La douce vie

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赤い薔薇ソースの伝説

2005-12-16 | book/comic
メキシコを舞台にしたこの物語は(なぜか)1月のクリスマスのトルタから12月のチレ・エン・ノガータまで郷土料理が章のタイトルになっており、そのタイトルの料理が話しには欠かせない物語になっています。
主人公のティタは3姉妹の末っ子。その家の伝統で姉達とは別に台所で育てられていた。
ある日、ペドロがティタに求婚するため、ティタの家族に会いに来る。しかし、母親は「末娘は母親の世話をするのが伝統だから結婚できない」と求婚を断り代わりにティタの姉と結婚するよう勧める。
ショックを受けるティタを横にペドロは「それがティタの近くにいられる為ならば」と姉と結婚をする。命じられた結婚式のウェディングケーキはティタの涙が入っており、出席者達はそれを食べると深い郷愁に襲われ具合を悪くするのだった。
この物語の中、唯一6月だけはマッチの作り方で、私はその話が非常に印象深い。
(人間の体に燐の成分が含まれていることから)人間の体はもともとマッチ箱になっていて、音楽や食べ物、愛情、言葉が燃焼を誘発させる・・・そして、その熱が魂のエネルギーになる」という話はなんだかうなずいてしまう。人間の情熱はもしかしたら、人間の体内の燐が光が放っているんではないか?なんて考えてしまいます。