大寒の季節、多く聞こえてくる
のは訃報である。近年、ことに
哀れ深く感じるのは一人住まい
の人の死である。
死ぬときは一人、古来言われた
ことであるが、大家族という
かっての居住形態がなくなって
今一番多いのが、老夫婦のみ
という住み方のような気がする。
独り住まいになるのは時間の
問題である。
このような住み方でひとたび
病に侵されると、外へ連絡する
こともできず孤独な死を遂げる。
部屋に鍵をかけたまま、絶命し
死を確認するのは警察と
いうことになる。
一昨年の秋に夫を亡くし、
独り暮らしの淋しさを嘆いていた
妻の友人が、きのう亡くなった。
食が細り、痩せ衰えて、認知症が
進んでいった。
こうした死に方は、明日の私たちの
それを暗示している。
人のなきあとばかり悲しきはなし
徒然草の吉田兼好の言葉である。
夫亡きあと、私も一人暮らしを10年くらいしましたが、孤独死を恐れてはいませんでした。まだ若くて?健康だったからでしょうね。
今は娘と一緒ですが、疼痛に悩む身には、とても助かっています。
嫁にも行っていないので、お雛様を飾っていなかったからかと、今、探している最中です。
思い知らされます。+