大阪鋼巴球迷的博客(だあばんがんばあちうみいだぼーくぉ)

熱烈なるガンバ大阪サポの筆者が、世界で最も多くサッカーファン人口を持つ中国にガンバの名前を広めんと日中二ヶ国語で発信する

奇跡は諦めなかった者に対して訪れる~ACLの分析は総論ではなく各論でなされるべきだ

2015-05-08 00:11:47 | ガンバ大阪
ACL序盤の出遅れた時期にまさかここまでたどり着けるなんて誰が思ったか?まあ、中国アウェイはその前に終戦になったとしても行っていたとは思うんだけども、主要メンバーを固定して徐々にチームを熟成させて、その分ここ最近は皆ヘロヘロの状態になりながらも逆転勝利でおまけに一位通過。

実を言うと今の広州恒大はリッピとカンナバーロとでは戦術や采配の引き出しが雲泥の差であり、今年は割りと失点が増えているんで、ひょっとしたらチャンスじゃないかって思っていたわけなんだけども(別に自分が行きたかったとかじゃなくてですよw)、今となってはFCソウルの方が結構手強い相手かな、という気がしないでもない。でも強い相手ととやれる喜びというのがあるかな。

まあ、グループリーグの相手で言うと浦和や鹿島の組と比べると相手に恵まれたという部分は確かにあったかもしれないけども、それでも諦めずに固定メンバーで戦い抜いたからこそ一位通過出来たんだということじゃないですかね。

ところで、今年のACLもグループリーグにおいて4チーム中2チームしか突破出来なかったことに対して、またまたマスゴミの皆さんが喧しい。勿論結果が出なかったことに対して様々な批判が出るのは当然だけども、問題はその批判の質だろう。なんか特定の事例や事象だけでもって、日本勢が勝てない原因の総論に持ってこようとするのはなんとかならんのかね?日刊の記事なんか見ていて思うんだけども、中国において大物助っ人が他の中国人選手を育てているっていう風にコメントしている哲生ではない方の中西サンは一体何をどうしたいんだろう?中超の外国人に対抗する為の資金力のあるクラブが必要であれば、最初っからナベツネの言うとおりにしとけばよかったやん? 第一、中超のクラブ運営って日本のプロ野球みたいなもんなんやし。てか、Jリーグは今までの政策が失敗だったと認めるんなら話は別ですけど。

え、だからこそどこかのクラブが第二のフォルランを獲得してくれっていう話ですか?でもセレッソ見たら今アレですからね・・・

てか、そんなに中国が羨ましいのなら、ヂョンシー(中西)シエンション(先生、だが男性への敬称にあたる)はいっそのこと中国に移り住んで貰っても結構ですよw それを決意したら皆さんどうぞどうぞ行ってらっしゃい、ってなるだろうけど。

まあ、ACLで勝てない原因を外国人の実力とか、資金力に求める意見は確かに一つの要因ではあるかもしれないけど、中韓をまぜこぜにしてしまっているような論調にも聞こえるわけでですな。これは各論ではなく特定の事象を全体化させてステレオタイプな結論に持って行こうとしているだけのように思えるけどもね。

球際、という言葉も漠然とした概念で語られすぎるだろう。サッカーにおける球際というのはいくつもの要素に分解出来るものだけど、具体的に自分が思いつくとしたら、

1.相手ポゼッション時にボールを奪取出来る力
2.守備時において対人で負けない力
3.イーブンボールをマイボールに出来る力
4.マイボール時において寄せられても簡単には失わない力

というものだろう。まあ、それも状況と場所とそして自チームの状態と相手チームの力量によってなんぼでも球際の強さという評価は変化することを覚えておいた方がいい。鹿島のセレーゾ監督が言っていたことって、名指しこそしないけども、セットプレーの守備でマーク外した選手や、決勝ゴール許した時に対応していた選手のプレーをさしているんだけど、それでもって日本の選手全体が競り合いを避けているって言う風に言うのは違うだろうってw

球際において辛うじて数値化出来そうな部分というのがセカンドボール回収率かな(それだけ主観が入りやすい言葉なんだけども)・・・代表レベルにおいてはユーロ2012におけるスペインなんかは、ディフェンディングサード、ミドルサード、そしてアタッキングサードの全ての3エリアにおいていずれも高い数値を示していたわけでですな。となると単純に球際というのもフィジカルの強さだけで上がるものではなく、ボール回しの技術、攻から守への切り替え、そしてボールへの瞬時の判断の速さといったものが組み合わさるわけで、どちらかと言えばフィジカル頼みの韓国ではなく、技術志向の日本こそが将来的には上回る可能性を秘めているかもしれない。実際、海外組の数を日韓で比較しても韓国は日本の海外組の数の半分程度しかいない。つまりチョン・テセがいくら上から目線でものを言おうとも、彼自身所詮欧州からの負け犬に過ぎないわけで、韓国のサッカーって結局フィジカルで優位なアジアだけでしか通用していないという現実があるわけ。実際テセにしたって欧州では通用しなかったからこそ極東アジアに帰って来ているわけだし。まあ、それでも韓国のフィジカルサッカーへの対策というのは世界に出る上では考えておかないといけないわけだけども。

そのように感じたのが昨日の城南との試合だったかな。確かに序盤からロングボールをこちらのDFラインの裏に蹴ってきていたんだけども、裏返せば彼ら自身自陣からのビルドアップ等の過程を踏んでいない。まあ、鳥栖にも言えるけど難しいことはやらせていないわけで、だからこそキム・ソンジュンは去年セレッソに来てペッつぁんの最新ゲーゲンプレス理論でやらされたのはちょっと彼には酷だったかな。この試合の前半最後らへんでのプレーのように単純にサイドの裏にポンとボールを放り込まれてそこで起点となってシンプルにクロス上げるという役割に彼自身がずっと徹していたのが分かる。ま、鳥栖だったら合う可能性はあるかもしれないけども。その意味でキム・ミヌはウチよりは鳥栖でやる方が合っているのかもしれない。

これに対して、ガンバの方もロングボールを蹴らせない為には中盤においてはボールホルダーにプレスをかけてなるべく簡単に裏には蹴らせないっていうことは意識していたのだろうとは思う。まあ、それでも失点場面のように最初裏に出されてDFラインが下がり、中盤で起点つぶしに前に出ていたWボランチとCBの間に通されてしまったわけだけども。

ただ、城南の方も連戦での疲労に加えて、ソウルに比べると気温が5度以上高い大阪において普段やっているのと同じようにやろうとすると必然的に走る距離が長くて疲弊しやすくなるわけで、この試合で二人が筋肉系の怪我で途中交代してしまったのは象徴的であったように思えるけどもね。そしてさらにロングボールで前後の距離を広げてくれたお陰で、ウチの方も中盤までは割りと自由にJの試合の時よりはボールを廻せていた。中盤に関してはJの方が厳しいけども、こちらがアタッキングサードへ入ってくると最後のところで跳ね返す力は城南は持っていた。

ま、これはあくまでも城南との試合で感じたことにしか過ぎないわけなんで、これだけでもって結論の一般化は避けたいとは思う。ガンバの試合での事象がそのまま浦和や鹿島の試合で当てはまるとも限らないし、逆もまた然りではないだろうか?

だからこそ、もうちょっとスペシフィックな要因というのを細かく分析しなければならないわけなんだけども。その意味ではラウンド16で当たるFCソウルというのは格好の相手にはなるかな。

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