徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

ドイツ情報、ヨーロッパ旅行記、書評、その他「心にうつりゆくよしなし事」

パリ食べ歩き

2022年06月03日 | 旅行

コロナパンデミックのせいで旅行ができず、2020年1月末にブリュッセルに行ったのを最後にずっとおこもりしていましたが、5月26日から29日まで祭日を含めて4連休にしたフランス住まいのお友だちと一緒にパリに行きました。
パリは何と32年ぶり!

「食べ歩き」というタイトルからもお分かりのように、大した観光はしていません。今回の旅行の目的は、女同士で楽しくおしゃべりしながら美味しいものを食べることと、ついでに私のつたないフランス語の実地訓練でした。

ホテル
さて、泊まったホテルはメトロのConvention駅から徒歩2・3分くらいの二つ星ホテル「Hôtel Avenir」でした。パリ北駅からは30分近くかかり、どこへ行くにもメトロまたはバスに乗る必要があります。
この意味で交通の便は悪くはないという程度です。

このホテルはパリの安ホテルにありがちな老朽物件です。シャワーキャビンが小さい上にガラス板半分で仕切られているだけなので、気をつけていてもシャワーのお湯がキャビンの外に飛んでしまい、洗面台の下を水浸しにしてしまうくせものです。そのせいで、洗面台の下の棚に物を出し入れするために屈むとかなり黴臭かったです。

タオルもきちんと替えてくれず、畳んでごまかすのがデフォルト(?)のようです。わざわざホテルの人に言えば替えてくれる感じです。

ベッドはまあまあの寝心地でした。
周辺の騒音が結構あるので、神経質な人はなかなか眠れないかもしれません。

総じて立地の良さだけで持っているような劣悪の部類のホテルでした。
老朽化していても清潔には気を使って欲しいものですね。😑 

食事

食事は朝はコーヒーのみか抜きで、昼・夜にいろいろといただきました。

初日の夜はサンジェルマン・デプレ地区でタパス(っぽいもの)を出すレストラン Freddy's で何品もいただきました。フランスなだけあって、ソースが絶品。コックは日本人とのこと。

ブロッコリーの揚げ物

焼きナス

ピメント

アボカドと何か(忘れてしまいました)

魚料理(スズキともう1つは何だったか失念)




タマラ(合成着色料なし)

翌朝はConvention駅前のビストロで Café noisette。

お昼は quartier japonais にあるお弁当屋さん Restaurant Yasubé でエビフライ弁当 Crevettes pannées。

味噌汁が美味しかったです。

刺身と酢の物は美味でしたが、エビフライは普通でした。

メニュー

6月27日の夜は「Comptoir Du Marché」というマルシェに隣接したレストランでディナー。
まずはマルシェで珍しいビワをゲット。1個1ユーロ。

店内


前菜は Rouleau du printemps au gravlax 生春巻き。グラブラックス・サーモン、フレッシュチーズ、柚子ソースが絶妙のハーモニーでした。

メインは Chickin Caesar チキンカツとシーザーサラダ。
前菜で感動しすぎてメインはいまいちに感じてしまいました。

食後はミントティー(新鮮なミントの葉使用)

28日は朝抜きでブランチ。セーヌ川クルーズの集合場所に近い「La Marine」というレストラン。
Menu du jour ランチメニューは前菜+メインまたはメイン+デザートのいずれかのセットで19.50ユーロ。
それぞれ選択肢が6~8つあって、結構迷います。

前菜に Tartare d'avocats et crevettes アボカドとエビのタルタルと Rillette de maquereaux à l'estragon, pain grillé サバのエストラゴン入りリエット、焼いたパン付き。

アボカドの方は普通に美味しく、サバのリエットは抜群に美味しかったです。

メインは Filet de lieu noir à la moutarde ancienne, riz blanc シロイトダラのフィレのマスタード和え、ライス。

友だちの方は Filet de saumon label rouge, sauce à l'estragon, riz blanc ラベルルージュのサーモンのフィレ、エストラゴンソース、ライス。

やはりフレンチはソースなのだなと納得できる逸品でした。

食後は Café gourmand コーヒーとミニデザート盛り合わせ「カフェ・グルマン」。クレームブリュレ、パンナコッタのラズベリーソース掛け、ガトーショコラ。
どれも美味しすぎて、きれいに平らげました。😋 

セーヌ川クルーズの後に休憩で Samaritaine というデパートの最上階レストランに入りました。
1階売り場

最上階


ロゼワイン(友だち)と Chocolat chaud ショコラ・ショ。ヌガーは友だちが持って来てくれたもの。
ショコラ・ショ1杯に9ユーロ。さすが一等地のデパートの最上階レストランというお値段ですね。

休憩後、Muji(無印良品)でちょっとお買い物をして、夕食はそのお向かいにある Le Voltigeur で軽く取りました。
レストラン前に鎮座するクマとロバ(?)のぬいぐるみ。


店内のあちこちに大きなクマのぬいぐるみが置いてあってなごみます。

ホウレンソウのキッシュと野菜スープ(ガスパッチョ)
すでに舌が肥えてしまっているので、このキッシュは「普通に食べられる」程度にしか感じませんでした。

最終日の29日も朝抜きでランチは quartier japonais にある Udon Jubey で天ぷらうどんを食べました。前菜に焼きナスとほうれんそうのお浸し。


冷ほうじ茶

天ぷらうどん
レンコンのから揚げもエビ天ぷらも美味でした。汁もしっかりと御出汁が効いており、麺もこしがあって美味しかったです。
こんなにうどんらしいうどんを食べたのは何年ぶりでしょうか。

ただ、お酒の衛生管理はあまりよろしくないようで、友だちが異物が入っていたと文句を言っていました。それで10%値引き。
う~ん、そこは無料か、せめて半額にするべきところでは?

メトロの Pyramide駅にほど近い quartier japonais 日本街にはそう呼ばれるにふさわしく日本食レストランが密集しています。中華や韓国料理店もちらほらあります。
今回はお弁当屋さんの Yasube とうどん屋 Jubey の2軒にしか行けませんでしたが、他のところもぜひ試してみたいですね。😋 

食後の散歩の後、デザートを Grand Café Fauchon でいただこうとしたのですが、まだ時間が早すぎてランチタイムだったので、食事でないなら入れないと言われました。残念。

少し歩いて Café de L'Olympia で Café crème gourmand を頂きました。ここのはミニデザートが4つついて13ユーロくらいでした。


右からバニラアイス、ヨーグルト(?)のラズベリーシロップ掛け、クリームブリュレ、フルーツサラダ 。
一緒に写っているシャンペンはお友だちの。

甘いもの脂っこいものお構いなしに美味しいものを食べまくったので、1.5kgほど太りました 😅 
ダイエットとダンスでなんとか体重を落とさないといけませんね。

アクティビティ
6月27日に La Monnaie de Paris パリ造幣局で「Zoom sur les 20 ans de l'euro ユーロの20年間の歩み」特別展示を見てきました。
常設展示も興味深いです。
普段冶金などとは縁がありませんので、それぞれの金属の特性や冶金技術の歩みなど勉強になりました。
パリ造幣局は864年6月25日にシャルル2世による勅命で設立された非常に長い歴史を持つ機関です。現在の場所 Palais-manufacture du quai de Conti に移転したのは1775年のことだそうで、革命や戦争を生き延びたツワモノですね。

     

   


6月28日は豪華ランチの後にセーヌ川クルーズ。これが唯一の観光らしい観光だったと言えるでしょう。
出発場所は Quai de Valmy という運河の船着き場で、セーヌ川本流に出る前に地下水路に潜ります。2か所の水門で水面を低くして地下水路に入るところはなんだかワクワクしました。結構時間がかかるので、観光客でもなきゃ乗らないのではないでしょうか。

     

  

     

   

小さい自由の女神像(中央)とエッフェル塔(右後ろ)

自由の女神像は本当に小さくて、思わず笑っちゃいました。ニューヨークの自由の女神像の何分の1なのか分かりませんが。

最終日29日は気まぐれ散策。
昼食前に通ったオペラ座。空がどんより。

Fauchon に行く途中に通りがかった Place de la Madeleine.
 

ギリシャ神殿風の建物は Eglise de la Madeleine マドレーヌ教会(マグダラのマリアを守護聖人とするカトリック教会)。

カトリックなのにギリシャ神殿風というのが奇妙ですね。多神教の異教なのに。
Café de L'Olympia で Café crème gourmand を頂いた後、日曜日なのに開いていたIkeaなどに寄り、さらに Place de la Concorde コンコルド広場の横にある Jardin des Tuileries チュイルリー公園へ。
ここでまだ買い物をしたいお友だちとは別れ、1人で公園内をふらふら散歩しました。
     


交通手段
パリ旅行には Thalys を利用しました。旅行を思い立ったのが遅かったため(2か月ほど前)、安い2等席は売り切れで、ケルンからパリ北駅行きで残っていたのはプレミアムクラスのみでした。お食事などがついて175ユーロ。
ケータリングは飛行機の機内食みたいな感じでした。
 

約3時間半の旅は快適で、ゆったりと読書できました。

帰りは日曜日ということもあってパリからケルンへの直通便はすでに売り切れでした。仕方なくブリュッセルまで Thalys のコンフォートクラス、ブリュッセルからケルンまで ICE の2等席で帰ることにしました。トータルで157.90ユーロだったので、ケルン・パリ間直通のプレミアムクラスと17ユーロしか差がないのが腑に落ちませんね。ICE が割高なのでしょうか。
ブリュッセルでの乗り換えはスムーズで遅れもなく、ICE も運よく5分未満の遅れでケルンに到着し、その後のボンまでのローカル線も3分くらいの遅れでほぼ時間通りに帰って来れました。

4月末にハンブルクに行った時の帰りの電車では工事中で遠回りになったり、他の電車でホームが塞がっているという理由で駅の手前の線路で待たされたりで、トータル2時間くらいの遅れとなり、ひどい目に遭いましたが、今回は幸運でした。

ちなみに Thalys のチケットは4か月前に販売開始され、早いうちならケルン・パリ直通の2等席で36~41ユーロという格安枠があります。
次は10月末に行く予定ですが、その時はこの格安枠を利用するつもりです。



ブリュッセル食べ歩き

2020年01月27日 | 旅行


今週末(2020年1月24日~26日)は友達に会いにブリュッセルに行ってきました。
ボンから車で2時間半くらいでサクサクとブリュッセルの手前まで行けましたが、市内に入ってホテルに向かう途中で環状交差点内の車線がなくて勝手がわからず出るところを他の車に邪魔されて1本先で出る羽目になり、その後市街地の一方通行の狭い路地をぐるぐると回されて(ナビに)ようやくホテルの前に到着するも、今度は駐車場が分からない!一番近い駐車場はRogier駅だったのだけど、そこは駐車カードがないと入れないみたいだったので引き返して別の駐車場へ行くことに。まあ、大きくて停めやすいところだったのでよかったのですが、市内に入ってから30分近く暗い中ですごいストレスでした😫 
ブリュッセルには11年と2か月ぶりできましたが、前回もこんな感じでぐるぐるしたんですよね。
泊まったホテルは Crowne Plaza Brussels - Le Palace で、ダブルルーム2泊朝食付き250ユーロちょっと。部屋は結構広くて、キングサイズベッドのほかにソファーベッドがあり、3人泊まれる感じでした。
 
到着して一息ついてから晩御飯を食べにお外へ。マイナス1度くらいで思わず早歩きしてしまう感じでしたが、結構な距離を歩いて La Villette というレストランに入りました。
ブリュッセル名物というグレーのエビのコロッケとチーズコロッケの盛り合わせ。エビコロッケが超美味でした~😊 😋 チーズの方ももちろん美味しかったですが。


同じエビを詰めたトマト。こちらはトマトがちょっとまだ熟れてなかったのでちょっと減点なのですが、グレーのエビは美味でしたね。
そしてメインはムール貝のChicon(ベルギーのフランス語でチコリー)とセロリの白ビール煮込み、フライドポテト付き。
お鍋にぎっしり入って27ユーロとかでしたが、2人前ですね、これは。一人では前菜がなかったとしても厳しそうです。これはチコリとセロリーのビール煮込みはとっても美味しかったですが、ムール貝は普通でした。
そして、今回初体験のサクランボのビール。

これは口当たりがよくてジュースみたいなのにアルコールが一応3.5%あるのでやばいです。喉の渇きに任せてぐいぐい飲むとかなり酔うのではないでしょうか。私はお酒は弱いので、お水も一緒に頼んでおいて、ビールを飲んではお水を飲んでちょっと薄める、というような飲み方をしました。
相当お腹がいっぱいになったので腹ごなしに散歩してGrand-Placeに寄りました。曇り空の昼間よりライトアップした夜の方がむしろきれいですね。
    
こちらはモネ劇場

ここで足が疲れたのでいくつかあった石のベンチの1つにちょっとだけ腰かけて休憩。冷たかった~😫 
そしてさらに地下鉄1駅分歩いてホテルへ帰還。その後はおしゃべりして、お風呂に入って、またおしゃべりして。。。という感じでしたが、1時頃には電気を消して「お休みなさい」と言ってすぐに寝落ち。やっぱりお仕事とその後の運転で疲れていたようです。

翌日はゆっくりと朝食。

ホテルのサウナが開いているというので、サウナに行こうとしたのですが、部屋にはバスローブが1着しか用意されていなかったのでもう1着持ってきてくれるようにフロントに頼んで待つこと1時間近く。再三の催促にもかかわらず結局部屋までは届けてくれなくて、廊下をうろうろしていたベッドメイクの人に声をかけてバスローブをもらうことに。
フィットネスジムに併設された男女別のサウナは小さかったですが、
  
ちょうどチェックアウト時間を過ぎた頃で誰もいなかったので二人で心置きなくサウナを堪能しました。体内の汚れがドット出た感じで、その後の化粧のノリがすごくよかったのには感動しました。
15時過ぎに今回のブリュッセル行きの目的の1つだった「カキを食べる」を果たしにホテルを出てプラプラと歩いて足が疲れた頃にいい感じに Halles de Saint-Géry があったので、中に入ってみるとそこには何ともリアルなトイレの場所を示す張り紙が!😂 

Halles de Saint-Géryの中にはカフェなども入っていますが、展示スペースやただ座ってくつろぐところもあるので、ちょっと座ってまたおしゃべり😃 
 

足が回復してから目的のカキを目指してゴー。
まずはシーフードの立ち食いレストラン Noordzee でヒラメのから揚げとマテ貝のハーブバター焼きを軽くつまみました。😋 
マテ貝
ヒラメから揚げ
それからお隣りのカキのイートインへ。
一番おいしいというフランス産のカキが売り切れだったので、残っていた5種類を1つずつお試し。左から2個ずつFine de Claire, Marine, Tia Maraa, Sentinelle, Ostra Regal。最初の以外はすべてアイルランド産。
味の違いはほとんど感じられなかったものの、一番大きくて高い Ostra Regal が歯ごたえや食べ応えが一番良かったと思います。あまり自信はありませんが。
どれも美味しかったです。

腹ごなしの後はトラムに乗ってチョコレート広場へお土産を買いに行きました。
まずは Wittamer で美味しいというマロングラッセ8個入(20ユーロ)を購入。その後フレデリック・ブロンデール店をGoogleMapで確認したものの、店名が変更になっていてAtelier Sainte Cathrineとなっていました。でも中で扱っていたチョコレートはフレデリック・ブロンデールだったので、そこでトリュフの詰め合わせとフルーツチョコの詰め合わせを自分用と義妹へのお土産用に購入。
 

その後はピエールマルコリーニ店へ。
 
ここではハート2個入り4ユーロのをダンナ用と義妹へのお土産用に2箱購入。

買い物の後は近くのカフェでホットチョコレート(Chocolat chaud)をまったりといただきました。粒粒のチョコレートが小さなグラスに入って出てきました。これを自分でホットミルクの中に入れて混ぜて溶かして飲みます。こういうのは初めてでしたが、出来上がったホットチョコレートよりチョコの味が濃厚でした。ビターチョコレートだったようで甘さは控えめ。

休憩の後はバスとメトロに乗って移動。今度は晩御飯を Porte de Namur 駅付近の Le Trappiste というレストランでいただきました。
昨晩入ったレストランよりもやや大衆的でお値段も手ごろ。エビコロッケを食べたりなかった私はここでもコロッケを頂きましたが、前日の方が味がよかったです。

ビールはラズベリー味に挑戦。
これはまあまあでした。サクランボの方が好みかな、と思いましたが。これも酔うことなく完飲。
メインはチコリーのグラタン(Chicon gratin)と温野菜を二人で分け合い。
 
チコリーグラタンというものを初めて食べました。このチコリーの苦みとチーズとハムのまろやかな味が絶妙に調和してて美味しかったです。マッシュポテトはいまいちでしたが。温野菜の方に入っていたチコリーも美味でした。
ゆっくりと晩御飯をいただいた後はメトロでホテルへ帰還し、一息してからまたサウナへ行きました。23時~真夜中まで入ってましたが誰もいなくて貸し切り状態でした。やっぱりサウナはいいですね😊 

翌朝は「ああ週末があっという間に終わってしまった」と嘆きつつゆっくりと朝食をいただきました。
 

朝食後はチェックアウト時間の12時まで部屋でゴロゴロしながらおしゃべりして過ごし、チェックアウト後は荷物を車の中に入れて近くのスタバでコーヒーを飲みながらまたおしゃべり(よくしゃべることありますよね😅 )。

帰る時にまたホテルによって駐車場チケットを交換してもらい、通常料金よりやや安くなる。。。。はずでしたが、ホテルからもらったチケットで駐車場を出ようとしたら「チケットが無効です」と出口のマシンに言われてパニックに!
仕方がないので出口近くに車を適当に止めてホテルに戻り、元のチケットを返還してもらいました。実はそのホテルはRogier駅の駐車場のチケットしか扱っておらず、通りを挟んだ向かい側の駐車場は範疇外だったんですね。まあ、通常料金は36ユーロでホテル割引が効いても32ユーロで、差額がたったの4ユーロなので金額的にはどうでもいいですが、無駄な往復をしてしまったのがちょっと腹立たしかったですね。
とりあえず無事にそれで駐車場を出てドイツへ向かいました。比較的空いていたし、明るいこともあって楽々運転してたら給油警告ランプが点滅!😱 
幸いガソリンスタンド密度の高い高速道路ルートだったので最寄りのガソリンスタンドによって給油。
何気なく給油しようとしたら何にも出てこなくてびっくり!なんでだとよく見たら、クレジットカードを入れないと給油できないスタンドでした😅 

ドイツではこういうのはまだ見かけたことがないなと思いつつカードを入れて給油。やはりドイツは隣国に比べると現金主義の強い国なのだなと実感しました。
帰途速度制限のあるところ以外は安定的に時速160㎞で走っていたのですが、アーヘンでドイツに入国した途端にものすごいスピードで追い越していく車が激増して、「ああドイツに帰ってきた」としみじみ(?)しました。いえ、実は200㎞以上出してる車に追い越されるのはぶつけられそうに錯覚してしまい結構怖いんですけどね。
ドイツ人にはスピードを出せないと激怒する人が多いのかなと思います。行きもオランダ通過中に追い越し車線で地元の車の後ろをのろのろと(それでも120㎞は出てた)走っていたら後ろから車間距離無視か?というほどぴったりとつけて「どけどけ」の合図してきた車が2台あり、私がよけて追い越していった車を確認すると、どちらもドイツナンバーでした。オランダはスピード違反にシビアと聞いていたので地元の車に合わせていたのですが、このように追い越していったということはそこではスピード違反取り締まり用カメラが設置されていなかったということなんでしょうね。隙あらばスピードを出さずにはいられないドイツ人って...😅 私の160も結構スピード出していると思うのに、つくづく凄いですよね。

今回のブリュッセルでの戦利品。上のミニ厚揚げと右のマカロンはいただきもの。
ダンナに「お前たちは食べる以外のことはしてないのか」とちょっと呆れられましたが、美味しいものを食べてのんびりすること、とっても大事ですよね!😃 

にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

2019年10月18日 | 旅行


カディスには9月11日と13日の2回行きました。逗留地のメディナ・シドニアから車で40分ほどのところです。
下のGoogle Mapでお分かりのように南側の細長い防波堤のようなもので陸につながっている出島で、東側に2本橋が架かっています。旧市街は北の港があるあたり
です。


カディス略歴
カディスは西ヨーロッパ最古の街だと自称しています。伝説によればヘラクレスが街の創設者です。
歴史家の見解では紀元前1100年ごろにフェニキア人が Gadir という街を作ったことに始まるようです。
フェニキア人、カルタゴ、ローマ、マウリヤ朝時代を通じて通商の港町として栄え、大航海時代には新世界、すなわちアメリカ大陸との貿易の中心地となりました。
1812年には一時的にスペインの首都となり、最初の憲法が制定されました。
その歴史的出来事の200周年を記念して、2012年にカディスは Capital Cultural Iberoamericana(イベリアアメリカの文化的首都)となりました。

観光
私たちは北の橋を渡って、駅と港が向かい合わせになっているところにある駐車場(下の写真のボールペンの先あたり)に車を止めて観光しました。

駐車料金は1時間1.20ユーロくらいだったと思います。

旧駅舎。再開発されて、ショッピングモールになるようです。現在の駅はこの建物の後ろ。

港入り口付近にあるオブジェ
 
港入り口

Plaza San Juan de Dios。、中央奥に見えるのは Ayuntamiento 市役所、その右側のヤシの木にちょっと隠れている丸屋根は Catedral de Cádiz カディス大聖堂(のはず)。
海に囲まれ、港が目の前だけあってこの噴水のところもカモメ(?)が我が物顔で水浴びしていました。
Santa Maria地区を通り抜けて反対側の大西洋岸へ。
   
ダンナのアイデアでこの大西洋岸沿いの遊歩道を歩くことに。マネしない方がいいです!超疲れます😅 
ローマ時代の円形劇場跡。海岸側から撮影。
 
入口はこの敷地をぐるっと回った狭い路地の中にあります。私たちはそちらは13日に見学しました(下記参照)。
暑いので鳩たちも日陰に集まってました。日向にいる勇者もいましたが。

カディス大聖堂の裏側。中の見学は13日にしました(下記参照)。
フェニキア人の石棺。本物はカディス博物館内にあるそうです。発掘場所に展示されているのはレプリカ。
 
Castillo de San Sebastian サンセバスチャン要塞。陸地とは細長い防波堤でつながっています。
サンセバスチャン要塞へ行く防波堤と Playa de la Caleta という海水浴場
 

海水浴場の近くのレストラン街でランチにしました。
選択肢がたくさんあって迷った末に選んだレストランは Meson Criollo というところ。
 
前菜に豪華なミックスサラダ
Boquerones アンチョビの酢漬けも美味でした。
メインに頼んだパエリアは残念ながらいまいち。海産物がゴロゴロ入ってるのはすごいですが…
ダンナはチキン。
デザートにイチジクのプリン(美味!)とメロン
食後のコーヒー

食後はサンセバスチャン要塞と海岸を挟んで反対の端に位置する Castillo de Santa Catalina サンタカタリナ要塞へ。
ボートがたくさん浮かぶ海岸

Arbol del Mora と名付けられた木。昔hospital de moraという名の病院に植えられてたことからその名前が付いたそうです。1903年にインドから修道女が持ってきて植えられたそうです。
Castillo de Santa Catalina 入口
要塞見取り図
星形の角の一つ
中庭にある小さな礼拝堂跡
教会後の向かい側にある現在博物館になっている建物
この要塞からパラドールホテルの敷地を抜けると Parque Genoves という公園に出ます。
    
木の上に猫を発見!
  
鳥小屋も
駐車場の出入り口。非常に興ざめな建物。
この目障りな建物を通り抜けると海岸に面したテラスに出ます。
この公園はカディスの北端にあり、中心街までの距離はおよそ2km。さすがに歩き疲れたのでバス停でバスを待ってたのですが、待てども待てども反対方向のバスばかりで行きたい方向のバスが来なかったため、しぶしぶまた歩きましたよ!
なかなか素敵な劇場。
おしゃれな通り Calle Ancha
 
 
 
両側を建物に挟まれている教会というのも珍しいですよね。

晩ごはん
晩ごはんをどこで食べるかだいぶ探した末に見つけたタパスレストラン La Taperia De Columela は大当たりでした!😋 
タパスの種類が豊富にあり、お値段が2.50~4.50ユーロくらいだったので、あれこれ頼むのが楽しかったです。

Bastones de berenjena con salmorejo y miel de cana ナスの揚げ物、ハチミツかけ、salmorejo は普通スープですが、ここではソースとして出されました。
Salteado de alcachofas con esparragos trigueros y ajetes アーティチョークとアスパラ&リーキ
Lomo de salmon al estragon sobre mousse de esparragos サーモンステーキとアスパラのムースという面白い組み合わせ。
Carrillera iberica al vino tinto (Supertapa) 豚のほっぺ?
デザートは Tarta de manzana アップルケーキとコーヒー
 
チップ込みでトータル34ユーロでした。私たちがお店を出るころには混んできてて、待ってる人たちが結構いました。早め(夜8時ころ)に入ってよかったです。

食後にまた歩く元気が出て、駐車場まで歩いて戻ってメディナ・シドニアのホテルに戻りました。

9月13日は今回のバカンスの観光できる最終日でした。残念ながら天気が悪かったのですが、午後から再度カディスへ向かい、2日前に見なかったところを見学しました。
どんより空が背景だと、どんな建物もきれいには見えませんね😅 


ローマ時代の円形劇場跡
ここの円形劇場は紀元後1世紀に建設されたもので、富裕とはいえ個人の寄進によるものだったため、規模は小ぶりです。
   
この円形劇場はマウリヤ朝時代には要塞がその上に建てられ、その後別の建物が跡地に建てられたりしていたのでずっと埋もれていました。その敷地上に立つ建物すべてを取り払うわけにはいかないので、発掘されて見学可能なのは3/4くらいでしょうか。まあ円形劇場跡などそう珍しいものでもありませんが、ここの博物館はCGで再構した円形劇場の様子を解説するビデオや円形劇場のモデルが多数あり、入場料無料の割には充実していると思いました。

ランチは Alamar という魚専門レストラン。ほとんど夕方で、普通のランチの時間(14~16時)を過ぎてしまっていたので、ランチメニューはなくアラカルトで頼みました。
ナイフとフォークを入れた紙バッグが素敵😍 

前菜はフルーツ&チーズサラダ 13ユーロ。カシューナッツが入っているのと、フルーティなソースが絶妙なハーモニーを醸してとても美味でした。

イワシフライはサービスで出てきました。
メインは Pulpo タコ。ピリ辛。
魚専門レストランなのにビーフステーキ(200gr)を頼む武骨なダンナ。
でも、このステーキも柔らかくてジューシーで、ステーキ専門店にも劣らないとダンナはいたく満足してました。
デザートはTarta de Manzana 
Crema Catalana。クレームブリュレとは似て非なるもの。
チップ込みでトータル70ユーロ弱。今回の旅行で一番高い食事になってしまいました。😅 でも美味しければよし!

Catedral de Cádiz カディス大聖堂
食後はまた海岸にでも行こうかと思ってたのですが、ついに雨が降ってきて、しかも土砂降りになったので、スペインで3番目に大きいとかいうカディス大聖堂を見学することにしました。入場料は6ユーロで高めですが、オーディオガイド込みのお値段です。

この教会は Catedral Nueva 新しい大聖堂(19世紀)としても知られ、バロック様式・古典主義様式の建築です。
古典主義様式のポータル
 
バロック様式のポータル
なぜか違うマテリアルの壁面
海岸側から見ると統一感のなさが際立ちます。


大聖堂は「新しい」という割には痛みが激しく、天井の塗装が剥がれてぽろぽろ落ちてくるらしく、それを受け止めるためにネットが張ってあるため、残念ながら天井の装飾などをじっくり見ることはできません。

主祭壇がギリシャ・ローマ時代の神殿のミニチュアみたいで変わっています。
聖歌隊席
パイプオルガン
主祭壇の下にある地下室の入口

円形地下室のパノラマ写真を撮ってみました。
銀製のお神輿
聖具室
 
大聖堂を出て左手には Iglesia de Santiago サンチアゴ教会があります。
数百メートル歩くごとに教会があるというのはよくありますが、大聖堂と教会が隣り合わせというのは珍しいですね。😅 

これで今回のアンダルシア旅行の観光は終了しました。
この日は天気も悪かったので早めにホテルに帰り、夜はパン屋やスーパーで買った簡単なものをホテルで食べました。

翌日9月14日の帰りの飛行機は夕方でしたので時間はたっぷりあったはずでしたが、荷物を詰めるのに手間取り、チェックアウト時間の12時を過ぎてしまいました😅 もうちょっと早く出られていたらセビリアでゆっくりできたんですけどね。。。なかなか思った通りに行かないものです。

ここまで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました😃 

9月13日に行った Playa de Conil の記録はこちら
にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

2019年10月13日 | 旅行


小高い山の上の街メディナ・シドニアには2019年9月5日から14日まで滞在しました。メディナ・シドニア自体はそれほど有名な観光地ではありませんが、カディス県ではいい具合に中央に位置しており、ここを拠点に車であちこち行くには便利なところだと考えてダンナが選んだ場所でした。

メディナ・シドニアの略歴
カディス湾を見下ろせる小高い山の上(337メートル)にあり、カディス湾のバルコニー(Balcón de la Bahía)と呼ばれています。白壁の住宅、中世の城壁、狭く曲がりくねった小路が特徴です。街の歴史は古く、シドン出身のフェニキア人が作ったことから Sidonia (シドンの)が街の名前に残りました。
ローマ時代には、ヒスパニア・バエティカのムニキピウムであるアシド・カエサリナ・アウグスタ(Asido Caesarina Augusta)の名で呼ばれました。西ゴート王国時代、県都となって司教座が置かれました。
712年、ウマイヤ朝の将軍ムーサ・イブン・ヌサイールによって占領され、アルアンダルスの行政区画であるコラ(cora)がシドニアに置かれ、この時代にアラビア語起源のメディナの名がつきました。
1264年、カスティーリャ王アルフォンソ10世によって占領され、グラナダ王国にほど近いグラナダ辺境領とされました。
1440年以降、メディナ・シドニア公の所領となりました。 
また、ここはペドロ1世(残酷王、ドン・ペドロ)の正式な妻であったブルボン王家のブランシュ姫の最後の幽閉場所・亡くなった場所だそうです。青池保子のマンガ『アルカサル-王城』ではブランシュ姫はへレス城で亡くなったように描かれていましたが、実際にはへレスからメディナ・シドニアへ移されてから亡くなったようですね。

ホテル
宿泊先は Hotel Tugesa Medina Sidonia というところですが、Tugesa はホテルの看板には記載されていないため、違うホテルだと思って一度通り過ぎてしまいました😅 
すごい斜面のきついところで道幅も狭いため、車をホテル前まで乗り入れるのはかなりの冒険です。下の写真はホテルに至る道です。ただ歩くだけでも足腰に来ますよ😅 
 
ホテルのロビーはパティオになっており、私たちの部屋は2階でした。部屋は入ってすぐが居間になっており、赤いソファとテーブルが置いてありました。
バスルームも入り口近く。最新のではないですが、広くて清潔。
寝室は奥。
  
出窓もあり。
残念ながらホテルのWiFiは部屋全体をカバーしておらず、入り口付近でしか届かなかったので、赤いソファのところでネット接続しましたが、時々中断されたり、速度が遅かったりしたので、結局スマホのLTE接続を使用し、モバイルホットスポットを有効にしてSIMカードのないタブレット端末をホットスポット接続するという七面倒なことをせざるを得ませんでした。スマホは定額プランとはいえ月のボリューム上限があるので、写真をいっぱいアップロードして足りなくなる不安がありましたが、まあ、やむをえませんね。

観光&グルメ
初日は街の唯一の繁華街ともいえる Plaza de España に並ぶレストランのうちの一つ Bar Cádiz というところで晩御飯をいただきました。
ガスパッチョ
Salteado de perlas de alcachofas, jamón y gambas 小さいアーティチョークとエビと生ハムのサラダ
Ensaladilla Nico (Melva) ヒラソウダの入ったサラダ
Parrillada de verduras a la pancha グリル野菜
チップ込みで43ユーロでした。

翌朝の9月6日は Bar Plaza というレストランで朝食。ここには朝食用のメニューなどは一切ないのですが、席に座って「Desayuno(朝食)」を頼むと、丸いパンのトーストとチーズクリームやハムのクリームなどのパンに塗るものとコーヒーが出てきました。
  
お値段は2.50ユーロでした。清算を頼むまで値段もわからなかったのでちょっとした冒険でした。😅 
このレストランのお向かいは Mercado 市場で、その建物の中にツーリストインフォもあります。
奥が Ayuntamiento 市役所、左がレストラン Bar la Plaza、右が市場。ここはいつも強い風が吹き抜ける風の通り道のようです。

    
そこそこ繁盛しているみたい?

ツーリストインフォでガイド付きのツアーがあるか聞いたのですが、その日はないし、最低6人参加者が集まらないとやらないとのことで、私たちは一応9月9日のツアーを申し込みました。
9月6日は独自に観光。
まずはメディナ・シドニアの一番高いところに立っている要塞 el Castilloを目指しました。
要塞に至る前に Iglesia Santa Maria la Mayor la Coronada という教会があります。ゴシック・ルネッサンス様式の16世紀の建物です。

この教会の隣というか、境界線が不明だったのですが、Villa Vieja と呼ばれるお屋敷があります。
教会前広場 Playa de la Iglesia Mayor にはレストラン兼ホテルが1件のみ。

かなりの高台にあることはこのレストランのすぐ隣の階段を撮影した下の写真でお分かりかと思います。

要塞跡へは教会の裏を登っていくのですが、よせばいいのに車が通れる通りではなく、ろくに舗装もされてない道を行き、要塞がそびえたつ小山の周りを一周する羽目になりました。ダンナの好奇心・冒険心に付き合うとこういうことになります😅 
見晴らしは良かったんですけど、なかなかの冒険でした。風が強くて足元がおぼつかず飛ばされてしまうような感覚に襲われたのも1度や2度ではありませんでした。まあ、私の体重を飛ばしてしまうほどの強風ではなかったのですが(重いし)、気持ちの問題で😅 
 
乾燥して風がびゅうびゅうなのに、カタツムリが鈴なり!😲

山の裏側
そこから見下ろせるお屋敷
一周して見つけた多分要塞の門の跡
要塞跡の方から見た教会。手前はネクロポリス跡のようです。
教会拡大
とにかく風が強くて、ここでうっかりハンカチを飛ばされてしまい、回収できませんでした。Feilerの高くていいやつだったのに😭 
また山を少し降りて、教会広場を南の方に曲がると
 
Arco de Belén という門があります。
反対側から撮影した門
その続きの城壁+公園
広場にも公園にもベンチが置いてあるんですが、日影が少なくて暑すぎるため、昼間は座って休むという感じではありませんでした。
ここからさらに西の方に降りていくと、市役所や市場、レストランなどが並ぶ Plaza de España に着きます。その並びのレストラン Bar Simon というところのパティオ席でランチにしました。
 
bibeda
サラダ
 
マッシュルーム+ベーコン。前菜として頼んだのにポテトがついてました。

メインのグーラッシュみたいなの
 
ミートボール。こちらもポテト付き。

デザートの Natilla
Flan
飲み物、パン、前菜、メイン、デザートのランチセットで7.50ユーロは破格でしたね。
お味の方はすっごくおいしいというほどでもないけど普通に食べられるレベルでした。

この後は車で20分ほどの Embalse de Barbate バルバテ貯水池へドライブに行きました。
戻ってきた後の夕食は朝食を食べたレストラン Bar la Plaza でいただきました。
サングリアはメニューに載ってないのですが、頼むと当たり前のように出てきます。
突き出しのオリーブ
パン

ゴートチーズとツナのサラダ 8€
地元産のChicharrones(豚の脂身でいいのかな?)5€
ポテトとイベリコハム入りのかきたまご 6€

ガイド付きツアーの日、9月9日はすでにお馴染みになったレストラン Bar la Plaza でちょっと豪華に Jamón Iberico イベリコハムとオレンジジュース付きのトーストにしました。トマトペーストは頼むと出てきますがサービスです。
  
ツアーは12時にツーリストインフォからスタートします。博物館の入場料込みで6ユーロです。
最初の博物館は Museo etnográfico 民族博物館でご当地の伝統的な産業(かご編みと靴作り)や庶民の家とブルジョワの屋敷の部屋を再現したものなどが展示してあります。
      
メディナ・シドニアの最後の手作り靴屋が引退後に寄贈したという道具一式。
引退した時期はおそらく前世紀末あたりなんでしょうけど、もう民族博物館入りの価値があるのですね~。

この次はメディナ・シドニアのシンボルマークであるマウリヤ朝時代の城門 Arco de la Pastora。
この門につながる城壁は近年きれいに補修・再構されたそうです。
城壁の中にはツアー参加者のみが入れます。

ここからすぐ近くに Museo y Conjunto Arqueológico ローマ考古学博物館があります。
 
割と完全な形で残っているローマ時代の柱

中世の戦士の遺骨も
現在の街(青)にローマ時代の遺跡の場所を重ねた図
この図で示されているローマ時代のメイン通りの一部を見学できる博物館の分館のようなところがあります。ガイドさんが入り口のカギを開けてくれるので、ツアー参加なしでは入れないみたいですね。
 
2000年前の舗装なのでガタガタになっていますが、敷設当初は平らだったはず、とのことです。まあ、2000年も経ってればガタも来ますよね。そのうちの大部分は土に埋もれていたにしても。
当時の道路の様子を説明した案内板。まあ、私は絵しか分かりませんけど😅 
ローマ時代の街の地図。典型的な碁盤状。
ここでガイド付きツアーは終了しました。所要時間は1時間半~2時間。
というわけでランチにしました。Restaurante Bar Paco Ortega というレストランで9ユーロの Menu del día ランチセット。
 
ガスパッチョ。
 
野菜が玉葱の皮にちょんと乗っているのがかわいいですね。
メインは魚のフライ。ソースも玉葱の皮に!
ミートボール
デザートは二人ともプリン
お味は、まあ普通でしたね。盛り付けはちょっと凝ってますが。

この日はこの後 Playa de Zahora Barbate バルバテのザホラ海岸へドライブに行きました。
にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

2019年10月09日 | 旅行


Jerez de la Frontera ヘレス・デ・ラ・フロンテラはカルクを含む土壌で栽培したブドウで製造したシェリーの産地として知られています。
ですが!
ダンナの希望で Palacio del Tiempoという時計博物館と Palacio de Permatin にあるフラメンコセンター Centro Andaluz de Flamenco を見に行くことにしました。どちらも9時半開館、14時閉館で夕方に再度開館することがないため(やる気ないとしか思えない開館時間!)、9月10日、朝食を果物でさっさと済ませてへレスへレッツゴー。
フラメンコセンター
Palacio de Permatin は18世紀に建設されたお城。博物館は入場料無料です。パティオが素敵ですね。
 
フラメンコドレスを着たダンサーの等身大飾り板
1階はフラメンコをテーマにした絵画の展示。
  
中二階には上映室があり、スペイン語・英語・フランス語でフラメンコの起源や種類などを紹介するビデオが交代で上映されます。3言語ともガン見してしまいました😅 
2階の廊下には楽器や扇子や靴などの寄贈品や絵画が展示されています。
    
2階の奥は図書館・資料室になっており、数台用意されているコンピューターでビデオを閲覧したりできます。スペイン語もろくにできない素人はおよびじゃない感じですね。😅 

ここから歩いて10分くらいのところに  Palacio del Tiempo 時計博物館があります。
下は途中にあった Parroquia de Santiago y de la Victoria

時計博物館
入館料はちょっと高めの6ユーロ。私たちのためだけに開けてくれた感じでした。Palacio del Tiempoの庭
18世紀建設の城

コレクションは主に18・19世紀のフランス製の置時計から成りますが、イギリス製時計の部屋もあります。
   

音も面白いので動画も撮影しました。

動画パート2

こちらはイギリス製時計の部屋
フランス製のキンキラキンの装飾的な時計というよりは置物という方がふさわしいものとはタイプが全然違いますよね。
2階には懐中時計や小さい置時計なども展示されていました。
    
展示室の裏に歴史的な時計工房を再構築した部屋があり、むき出しのメカニックが作動していました。

動画

2時きっかりに博物館を追い出されたので、博物館の人に勧められた近くのレストラン(といっても10分近く歩く)でランチにしました。Quince Arrobas というところです。Menu del día がなかったので朝食抜きだった分がっつりとアラカルトでいただきました。
チーズ+ハム盛り合わせ10€
 
サーロインのタパス5€
 
グリル野菜9€
 
merengue de limon 6€
tarta de queso 4.50€
 
Espresso

やや割高なレストランでしたね。

この後は王立乗馬学校 Real Escuela Andaluza de Arte Ecuestre の近くを通り
 
中には入れないので、そのお隣りの公園で一息。

それから旧市街の方に向かって散歩。Calle Sevilla にあった6頭立て馬車の彫像。
さすが世界的に有名(らしい)乗馬学校がある街ですね。
Palacio Domecq。18世紀のバロック建築。ワインメーカーDomecq家のお屋敷だそうです。手前の彫像は誰だか不明。😅 
Real Convento de Santo Domingo 聖ドミンゴ修道院
 
旧市街に入った広場から見たIglesia San Domingo 聖ドミンゴ教会
正面
その向かい側にある天使の彫像(一瞬千手観音のように見えました😅
Plaza del Arenal。ここにツーリストインフォがあるのですが、16時の時点で閉まってました。へレスの観光業界はどうやらやる気があまりないようで。。。😏 
 
ここからへレスのアルカサルまで徒歩5分程度。この王城は11世紀の建築。ルネサンス様式と思われる増築部分あり。
すでに閉館時間だったので外からのみ撮影。
   
アルカサルの向かい側に Catedral del Salvador という大聖堂があります。ゴシック、バロック、新古典主義様式が融合した17世紀の建築。
下の写真は南側面。
 
正面の入り口はごてごての彫刻が。。。
テラス階段はずいぶんと場所をたっぷりと取ってますが、憩いの場ではありません。
階段の下から大聖堂正面を撮影。
この大聖堂の向かい側にシェリーメーカーの一つである Pepe の運営する小さい居酒屋があります。
本格的な醸造所もこのすぐ隣に2件、Bodegas González Byass と Bodegas Pedro Domecqがあります。ただ、私たちが行った時にはバカンス中だったようで、閉まっていました。見学やシェリーの試飲などは事前申し込みが必要みたいです。
シェリーに大して興味があったわけではありませんでしたが、せっかくだからということで旧市街を離れ、車で大規模ショッピングセンターのある Centro Commercial へ。私たちが入ったのはフランス系のAlcampoというハイパーマーケット。
大きすぎて何がどこにあるかわからない、売り場を見つけても今度は種類が多すぎて何にしていいのかわからない苦しみを乗り越えてようやく買ったのが、Tio Pepeのシェリーのお試しサイズ、シェリー酢、シェリー酢ベースのクリーム。
シェリー・ワインコーナーにあった産地と銘柄の地図。あとでじっくり見て勉強(?)しようかと思って撮影しました。
これにてへレス観光は終了。
どっと疲れてメディナ・シドニアのホテルに戻りました。

晩ごはんは Restaurante Bar Paco Ortega というその日新装開店したレストランでいただきました。邪道ながらグリーンティーでスタート。ダンナはサングリア。
 
突き出しでおなじみのオリーブの漬物
アスパラのかきたまご9€
 
ビーフステーキ12€
味は悪くなかったですが、メニューがそれほど豊富ではなく、値段の割には量が少ない感じですね。残念。

Cádiz へ続く。
にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil

2019年10月06日 | 旅行

メディナ・シドニア逗留7日目の9月12日、安い朝食セット(トーストとコーヒーで2.50ユーロ)にもそろそろ飽きてきたころ。

この日はメディナ・シドニアから半時間で行けるもう一つの海水浴場 Playa de Conil へ行きました。道のりは途中まで Barbate の海岸と同じで、最後のT字路で左右に分かれます。Conil de la Frontera というのが街の正式名称です。
Barbate の海水浴場が市街地に隣接していたのに対して、Conilの方は海岸に高台が迫っており、周りにホテルや別荘はありましたが、町の中心は全然別のところにあるみたいでした。私たちは海岸にしか行ってないのでどこが街の中心なのかは知らないのですが。
 

ここの砂はそれほどさらさらと細かくなくて、風もかなり強く、舞い上がる砂が顔や体に当たるとかなり痛いので、たまたま強風だったのかもしれませんが、Barbate に比べるとガッカリな海岸ですね。
それでも移動するのが面倒だったのでそのまま居座り、泳いだり本を読んだりして過ごしました。
海岸には「海の家」のようにレストランが何件か並んでいて、その他は高台の上に2件あるだけだったので選択肢があまりなく、一番近いレストラン El Roqueo に入りました。同名のレストランが高台の方にあったので、こちらは海岸支店なんでしょうね。
Granizada de mango マンゴーシェイク。4ユーロと高めでしたがすごくおいしかったです。😋 

Pimientos fritos パプリカのフライ
Boquerones イワシフライ
Chocos イカフライ
割高でしたがお味は良かったです。
日が暮れるころにはメディナ・シドニアのホテルに戻りました。

その日の晩御飯はメディナ・シドニアの中心、Plaza Espanaにある Restaurante Cadiz でいただきました。
おなじみのサングリア
ごろっとマグロが乗ってるサラダ。
クロケタ(コロッケ)のミックス
チーズと生ハムが乗ったサーロインステーキ
デザートはチーズケーキ、イチゴソース
二人でがっつり食べて約50ユーロ(チップ込み)でした。😊 
アンダルシアでの夕食にしては高くなってしまいましたが、ボリュームがあっておいしかったので満足でした。

にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

2019年10月06日 | 旅行


自然公園になっているカディス県西部の山間の村は白塗りの壁の家が山腹に張り付くように並んでいる「Pueblo blancos 白い村々」として知られています。
Vis-à-Vis 観光ガイドブックシリーズのセビリア&アンダルシア編には下のようなツアーが紹介されています。

逆三角形の左端の街 Arcos de la Frontera は私たちが滞在していたメディナ・シドニアから車で約30分のところです。9月7日に白い村ツアーに出かけましたが、もちろんこの逆三角形を一周するわけにはいきません。距離的にはそれほどでもありませんが、高速道路ではなくくねくね曲がり、上ったり下りたりする山道ですのでどこにも寄り道しなかったとしてもこれを一周するのにたぶん8時間かかることでしょう。
私たちはまず Arcos de la Frontera に寄り、そこから西進して El Bosque というところで南へ曲がり、Ubrique を目指し、そこから上の地図の白い道を通って戻りました。
Arcos de la Frontera
アルコスは先史時代から途切れることなく人が住んでおり、その川に挟まれた高台という要塞に適した地形からすでにローマ時代から軍の駐屯地(当時の地名はArcobriga)として利用され、コルドバを首都としたイスラム帝国時代は Medina Arkosh という地名で要塞化されました。この要塞は1264年にカスティリャ王アルフォンソ10世によって陥落しました。
旧市街は小路が狭く入り組んでおり一般車両は乗り入れ禁止になっています(タクシーと住民の車は例外)。このため私たちは駐車場から1.5㎞程歩いて車両乗り入れ禁止区域の旧市街に入りました。坂道が結構急なのでハードでしたよ。😅
アルコス遠景。崖の上が旧市街。
アルコスの街並み
メイン通り。旧市街の中ではかなり幅広な道。
アルコスの心臓 Plaza del Cabildo にある教会 Iglesia de Santa Maria de la Asunción の周りはアーチ付きの小路です。
 
教会正面。ロマネスク、ゴシック、ムデハール、バロック様式のちゃんぽん建築😆
この Plaza del Cabildo はこの教会とパラドールホテルと市庁舎で3面囲まれており、広場自体は駐車場になっているので景観は台無しですね。
空いている一面は崖っぷちで、眺めを楽しめるようにテラスになっています。
パラドールホテルの一部と崖
パラドールホテルとは反対側の崖
そこから徒歩1~2分のところに Parroquia de San Pedro(聖ペトルス教区教会)があります。なかなかの存在感ですね。

ランチは Plaza del Cabildo にほど近い小さな食堂。一応 San Marco というペンションに属するレストランらしいです。外にあまりに分かりやすいランチメニューが出ていて、お値段も9ユーロとお手頃だったのでそこに決めました。
まずはジュース
前菜は二人ともアンチョビとトマトのサラダ
メインは焼きイカ
ダンナは卵焼きとチョリソ(Campero)
デザートはTocino de cieloというプリンの一種。
とチョコプリンのようなムースのような Pudin casero
コーヒーも(ランチメニューには入っていない)

食後はもう一つの展望台へ。入口のアーチにはお花の飾りが。
 
雲が多いとはいえ33度くらいだったので日影がないテラスは長居できるようなところではありません。
 
Embalse de Arcos アルコス貯水池
この地点から駐車場までおよそ2.3㎞😱
路地裏などを見ながらゆっくりと車のところへ戻りました。
行きは気が付きませんでしたが、帰りに旧市街を出た大通りのわきにKKKのモニュメントが!2008年の作品らしいですが、こんなのを作る人・飾る人の気が知れない。

El Bosque
次のストップは El Bosque。「森」というのが地名なのが面白いですね。
   
素敵なおうち😍

ここでカフェを探したのですがそれらしいのがなかったので結局すぐまた車に乗って Ubrique へ向かうことに。

Ubrique 
ウブリークの遠景と周辺の山々 Sierra de Ubrique
  
街の入り口にある墓地。
 
戸棚のようなお墓

 
墓地から見た町
街中

ここから進路をメディナ・シドニアのホテルに向けました。

Parque natural de los Alcornocales
途中のコルク林
 
山、山、山
   
この辺りはアンダルシアでも雨の多い地域なんだそうで比較的緑が多い感じでした。
帰りのルート上にあった白い村 Alcalá de los Gazules
緑色の自然公園のはしっこですね(下の写真のボールペンの先)


Medina Sidonia
この日、ドライブに出発したのが10時40分ごろで、ホテルに戻ったのが20時半ころでしたので、約10時間ツアーに費やしたことになりますね。ダンナもさすがに山道の運転にうんざりしてました😅 
このため、後日ロンダに行くことを予定していたのですが、片道2時間かかるため(高速だけでは行けない山道あり)結局行くのを断念したんですよね。😩 機会があれば今度はロンダの近くに泊まって観光しようと思いました。
ディナーは22時ころ(スペインではまだ普通の晩御飯の時間)。Restaurante La Fábrica De Los Hermanos Ortega という長い名前のタパスレストランでした。ここは店の内装は普通なのに割高で量が少ないというタイプの高級レストランでした😕 メニューはクリエイティブで面白い感じでしたが。。。
まずは飲み物
Brocheta Yakitori おしゃれ焼き鳥
Roll de mar 不思議海苔巻き
Carrilada de cerdo con canela, manzana y pinonate
Kebak de chicharrón y queso pajarete ポークとチーズの春巻きみたいな?
Croquetas de carabineros クルマエビ(?)のコロッケ
美味しいは美味しかったのですが、ちまちましすぎて食べた気にならない懐石料理に通じるものがありました。店内がうるさいこともあって30ユーロ払って早々に退散しました。デザートはホテルで果物を食べました。
安くておいしいものをいっぱい食べたい人にはお勧めできないレストランですね。😅 

Algeciras & Tarifa へ続く。
にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

2019年10月06日 | 旅行

メディナ・シドニア逗留4日目の9月8日、朝食は Bar Simon というレストランで豪華なバゲットをいただきました。
 
ジュースとコーヒーも。
 
トータル16ユーロの割高な朝食になりました。

さて、逗留地のメディナ・シドニアではこの日曇り空でしたが、天気予報をきちんと確認せずに英国領 Gibraltar ジブラルタル(下の地図のボールペンの先)を対岸の Algeciras アルヘシーラスから見ようと車を出しました。
アルヘシーラスに着くと暗い雲が垂れ込めていて、あれよあれよという間に雨が降り出しました😧 下はアルへシーラスの海岸。
霧と雲に隠れてほとんど見えない英領ジブラルタル。天気が悪いのは英領だからか?!
などとイギリスを一通り罵った後、「どうせ濡れるのは同じ」とダンナが海へ!😲 
私は車の中でFBなどをしてました。
しばらくしてダンナがお土産を持って戻ってきました。手の平サイズの貝殻。
 
土砂降りの中ここにいてもしょうがないのでタリファの方に向かって車を出しました。
途中にジブラルタル海峡を一望できる展望台 El Mirador Del Estrecho に寄りました。天気が良ければきっときれいにアフリカが見えるのだろうと思いますが。。。😅 単なるトイレ休憩しました。
 
対岸にうっすら見えるのは Ceuta だと思います。
 
この後ヨーロッパ大陸南端であるタリファに入り遅いランチをいただきました。めぼしいレストランが閉まっていたまたは混んでいたため、Las Delicias というケーキ屋カフェで軽くサンドイッチ。

マンゴーとバナナの豆乳シェイクは存在感のあるジョッキで出てきて見た目はあれですが、たぶん350ccくらいで、美味でした。
デザートにアップルパイ。
ここの給仕さんはドイツ語をちょっと習ったことがあるとかで私たちの会話を聞きつけて一生懸命ドイツ語で話してくれました。雨が降ったのは4か月ぶりだとか、今夜はお祭りがあるんだとか。あとでそれはタリファの守護聖人の祝日だと判明しましたが。
そんなこんなで食べ終わるころには少し天気も回復してきたので、突堤でつながっている Isla de Tarifa へ歩いて行きました。
この島が実際のヨーロッパ大陸最南端で、左が地中海、右が大西洋になります。ここからアフリカ大陸までわずか14㎞。
島には残念ながら入れませんでした。
突堤から見たタリファの街。
対岸のモロッコ。
 
右端に見える街が Tanger タンガーかと思います。タリファから定期便が出ています。

突堤から戻って、海水浴場の方へ向かう途中に Monumento de Atún という風見マグロがあります。地面に風の方向の名称が書いてあります。
Castillo de Santa Catalinaとかいう古いお城に前世紀の大砲発射用壕。
 
こういう大砲発射用の壕を日本語で何というのか知りませんが、これとそっくりなのがナチス占領下のフランスの海岸にたくさん残っています。スペインは第二次世界大戦中一応中立だったのでこれはナチスの「Festung Europa(ヨーロッパ要塞)」とは別物なのでしょうが、内戦時代に使用されたんでしょうね。

大西洋側の海水浴場は非常に穏やかで、砂も細かくて気持ちのいい海岸でした。
浅瀬がかなり広範なので、足がつかなくなるような深さのところまで100mくらい歩かないといけない感じです。私はそこまでいきませんでしたが。
日没が近い20:15に撮影した風見マグロ。
晩御飯のレストランを探しに港の方へ行きました。
港の入り口。ここからタンガーへの定期便ばかりでなくフェールウォッチング船も出ています。
このすぐ向かいに Castillo de Guzman el Bueno という要塞があります。
 
この要塞は元は960年にAbd El Rahman3世が建てたものです。Guzman el Buenoという人は詳しくは知りませんが、レコンキスタの際にこの要塞の防衛を任された人で、息子をイスラム教徒の人質に取られて要塞を明け渡すように脅されたのですが、それに屈せずに要塞の防衛に成功した英雄ということらしいです。息子の命より祖国を選んだというわけですが、現代的な感覚では一概に英雄視できるような行動ではないと思いますが。
この要塞が見える範囲にレストランがたくさんあります。私たちが選んだのは Freiduria la Almena というところです。
  
考えるのが面倒くさくなって一応名物のマグロの入った Ensalada mixta ミックスサラダを前菜に頼み、
 
メインに Fritura variado 海の幸ミックスフライを頼みました。
パンだけでは足りないとダンナが言って、ポテトフライも追加。
セピアやタコのフライが美味でした。
食事中から聞こえていた音楽の元を探してうろうろしていたら、運よくマリア様のお神輿に続く楽隊の行列に遭遇しました。

人垣をかき分けて進んで、なんとかマリア様のお神輿に追いつきました。

動画もなんとか撮影。

最初は天気が悪くて残念でしたが、夕方から晴れて、運よくタリファの守護聖人の祝日の行列を見ることができてよかったです。いかにもスペインらしい行事ですよね。

にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

2019年10月06日 | 旅行

アンダルシア自治州カディス県はバルバテ市は特に何があるというわけではありませんが、大西洋沿岸の町であるにもかかわらず内陸の自然公園 Parque natural de los Alcornocalesの中にその名を冠する貯水池 Embalse de Barbateがあります。Rio Barbateという川の名前と関係があるのだろうと思いますが。
滞在中のメディナ・シドニアから近いこともあり、ふとした気まぐれから9月6日にドライブに行きました。モミジの変形のような形の湖が興味を引いたのです。

グーグルマップで見るとちゃんと展望ポイント(Mirador Pantano de Barbate)があったので、そこを目指して車を出しました。展望ポイントの手前に駐車場があったのでそこに駐車して撮影。

展望ポイントはちょっと傷んだ段差のあるプラットフォームがあるだけでした。
  
湖岸に降りたところ。
 
この波の感じでもしかすると分かるかもしれませんが、ものすごい強風でした。肌がバリバリになりそうななぶるような風!そして人影なし。もうちょっと風が弱かったらこの人気のない風景を堪能できたんでしょうけど、おそらくここはいつもそういう風が吹いているんだと思います。というわけで、小1時間ほどでメディナ・シドニアのホテルに戻ったのでした。

9月9日には夕方から Playa de Zahora/Barbate というバルバテ市の海岸(上の地図の左下)へドライブしました。平日の夕方でも割と人出がありました。街の中心に近いほうの海岸は混雑していて駐車場を見つけられなかったので私たちは長い海岸のはずれのほうに車を止めました。
気温は30度を超えていたので十分泳げる温度でした。
戦利品(主にダンナが収集)。😃 
写真左上の白っぽい貝殻にはもう一つ小さな貝が引っ付いていました。
 
裏側
日没は20:58。
 
この後やはり街外れの魚専門レストラン Taberna Abelardo で晩御飯をいただきました。
昔懐かしの蚊取り線香が出てきてびっくり!😲 
残念ながらそれでも結構虫に刺されました。😩 
まずはパイナップルジュースにビール。
Recorte de Mojama en Tomate マグロのトマト煮(かな?)
Mojama マグロの燻製、Pulpo alinado イカの酢の物、Atun "Mechado" マグロサンド
Atun en manteca マグロ&脂肪
Chocos イカのから揚げ
Tortilla de camarones & bacalao エビとタラのオムレツというより天ぷらのような?
タパスのサイズが非常に小さくお値段も1.20~1.50ユーロと格安なので、小食の人いくつか試せるのが魅力ですね。😃 
まあ、私は小食どころかかなり食べますけど😅 
安くておいしいものをたくさん食べられた幸福感に包まれながらメディナ・シドニアのホテルに帰還しました。

白い村ツアーへ続く。
にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)


スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

2019年09月28日 | 旅行

9月3日にセビリアを出て、カルモナには2泊しました。宿泊先は憧れのParador De Carmona Hotel。2泊朝食付きで285.60ユーロ。さすがに4つ星ホテルで豪華朝食ビュッフェはお値段が張りますね😅
古いお城を改装したホテルなので独特の中性的な雰囲気がありますが、バスルームはモダンです。高台なので窓からの見晴らしもいいです。
   
レセプションが3階で部屋が一階というのも変な感じがしますが、斜面に建っているので入り口が高い方にあり、部屋は斜面を降りたところにあるわけです。
プールに行くには1階から出てさらに外の階段を降ります。
 

カルモナは小さい街なので観光もそこそこにこのプールを堪能させてもらいました。😊 9月とは言えずっと33~35℃だったのでプールがありがたく感じられましたね~。

ホテルのレストラン
 
2日間の朝食。1日目。
   
2日目。

パティオもすてきです。昼間は真ん中の噴水でハトがたくさん水浴びをしていましたが…


カルモナ概要
カルモナはセビリアから北東に43kmのところにある、Guadalquivir川沿いの人口3万人に満たない小さな街です。高台にあり、周囲を見渡せる戦略的に重要な地形のため、先史時代から間断なく人が住み、古代では商都として栄えました。カルタゴの植民地としてKar-Hammonと名付けられたのがCarmonaの語源です。ローマ帝国時代はCarmoと呼ばれていました。ローマ時代の名残としてセビリア門、橋、ネクロポリス(死者の街)、円形劇場が残っています。セビリア門とコルドバ門を結ぶラインにローマ時代の道路の名残があり、途中の円形広場もForumの名残です。ローマ帝国崩壊後西ゴート族がスペインに「民族移動」し、西ゴート王国を打ち建てたことは世界史で習いましたが、カルモナにも西ゴート族の遺跡が発見されています。しかし、観光名所になるようなものは残されていません。
8世紀以降のモーロ人支配下で城壁や城が造成され、今日のカルモナの基礎ができました。
1247年にカスティリャ王フェルディナンド3世がカルモナを落とし、ドン・ペドロ残酷王が王城 Alcázar de la Puerta de Marchena を拡張し、好んでそこに滞在しました。カルモナは1630年に都市特権を獲得しました。

カルモナ観光
カルモナではガイド付きツアーに参加しました。セビリア門 Puerta de Sevilla のところにあるツーリストオフィスがセビリア門の入場料2ユーロだけで門の他に教会や市庁舎(中にローマ時代のモザイクがある)なども案内してくれます。
セビリア門は、門だけでなくAlcazarが併設されているのでなかなか規模の大きな建物です。
       

城壁の中核をなすのはイスラム様式ですが、ローマ時代の古い層も残っており、キリスト教王による拡張部分も併せて3層となっています。城壁で囲まれた中庭のような広い敷地にはローマ時代の神殿跡が発掘されています。


塔の上からカルモナが一望できます。たまたま運悪く曇りの日にあたってしまって残念でしたが眺めは良かったです。
 

パノラマ撮影。中央に写っている塔は Parroquia San Bartolomé de Carmona のものです。


セビリア門からこれとは逆方向に Calle Prim という商店街を通って上って旧市街の中心に向かいます。

この通りを上りきると Plaza San Fernando という元ローマ時代のフォーラムだった円形広場に出ます。


この広場にはルネサンス様式のファサードを持つ旧市庁舎があります。

レストランやカフェもたくさんあります。ツアーではここを通り抜けて聖マリア教会 Iglesia de Santa Maria というモスクの跡に建てられた教会へ行きました。この教会にはモスクだった頃のパティオがそのまま残されています。
 
教会の中は普通にキンキラキンです。😅 とはいえ、主祭壇はお祭り用に赤い布が張られていてキンキラはその後ろに隠れてしまっていたのですが。
 
こちらはチャペル。
 
側廊にも祭壇が。
聖マリア教会の向かいにある修道院。
カルモナは小さい街なのに、教会が7つもあるそうです。人口3000人当たりに1つの教会という割合(?)。
教会見学の後は Plaza San Fernando の方に戻って新市庁舎の中に入りました。ここの中庭には道路工事の際に発掘された大きなローマ時代のモザイクが保管されています。
 
小さめのモザイクは会議場に飾られています。
   
カルモナはちょっと掘るとすぐにゴロゴロと遺跡が出てくるような土地柄で、出土品はすべて市が引き取るそうです。市役所に飾れない分は市の博物館に保管されるそうです。

この後市場として建てられたスクエア型の広場 Plaza de Abastos (Mercado) へ。残念ながら市場としては失敗作で、テナント不足にあえいでいるようです。
 
数件入っているレストランが閉まっている時間ということもありますが、シャッターが下りていて人気があまりないのが残念ですね。白いアーチの回廊はすてきだと思うのですが。
ここでガイド付きツアーは終了しました。
この後暑い中ネクロポリスへ向かいました。城壁の外の街並み。
 
ネクロポリスの敷地はかなりの広さなのですが、私たちが着いたのは閉館1時間弱前だったので全部は見ることができませんでした。もっとも墓穴ばかり見てもあまり面白くはないと思いますけど。😅
入り口近くには古墳のような墳墓があります。
ここのハイライトは裕福な家族の墓所と考えられている「La Tumba del Elefante 象の墓」です。儀式を行う場所でもあったらしく、貯水池の他台所や食堂と思われる場所もあります。写真で左側に岩を掘ったエリアがあり、そこの入り口に象の彫像があったらしく、それがこの墓所の名称になっています。
 
紀元前1世紀から紀元後2世紀までに作られた墓穴群の一部は屋根付きで説明パネルがあります。
  
ローマ時代の神殿跡もあります。
 
ネクロポリスの隣は円形劇場の発掘現場です。発掘中のため、一般公開されていませんし、外から見たところそれっぽい形跡がちょっと見えるだけです。

ネクロポリス見学終了後、暑い中またてくてく歩いてランチを食べられるところを探しました。結局ネクロポリスとセビリア門の間にはろくなレストランがなかったため、セビリア門まで戻ってしまいました。そこで L'Antiqva Bodega Abaceria というレストランを見つけ、ちょっと遅いランチをいただきました。タパスの種類が多くて選ぶのが楽しかったです。😀
Melva canutera con pimentá + Mojama de atún + Ensaladilla 真ん中のマグロの燻製はこの地域の特産物らしいです。お皿じゃなくてただシートに載せてサーブする辺りが面白いですね。
Pulpo a l'Antiqva タコは美味しかったですが、ちょっと辛すぎな感じでした。
Berenjenas gratinadas con jamón y gambas 茄子のグラタンが激うまでした。

タパスでお腹いっぱいで満足した後はホテルに戻ってプールサイドでゴロゴロしながら読書しました。もちろんちょっとくらいは泳ぎましたけどね😏
日没後、9時過ぎくらいにホテルを出てレストラン探し。昼間見た市場の Plaza de Abastos のレストランの1つで手を打ちました。TripAdvisorに載ってないようなところですが、やはりタパスが安くて美味しかったです。
Alino de tomates con vinagre de Jerez へレスのお酢とはシェリー酢のことでしょうね。シンプルですが美味しいトマトサラダ。
 
Alcachofas con jamón アーティチョークとハムはちょっと脂っこかったですがスペインらしい味がしました。
 
Chipirón braseado con migas extremenas 小さいイカとミガスというパンくずの揚げ物。これも美味しかったです。
 
Solomillo de cerdo ibérico al whisky イベリコ豚ヒレのウイスキー焼きも美味。
 
Tarta de manzana リンゴケーキはどちらかというと素朴な味でした。
 
これだけ食べてチップ込みで20ユーロ!安くて種類がたくさんあって美味しいというのが一番満足感がありますね😃

翌日9月5日はホテルのチェックアウトを済ませてから隣接する王城跡 Alcazar del Rey Pedro へ。入場料2ユーロ。陰になるところがほとんどないので小さな日傘を貸してくれたのですが、あまり役に立ったとは思えませんね…😅
     
Puerta de la Piedad 「慈悲の門」ってどこらへんが?という感じですが…
 
向こう側はパラドールホテルの敷地。
 
塔の上から撮影。真ん中の塔が貯水塔、その右手がバルコニーの間、その手前の平らな部分が噴水の庭だったそうですが…😶
 
深く掘ってある部分は Aljibe と呼ばれる水槽跡。
 
パラドールホテル
下のはどこの門を撮影したのかよく分かりません。
このペドロ王城跡はカルモナで最も高い所に立っています。元はマウリヤ朝時代の要塞でしたが、14世紀、ペドロ残酷王で知られるペドロ1世が拡張し、新しい住居エリアを作りました。セビリアの美しいイスラム建築で知られるアルカサルは残っているのに、カルモナのアルカサルはパラドールホテルとして改装された部分を除いてただの城址になってしまっているのが残念ですね。15・16世紀にはカスティリャ王国女王イザベラとアラゴン王国の王フェルディナンドのレコンキスタを完成させた有名カップルがまたこの城を建て増しし、王の間やバルコニーの間などを作ったそうです。もう見る影もありませんが。
1942年にはナチス軍が駐屯していたらしいです。スペインは中立だったとはいえフランコはヒトラーシンパだったからですかね。

王城見学の後は Museo de la ciudad 市の博物館へ。入場料は2.50ユーロ。16世紀の貴族の屋敷を改装した建物で、パティオが素敵です。1階に先史時代からローマ時代・西ゴート王国時代あたりまでの出土品やカルモナの歴史をまとめたビデオがあり、2階は中世の道具類や近世の絵画などが展示されています。
              
コルドバ門のモデル

元馬小屋はレストラン Abaceria Museo Restaurante になっています。博物館が開いている時しか営業してないせいか割高です。
 
Variado de Croquetas チキンコロッケとほうれん草+鱈のコロッケのセット。ほうれん草+鱈の組み合わせが絶妙でした。
Tomates con Aguacate y Anchoas トマトとアボカドとアンチョビ。盛り付けからしてちょっと高級レストランぽいですね。
このちょびっとと飲み物で27ユーロでした。😨 美味しかったですが、量が少ないので割高感が半端ないですね。
食後にまた博物館見学をして、ダンナの気が済んだところで博物館を出てコルドバ門を見に行きました。
  
Puerta de Cordoba
コルドバ門を出たところから見た風景

なんか、日影がないですねー。😅
このコルドバ門をもってカルモナ観光を終了しました。

にほんブログ村 旅行ブログ ヨーロッパ旅行へ

スペイン

スペイン・アンダルシア旅行記(1)

スペイン・アンダルシア旅行記(2):セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記(3):モンテフリオ(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記(4):グラナダ

スペイン・アンダルシア旅行記(5):グアディックス(グラナダ県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(1):マラガ

スペイン・アンダルシア旅行記 II(2):グラナダ~アルハンブラ宮殿

スペイン・アンダルシア旅行記 II(3):シエラネァダ山脈

スペイン・アンダルシア旅行記 II(4):アルメリア

スペイン・アンダルシア旅行記 II(5):カボ・デ・ガータ(アルメリア県)

スペイン・アンダルシア旅行記 II(6):アルムニエーカル

スペイン旅行記~マドリード(1)

スペイン旅行記~マドリード(2)観光名所その1

スペイン旅行記~マドリード(3)観光名所その2

スペイン旅行記~マドリード(4)UNESCO世界遺産アルカラ・デ・エナーレス

スペイン旅行記~マドリード(5)UNESCO世界文化遺産トレド

スペイン旅行記~マドリード II(1)

スペイン旅行記~マドリード II(2):UNESCO世界文化遺産セゴビア

スペイン旅行記~マドリード II(3):夏の離宮のあるアランフェス

スペイン・アンダルシア旅行記 III(1):コルドバ~ホテル&旧市街の徒歩ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(2):コルドバ~パティオ見学ツアー

スペイン・アンダルシア旅行記 III(3):コルドバ~UNESCO世界遺産メディナ・アサハラ(ザフラー宮殿)

スペイン・アンダルシア旅行記 III(4):コルドバ~メスキータ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(1)セビリア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(2)カルモナ

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(3)メディナ・シドニア

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(4)Embalse de Barbate&Playa de Zahora Barbate

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(5)Pueblo blancos 白い村々

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(6)Algeciras&Tarifa~地中海と大西洋の境目

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(7)へレス Jerez de la Frontera

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(8)Cádiz カディス

スペイン・アンダルシア旅行記 IV(9)Playa de Conil


東欧

ブダペスト~ヨーロッパの真珠

思い出のプラハ


ドイツ

ドイツ・ワインの谷、アールヴァイラー

ドイツ: ローマ帝国軍駐屯地ザールブルク

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク前編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(1)~ニュルンベルク後編

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(2)~レーゲンスブルク(ユネスコ世界文化遺産)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(3)~ドナウシュタウフ・ヴァルハラ

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(4)~バイエルンの森・ガラス街道

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(5)~パッサウ・イタリアンバロックの街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(6)~アウクスブルク・ドイツで2番目に古い街

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(7)~ネルトリンゲン・隕石クレータの街(ロマンチック街道)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(8)~ヘッセルベルク&ディンケルスビュール(ロマンチック街道の街)

ドイツ・バイエルン州周遊旅行記(9)~ヴュルツブルク・ロマンチック街道終点


フランス

フランス横断旅行記(1)— ロワール地方&ポワトゥー・シャラント地方

フランス横断旅行記(2)ー 光の海岸 :マレー・ポワトヴァン&ラ・ロシェル

フランス横断旅行記(3)ー 光の海岸 :イル・ドレロン島

フランス横断旅行記(4)ー 銀の海岸:ボルドー

フランス横断旅行記(5)- 銀の海岸:アルカション


デンマーク

コペンハーゲン旅行記(1)

コペンハーゲン旅行記(2)


日本

松本でお正月(2019)

葛飾八幡宮と八幡の藪知らず(千葉県市川市)