セレッソでは絶対ありえない(だからあそこでは丸橋の対人守備の弱さが露呈するんだが、それならそれでチームとしてどうカバーするかを考える必要あるのかもしれないが、今のメンバー主体の戦術じゃそれが出来ない為に金沢相手にPKを丸橋が献上するはめになった)ことをやっているわけですがw ちなみに途中出場したフタだってそこらへん献身的にやってくれていて、ボール失った後に大前にプレスに行ってコンちゃんが奪い返すのを助けたり、或いは後半終了間際に相手が左サイドから攻めて来ている時でもコンちゃんと一緒に下り、相手の2枚に対して、岩下やハルと合わせて4対2のボックスを形成している。だからまあ、時間限定であるならフタだって今のガンバの守備タスクをしっかり果たしてくれるし、攻撃では宇佐美の決勝ゴールをお膳立てした素晴らしいパスについては言うまでもない。

そのサイドハーフの献身性によってサイドでの守備をケアしていて90分の中で唯一破綻したのが最初の失点場面で、この時秋はセレッソで一緒にやっていた村田の方をケアすることによって、右サイドバックに入っていた枝村にはついていなかった。この時村田はコンちゃんに任せておく選択もあっただろうけども、秋はその時大外はハルがケアするものと思っていたのかもしれない。ただ、こういう時にウチではSBもペナ幅の中に絞っていることが多いわけなんだけどもね。まあ、それでもヒガシが取りにくいところにクロス上げた枝村も、そこに走りこんできたウタカ(ベンチに居る時からウチの弱点を見極めようとしたという点では見事な観察眼だが)を褒めるしかなかったでしょうね。2失点目は完全にヒガシのボーンヘッドだったけど、その後宇佐美が見事にカバーしてくれましたな。

開幕当初公式戦4連戦の中で割りとメンバー入れ替えてもなかなか機能しなかったけども、健太監督もある程度腹くくって、コンディション不良や負傷、それに累積有給以外の選手はメンバー固定して試合をこなすことで徐々にチームとしても固まって来たとも言えるだろう。この試合ではフタ以外にも負傷から戻ってきたオ・ジェソクシ(フルネームの後にシをつけると敬称になるようだが、苗字だけにシをつけると逆に失礼になるとか。でも、韓国人って日本人に対しては、例えば山田さんにならヤマダシ、とか言うとるけどもねw)をベンチ入りさせているというのは、ひとえにサイドでの運動量を担保する為のベンチメンバー選択ということだし、あと、ウサパトに対する全面的な信頼を置いていることも伺える(まあ、この試合見れば納得ですけどもね。あと、二人の守備がだいぶ良くなっている。昨年のナビスコ決勝での後半は広島の青山に対するフィルターが全くかかっていなかったが、この試合ではボランチに入るコースをしっかりケアしていた)。

この点は今でもメンバー固定せずにDF陣以外はメンバーを固定していない浦和とは正反対であるところが興味深い。元々メンバー固定してチームを熟成させていたミシャが今年は選手を入れ替えたりしているのには、本人以外しか判らない大所帯ならではの苦悩というのはあるでしょうね。選手だって試合に出ないと、よそのクラブよりはずっと多いであろう浦和での出場給を貰えないわけだし(固定給だって試合に出られない選手の不満を押さえる為にそれなりに払っているだろうけど。ちなみにウィキに記載されていた浦和に出場給の設定がない、という記述は数年前に一部の報道であった、固定給100%保証とかいうのに基づいているようだが、フィンケ時代に見なおしていたんじゃなかったっけ?もっとも、ミッドウィークの北京国安戦と、今日の川崎戦での選手起用を見れば、別にACL捨ててはいないものの、ミシャ的にはリーグ>ACLという方向へシフトしているんじゃないかっていう気はする。そうなると、今後リーグ一本になった場合の選手起用で悩むかもしれないが。

まあ、いずれにしてもウチの場合若手をレンタルすることで少数精鋭にした分だけ、弱点は今後の選手の疲労蓄積っていう部分になるんだろうというのは分かる。そこでそうなることを見越してのサイドの選手のローテーションくらいは健太監督は考えているかもしれないが。

アタッキングサードのイマジネーション、という言い方に解く鍵がある

2015-04-06 00:20:10 | ガンバ大阪
今のガンバはカウンター一辺倒というわけではなく、ポゼッションも交えた上でカウンターが強力だというのが名古屋の西野監督のガンバ評なんだけども、あの人が今のガンバを見ればやはりパトリックを裏に走らせるカウンターの印象がやっぱり強いのかな・・・まあ、パトに対しては闘莉王がついていたわけだけども、最後まで闘莉王を前に上げなかったのは、パトに対するケアだったのか(パワープレーがカウンターのリスクを起こしやすいのは確かだが)、前線が交通渋滞引き起こす(確かに川又や永井に言わせれば闘莉王大作戦なんていい迷惑ではあるけどもね)のかは解らないけども。何となく今回は闘莉王が我慢していたように思える。

まあ、アタッキングサードでのイマジネーションの差が出たようですw 実はこの言い回しに西野サッカーの謎を解くヒントが隠されているわけです。名古屋サポの間でもアキラに対する評価が下がっていて、その理由の一つがどうも決め事が少ないということらしい(実際永嶋のようにグループ戦術不在をはっきり指摘する専門家もいるし)。

西野時代のガンバを振り返ると確かにそんなにガチガチに決め事を決めるという感じではなかった(故に守備におけるポジショニングの調整がままならず、智のラインコントロールに頼り、ハーフタイムではハッシーが修正の指示を出していた。その間ヤットが何をしてたかは知らんけどw)んだけども、裏返せば約束事で選手らを縛るとそこから先自由な発想でもって崩せなくなる、と考えてる節が西野氏にはある。それがピクシー時代の初期の頃は約束事がまだそれなりにあったんだけども(一年目のピクシーのサッカーは個人的には好きだった)それが西野政権になってから決め事の少なさ故に名古屋の選手らにはまだ戸惑いがあるのかもしれない。

まあ、組織で言えばトップダウンではなくボトムアップ型だと言えばしっくりくるかもしれない。トップダウンで言われたままにしか出来ないよりは自分たちで判断して行動を起こすという意識をアキラは選手に持たせようとしているんだろうという気はする。その中で山口智にしても橋本にしてもそこで攻撃陣と守備陣との間で意見が異なる(それぞれ利害が反することが多い分だけ)調整役としての役割を果たしていたわけで。だからまあ、名古屋の選手たちも自分たちでやり方を構築するっていうところは考えてやっていいということにはなる。それは決してガンバと同じやり方ではなく、ピクシー政権下でやっていたことを思い出すっていうのでもいいとは思うし。その場合誰が調整役になるのか、っていう話なわけですが。でも、選手間の間で闘莉王大作戦をやった方がいいという風に選手らが考えるんなら多分それを監督は咎めたりはしないでしょうね。

翻ってガンバなんだけども、健太監督になってから守備の約束事が増えたことにより、西野時代におけるような裏を取られての失点、というのはめっきり減った。それが一部では機械的になった為に自由な発想が失われたという批判はあるんだけども、これも守備の安定の為には仕方がない選択であり、その中でもかつてのガンバの残像は残っていると考えたりもしているんで、決して今の路線は否定しているわけではないですけどもね。


代表での藤春には何を求めるべきか?

2015-03-25 00:21:21 | ガンバ大阪
甲府戦の録画を見直してみると、藤春ってよう代表に選ばれたな、って思ってしまうわ。だって、甲府の方も藤春の裏のスペースが弱点だと解っているせいか、石原や松橋を使って藤春の裏を突いてくるんだけども、こんなに狙われる選手を代表に呼んでしまって大丈夫なのか、ってw ビルドアップにしても逆サイドの米倉のように中盤でと絡んでいるわけでもなく、寧ろ高い位置に張り出して幅を取り(これはこれで大切な役割だが)、開いたスペースにSHが下がって受けたりもしている。

ただ、そんな藤春を使っている時にこちらも彼のところを狙われることくらいは織り込み済みであったりもするわけよね。だからまあ、藤春のところにボールが運ばれると岩下がカバーに寄り、大森ないし阿部が下がってカバーし、はたまたこの試合ではニセ9番とも言うべき宇佐美までがケアしたりもする。そうすることによって、相手の方には彼ら本来の形とは違うやり方に持って行かせてしまうっているということ。甲府の試合をずっと見ているわけではないんからなんとも言えないんだけども、藤春のところをしっかり対応できれば相手の攻めてを消してしまえる。こちらからすれば裏抜けでアドリアーノに一発やられるのが一番怖い感じだったけども、裏のスペースはCBの上下動(統計見ると走行距離がSBよりも上)によって上手く消せていたし、甲府がサイドに色気出したことで、アド自身が前を向いてフィニッシュに行く機会も殆どなかったのではないか?

そう、ガンバに居たわずか半年でも彼はゴールを量産していたんだけども、それは彼自身がフィニッシュによく絡んでいたからでもあったわけ。悪く言えば、数打ちゃ当たるタイプですけどもねw 前線で起点になる動きを期待するというのはちょっと違うかな、という気はするけどもね。去年徳島に入ってから強引に前向こうとしたひとりよがりっぷりが目立ってしまって(それで昨年の最終節は出ていなかった)いたのを見ると、アドは基本多くのチャンスを与えてくれる上位チーム(それはJ1上位に限らずJ2上位でもいいんだけども)で活躍出来る選手かもしれない。

その意味で得点を多く挙げられるのは勿論FW個人の資質もあるんだけども、その選手に対してお膳立て出来る中盤は本当に偉大だな、と。

FWと言えば微妙な評価なのがパトであって、確かに2点目のゴールなんかは彼が裏に走ってキープしたことで宇佐美がシュート打てる空間をクリエイトしたことには異論はないんだけども、この試合でいくつかあるクロスにも、直線的な動きで入るせいかイマイチら合わせられていないし、裏に抜けだした場面なんかは絶対決めないといけないわけ。多分頭で合わせられなかった場面なんかは赤嶺なんかだと合わせられた可能性があるかもしれないけど、その辺は周りとのコンビネーションの具合を見て出場機会が増えて行けばいいとは思いますね。

チーム全体で言えば、本来はコンちゃんが怪我しないっていう前提での開幕ダッシュを目論んでいたんだろうな、というのが伺えるわけなんだけども、心配なのはこのタイミングで代表に行ってしまうこと。まあ、怪我持ちである浦和の興梠なんかも選ばれたということは、恐らく今回は監督の意向というよりは、代表に選手を送り込みたいクラブや代理人の意向が大きく働いた可能性があるということかもしれない。確かに移籍市場において選手を評価する客観的な基準が、代表歴があるかどうかということであるなら尚更自分とこのクライアントを一人でも多く代表に送り込みたいっていう思惑が働いてもおかしくはないんだけども。

まあ、そんな中で藤春が呼ばれたわけなんだから、彼には守備面での不安定さがまだまだあるにしても、思い切って彼の持ち味であるスプリントと攻撃参加をアピールして来てほしいとは思う。戦術的な約束事は後から叩き込めばいいわけで、速く走る能力っていうのは教えられるものではなく、持って生まれたものであるわけで、そこに目をつけられたらいいかな。

鳥栖遠征から戻って来て~低調な序盤にはそれなりの付き合い方がある

2015-03-15 23:32:59 | ガンバ大阪
この時期にあんまり多くを期待すると多分失望が大きくはなるんで、それを避けるには過度の期待をすべきではない、ということは前にも書いていたっけ。まあ、以前のように鳥栖にチンチンにやられてた時と違って完全にやられてたのが失点場面のみって考えればポジティブにはなれるけど、裏返せば今まではどんだけ酷かったか、ということなんだけどもw

元々自分はその時の感情に任せる形で毒を吐いたりはしません。まあ、毒を吐く人が居るのは分かるけども、そもそもそういう人って他人が無理くりにポジろうが何しようがその人自身には関係なく、自分の中の毒を吐いてスッキリしたら翌日には切り替えているっていう人たちなんでしょう。だからまあ、ツイッターのアカウントでそういうタイプのフォロワーさんとかへの私なりの対処法は、試合のある日限定でこちらからミュートしてしまうんですな。で、頃合いを見計らってミュートを解除するって形を取る形をとって、自身の精神の安定を図ろうとしている。

健太監督のチームは清水時代の最終年以外は序盤は低空飛行なんだけども、そんなアレなガンバの状態だからこそ、今回の旅のメインの目的は、遠征にかこつけて九州にいる他サポの知り合いの人たちと会って色々と語り合うっていうことが今回の遠征の意義であったりもするw 自分が遠征すると必ずついでの用事を作ったりする方なんだけど、逆に言えば試合だけ応援して帰るっていうスタイルが性に合わなかったりもする。色んなものに触れて、色んな人たちと会って話することで、複眼的にある物事を考察しようとするのが私のやり方ではある。

折角だから試合に少しだけ触れると、健太監督的にはこの試合でなんで負けたのか、っていう思いがどこかにはあるのだとは思う。パトが前半の決定機を2回外したうち、最初のボレーは結構難しいものだった(それでもかつて浦和に居たワシントンなら決めてたんだろうけど)けども、強いて言うなら前半終了間際のヘッドの方は、って思っているかもしれない。失点時におけるオさんがミヌに抜かれたところを咎めての米倉との交代なんだとしたら、サイドバックの選手には少なくとも縦を切る守備を求める、というメッセージが込められたものだろう。選手には最低限果たすべきタスクをこなしてほしい、そこから外れるようなミスをする選手には容赦しない、という考えならば、ACLでホールディングでPK与えてしまった小椋なんかは余程頑張らないと健太監督の信頼は取り戻すことは難しいのかもしれない。またそれを基準にしていくのならば、個人の守備のミスについては修正を重ねていくものだろうとは思う。

気になる点があるとしたら前線の選手の起用についてか。リンスについては、DFラインの裏かバイタルにスペースが空かないと生きない選手だから、この試合は終盤パワープレーやるんなら赤嶺とパトの2トップにして放り込むっていう手もあったかもしれない。まあ、ウチってあまりそれをやらないのは、パワープレーにはリスクがあるという躊躇がどこかにあるからなんだろう。確かに中盤すっ飛ばすっていうのはそういうことでもあるわけよね。寧ろ現地で見ていて相手の2ラインの間で受けられるフタ不在っていうのが痛いとは思ったけども、その辺監督はどう考えているんだろうなあ・・・

開幕戦雑感

2015-03-09 00:05:43 | ガンバ大阪
ACLで対戦した他の相手、特に城南なんかのようにドカドカと裏に放り込んで来るわけでもなく、寧ろ丁寧につないで、サイドで起点を作って中のボランチやセンターバックをこじ開けようというスタイルで東京が挑んでくれた分こちらも持ち味を出せたとも言えるかもしれないし、東京も開幕戦でまだまだ完成途上ではあるかもしれないけど、ある程度はやりたいようにやれたんじゃないだろうか。ガンバと東京との試合って言うと一方的にどちらかがタコ殴りになる試合は少なく(例外が去年の味スタのゲームだったが)、お互いがそれぞれに攻守において持ち味を出し合える試合(オープンな打ち合いになる川崎なんかとやる時とは違った意味ではあるが)になることがあるんだけども、昨日は正にそんな感じだったかもしれない。ゴン中山が言う東京に攻撃の形がないって言うのは多分彼が磐田の黄金期に培ったサッカー観に基づいたものだろうとは思う。東京に形がないわけではないけど、ゴンから見たらそれが物足りないものだったかもしれない。実際前田は真ん中に張っていて、磐田や日本代表でのようにサイドへ降りてくるような流動性はない。けど、それはボール失った後の切り替えやファーストディフェンスへの行きやすさを意識したもんだろうとは思うんだけどもね。ここらへんは見る人の主観によって評価が別れるところかもしれないけども。

審判の判定もまたゲームには影響していたけども、こちらからすれば不満があるとすれば、明神に対する武藤の足の裏を見せたタックルがイエローだけだったことだが、もし退場なら武藤にやられることはなかったかもしれないけど、皮肉にも東京が攻守のバランスを意識するようになる分、逆に難しい試合になっていただろうし、アイスホッケーで言うフル・ストレングスの状態で在り続けたからこそゲームの質を下げることはなかったんだろうとは思ったりもする。

逆に東京の側からすれば一度岡部主審がコーナーフラッグを指しながら、メイン側の副審が無反応だったためにプレーオンに切り替えた為に失点したというところか。主審の位置からすれば明確にゴールラインを割ったかなんていうのがわかりにくいからこそ副審の方を見たのかもしれないけど、一度コーナーフラッグを指していたんだから、東京の選手らをセルフジャッジとは一概に攻められないかもしれないけどもね。

とまあ、一応こんな具合に淡々と振り返っていますw というのも今の状態だと、序盤での期待値はそんなに大きくはなく、4月以降から徐々に上げていくような感じだから今はそんなに大きく目くじらを立てる気はないんよね。交代策ですか?折角リードを奪っていたんだからクロージングの選手交代ができればということだったかもしれないけども、これも人の問題が大きいのかね?ACLでのPKを与えたプレーへの懲罰からか、東京のような相手なら終盤3ボランチでのクロージング要員になり得た小椋はベンチ外だったわけだし。最後失点するまで実は健太的には大きく守備組織が破綻することがなく守れていたと踏んでいたからこそ、誰かを変えることによってバランスやマーキングをズラすようなリスクを冒したくはなかったのかもしれない。これは去年の仙台戦でもあったことだけれども。或いは交代で入れられる選手の質の問題があったということか?ただ、それなら井出口をベンチ入りさせた理由はというと使える場面はあまりないけど単に小椋に対する懲罰だったのかってことになるし、あとフタがベンチにすら入れないのはなぜなのかという疑問も湧いて来るけどもねえ。まあ、それでも終盤金縛りに合うのが健太監督らしいけどw

敢えて気になる点があるとしたら、健太監督ってリードするとプレスの初動位置を下げることでリスクを減らす傾向にあるんだけども、そのやり方だと跳ね返し系ではない大輝への負担は増すし、かといってラインコントロールという観点で大輝を使い続けるんならば、もう少し終盤の前プレ要員として丁度去年佐藤を使っていたような感じで赤嶺を入れることで(丁度彼がゼロックスで西川のところまでプレスかけていたように)前への運動量を活性化させるっていうことは考えてもいいんじゃないですかね。その辺のロジックというのを一度整理した方がいいかもしれない。次節の鳥栖って、磐田や京都での監督業において、もっと戦力が整ったチームでなら結果を出せまっせ、というアピールが功を奏した森下(プロスポーツにおける監督業で渡り歩いている人たちは、その辺次の就活に向けて、売り込み先への説明が出来たりもする。一つの傍証が、映画「マネーボール」においてビーンGMとハウ監督のやりとりだが)率いる鳥栖なんだけども、今のラインの運用だと豊田相手にはちと厳しいし、加えて今季は数年前と同様に割りとPKの基準が厳しくなっている。新潟の大野が取られたプレーも手で押さえたわけでもない分だけ厳しいかとは思うけども、押したという判断を下されたりもしたわけだし。

その意味で、一度西野君を岩下か大輝かのどちらかに替えて入れるというのもやっていいかな、とは思うんだけど、ベンチ入りが城南アウェイのみというのが今の現在位置なのかな・・・小見幸隆さんの言うCBを獲った方がいいというアドバイスに対しては、彼の復帰こそがその答えだと言いたいんだけども。

序盤は生暖かく見守るんだが・・・あと、ポストシーズン制の未来予想図も

2015-03-07 00:52:46 | ガンバ大阪
気が付くともうリーグ開幕戦か。ACLの城南戦は、サポもアウェイの洗礼をモロに受けて、あちらのサーバーの問題か何か知らんけども、チケット発券に待たされたり、アウェイゴル裏の売店で何故か日本でもあまり見かけないPOSシステムが作動しないんでモノが売れないという状態で、蝗軍団だったら全員餓死しそうな状態w まあ、あとで手売りすることで解決したんだけど、最初からそうしろやw

試合はというと、中盤でボールを捌ける明神の存在というのが改めて浮き彫りになったかな、というとこかな。彼も年齢的には往年のスタミナが落ちているんで、連戦こなすのはしんどいんで小椋との併用になるというのは分かる。ただまあ、小椋に関してはPK与えてしまった軽率なプレーもさることながら、それ以上に問題なのは彼が出ている時に、ヤットがビルドアップで下がってしまい、2CBの間に入って3バックのセンターのポジションのようなところからゲームを作らざるを得ないところで攻撃に影響があることかな。勿論こういう形ってリバプールなんかでもジェラードがそれくらいの位置に下がってビルドアップするわけだけども、パススピードと精度は段違いなわけなんで一概に比べられないけども、ガンバにおいてはそこが影響が出やすい。

その意味ではコンちゃんが戻って来るまでは明神にある程度頑張ってもらわないとっていうところではあるんですけどもね。

ターンオーバーについてだけども、前にも指摘したけどもスーパーカップをこのタイミングで持ってくるんなら(ちなみに韓国では同等の大会は廃止されている)ウチにしても浦和にしても、それを敢行するのは間違ってはいない。もっとも、ターンオーバーというのは別に捨てゲームではないのだから、結果が出なかったことは素直に受け止めないと、いつかどこぞのクラブみたいに単に日程だとかクラブ予算だとか、或いは海外への移動だとか、はたまた過密日程にだけ文句をつけてしまうのと同レベルになってしまうもんね。ただ、村井さんがACLとれってハッパかけている割には言っていることとやっていることとが一致していないくらいのことは言っていいでしょうw

コンディション的にはこれから上げていくし、リーグ戦とACLとでは別の大会なんだから、そこは分けて考えたらいいとは思う。某辛口評論家みたいにブラジル見習えなんていうつもりもない。寧ろACLとの並行日程で調子が上がらないまま監督を解任してしまってその後取り返しのつかないことになった近隣の事例を見ればそれはやってはならないと考えるわけ。実際、去年のセレッソにしてもポ将はその罠にハマってしまい、最後ACLでは選手批判までやって墓穴を掘ってしまったとはいえ、彼を解任しなければ少なくともセレッソは降格を免れていたかもしれない。そう言えば昨シーズン序盤、セレッソと監督を交換したら当面の課題は解消されるけども、長期的には別の問題が出るだろう、って書いたことあったっけw ポ将はウチだったら東京やセレッソでやる時よりは自分のやりたいサッカーの土台がある分やれるかもって思ってたこともあったけど閑話休題。

ただ、健太監督のチームは清水時代の最後のシーズンを除いてはスロースタートだということは解っているけども、そのコンディショニングだと結局はACLでは勝てない監督っていうレッテルを貼られてしまい、段々とチーム内外でも求心力を失いかねないので、これからは巻き返していかないといくことも大切だ。ガンバは健太監督に代表監督の話が来たら送り出すって言っているのは、実はACL制覇を目標に掲げた場合において彼のやり方にどこか疑問を持っているからではないかって思ったりもする。じゃあ、それよりもACLで勝てる監督っていうと・・・またアキラ再登板なんですかw 

まあ、そういうことにならないように、リーグでもACLでも頑張って行きましょう。序盤はある程度低空飛行は覚悟だけどもその中で少しでも実りのある戦いができればというところかな。え、3冠取ったのにそんな程度なのかって?うん、まあ今はあんまり期待し過ぎると、失望に変わりやすい時期だとは思うんでね。だから期待しすぎず、見守って行くことっていうのが自分の今のスタンスですけどもね。それで勝ったりしたらその時は喜んだらいいんじゃないですかね。2ステージ制というのはそういうのを可能にしてしまうというか、前後期のどちらかを捨てることが出来るわけでしょ?

ついでに2ステージ制について言うなら、1シーズン制によって失ったチャンピオンシップでの収益を取り戻すために復活させた手段で、かつ前後期にステージ優勝で、ポストシーズン制で総合優勝で盛り上げようという狙いが見て取れる。

ただ、このやり方の問題点というのは、アキラが言っていたように前期より寧ろ後期にピークを持っていくコンディショニングをとるチームが出てきたり、はたまた04年のマリノスのように前期優勝すると、後期の後半を死んだふりしてチャンピオンシップに照準を合わせるチームも出てくるかもしれない。つまり、かつてのパ・リーグがそうであったように、ステージの優勝争いに絡めないと旨味がないために消化試合が増えるっていう問題点は出てくるだろう。

だからまあ、欧州での5大リーグ以外の小国リーグではプレーオフ採用のところが多いけども、その多くは1シーズン制であったりするのはそうした問題と無関係ではないんだろうとは思うわけです。長いシーズンにおける1勝の価値を大事にするのであれば、欧州のような1シーズン制で上位チームによるプレーオフの方がどの時期に勝つのでも等価値であったりもするわけ。

とはいえ、筆者自身ポストシーズン制を否定しているわけではない。寧ろ近未来予想としては、レギュレーションを変更することはあるかもしれないけど、基本はポストシーズン制をやることには変わりないだろうと考えている。というか、前のようにリーグ3、4位までに入ればACL出場の可能性があるという1シーズン制に比べれば、今回はステージ1,2位に入らないとポストシーズン制の旨味にあずかれないとしたら、MLBのワイルドカード枠拡大じゃないけども、将来的にはポストシーズン制への出場枠が拡大される傾向になるだろうとは思う。そうなると、降格圏のチームに対してもそのうちに、エールディビジョン並みの、昇降格プレーオフなんていう形のものを用意するかもしれないけどもね。

逆に言えば商売のためにやるポストシーズン制って麻薬みたいなもんで、1シーズン制堅持がベストだと考えている人からすれば誠に申し訳ないんだけども、一回味をしめればそう簡単にやめられなくなるかもしれない(残念な話だが)。もし、それをやめるとしたら、

1.思っていたよりテレビの放映権料やスポンサー料が見込めずビジネス的には寧ろ損をしてしまっている状態に陥る
2.過密日程などによってリーグ運営に支障をきたす(平日の試合が増えて動員に影響するといった浦和などの配慮からか、そう簡単に平日の試合は増やせないジレンマに陥っている)

の2つの要素が重なりあった時にやーめたということになるかもしれない。その中でありえそうなのが2なんだけども、Jリーグを代表強化の為の手段と考えているJFAにしてみればJリーグが日程をこれ以上過密にすることに我慢がならないんじゃないだろうか?本音を言えば、協会は代表の合宿や試合のためにもっと時間を割きたいと考えているわけでね。

因みに、協会とJリーグをなんか一緒くたにしてクソミソに言う人が居るんで言っておくと、ここで整理しておきたいのは、協会から提案された秋春制はJリーグが反対しているんだけども、2ステージ制はJリーグの側から出た改革案だということだろう。某夕刊紙記者の記事の信ぴょう性はアレなんだけど、彼の書いていた通り、2ステージ制導入過程において協会はちょっと皮肉を込めて言っていたんだとすると、協会の本音は、お前ら何余計なことしてくれんだ、代表が日本のサッカーを支えているのがまだ判らんのかこの大馬鹿者、って言うものだろう。

まあ、その意味では協会がJリーグの日程に文句言ってくる可能性がないわけではないんだけども、秋春制の問題ではJリーグの独立性が保たれていたんだとすれば、協会はJリーグのやることには干渉は出来ないだろう。

ま、どんな制度にも一長一短はある。1シーズンでリーグ優勝を決めるというやり方でも、戦力的に突出したチームが独走していまうっていう問題もあるし、現に今のブンデスなんかはバイヤンが国内のライバルクラブから主力選手をゴッソリ引き抜くことで補強プラスライバルチームの弱体化を果たしてしまい、今は独り勝ち状態にある。F1に至ってはチームごとのマシンの性能がほぼ勝敗を決めてしまうのを避けるために、昨年最終戦で勝てばコンストラクターズポイントが倍になりますっていう、クイズ番組みたいなことをリアルでやっていたわけw・・・まあ流石に1年で廃止したけども。

個人的にはポストシーズン制を導入するんなら、レギュラーシーズンはF1でいうところのポールポジションを決める為の予選であることを理解しないといけないかな、とは思いますけどもね。つまり、制度によって劇的に何かがよくなるとか今の問題を解決出来るという幻想を筆者はとっくに捨てている。つまり、あるやり方に変えるんなら、その長所短所を理解した上で楽しめばいいんじゃないですかね。

今季の武器であるスカウティングを如何に落としこむか?

2015-03-02 07:29:50 | ガンバ大阪
リーグ開幕の一週間前に前シーズンのリーグとカップ戦覇者-三冠達成のために浦和が今回は繰り上げ出場だったわけだが-が対戦するスーパーカップの試合は欧州でのスーペルコパやコミュニティシールドなどと同様にリーグ開幕前にシーズン開始が近いことを告げる大会ではあるわけだけども、極東においてはACLの日程がどんどん前倒しになっていく関係上でACLの日程の間に試合が挟まれて来るような日程になると、双方ともターンオーバーを敢行して来るのは致し方ないのかもしれない。欧州での場合は、CLの日程というのはリーグが開幕してから行われるんだという違いをここで抑えておけば、この時期にスーパーカップをやるのが適切かは議論の余地があるかもしれない。

そうすると、その代案は、もっとACL開幕の前に持ってくることかもしれない。実際中超の超級杯なんかは2/14に杭州で試合をやっているわけだから。中国ではこの時期北京なんかの北方は寒すぎるんで、温暖地に持ってきているわけなんだけども、日本の場合だと・・・うーん、日程を前倒しにして温暖地でやりますかw 或いはセリエAが以前中国でスーパーカップを持ってきたみたいに、アジアでのマーケット進出も考えて、台湾や香港みたいなところでやるのもいいけどもねw それっとお前が行きたいだけちゃうかって?まあ、そうですけどもねw でも結局集客が一番見込めるのが結局首都圏だから、そこでやるとしたら実際には2週間早めても客足に響くっていう判断なんだろうなあ・・・

これについては何を重視するかなんだけども、ACLに配慮するんだとしたらこの時期のスーパーカップの日程はないだろうし、スポンサーに対する配慮(富士ゼロックス様にはある意味頭がさがる思いですけどもね)プラス集客を考えるのであればACLに影響を及ぼすことは避けられないっていうジレンマに陥るわけです。ま、この問題は何が正解なのかは、何をより重視するかにもよるとしか言いようがないですけどもね。

試合の方はスーパーカップの試合を単独で捉えるよりはACLの試合と連続して仕上がりぶりや、或いは前の試合をスカウティングした影響というものを見ていくと色々と見えて来るかもしれない。宇佐美の先制ゴールも水原戦での森脇の失点時の対応を見ていたのは彼のコメントからも見て取れる。

ただ、森脇にしても全く彼自身修正の意図がないわけではなかった。寧ろ先制ゴールは森脇自身が修正しようとしていたからこそ生まれたものではないかと思ったりもする。水原戦で決勝ゴールを決められた時には、セットプレーにおいて彼自身がレオに向かってずっとマークしていたがためにボールを見失い、彼の背中に当って決勝ゴールが生まれた。けれども、今回CKからパトがファーに流した時点で森脇は宇佐美へのマークを外してボールの方向を見ていたことは、ようつべでの別アングルでの動画を見ればよくわかる。皮肉にも連戦の最中の中で生まれたゴールと言えるかもしれない。ゴルフで言えば右にスライスばっかりするんで左よりに打ってみたら今度は逆方向に飛んで行ったみたいなw

今季は割とスカウティングの情報が色んな形では影響してくるかもしれない。昨日デポナビを聞いていると、こないだのACLの広州富力戦での試合後に岩下が相手のデータがあるあまり意識しすぎて、右足のコースを切ったつもりでももう少し強く寄せればよかったと反省のコメントを述べている。守備の選手にとって難しいのは情報がない相手には対応に苦慮するんだけども、情報があっても今度はそれを意識しすぎてしまうっていう悩みもある(だからあまりデータを選手に渡し過ぎない方がいいとJFKは語っていたことがあるが)。

この辺スカウティングはしっかりしているけどもそれをどのように自分たちに落としこんでいくか、が問われるところですけどもね。