蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

彼にするなら、Yクン? 仕事するなら???

2010-07-28 | 仕事
以前、ほんの短期間働いていた、事務所のスタッフ、Yクン。

身長180センチぐらい、趣味は、ダンス(ストリート系)
色白で面長、きめ細やかな美しい肌、切れ長の目が涼しげな和風顔立ちのイケメン。

年は、20歳ぐらいだっただろうか?

最初、面接に現れた時は、どんな服装だったか、ちょっと記憶にはないのだけれど
とにかく、スラリとかっこいい、美しい男の子だった。
採用が決まって、初日は、スーツでビシリと決めてきた。

別にスーツでなくてもいいと言ったような気もするが(忘れた・・・)
本人は、無難な路線を選んだようで、スーツに。
おそらく、成人式に一度、着たぐらい? あとは、友達の結婚式とか。

まあ、どっちにしても、職場において、彼はスーツを着る必要性は全くなかったので
次の日からは、私服で現れた。

それにしても、スーツと私服の激差。
ストリート系ファッションだとかで、ついでに、シャツもパンツも、500円前後だとか言っていた。
帽子は、黒人演歌歌手のジェロみたいな、キャップを横にかぶる日もあれば、ニット帽の日も。
仕事の後は、ダンスに直行らしい。

さて、彼の仕事ぶりは・・・

「Yクン、これ、やってもらえる?」
「できません」
「??」
「僕、専門学校で、ちゃんと授業に出たのは最後の半年だけなんです。
だから、習ってないので、できないんです」
「・・・・」

「Yクン、これって、どうなってるの??? できてないけど」
「何回も言ってるでしょう?
ですから僕は、専門学校でさぼっていたから、デキナイって」
「??・・・・」

先輩にも急かされ、あれこれやっていた。
パソコンのモニター画面ギリギリに顔をくっつけて。
メガネかけたらいいのに。
自分はメガネは似合わない、オトコマエが台無しと思っている???
顔で仕事するのなら、ホストにでもなれば、およろしいのではないかと?

前は、企画営業を希望したらしいが、見習い期間(採用猶予)を経て、不採用になったという。
そのワケがよくわかる。
うちは、猫の手も借りたいぐらいだったので、とりあえず、現場に入ってもらった。


しかし、彼は、仕事以外は、朗らかで明るくて、社交的でムード・メーカー。
お年寄りにも、優しい口調。
絶対に、営業向きだ。
事務所内でカンヅメは、合ってない。

ファックスのやり方がわからないのに、人にも聞かず、
人のやり方を盗み見るのでもなく、自分流でファックスするYクン。
ファックス送信後に、送信先に確認もしなかったようで、
先方には届かなくて、締め切りの時間に大幅に食い込むことに。
周りが手取り足とり教えてあげるにも、バタバタ、皆、自分のことで精いっぱい。


先輩から怒られっぱなしで、どうにかこうにか、1か月働いた。
そして、給料日。
Yクン、給料袋の中身を見て、目が点になり、信じられない様子。
「あんなに頑張って、この給料?!」

「やってられません。飲食のバイトのほうが、ずっと高い。
やめます」


今、思えば、なんで、あんな子を雇ったんでしょうねえ。
私の職場は、そういう人ばかりだった。

職場にも一流と、そうでない所があり、その差は歴然。
一流の職場には、一流の人が集まり、そうでない所には、そうでない人が集まるようだ。




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