徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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書評:松岡圭祐著、『優莉凛香 高校事変 劃篇』(角川文庫)

2022年11月05日 | 書評ー小説:作者ハ・マ行

『優莉凛香 高校事変 劃篇』は、つい最近完結した『高校事変』シリーズの主人公優莉結衣の妹凛香の物語です。本編では語られていなかった凛香の日常や思いなどが綴られています。
時間軸は本編の田代勇次が大量の武器をもって日本に上陸作戦を行う手前(本編IX)の辺りです。
彼女がどういう思いで姉の結衣を殺そうとしたり、それが叶わなかった後、どういう思いを姉に抱いていたのか、彼女の複雑な憧れや孤独感、期待と失望、どうせダメだという諦念と自己嫌悪。様々な思いを持て余して自棄になりつつも、純粋なものを自分のせいで汚したくないという良心や守りたいという正義感は結衣と通じるものがあります。
激しい「中2」生活を送った凛香の幸せを願わずにはいられない、そんなスピンオフの物語でした。




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