蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

それぞれの、きらり

2010-07-26 | 趣味
80歳を超えるってことは、後期高齢者になってから5年のキャリア。
私のイメージでは、年配者というよりは、お年寄り。

よぼよぼ、というのは、どうやら90を超えてからのようだ。
80歳は、まだまだお若い。

過酷な労働で腰が曲がってしまったり、皺が深く刻まれたりすることもあるが
楽園生活をしていても、老化のために腰が曲がる場合もある。


昨日の社交ダンスの発表会で、83歳の方が、タンゴを踊られた。
ドレスもお顔も、メーク&ヘアも、姿勢も、フィーリングも、とても美しかった。
とてもとても83歳などには見えなかった。

応援に駆けつけられた同級生のお二人も、当然83歳なのだが、
とてもとても、そんな年齢には見えなかった。
顔はもちろん、ファッションセンスがいい。
老いを感じさせない個性と品格。
それまでの生きてきたキャリアが感じられた。

ああいう年の取り方をするには、どうすればいいのだろう。
私の実母も、義母も、年齢の割に若いと、常日頃思っていたが、その比ではなかった。
世の中、上には上がある。


まだ、私には何十年もある。
あんな風に、いい年が取れるかどうかはわからないが、
見かけやファッションにも気合いを入れ、言葉や説明でなく、
見ただけで、「うん、お若い、おキレイ・・・!!」と、そんな風になれたらいいな。


あ、ちなみに、実際にお若い方もおられた。(別クラスのクラスメートで、面識あり)
社交ダンスは初心者だが、
バレエを永年やっておられる、小柄で細身の、愛らしい方。
えらくお金持ちのお嬢様、といった風情。(中学生のおボッチャマあり)
大きなルビーとダイヤがキラキラ光る指輪、ヴィトンのバッグ(マルチカラー)、ヴィトンの靴、
デコデコ、ギンギン、キラキラが、いっぱい付いた、ケータイ
・・・そして、極めつけは・・・一人行動。

リハーサルの後、出演まで、皆で待ち時間があった。
その時の彼女。
「時間つぶしに外で、お茶飲んできてもいいですか? デパートでもブラつきたいし・・・」
皆で舞台用メークをしたり、準備中の、発言。
準備が終われば皆でお茶を飲みに行こうとする前のことだ。
彼女が出て行った後、「皆と一緒に行動するのが、お嫌いのようですね」
とサラリと、どなたかの反応。
涼しげでいい、と私は思った。
へんに、首を突っ込んで「ねえ、あの人、どうよ~?」のような、
おばちゃんトークはなかったので、とても安堵した。
参加している人たちのタイプ、距離感が、爽やかだと感じた。

人のことを詮索したり、かげ口を言ったりするのは、
自分が満たされていない人の取る行為なのでは?

(実は、私は、彼女の行動には、びっくりしたのだが)

たとえ思っていたとしても、表現方法が、こなれていて、好感を持つ。
その言葉で、共感する人は共感しただろうし、
あえて、掘り下げて人のことをあれこれ言わないのは、素敵なことだ。
私はちょっと嬉しくなった。


いろんな方々がいる。
決して、発表会は、自己顕示欲の現れではないと思う。
それぞれに、切磋琢磨。
私は、また私の道。
未知なる未来。

そして先生のダンスはさすが、だ。
プレッシャーも大いにあるだろう。
年齢と戦いながら、現役をキープするのは、心身ともに並大抵ではない。
オアソビでやっておられるような先生も知っているが、
大きなところで教えられている先生との違いを感じた。

お金とネームバリューは、両者、密接な関係にあるということも感じた。
趣味を追求するのには、心身の健康と、家族の理解・協力、そして、お金。
人それぞれの微妙な事情によって、極め方も違ってくるようだ。


いろんなものをまとめて、見、聞き、体験し、
快い疲労感と満足感を感じつつ、家路に着いた。


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