蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

心はればれ、お互いに。

2010-07-20 | 
亭主達者で留守がいい。

誰が言ったのか知らないが、この言葉は、全く、言い得て妙だ。

この連休、夫は北海道にゴルフにお出かけ。
その間、我々は、夫のいない我が家で、のびのび楽しく、爽やかに、連休を満喫した。

絶え間なく流れるテレビ音も、空間を圧迫する巨大なトドが眼前に転がる光景もなく、
家事に、雑用に、スポーツに、読書に、趣味に、音楽に、没頭できた。
好きなものを作り、好きな時間に食べ、好きな時にスポーツをし、好きな時に本を読み、
掃除をし、居住空間を快適に整え、お菓子を作り、バスタイムでリラックスし、
なんの囚われることもなく気ままに、充実の休日を過ごした。


当のご本人は、涼しい北海道で、気のおけない友人たちと食べ、飲み、喋り
プレーし、運動にもなり気分転換にもなっただろうし、ストレス解消、すっきりしただろう。
明日からの労働の再生産への仕込みも、ばっちりできただろう。

身支度の荷物の中には、いつも、なにやらウイスキーか、ブランデーか、
お気に入りのアルコールのボトルを選び、忍ばせているが、帰ったときは、すべて空っぽ。

そして、ほんの少し、自分だけ楽しんで家族に申し訳ない、という思いもあってか、
お土産をどっさり手にし、ご機嫌な顔で昨夜、帰宅した。

申し訳ないどころか、こちらこそ、よくぞ、遊びに出て行ってくれて、ありがとう、なのだ。

私たちが、仲良く居られるのは、こうして、「亭主達者で留守」の生活があるから。
別に意図してそうしたわけではないが、たまたまお互いに好きな行動をとっていたら、
こういうスタイルになった。


実は、お出かけは、長年の愛人との旅行だったりして・・・
そういう展開もあり得ないこともないのだろうが、どうも違うように思える。
もし、愛人なら、このブログは、また違ったテイストになるだろう。
読み手側としては、そのほうが読み応えがあって面白いとは思うのだが・・・。


病気がちで、仕事だけで精一杯、まして休日はクタクタ、というお父さん方も多いだろう。
家を空けるだけの体力、気力、お金が必要、ということになってくるのだろうけれど。

阪急電鉄・創設者の小林一三氏は、こう仰っていた。
「夫に選ぶなら、仕事を楽しくやる人、趣味の広い人を選びなさい」


人それぞれ、いろんな事情も、好みも違うだろう。
なにも北海道でなくてもいい。
お土産も、そんなにたくさんなくてもいい。
ゴルフでなくても、釣りでもいい。
サイクリングでもいい。スケッチ散歩でもいい。
散策でも、ウォーキングでも、山登りでも、ハイキングでもいい。
(ただし、ギャンブルは、私個人としては嫌いだ)
自分の持ち時間や経済事情に応じて、自分の世界があるというのがいい。

ただし、若い盛りの頃なら、人に言えないような趣味を持つこともあり、
家族には公言できないこともあるかも。
それはそれで、それなりに苦労して、策を講じて頑張ってもらうしかない。


世のご主人様方、奥様方は、愛する夫や、妻とは、片時も離れたくないのかも知れないが、
双方の思い、嗜好、志向が同じだと、
お互いに、とても満足な時間が過ごせて、おおいに結構なことだ。


梅雨から一転、からりと晴れた連休は、あっという間に終わった。


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