蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

ざ・バーゲン

2010-07-29 | 人生
今朝、明け方、夢を見た。
内容は、娘の婚活。

親が、長い間、頑張って「親の婚活」をして見つけてきたお相手に対し、
娘は、予想通りの反応。

釣り書は、じっくり見ていたが・・・写真は、封筒から取り出しもせず、
ほんの一瞬、ちらりと覗き込むだけ。

そうやろうなあ・・・
そうだとは思ったけれど・・・
親の苦労も考えてほしい。
頼みに行った先の方は、長い時間をかけて、お相手のご家族と交渉し、
ご親切な取り計らいで、釣り書を持ってきていただいたというのに。

だいたい、娘が思っているような男性は、見合い市場には出てこない。


夢のなかで、娘に延々、苦情を言うシーンが続く。
娘は、自分だって頑張ってるけれど、結婚したいと思うような人がいない、と切々と訴える。

娘の言い分を聞いていて、なるほど、と徐々に思うようになってきた。
気に入らない人、気が進まない人、
しかも、その相手が猛烈にアタックしてきているわけでもない。

縁談で気に入った人がいないのは、
好きな人がいる、とか、結婚できない相手と付き合っている、
そういう場合に、こういう反応をすることが多い。
でも、そうじゃない。

気が乗らない理由がわからない・・・・ってことは、ない。
私も、そうだった。
ただ、大きな違いがあった。
結婚を永久就職と捉えていた時代に生きていた私世代と、
経済的には自立している娘世代。

24歳はクリスマス・イブのケーキと言われた時代。
25歳からは、バーゲンセールが始まる。
結婚適齢期という概念に振り回され、
自分の商品価値が下がらないうちに、高値で売ろうと焦る。
一種の文化的、合法的人身売買だ。

デパートで、翌日に何が何でも必要な目的の商品を買おうと売り場を回ったものの、
気に入ったものが見つからず、閉店の時間を目前にする。
渋々、気に入らないけれど仕方なく、間に合わせでとりあえず買って帰る。
また、余裕が出来たら買いなおそうと。
まだ、自分で選べただけでも、ラッキーだったかもしれないが。
そのまま、買いなおさず、今日に至っている。


自分の時間を削って、相手に合わせる結婚生活を送りたくないというのは、実によくわかる。
よほど好きな人でも現れない限り、結婚など、つまらない。
生活・性・精神・社会的安定のため、結婚するといわれている。
守る人と、守られる人。そういう位置づけだったものが、
女性も経済的自立をし、共稼ぎの夫婦は、守ったり守られたりしない。
凸凹を補い合う関係から、並列へと変化しているように思う。

女性が経済的に自立していると、昔の女性のように、
結婚しないと経済的にやっていけないことはないのだから、あえて、結婚の必要性はない。
より若いうちに高値で売りつける必要もない。

男性と反対だ。
男性は、経済力がないと、結婚できない。
女性は、経済力があると、結婚できない。


気に入らない男性と、なぜ、結婚しなけれないけないのか?
まして、結婚する必然性はあるのか?
少子化を食い止めるため、国策のひとつとして、結婚するのか?
好きでもない男性のご機嫌を取ってまで、
まして、その家族に気を使い、気に入られるような生活を、なぜ、好き好んで選択する?

経済や社会的保護と引き換えにする必要がないとすると、
結婚に望むものは何?
好き、価値観が同じ、癒し、共に歩み築いていく、そんなものが必要となってくるだろう。

結婚してほしいけれど、納得のいく相手と結婚してほしい。
自分を顧みない高望みも良くないが、
中途半端な人と、泣く泣く結婚しなければいけない娘を想像すると、それも悲しい。
いまや、結婚のシバリがなくなってきているわけだから、妥協することはなく、
更に結婚への道は険しいだろう。


「どうすれば、おねえちゃんは、結婚できるんやろう?」
と下娘に言うと
「おねえちゃんの考え方を、変えるしかない」と、サラリ、きっぱり。
うまいこと、言うね。

親としては、遠くからそっと見守り、応援するしか、なす術はない。


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