蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

そんなに気を落とさないで

2010-07-11 | 
一昨日の夜に、突然帰省した息子。
昨夜、夫と、仕事の近況を話していた。
いきなり、息子は、切り出した。

「○○○(うんと遠い日本の端っこ、遠隔地)に行こうかと思ってんねん」

夫「えっ・・・・!!」

私「へぇ~。また遠いところへ」

夫は、しょんぼり、がっかり、元気がなかった。


「別に外国に行くわけじゃ、あるまいし。
いちいちパスポートもいらないんだし。
でも、お隣の国の方が、近いかも・・・。
いや、入国審査やら、不便な地にある国際空港やらに行く時間を考えると・・・
(あれこれ、あれこれ・・・)」

話が逸れて、会話は、私一人で勝手にどこかに行っている。


それより私は、息子がビールをぬるいのが好き、といって、冷蔵庫の冷えたビールではなく
常温のビールを飲んでいたことのほうが、ショックだった。
変わった子やなあ・・・あいかわらず。


中国では、「冷えたビール」と、注文しないと、常温ビールが出てくるとか。
冷やして飲むという概念がないらしい。
いろんな民族、好みがあるにしても、こんな近しい人間が、ずいぶん、変わった好みだと
びっくりした。

最果て話は、なまぬるビールのインパクトで、私の中では、どこかに飛んでしまった。


帰りに、駅まで送る車中で、私が運転しながら息子にペラペラ話しかける。

「最果ての遠隔地にも、女の子はいるんでしょ?
24時間べったり仕事してるわけじゃないだろうから、
機会があったら、いい人、見つけられたらいいね。
7歳ぐらい年上の人がいいんとちがう? (あれこれ、あれこれ)・・・」

「疲れるんや」

「え、やっぱり7歳年上の人は、気を使うから?」

「お母はんの、その話しが」

あらら、そうなん。口にチャック。自主規制。
こういう話は、嫌いなのね。しゅーーん・・・

ということで、昨夜、息子は実家から、また彼の赴任地に帰っていった。


今朝、夫は起きてくるなり
「最果ての地ショックで、寝られなかった」と、ぼそっと一言。

「あいつは、おかあさん(=私)に似たんや。
行動が人と変わってる。
変人で、変わりモノや」


私は、反論した。

「あら、ユニークでいいやん。私は、いいと思うよ。
大人になって、あれこれ試みようとしてるんやん。
なんか、それが悪い?
わっはっはっは・・・」

可愛い子には旅をさせにゃあ。

でも、やはり夫は寂しそう。
私も最近、年とともに涙もろくなってきたけれど、
今回は、なんだか夫が可哀想な、気の毒な、そんな気がした。

ごめんね。
常識人の血だけなら良かったのに、変人の血をブレンドして受け継がせて。

いや、それより、やはり、生ぬるビールが、私は気になる。
そういう私の感覚が、おかしいのだろうか・・・


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