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大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

あのFKでモンバエルツは俊輔を外せなくなったな・・・

2015-07-22 07:33:55 | ガンバ大阪
試合終了間際の俊輔のFKに関しては敵ながらあっぱれと言うしかないんだけども、それが今後マリノスにとっていいのか悪いのかは何とも言えない。

ただ、あそこが外国人監督を連れて来たというのは、新監督選定作業の過程において、勿論日本人候補も検討したんだけども、日本人候補の方からすると多分俊輔とかボンバーとかの処遇については随分悩ましい問題であるように映ったんじゃないかって思うんですね。だからこそ、シティグループの協力の元に外国人監督を連れてきたという側面も否定出来ないかなと。ウチだって最大の世代交代問題であるヤットをどこまで引っ張るかという問題を考える上で、マリノスが俊輔を、或いは鹿島が満男をどこまで引っ張るかを興味深く見守ってはいます。

まあ、大きなお世話かもしれないけど、俊輔があの飛び道具を見せつけてしまったら、さすがにモンバエルツ監督は使わざるをえないでしょうしねw 監督が変わったことによって樋口時代に重宝されていた、富澤や佐藤優平が出番をなくして移籍せざるを得なくなったというのは何とも皮肉な話ではあるけども。

ウチの方はと言うと、健太監督がパトをあの時間帯に下げたのは、押し込まれる原因を改善するには、前からフィルターがかからなくなって来たところから改善しないと行けないということだったのだろう。実際長沢にはそのタスクが課されていたんだろうし、交代後に前からFWが降りてきて後ろで危ない場面を救ったのも自分の記憶では一回はあった。

ただ、それでも後ろからのプレスが連動しないこともあって、前線の選手の方も最後は追いかけにくくなってしまったわけなんだけども。

そうであれば、最後は割りきって後ろを5バックにするとか、或いは宇佐美下げて小椋入れるて3ボランチにするなり、ヤットを前に上げてチェイシングさせるといった形での逃げ切りプランも考える必要があったかもしれない。諸葛孔明ばりの八卦の陣をもう少し極めればって話なんよね。

ただ、それをやろうにも、この日はジェソクシが久しぶりの実戦であった為にコンディション的にもゲーム感覚(イエローをもらっているプレー然り)という点でも問題があったと判断されたのかもしれないけど、ハーフタイムでヨネと交代している点で最後の交代カードを切らせなくなってしまってはいた。勿論使い続けてどっかで破綻していたかもしれないけども、使うんならもう少し使い続けるってことも考えておかないと、どこかでそのしわ寄せが来るかもしれない。つまり、健太監督にはその辺選手起用の整合性が求められるんじゃないかって思うんですよね。

決勝ゴールの前のプレーにおいて赤嶺がちょっと絡んでいた件について

2015-07-13 00:07:57 | ガンバ大阪
バレーが気合入れる意味で腕まくりしているところは7年前もよく見ていたっけ?w ただ、そういう時って決まって気合が空回りしていたというのは我々ガンバサポはよく知っている。てか、甲府のチーム関係者は彼が昔在籍していたにも関わらず、あんまり彼の特性を活かしていないように感じたのは筆者だけだろうか?佐久間さんは大宮へバレーを引っ張ってきた人なんだけども、結局使いこなせていたとは言えないからこそ甲府で大木体制の元で左ウイングとして開花したんだっけ?あの時から今でも在籍している甲府の選手って石原克哉ぐらいになってしまったわけだけども、チームスタッフが入れ替わった分だけ、バレーの使い方も変わっているということなんだろう。ただ、クロスのターゲットにバレーっていうのはそもそも違うよなあ・・・昨日の試合でも頭に当てる時に体が伸びきっているし、あと一回フリーでも枠にすら飛ばせなかった場面もあったっけ?

それに比べたらパトってなんやかんや言いながらまだ同点ゴールのように頭では合わせられるし、最近はワンタッチポストプレーだってやるようになった。キープするのは難しくても、出来る範囲の中でプレーの幅を広げているという点については好感が持てる。勿論彼の元からの能力からすると出来ないこともあるんだし、それは仕方ないけども、出来るところだけでも比べたらパトはバレーは勿論、この日出番なかったアドリアーノよりはいいだろうとは思う。

試合はというと、序盤に阿部拓馬のドリブルに対して大輝(早々と中をケアする態勢をとっていた)とヨネ(大輝が縦をケアするものと思って中へ入っていった)との間にコミュニケーションのミスがあったせいでやられたんだけども、その後大輝は修正してみせて、スルーパスをカットしたり、後半バレーへのマークでも岩下と合わせて負けていなかったし、最後ヤットが下がってからキャプテンマークを巻いたりもした。あの失点の後ラインが下がり気味なのは健太的にはリスクヘッジの意味があって、他の試合のダイジェスト見ると、あっさりと裏を取られて失点というような場面を健太監督は極端に嫌う(これはモウリーニョなんかもそうなんだけども)。そのリスクヘッジというのは、前半途中からやりだした、アベシューを3列目に下げる代わりにヤットをトップ下に上げ、その上で空いた両サイドのスペースへ両サイドバックを押しあげる。

同点ゴールの場面なんかはそうした形において3センターが甲府の中央のブロックに対してジャブを放ち、左サイドへ展開して4対4で引きつけてから秋からヨネへとジェフホットラインのサイドチェンジを出した。これはすぐゴールには結びつかなかったものの、ハルが高い位置に残っていた為に左サイドへ流れたボールをパトへとクロスを上げたわけ。まあ、同点ゴールなんかで河田が弾きそこねたんだけども、あのコースは脇の下と並んでGKにとってはある意味泣き所のコースなのかもしれない。それ以外河田は再三こちらの決定機を防いでいるのを見ると、コースが良かったということも行っておかないと河田にはかわいそうかもしれない。

ところで、ゲーム終盤ヤット=>赤嶺という交代なんだけども、健太監督の目にはその前にヤットが右サイドに出したパスが「逃げ」に映ったのだろうか?その前にもヤットがトップ下の位置でヒールではたいていたら敵へのプレゼントパスだったという状況もあったんだけども。ヤットからすればフリーの味方に出そうとしたらつながらなかったわけで、強引に中央突っ込んでもってとこだったかもしれない。それでも敢えて交代させたということは健太監督にしてみればリスクを負ってでも力技でゴールを奪おうというなりふり構わない姿勢によるものだったかもしれない。実際交代してからすぐFKという場面だったにも関わらずヤットを下げたというのは健太監督なりのメッセージだったのだろう。まあ、あのFKで赤嶺はヒーローにはなりそこねたな・・・

けど、赤嶺がその後何もしなかったかと言えばそうとも言い切れないわけ。それが決勝ゴールを呼びこむPKの判定に至るまでの一連のプレーにおいて、赤嶺が河田に対してチェイシングをしたからこそパトの飛び出しにまでつながったとも言える。正直今まで彼がフィットしているとも言いがたかったんだけども、仙台でもこの人が諦めずに西川にプレスに行ってゴールを誘ったこともあったんだっけ?終盤にこの人のチェイシングという部分にも健太監督は期待していたのかは判らない。というのもこの人が追いかけているのはあくまでも単独でのもので後ろが連動しているというわけではなかったからだ。連動しない状態においてFWが前から追いかけてかわされると中盤の広大なスペースを使われるリスクはあるわけなんだけど、赤嶺は赤嶺なりにあの場面自分が生き残る為に必死だったんだろう、とは思った。そして自分がオフサイドの位置からパトと入れ替わるように戻っていった動きもDFラインに対しては効果的ではあったかもな。こういう形で赤嶺が貢献したんだってことをもう少し見てあげる必要があるかもしれない。健太監督もフタよりも赤嶺をベンチ入りさせているのは案外こうした部分なのかもしれない。

あ、だから赤嶺を諦めたくない、っていう人もいるんだっけ?

現時点で彼への移籍先として名前が出たのはセレッソか。田中裕介や富澤の時にも名前が出ているくらいだからセレッソって代理人が話を持って行きやすいところなのかもしれないけどもw けどセレッソの編成からするとFWも過剰だし、大分へ貸していた永井龍もセレッソ復帰が決まったということならば、記事を書いている時点での話だけども進展があまりなさそうなのかね?J2のセレッソが候補に挙がったということは、どこへレンタルするか無頓着であった西野時代と異なり、J1には簡単にレンタルさせない、という意思表示の現れだろうか?

はっきり言えることは、4年前に東京が大黒を獲得する為に仙台へレンタル移籍させてしまった上にレンタル元との試合でゴールを決められて、結果仙台が残留し東京が降格したというような愚は避けた方が良いとは思うんで、赤嶺が出るにしても残るにしても、慎重に処遇は決めた方がいいとは思う。幸いにもあの時の東京と違い、パトの残留が濃厚であるなら、誰か獲得する為にとりあえずどこかに出さないといけないという状態にはないのだから。

健太監督 「お膳立てしたってるんやからちゃんと決めんかい」

2015-06-30 07:53:44 | ガンバ大阪
柏戦の後に健太監督のコメントで気になっていた部分は、宇佐美の左サイド起用があたかも機能していたような言い方だった。確かに前半パトに合わせるクロスを上げてはいたものの、後半での消えっぷりを見ると、この起用法が果たして良かったのかは疑問ではあったし、最後替えるとしたら宇佐美だったかもしれない、とも思ったりもしたわけ。

ただ、それが上手く行かなかったのは健太監督も本当は分かっていたんでしょう。アウェイ山形戦前の情報戦では左サイド継続を匂わせつつも、試合ではきっちり元の形に戻して宇佐美のハットトリックという結果に結びつけた。山形が石さんスタイルであったことも差し引いても中盤での距離感は修正出来ていた。現地ではあいにくの雨でNDスタジアムのグルメを堪能する余裕はなかったけども、前半から内容で圧倒していたこともあり、後半の3ゴールは妥当なもの。

欲を言えば、パトが裏に抜けだし、ギシをもかわしてあとは流しこむだけという状況では決めて欲しかった。最後健太監督は柏戦からの連戦で終盤運動量が落ちた分だけ、セーフティリードをしていたこともあってパトを引っ込めたんだけども、彼がパトに対していいたいことは、このエントリに挙げさせて貰ったコメントかもしれないと推測する。柏戦の後のコメントもこのコンテクストで考えれば合点がいく。基本この人のやり方だと守備は整備されるんだけども、その分攻撃においては強力なアタッカーを必要とはする(丁度、モウリーニョやカペッロといった人たちもそうであったように)。ただ、健太監督の続投を決めたんなら今後この人が求める基準のFWをどこまで連れてくることが出来るかが、カギを握るわけですけどもね・・・

ただ、山形戦での攻撃を見れば、ウサシューが上手く絡みだしていれば攻撃が上手く行くということは示せたかもしれない。あと、相手が山形っていうのも・・・

いや、別に山形が弱いというわけではなくw、元々ウチは石さんのチームには相性が良かったわけですw これは相手の実力とかいうよりも、前から当っていく石さんのスタイルというのだとガンバにはハマるかもしれないということなんだけども。石さんは自分が率いているチームの苦しさは解っているんだけども、己の美学を貫く形でクラブに遺産を残そうとしているかもしれないが。実はそんな山形の不器用さが結構好きだったりもします。

逆に言えばウチにとってここ3試合において後ろのスペースをキッチリ消された時が課題ではあるんだけども。

1ランク上を行くために必要なもの

2015-06-08 07:40:00 | ガンバ大阪
神戸戦はネルシーニョの術中にハマったというか・・・まあ、あのやり方はこちらの方のストロングポイントを消す代わりに相手側も決定機といえるようなものを作れないという形であるわけだけども、それだけに去年の7月以来のウチのリーグでの負けパターンが0-1というスコアであることを考えると実にこの人いやらしいやり方するな、という思いが試合中離れなかったわけだけども。後半大森が入って、終了間際に相手右CBと右サイドバックの間のペナ角の部分に入るやり方をもう少し突き詰められればなあ・・・つまり、ガッチリ守備を固められてウサパトが封じられた時にどう打開するかが今後の課題になってくるからなんだけども。

試合後帰宅して、パッパラー河合さんが見ずに録画を消してしまったJリーグタイム(ファースト優勝チームに送られるきらびやかなものを氏は目にすることがなかったんだけどw まあ、それより今のレイソルの順位が気になるでしょうね)で柏が広島から奪った同点ゴール見ると、3CBを上手く大津が横にズラして空いたスペースに大谷が飛び込んで来ていたわけなんだけども、こういう形は今のダルマさんが作り上げたのだろう。ただ、皮肉にもネルシーニョ時代と比べると、守備が落ちているんよね。攻撃で布陣を崩して攻めるのが失点の多さにモロに直結しているのが今の柏なんだけども、彼らから学ぶのはリスクをかける度合いとリスクマネジメントをどう天秤にかけるかということ。すなわち、リスクを冒すことが即柏化を意味するわけではないし、実際柏とガンバとの間にはいくつもの段階の違いがあるということを前提にした上での話なんだけどもね。

だからまあ、失点が多いクラブからすれば随分贅沢な話だとは思うんだけども、今の位置から1ランク上-すなわちACLを制覇してCWCでバルサと戦う-というランクまで行こうとすると今は課題を突きつけられているとも言えるわけで。それは2トップが行き詰まったらどう打開するのか。リスクをどこでどのくらい掛けるかーSHの守備タスクと中へ飛び込む度合いをどう整備するかetc-を少しずつ考えて行かないといけないわけで。もしかしたら多少その代償として多少の失点は増えるっていうことも覚悟しないとはいけないかもしれないけども。今まで健太監督は負けないところからスタートしてチームを作ってきたわけで、しかもACLと並行しての過密日程の中でよくやってきたとも言える(そのことには十分感謝している)。ただ、そこから先をどう考えるか、ですね。

手詰まりになった時に攻撃で二の矢、三の矢をどれほど用意できるか、という段階を考える時が来ているんだけども、それはチームがそれを考えるくらいにまで成熟しているとも言える証であるわけだから、他チームからすれば随分贅沢な話なんだけどもねw

かつての鹿島のような試合巧者ぶりで勝った

2015-06-04 07:20:42 | ガンバ大阪
昨日の試合について書くネタもあんまりないんだけども、早いはなしゴール付近での攻守の質が勝敗を分けたということか。鹿島の場合曽ヶ端のパフォーマンスが落ちてきているというところから、さんま(寿人が広島時代につけたニックネームらしいが)がコンちゃんに先制アシストした場面でも、GKの人材に悩むチームの問題が浮き彫りに出たというところかな。

まあ、GKを連れてくる難しさはウチもかつては経験しましたけどもw、連れて来ようと思えばそのチームのGKの序列を一回チャラにした方がいいかもしれない。ウチがヒガシを呼べたのもそこだし、バルサがバルテスとの関係を終わらせたことによってデア・シュテーゲンだけでなくブラーボまで連れてこれたわけだし。鹿島の場合鳥栖の林にオファーしても釣れなかったんだとしたら、曽ヶ端との契約がどうなっているか判らないけども、GKを連れてくるとしたらそこは避けて通れないかもしれない。

そして2点目のPKをゲットした場面は微妙だったかもしれないが、宇佐美がゴールに向かって飛び込んで来るところに対して西が足を出したというプレーを見たら、しかもボールに行かずに引っ掛けたのなら、この日の吉田主審の基準を差し引いても妥当だったかな。ACLの時から感じていたんだけども、吹く審判が居るのであれば、バイタルエリアで積極的に仕掛ければエリア外であればヤットのFKを貰えるし、エリア内であれば宇佐美のこのプレーのようにゴールに向かって仕掛ければPKをも取れるということなんでこういう仕掛けって判定基準に応じてはもっとやればいいかもしれない(実際この試合ではFKの数では鹿島を上回っている)。もっとも、試合終盤において、判定基準を利用してファウル貰ったと思いきやプレーオンだったというような場面もあったけどもw

終わってみれば相手に決定機をさして作らせずに、往年の鹿島のようにサクっと勝ってしまったという展開だった。

ただまあ、欲を言えば更に突き放すチャンスというのはあっただろうということかな。鹿島相手にこんなこと言えるのは随分贅沢な話だというのはよく分かるけどもw、昔のガンバなら後半カウンターのチャンスにおいて更に突き放す決定力はあった。まあ、これはひとえに外国人ストライカーの技術の問題に行き着くんだし、基本パトに対して今以上のものを求めるのは酷かもしれない。昨日の試合でも終盤はバテていたんだけども、敢えて健太監督が引っ張ったのはセットプレーにおける守備面においても彼を置いておきたいという思惑があったからかもしれない。まあ、前節でニシムラによる不可解な一発レッドがなければ宇佐美=>リンスという交代はあったからかもしれないけど。けれども、健太監督って基本上手く行ってると感じたらそれを崩すような交代を嫌う節が見られるわけ(それが裏目に出るということもあったが)。

実を言うと、ウサパトがこのまま夏に動かないのであれば、ここ10年間において一年以上固定された、過去最長のコンビということになる。確かに今までシーズン途中で外国人の入れ替わりとかがあってチームを構築する難しさはあったけども、裏返せば相手に研究対応されて行き詰まる頃に上手く入れ替えが行ったということも言えるわけ。ウサパトが残って続けるんであれば、宇佐美も自分で行くことばかりを考えずに廻りを活かすことも考える必要がある。ウチが負ける時って、相手に2トップが抑えられて、ワンチャンスで失点するという展開なんだけども、裏返せばこの行き詰まりをどう打開するかも今後の課題ではあるわけですね。

最後に、ファーストステージの優勝争いについてだけども、今のウチに対してそんなに悲壮感は漂っていない。数字上の逆転はまだ残されているとはいえ、基本的には年間順位の方を見ている。鹿島はと言えば、秋田センセイのおっしゃるようにファーストはACLに注力して(敗退したけど、惜しかったんだけどもね)セカンドから巻き返すプランらしいけども、スタートの布陣を見てみると赤崎に1トップの資質があるかは別にして、基本ダヴィ待ちなのかな、と。高崎は鹿島ではフィットしなくなってしまったんならそうせざるを得ないというところか。昨日はジネイが居なかったのが痛かったかもしれないが。

マリノス戦の引き分けが意味するもの、あと現行の2ステージ制の矛盾点についても少し

2015-05-31 23:23:09 | ガンバ大阪
現地で見ていて、試合に負けるとしたらこんな感じやろうな、という気持ちで負けを覚悟しつつも最後のワンチャンスを信じて声を出していた。昨年7月からの公式戦での負け試合を振り返って見ると、負けた試合っていずれも相手に零封されているわけで(ナビスコ川崎戦の2nd legは例外w, リーグ戦だけで見ると昨年7月からいずれも0-1で敗れている)、負ける時はこちらが追いかける展開なんだけども相手に最終ラインで対応される余裕を持たせてしまわれているということが多い。逆に言えば今のガンバに勝とうとすれば、相手チームは守備の方での我慢比べを強いられることにはなるわけです。逆に言えば守備の方で踏ん張れば攻撃陣が何とかしてくれるし、攻撃陣が何とかすれば守備で複数失点することがほぼないくらいに持ちこたえている。

マリノスへの失点がハルのハンドPK(昨年のアウェイ清水戦と違い、今回は見逃されなかった)だけのもので、それによってこちらが後半猛攻仕掛けてもボンバーのいる最終ラインがラインを下げながらもしっかりと中を閉じてしまったら追いつくのは簡単ではないぞ、とは思っていた。もし、あの失点がなければ、今のマリノスのショートパスの繋ぎのスタイルからすると、ウチの方も立ち上がりは割りと良かっただけに上手く行けばこちらが先に均衡を破れていたかもしれない。

それだけにあのPKの場面って悔やまれるんだけども、見方を変えれば、開始早々ヒガシの不用意なアデミウソンへのプレゼントパスもあったし(これは逆にハルのクリアに救われている)、あれを決められないんだった日本に送り込まれる選手っていうのはまだまだそのレベルなのかな、とも思ったんで、よくあれだけで済んでたな、とも言える。

だからこそ引き分けで痛かったのはマリノスの方だったかもしれない。ウチの方も浦和とは差がつけられてしまってファーストステージの優勝は遠のいたけども、現行のレギュレーションにおいてはファーストステージ優勝が、チャンピオンシップへの一番切符にしか過ぎないということを考えると、セカンドでの巻き返しもしくは年間3位以内に入るという目標の担保はできているので、今後の年間順位争いにおいてはウチが勝ち点1をゲットし,しかもマリノスから勝ち点2を奪ったということが効いてくるかもしれない。もっとも、試合前にファーストステージを逆転制覇できればセカンドはACLに集中出来るな、という皮算用はあったけどもw でも、ガンバって結局どちらかだけ、というのではなく療法追いかけて行く中において成長していけるものだと信じている。

勿論選手層がそんなに厚くないだけに、怪我人が出ると苦しいわけなんだけども、逆に言えばその中で如何にやりくりして、若手選手を含めた全体の底上げを健太監督は果たして来ているとも言える。それによって大輝がSBもやれるポリバレントなCBとして代表合宿に呼ばれるようになったし、ハルも実に堂々としてきたし、堂安君にしてもベンチ入り出来るまでになってきた。それによって底上げされた戦力で秋にどのような果実を手に入れるかは楽しみではありますね。

余談になるけど、現行の2ステージ制って、チャンピオンシップをテレビ局に売り込む為に復活させた経緯だけに、ファーストとセカンドの完全制覇を認めていない分だけ、一番不公平感を感じているクラブがあるとしたらそれは浦和なのかもしれない。チャンピオンシップ導入の際には1シーズン制堅持で上位チームによるプレーオフという案も検討されたようなんだけども、なぜ2ステージになったかと言えば、多分昔やっていた形の方が一定の理解を得られるとJリーグが踏んだというのもあるんだろう。それでいて、ステージごとの消化試合というのを極力避ける為にチャンピオンシップには年間順位で3位までのチームまで出場権を付与するという形でバランスを撮っている。だからこそ、完全制覇がないというのがファーストを制覇するチームから見ると一番のデメリットなんだけど、だからと言って浦和がセカンドでモチベを失うということまでは言っていないので悪しからずw

だからまあ、2ステージ制という枠組みに拘る(例えばステージごとにかつてのサントリーやニコスのようなスポンサーを募るため)のであれば完全制覇を認めるか否かを今後議論しなければならないだろうし、チャンピオンシップをどうしてもやりたいのであれば、プレーオフ制度を導入している殆どの国のように1シーズン制堅持で上位チームによるプレーオフにした方がまだ筋は通っているだろうとは思う。後者の道を進むんなら、シーズン全体ではなく最後に勝ったところが王者だというコペルニクス的転換が必要であるとしても、それが儲かる装置であるのならば、筆者はNBAやNHL等のやり方に慣れている分だけ理解はする。もっともそうなればどうせやるんならもっと多くのチームが参加出来るようにすれば、って思うけどもねw

実はポストシーズン制において新規開拓っていうけども、確かに地上波の中継とチャンピオンシップという注目度によって普段Jリーグに関心のない層を引きつける効果はあるかもしれないけど、実は北米のポストシーズン制においても言えることだけども、そういう人たちの多くはそこでしか見ない。これは中国で有名なカナダ出身の芸人である大山(ダーシャン)もツイッターで言っていたことなんだけども、NHLなんかでシーズン始まった当初からずっと見ているのはいわゆるハードコア層のファンのみであって、ライト層をも巻き込んで行くのはプレーオフからになる(故に、ロックアウトでシーズン短縮されても時が経てば誰もそのことなんか忘れているだろう、と大山は言っていたんだけども)。

だからね、チャンピオンシップによる新規開拓っていう部分の負の部分というのを村井サンも中西サンも隠しているわけよね。別に間違ったこと言っているわけじゃないんだけども、そこで見る機会があっても通常のシーズンにまで目を向ける人たちはどのくらいの割合なのか、という点については彼らは口をつぐんでいる。というか、大山が言っていたように、プレーオフというのがライト層を巻き込む為の装置に過ぎないんだという風に北米では一般的に認識されているんだとしたら、Jリーグは今のところそうしたものに頼らざるを得ないというとこまで追い込まれているということかもしれないけど、それならそれでもっとサポーターに対して素直に頭を下げたら、って思うんだけども、都合の悪い部分は隠して、ちょっと突っ込めばバレバレな詭弁を弄している(実はそういうツッコミを彼らは待っているかもしれないが)のが現状です。

サイドへの修正対応を可能にするSB-その名はダイキニワ~あと岩下の件についても

2015-05-14 00:51:16 | ガンバ大阪
現地で参戦していて思ったのは、広島というかミシャ式に対してWBに対してしっかりつくようにはなったかな、ということ。勿論浦和戦においてもSBが大外のWBを見るという部分はあったんだけども、あの時は多少なりとも中のギャップを作らせない為に中絞り気味で、大外での幅は作らせないようにしたんだけども、今回はサイドでしっかりついた分だけ、開いたペナ角あたりのスペースにはボランチもしくはSHが埋めるという約束事は徹底できていた。浦和戦の失点場面だけでなく清水戦での最初の失点でもそうだけどもSHとSBが中を見るという選択をしてフリーの大外のところからファーサイドにクロス上げられるところが弱いとは考えられていた為に、健太監督の修正力には感心してしまう。今回は柏、清水、それにミキッチといったWBには間合いを詰めすぎると抜かれるリスクがある中で、抜かれない程度の間合いを取って詰めていったのが良かった。

そこでキモとなるのがサイドバックの人選なんだけども。小椋は小椋なりに急造サイドバックとしてよくやってくれていたのは認める。ただ、健太監督からすれば浦和戦では失点時の対応よりもむしろ前半43分過ぎに宇賀神に対する軽い対応っていうのが引っかかっていたのかもしれないのと、あとは城南戦での大輝の躍動っぷりを見て決めたのかもしれない。実はまあ、サイドバックの本職不在で一番穴が開いているのが守備ではなく攻撃の方ではあるんだけども。

ところで、広島戦ということであれば岩下と清水の一件というのは避けて通れないことなんで、岩下の行為を弁護するつもりはないという前提で私の意見を書かせてもらいます。

正直言うと岩下に対しての出場停止処分は覚悟していた。とはいえ、最近のJリーグにおける処分というのは大体海外などにもおける同等の事例に対する処分をある程度基準にしながら起こった状況を考慮しつつ決定するという流れになっている(例えば昨年浦和への無観客試合処分がヨーロッパリーグへのラツィオへのもの、キム・ミンヒョクへの4試合の出場停止処分がプレミアにおけるバロッテリへの処分と同等のものであることがそれを物語っている)というところからすると、恐らく処分があったとしても2年前の栗原に対してのものと同じで1試合の出場停止処分程度だろうとは思っていた。

それが厳重注意で済んだということは、一つにはこの試合の主審の扇谷主審から判定基準について確認したマッチコミッショナーの報告や、審判アセッサーの評価というのも加味されていたのかもしれない。というのも例のシーンがある前に岩下が清水の進路に対して体を入れる形で対応した場面があったが、その時清水は倒れたまま右手を押さえながらファウルをアピールしていたわけ。こういう場面ですぐに起き上がれないんだとしたら清水は扇谷主審への心証を悪くしていたのかもしれない。で、その後に清水が挑発しただの岩下がそれに対して肘ドンやっただのっていう場面なんだけども。BSの録画見てみるとより分かるんだけども、扇谷主審の位置からだと岩下自体が壁になっていた為に肘ドン肩ドンが見えていなかった可能性が高い。ただ、清水が顔を押させて倒れたというのも、扇谷主審の目からはその前の倒れてなかなか起き上がらなかったプレーと併せて、コイツまた演技しているのか、って映ったのかもしれない。

岩下を試合の翌日に上京させて事情聴取したJリーグのことであるから、マッチコミッショナーを通しての扇谷主審の見解であるとか、審判アセッサーからによる該当する判定への評価というのは間違いなく確認しているだろう。同じ主審が担当したキム・ミンヒョクの件との違いは、報復の前に挑発の伏線があったか否か、という判断であったことが考えられる。まあ、こうした基準というのは絶対にリーグから語れることはないだけに推測するしかないんだけども。ただ、こういう流れになったということは、キム・ミンヒョクの時にしても今回の件にしてもある程度扇谷主審の見解も訊いているのだろうということは考えられるわけで、ミンヒョクの時とは何がどう違うのか、という部分を突き詰めていくには推測を積み重ねていくしかないだろう。

勿論だからといって報復そのものが正当化されるものではない、というのはその通りだ。ただ、挑発した側も報復した側と同等とまでは行かないけども相応の処分が下される事例で一番わかり易いものがジダンとマテラッツィの件ではあったと言える。

そのように考えると、今回岩下にだけ厳重注意という形で終わらせたのは、処分の内容には不満があるかもしれないけど、広島の側からすれば清水を守ることが出来、かつ岩下に責任を追わせたという形において広島の言い分が通っている(形で立てている)とも言えるわけ。実際去年の試合前に青山が試合前に言っていたような形が実現-岩下がある意味目をつけられる形にまで持っていけているわけだから。実は今後担当する審判への心証という部分こそが出場停止処分以上の岩下へのより大きな足かせになるかもしれないと筆者は考えてます。だから厳重注意イコール免責ではないということです。

勿論今回のJリーグの裁定に不服であれば広島は提訴する権利というのは尊重します。サッカー界ではより重い処分を求めてとか(こないだの鹿島がキム・ミンヒョクへの処分への申し立てとか)、あるいは逆に処分の軽減を求めて提訴する例(ユーロ12においてルーニーへの処分軽減を求めて提訴したイングランドとか)なんていう例はある。ただ、その場合広島の方も相応の返り血を浴びる覚悟をしなければならないかもしれないが。

奇跡は諦めなかった者に対して訪れる~ACLの分析は総論ではなく各論でなされるべきだ

2015-05-08 00:11:47 | ガンバ大阪
ACL序盤の出遅れた時期にまさかここまでたどり着けるなんて誰が思ったか?まあ、中国アウェイはその前に終戦になったとしても行っていたとは思うんだけども、主要メンバーを固定して徐々にチームを熟成させて、その分ここ最近は皆ヘロヘロの状態になりながらも逆転勝利でおまけに一位通過。

実を言うと今の広州恒大はリッピとカンナバーロとでは戦術や采配の引き出しが雲泥の差であり、今年は割りと失点が増えているんで、ひょっとしたらチャンスじゃないかって思っていたわけなんだけども(別に自分が行きたかったとかじゃなくてですよw)、今となってはFCソウルの方が結構手強い相手かな、という気がしないでもない。でも強い相手ととやれる喜びというのがあるかな。

まあ、グループリーグの相手で言うと浦和や鹿島の組と比べると相手に恵まれたという部分は確かにあったかもしれないけども、それでも諦めずに固定メンバーで戦い抜いたからこそ一位通過出来たんだということじゃないですかね。

ところで、今年のACLもグループリーグにおいて4チーム中2チームしか突破出来なかったことに対して、またまたマスゴミの皆さんが喧しい。勿論結果が出なかったことに対して様々な批判が出るのは当然だけども、問題はその批判の質だろう。なんか特定の事例や事象だけでもって、日本勢が勝てない原因の総論に持ってこようとするのはなんとかならんのかね?日刊の記事なんか見ていて思うんだけども、中国において大物助っ人が他の中国人選手を育てているっていう風にコメントしている哲生ではない方の中西サンは一体何をどうしたいんだろう?中超の外国人に対抗する為の資金力のあるクラブが必要であれば、最初っからナベツネの言うとおりにしとけばよかったやん? 第一、中超のクラブ運営って日本のプロ野球みたいなもんなんやし。てか、Jリーグは今までの政策が失敗だったと認めるんなら話は別ですけど。

え、だからこそどこかのクラブが第二のフォルランを獲得してくれっていう話ですか?でもセレッソ見たら今アレですからね・・・

てか、そんなに中国が羨ましいのなら、ヂョンシー(中西)シエンション(先生、だが男性への敬称にあたる)はいっそのこと中国に移り住んで貰っても結構ですよw それを決意したら皆さんどうぞどうぞ行ってらっしゃい、ってなるだろうけど。

まあ、ACLで勝てない原因を外国人の実力とか、資金力に求める意見は確かに一つの要因ではあるかもしれないけど、中韓をまぜこぜにしてしまっているような論調にも聞こえるわけでですな。これは各論ではなく特定の事象を全体化させてステレオタイプな結論に持って行こうとしているだけのように思えるけどもね。

球際、という言葉も漠然とした概念で語られすぎるだろう。サッカーにおける球際というのはいくつもの要素に分解出来るものだけど、具体的に自分が思いつくとしたら、

1.相手ポゼッション時にボールを奪取出来る力
2.守備時において対人で負けない力
3.イーブンボールをマイボールに出来る力
4.マイボール時において寄せられても簡単には失わない力

というものだろう。まあ、それも状況と場所とそして自チームの状態と相手チームの力量によってなんぼでも球際の強さという評価は変化することを覚えておいた方がいい。鹿島のセレーゾ監督が言っていたことって、名指しこそしないけども、セットプレーの守備でマーク外した選手や、決勝ゴール許した時に対応していた選手のプレーをさしているんだけど、それでもって日本の選手全体が競り合いを避けているって言う風に言うのは違うだろうってw

球際において辛うじて数値化出来そうな部分というのがセカンドボール回収率かな(それだけ主観が入りやすい言葉なんだけども)・・・代表レベルにおいてはユーロ2012におけるスペインなんかは、ディフェンディングサード、ミドルサード、そしてアタッキングサードの全ての3エリアにおいていずれも高い数値を示していたわけでですな。となると単純に球際というのもフィジカルの強さだけで上がるものではなく、ボール回しの技術、攻から守への切り替え、そしてボールへの瞬時の判断の速さといったものが組み合わさるわけで、どちらかと言えばフィジカル頼みの韓国ではなく、技術志向の日本こそが将来的には上回る可能性を秘めているかもしれない。実際、海外組の数を日韓で比較しても韓国は日本の海外組の数の半分程度しかいない。つまりチョン・テセがいくら上から目線でものを言おうとも、彼自身所詮欧州からの負け犬に過ぎないわけで、韓国のサッカーって結局フィジカルで優位なアジアだけでしか通用していないという現実があるわけ。実際テセにしたって欧州では通用しなかったからこそ極東アジアに帰って来ているわけだし。まあ、それでも韓国のフィジカルサッカーへの対策というのは世界に出る上では考えておかないといけないわけだけども。

そのように感じたのが昨日の城南との試合だったかな。確かに序盤からロングボールをこちらのDFラインの裏に蹴ってきていたんだけども、裏返せば彼ら自身自陣からのビルドアップ等の過程を踏んでいない。まあ、鳥栖にも言えるけど難しいことはやらせていないわけで、だからこそキム・ソンジュンは去年セレッソに来てペッつぁんの最新ゲーゲンプレス理論でやらされたのはちょっと彼には酷だったかな。この試合の前半最後らへんでのプレーのように単純にサイドの裏にポンとボールを放り込まれてそこで起点となってシンプルにクロス上げるという役割に彼自身がずっと徹していたのが分かる。ま、鳥栖だったら合う可能性はあるかもしれないけども。その意味でキム・ミヌはウチよりは鳥栖でやる方が合っているのかもしれない。

これに対して、ガンバの方もロングボールを蹴らせない為には中盤においてはボールホルダーにプレスをかけてなるべく簡単に裏には蹴らせないっていうことは意識していたのだろうとは思う。まあ、それでも失点場面のように最初裏に出されてDFラインが下がり、中盤で起点つぶしに前に出ていたWボランチとCBの間に通されてしまったわけだけども。

ただ、城南の方も連戦での疲労に加えて、ソウルに比べると気温が5度以上高い大阪において普段やっているのと同じようにやろうとすると必然的に走る距離が長くて疲弊しやすくなるわけで、この試合で二人が筋肉系の怪我で途中交代してしまったのは象徴的であったように思えるけどもね。そしてさらにロングボールで前後の距離を広げてくれたお陰で、ウチの方も中盤までは割りと自由にJの試合の時よりはボールを廻せていた。中盤に関してはJの方が厳しいけども、こちらがアタッキングサードへ入ってくると最後のところで跳ね返す力は城南は持っていた。

ま、これはあくまでも城南との試合で感じたことにしか過ぎないわけなんで、これだけでもって結論の一般化は避けたいとは思う。ガンバの試合での事象がそのまま浦和や鹿島の試合で当てはまるとも限らないし、逆もまた然りではないだろうか?

だからこそ、もうちょっとスペシフィックな要因というのを細かく分析しなければならないわけなんだけども。その意味ではラウンド16で当たるFCソウルというのは格好の相手にはなるかな。

決戦の水曜日を前に~埼玉遠征から戻ってきて

2015-05-05 14:09:04 | ガンバ大阪
全ての試合において勝てるとも限らないプロスポーツにおいては、勝つだけではなく、負けてもよくやったと応援する人たちを納得させることも同時に大事だと個人的には考えているんで、アウェイ浦和戦は正にそんな試合だった。こちらのコンディションがACLとリーグを平行してほぼコアメンバーでやっていた分疲弊が激しく、かつ最終ラインも控えが居ない状態において、ミシャ式においては最高の状態でかつズラタン等の新兵器を持っている浦和に対して80分過ぎて失点するまではそれまでよく持ちこたえていたのだから。実際試合後ゴル裏は選手たちを拍手で迎えて、6日は絶対に勝とうと激励した。

悔やまれるとしたら、中国アウェイ帰りの新潟戦でもやらなかった前プレ、即ちコンディションが厳しい中で敢えて前半から前プレで西川の位置まで追いかけた分、後半に疲弊するのが早くなったというところかもしれない。あれは体力を消耗しやすいんでフィッカちゃんだったらこの気候ではやめとけ、って言うかもしれない。何よりも浦和が最終ラインまで下げてボール回しをするのは相手を食いつかせて中盤にスペースを作る狙いがあるからなわけで。

それでも敢えて勝負に行ったというのは、スカウティングにおいてACLの北京国安当たりが試合序盤当たりに前プレを敢行していたのを見ていたからなのかもしれない。けれどもそこでの違いは、

1.浦和はACLとリーグとではメンバーが違う
2.春先のナイトマッチであるACLと違いGWの昼間のリーグ戦である
3.ガンバが前プレを支える為の運動量が足りなかった

ということかな。まあ、それでもこの試合を省エネではなく、真っ向勝負に出たということには、現場の側が最善を尽くしたということであるんで、その上での負けなら受け入れられるということです。

あと、この試合の露出度という点で言えば、本来豪州アウェイを翌週火曜日に控えていたにもかかわらず、土曜日に試合を選んだ浦和の目論見はある程度当たったと言えるかもしれない。普段サッカーを褒めることのない張本氏がサンモニおいて(映像自体は番組恒例のお約束とも言える、サッカーやらかしの場面で、守田のアレだったのだけども)試合のことを褒めていたのはひとえに、NHK総合で全国中継されたのを氏が見ていたからなのかもしれない。韓国語で野球を意味する야구 (ヤグ)でようつべ検索すると、同氏が番組収録の為に黒塗りのハイヤーで局に入ってくる場面を収録したドキュメンタリー番組があるんだけども、そういう悠々自適な生活送っている氏がCSなんかでMLBやNPBの試合をチェックしているイメージがあまり沸かないわけですよw

まあ、本来普段見に来ない人たちへ如何に露出を増やすかということは、通常のシーズン中に考えておかないといけないということなんですけどもね。ポストシーズン制というのはある種のドーピング効果であって、北米のプロスポーツ見れば分かるけども、プレーオフに入ると急に回りでファンが増えるのは確かなんだけども、裏返せばそこしか見ない人たちばかりで、結果的にファン層が固定化されてしまうんよね(アメスポのプレーオフって正にそういうビジネスモデルで一稼ぎするものなんだが)。無料で見られる放送を足がかりにして、スカパー加入やスタジアムへ常時観戦に来る人達を開拓しようとする狙いが本当にあるにしても、結局はフリーライダーばかりを集めてしまっているんじゃないかって。

今思えば、チャンピオンシップを導入しなければならない程の事情を抱えているんだけど、その導入過程においてはちょっと突っ込めばバレるような口実をJリーグは並べてしまっているわけよね。まあ、一回薬漬けになってしまうとなかなかポストシーズン依存症から抜けられなくなるかもしれないけども・・・

おっと随分脱線したw さあ切り替え切り替え(と両手を叩く)。明日の試合はしっかり勝って広州に行こう(別にそれの為に言うてまへんw)

明日の浦和戦に向けて~GWの日程も議論の余地があるのか?

2015-05-01 07:41:02 | ガンバ大阪
GW最中の祝日ということもあって、リーグ戦をやったわけなんだけども、中韓がこの時期ミッドウィークにリーグ戦をやっていないし(しかも中超場合ACL組だけ週末のリーグ戦を金曜日に前倒ししている)、彼らとのイコールコンディションでACLを闘うべきだという観点に立てば、4/29にリーグ戦を本来やらせるのが妥当なのかは議論の余地がある。ましてACLのグループリーグ突破が掛かっているかもしれない時期において。どちらかと言えばナビスコこそやればよかったのに、という感じなんだけども。あと、できればACL組同士のカードだってグループリーグ期間中にはもう少し増やしてもいいくらいではあるんだけども、幸か不幸か対戦相手にはガンバも浦和も対戦相手には恵まれたかもしれないし、それが今の順位にもつながっているとも言える。ガンバのリーグ戦の戦績を振り返って、本当の強さを感じた相手って今振り返れば開幕の2節分の相手だったと思うし。

とはいえ、ガンバ的にもGWに本拠地でリーグ戦を開催出来る機会があるんならそら開催するでしょうね。去年三冠を取ってしまって選手の総年俸がリーグ1位となってしまったのであれば、高騰する人件費を支える為には当然営業収入が右肩上がりになっていくのが前提なわけで。まあ、収入も伸びていたんだけども、それ以上に支出が追いつかなくなって解体を余儀なくされたかつてのブルズ王朝(後期のスリーピートにおいてジョーダンの年俸が急上昇しすぎたのが遠因)の例を見れば分かるけども、支出の伸びを抑えつつ収入を如何に上げて行くかがクラブの発展のカギではあるため、祝日にリーグ戦をやることの意味も理解はしているつもりです(その意味で今季動員が減っている浦和の編成が来季以降どうなるかは興味深いところだが)。

本来ACLでJクラブに何が何でも勝たせる為に日程を調整させるというのであれば、開幕1週前に行うスーパーカップと並んでGWの連戦というのと並んでGWのリーグ戦を見直すのも避けては通れないはずなんだけども、それがクラブの営業機会を失わせるから出来ないのであれば、それこそが今のJリーグなんだと思うしかないかもしれない。

個人的にはこの考え方を否定するつもりはない。というのも、Jクラブは今までバスケットを何とかしようとしている川淵氏が創ったビジネスモデルというものに沿ってやって来たものであるからだ。中国みたいに自給自足路線をハナから捨ててオーナー会社が損失補てんする代わりに企業名を宣伝として名前を出すことを認めるなんてことは出来ないわけだし。ただ、そんな相手と競争を強いられているわけなんだけども、根本的な部分で相容れない以上、JはJで今まで通りやっていくしかないのかもしれない。まあ、Jリーグの理念を100年に渡って根付かせていくのなら、その成果基準をACL以外のところに置かないといけなくなるわけだし、たかだか数年ACLで勝てていないのも大したことではない、と思うべきなのかもw いや、決して予防線張っているんじゃないですけどもねw 

さて、気が付くともう明日には浦和戦か。こないだの山雅戦では5人先発を入れ替え、コンちゃんをベンチスタートさせ、秋を温存させて勝ったという収穫があった。健太監督はこの時期、替えが効かない選手以外は数試合のスパンの中で出場時間を限定する形で連戦を乗り切ろうとはしている。この点同じACLで2連敗しながら北京国安戦あたりからある種の決断をしたミシャとは対極に、ACLでもメンバー固定で来た分ここが一番苦しい時期だけども、それはこの選択をした以上は仕方がない。だからこそ、浦和戦でも言い訳並べずに、出てきた選手がこの時点での「ベスト」メンバーだと思ってしっかりサポートしたいし、あのスタジアムでは負けたくはない気持ちはあるんで参戦します。