直訳すればガンバはまだ勝ち足りてない、というもの。
この試合の為に準備してきた鹿島の気迫がこちらを上回ったという結果だが。こちらの方の疲労の蓄積、普段の浦和戦に比べると埼スタでのパスのスピードが上がりにくい(浦和ホームゲームではピッチにふんだんに水をまいているからだが)、というようなことを差し引いても素直に鹿島の強さをほめるしかない。まあ、カップ戦決勝と普段のリーグ戦は別だというなら、一週間ある中でどれだけ立て直せるかなんだけども。
ただ、負け試合をブログに書くとしたらその負けの中に何か意味を見出そうとするのが自分のスタイルだ。負けではあったものの、鹿島がこちらの守備組織を崩す為の仕掛けとそれをしのぐ駆け引きはなかなか味わいがあったし、その逆もおもしろかった。
その典型が後半開始から15分程度こちらのターンになった時、特に53分に宇佐美の可動範囲が徐々に広がり、秋とポジションチェンジし出して相手に満男をサイドに引き出すことでバイタルにスペース作って宇佐美がミドルを放った場面が一つ。
もう一つが、55分頃にヤットが再三動き出して相手の左サイドでのチェックを無力化させて、裏に空いたスペースに走り込んだハルに出したものだった。、こういう部分をもう少し評価出来るようになれば新スタでもサッカー見たいという人が増えるだろうし、そういうのを評価出来る観客を増やさないといけないんじゃないだろうか?
それだけに悔やまれるのはセットプレーの失点だったわけだけど。もちろんこの試合の本質的な問題ってそこじゃなかったことは承知しているけれども、何度か危ない場面を凌ぎきっているからこそセットプレーでマークを外していたのが残念ではあるんよね。失点前にも後半開始早々にも金崎をフリーにしてしまっていたやつがあったけど、あれなんかゾーンを埋めるのか人に対してつくのかが完全に曖昧になっていたこの試合の守りの象徴的な場面だったし。
健太監督っていうのは前からセットプレーでの守備を確認に時間を割く人であったんで、ここは修正してくれるものだとは信じたい。
ところで、試合後健太監督が言っていた慢心っていうのは言い方の問題かもしれないけども、決してリーグでダブルかましているということへの油断ってことじゃなくて、タイトルを手にしてこそそこで問われるハングリーさってところかな。つまり、今季においてはまだ何も達成していない、っていうことをここで確認させられたわけ。そこでこのことについて字数を割いて書いてみますw
冒頭でのタイトルは、広州未贏夠(広州はまだ勝ち足りてない)という広州恒大のスローガンから借りたもので、ACLの万博決戦の後に会った広州恒大サポから貰ったスマホケースにも大きく書いてあるものだ。
口語風に言い換えれば還沒贏夠、ということになるんだけども、これは欧州サッカーにおいても、昨年末にユーベのアッレグリ監督がボローニャを3ー1で下してもなお、まだ何も達成していないといったものや、レアルマドリーが公式戦20連勝を成し遂げた後にも使われたもので中国語の記事には還沒贏夠、と訳されている。その時のアッレグリ監督のコメントは日本語記事では、まだ何も達成していない、というものではあったけど、未贏夠というのは意訳すれば、まだ何も勝ち取っていないというニュアンスかもしれない。
では、東アジアで無敵とも言える広州恒大の件のスローガンが未だに使われる背景について中国ネットで出ていた解釈だが、彼らが昔は弱くてよく負けていた時期があり、今は強くなっても、オーナーの許家印がいつ手を引くか分からない。そうなると不確かな将来への不安を覆い隠す為に今勝てる内に勝っておきたい勝利への渇望を表したものだらしい。
それは正に今のガンバにも言えることではないか?2年前我々はJ2にいたことを忘れてはならない。そして今、ちょっとしたチーム編成でしくじったら降格という地獄が待ちうけている怖さだって我々は身にしみているし、現に今どこかのクラブが味わっている最中ではないか(名前は伏せておきますがw)?
だからこと、ナビスコ決勝を終えた後、敢えて言っておこう。
ガンバはまだ何も手に入れていないということを。
決勝の鹿島はタイトルを獲った後にきっちりリセットして再びタイトルへの渇望をかきたてていることだろう。その意味では、今回の決勝の相手が鹿島であったことは、彼らからは貴重な教訓を得られたのかもしれない。手に入れたいものを手にした後、再びまた手に入れたいという気持ちを切らさずに持ち続けられるか。本当の意味でのハングリーさはそうしたものを指しているのかもしれない。
この試合の為に準備してきた鹿島の気迫がこちらを上回ったという結果だが。こちらの方の疲労の蓄積、普段の浦和戦に比べると埼スタでのパスのスピードが上がりにくい(浦和ホームゲームではピッチにふんだんに水をまいているからだが)、というようなことを差し引いても素直に鹿島の強さをほめるしかない。まあ、カップ戦決勝と普段のリーグ戦は別だというなら、一週間ある中でどれだけ立て直せるかなんだけども。
ただ、負け試合をブログに書くとしたらその負けの中に何か意味を見出そうとするのが自分のスタイルだ。負けではあったものの、鹿島がこちらの守備組織を崩す為の仕掛けとそれをしのぐ駆け引きはなかなか味わいがあったし、その逆もおもしろかった。
その典型が後半開始から15分程度こちらのターンになった時、特に53分に宇佐美の可動範囲が徐々に広がり、秋とポジションチェンジし出して相手に満男をサイドに引き出すことでバイタルにスペース作って宇佐美がミドルを放った場面が一つ。
もう一つが、55分頃にヤットが再三動き出して相手の左サイドでのチェックを無力化させて、裏に空いたスペースに走り込んだハルに出したものだった。、こういう部分をもう少し評価出来るようになれば新スタでもサッカー見たいという人が増えるだろうし、そういうのを評価出来る観客を増やさないといけないんじゃないだろうか?
それだけに悔やまれるのはセットプレーの失点だったわけだけど。もちろんこの試合の本質的な問題ってそこじゃなかったことは承知しているけれども、何度か危ない場面を凌ぎきっているからこそセットプレーでマークを外していたのが残念ではあるんよね。失点前にも後半開始早々にも金崎をフリーにしてしまっていたやつがあったけど、あれなんかゾーンを埋めるのか人に対してつくのかが完全に曖昧になっていたこの試合の守りの象徴的な場面だったし。
健太監督っていうのは前からセットプレーでの守備を確認に時間を割く人であったんで、ここは修正してくれるものだとは信じたい。
ところで、試合後健太監督が言っていた慢心っていうのは言い方の問題かもしれないけども、決してリーグでダブルかましているということへの油断ってことじゃなくて、タイトルを手にしてこそそこで問われるハングリーさってところかな。つまり、今季においてはまだ何も達成していない、っていうことをここで確認させられたわけ。そこでこのことについて字数を割いて書いてみますw
冒頭でのタイトルは、広州未贏夠(広州はまだ勝ち足りてない)という広州恒大のスローガンから借りたもので、ACLの万博決戦の後に会った広州恒大サポから貰ったスマホケースにも大きく書いてあるものだ。
口語風に言い換えれば還沒贏夠、ということになるんだけども、これは欧州サッカーにおいても、昨年末にユーベのアッレグリ監督がボローニャを3ー1で下してもなお、まだ何も達成していないといったものや、レアルマドリーが公式戦20連勝を成し遂げた後にも使われたもので中国語の記事には還沒贏夠、と訳されている。その時のアッレグリ監督のコメントは日本語記事では、まだ何も達成していない、というものではあったけど、未贏夠というのは意訳すれば、まだ何も勝ち取っていないというニュアンスかもしれない。
では、東アジアで無敵とも言える広州恒大の件のスローガンが未だに使われる背景について中国ネットで出ていた解釈だが、彼らが昔は弱くてよく負けていた時期があり、今は強くなっても、オーナーの許家印がいつ手を引くか分からない。そうなると不確かな将来への不安を覆い隠す為に今勝てる内に勝っておきたい勝利への渇望を表したものだらしい。
それは正に今のガンバにも言えることではないか?2年前我々はJ2にいたことを忘れてはならない。そして今、ちょっとしたチーム編成でしくじったら降格という地獄が待ちうけている怖さだって我々は身にしみているし、現に今どこかのクラブが味わっている最中ではないか(名前は伏せておきますがw)?
だからこと、ナビスコ決勝を終えた後、敢えて言っておこう。
ガンバはまだ何も手に入れていないということを。
決勝の鹿島はタイトルを獲った後にきっちりリセットして再びタイトルへの渇望をかきたてていることだろう。その意味では、今回の決勝の相手が鹿島であったことは、彼らからは貴重な教訓を得られたのかもしれない。手に入れたいものを手にした後、再びまた手に入れたいという気持ちを切らさずに持ち続けられるか。本当の意味でのハングリーさはそうしたものを指しているのかもしれない。